国産中古ギターの相場は本当に上がっているのか:10年分と直近を比べてみた
更新日:2026-10-02 文:SILVER WOLF GUITARS 森 将大
「国産の中古ギターは値上がりしている」とよく言われます。本当かどうかを、ヤフオク!の落札実績で確かめます。10年分の中央値と、直近(2026年6〜7月)の中央値を並べました。
| 型番 | 10年の落札件数 | 10年の中央値 | 直近の中央値 | 差 |
|---|---|---|---|---|
| Killer KG-PRIME | 240 | ¥346,000 | ¥463,000 | +34% |
| YAMAHA MG-MIIG(松本孝弘) | 134 | ¥27,100 | ¥52,000 | +92% |
| YAMAHA SGV300 | 320 | ¥37,500 | ¥50,000 | +33% |
| YAMAHA SGV800 | 113 | ¥61,000 | ¥67,000 | +10% |
| FERNANDES LA-80KK(ken) | 194 | ¥18,500 | ¥26,000 | +41% |
| ATELIER Z M#245 | 290 | ¥119,182 | ¥147,000 | +23% |
出どころ:ヤフオク!の落札実績を集計したものです(10年分=2016年7月〜2026年7月、直近=2026年6〜7月)。中央値は、落札価格を安い順に並べた真ん中の値です。平均より実態に近いため中央値を使っています。相場は動くので、あくまで目安としてご覧ください。
何が起きているか
並べてみると、調べた型番のほとんどで直近のほうが高いという結果でした。特にアーティストのシグネチャーモデルで差が大きく、YAMAHA MG-MIIG(B'z松本孝弘モデル)は10年中央値の約2倍で取引されています。
理由として考えられること
- 生産が終わっている:シグネチャーモデルの多くはすでに廃番で、新しく供給されません。弾ける状態の個体は使われるほど減っていきます。
- 買い手が増えている:当時のバンドを聴いていた世代が、いま楽器を買い直せる年齢になっています。
- 海外から買われている:日本製の中古楽器は海外でも探されており、円安の時期は特に買われやすくなります。
これから買う人へ
値上がりしているということは、10年前の相場感で探すと一生見つからないということでもあります。古い相場表やブログの数字を基準にせず、直近の落札で確かめてください。
これから売る人へ
逆に、押し入れに眠っている一本が、買ったときより高くなっている可能性があります。特にシグネチャーモデルと70〜80年代の国産は、想像より高く動いています。
郵送買取のページで、型番別の買取上限目安を公開しています →
よくある質問
中古ギターは値上がりしていますか?
当店が調べた型番では、ほとんどで直近の中央値が10年中央値を上回っていました。特にアーティストのシグネチャーモデルで差が大きく出ています。
なぜ値上がりしているのですか?
多くが廃番で供給が増えないこと、当時の世代が買い直せる年齢になったこと、海外からの需要があることが考えられます。