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SILVER WOLF GUITARSエレキギター・ベース専門店
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ka-yu(Janne Da Arc)の使用ベースと音作り|Burny KAB-95JD実機と公式映像で解説【KRS-TRUTH・スラップ】

更新日:2026-10-03 文:SILVER WOLF GUITARS 森 将大

※この記事にはプロモーション(サウンドハウス・Amazonへの広告リンク)が含まれます。当店の在庫も紹介しています。

先に結論
  • ka-yuのメインベースは、フェルナンデス(Burny)の自身のモデル「KRS-TRUTH」。師匠と呼ぶDEAD ENDのCRAZY COOL JOEの影響で、フライングV型のベースも愛用しています。
  • ka-yuの音は、ピックで弾く派手なロックベースに、得意の高速スラップ。そして「振り向けば…」「桜」「Heavy Damage」など、曲も書けるベーシストです。
  • 当店の在庫は、市販のka-yuモデル「KAB-95JD」(日本製)。2003年のフェルナンデスのカタログに載っていたモデルで、2ボリューム・1トーンにミニスイッチ2個。フェルナンデスは2025年に破産手続に入ったので、これからは中古が中心です。

Janne Da Arcのベーシスト、ka-yu。

ステージを動き回り、ピックを投げ、ときには高速スラップでベースを主役にする。卒業ソングの定番「振り向けば…」を作曲したのもka-yuです。メンバーからは「個性的なフレーズを弾く人」「独特のメロディの感覚を持っている」と言われてきました。

この記事では、中古ギター店を営んでいる私が、店にあるka-yuモデル(Burny KAB-95JD)の実機を写真で見せながら、ka-yuのベースと音作りを、公式映像と一緒にまとめました。

この記事で分かること
  • ka-yuがどんなベーシストか(年表・エピソードつき)
  • KRS-TRUTH、青いV、サンダーバード…ka-yuのベースと機材
  • 公式映像で見るJanne Da Arcと、ka-yuの名曲10選
  • 当店にあるKAB-95JDと、2003年のカタログの仕様
  • 中古のka-yuモデルを買うときに見るところ7つ
  • ka-yuっぽい音を、いま新品で揃えるなら
森
この記事を書いた人:森
中古エレキギター・ベースを整備して販売しているシルバーウルフの店主(古物商)。ネックや弦高を調整してから送り出しています。この記事を書いている今、ka-yuモデルが1本、店にあります。

ka-yuってどんな人?

名前ka-yu(カーユ)/本名:松本和之
生まれ1975年1月21日/大阪府枚方市出身
担当Janne Da Arcではベース・作詞・作曲・編曲
主な活動Janne Da Arc(1996〜2019年)、DAMIJAW、ソロ
代表的なベースフェルナンデス(Burny)KRS-TRUTH

中学時代、同級生のyasu・youたちと、X(今のX JAPAN)のコピーバンドを組んだのが始まり。このときka-yuはギターでした。中学3年でいったん抜けたあと、BOØWYの松井常松に影響を受けてベースを始めます。

のちにyasuに呼び戻されてベーシストとしてバンドに戻り、1996年5月9日、ドラムのshujiが入って5人がそろいます。1999年にメジャーデビューし、2004年のアルバム『ARCADIA』はオリコン2位、2006年にはka-yu作曲の「振り向けば…」が2位に。2007年からはソロ活動も始め、DAMIJAWなどで活動。2024年からは、ふたたび本格的に音楽活動をしています。

ka-yu 年表 1975大阪府枚方市に生まれる 1988親戚から白いストラトをもらう 中学Xのコピーバンドでギター その後松井常松に憧れてベースへ 19965人がそろい活動を始める 1999「RED ZONE」でメジャーデビュー 2000ka-yu作曲の「桜」を収録 2004『ARCADIA』がバンド最高の2位 2006作曲した「振り向けば…」が2位 2006教則DVDを出す 2007ソロ活動を始める 2010ソロプロジェクトDAMIJAW 2024本格的に音楽活動を再開

人柄が分かるエピソード9つ

ka-yuの人柄が分かる話を集めました。出典がはっきりしないものもあるので、「よく知られている話」として読んでください。

  1. 最初の楽器は「1本ちょうだい」でもらったストラト
    1988年、エレキギターをたくさん持っていた親戚のおじさんに「1本ちょうだい」と頼み、フェンダーの白いストラトキャスターをもらったのが始まりです。
  2. ベースのきっかけはBOØWYの松井常松
    ギターから始めたka-yuがベースに目覚めたのは、BOØWYのベーシスト、松井常松の影響。最初のベースは、yasuのお兄さんの友達から売ってもらったそうです。(BOØWYのギター、布袋寅泰の記事もどうぞ)
  3. 「やる気のある奴が必要だ」
    当時のベーシストに不満があったyasuが、ka-yuを呼び戻しました。ka-yuはそのベーシストの腕前に気後れしていましたが、yasuの「やる気のある奴が必要だ」という言葉で加入を決めます。yasuは、ka-yuがいいムードメーカーになると思ったそうです。
  4. 「一緒に夢見ようや」
    ドラマーが抜けたとき、「知らんヤツとやるよりよく知っているshujiがいい」と言い出したのがka-yu。yasuと2人で誘いに行き、shujiはka-yuの「一緒に夢見ようや」という言葉に惹かれて加入しました。
  5. 「こんなにベースがデカくてもええの?」
    2003年のアルバム『ANOTHER STORY』の仕上げに立ち会ったとき、ベースが大きくミックスされていて驚いたka-yu。メンバーは「これくらい聞こえてる方がええやん」と返したそうです。
  6. 変拍子の2択に「3」
    youが「answer」を作り、「1と2でどっちがいい?」と2つのパターンを聞いたところ、どちらも変拍子だったので、ka-yuは「3」と答えたというエピソードがあります。
  7. 「あかん!それ師匠のベースやから!」
    DEAD ENDのCRAZY COOL JOEを「師匠」と呼び、赤いSGベースを数年借りてライブでも使っていました。ある番組でyasuがそれを視聴者プレゼントにしようとすると、慌てて取り返したそうです。
  8. ゲームの主題歌なのに「このゲームできへんやん」
    「Destination」はXbox 360のゲームのテーマ曲になりましたが、メンバーは誰もXbox 360を持っていなかったらしく、ka-yuは「このゲームできへんやん。聞けへんやん」と言っていたそうです。
  9. 見た目とのギャップ
    ワイルドな見た目に反して、趣味はケーキ作り。甘いものが苦手な人にも絶賛されたそうです。ずっとB型だと思っていたら、2002年の健康診断でA型だと分かった、という話もあります。

公式映像で見るJanne Da Arc

まずはka-yuが作曲した「振り向けば…」。ka-yuがシングルの表題曲を作曲した、ただ1つの曲です。メンバーの母校を題材にした映画『HIRAKATA』の主題歌で、ファンの声で2年越しにシングルになりました。

Janne Da Arc「振り向けば…」(avex 公式)

同じシングルのもう1曲「Destination」。数少ない、ka-yuのベースソロがある曲です。

Janne Da Arc「Destination」(avex 公式)

「Janne Da Arcの曲で何が一番好きですか?」と聞かれると、ka-yuが必ず挙げるのが「will〜地図にない場所〜」です。

Janne Da Arc「will〜地図にない場所〜」(avex 公式)

「シルビア」は、ka-yuがピンクのKAB-LIARを使う曲として知られています。初めて生のストリングスを入れた曲でもあります。

Janne Da Arc「シルビア」(avex 公式)

そして代表曲「月光花」。アニメ『ブラック・ジャック』のオープニングで、バンド初のプラチナ認定。ライブでは白いサンダーバードを使うバラードの例として挙げられています。

Janne Da Arc「月光花」(avex 公式)

「feel the wind」のカップリングには、ka-yu作曲の「Dear my…」が入っています。

Janne Da Arc「feel the wind」(avex 公式)

ほかの公式映像:Shining ray/DOLLS

ka-yuのベースが聴ける名曲10選

ka-yuが作曲した曲を中心に、ベースの聴きどころがある曲を10曲選びました。順位はオリコンです。

1振り向けば…
2006年2月/作曲:ka-yu/オリコン2位

卒業がテーマのバラード。2007年のテレビ番組の「卒業ソングランキング」で2位に。メンバーの母校の映画の主題歌を、その高校を卒業していないka-yuが作曲したことを、テレビでいろいろ突っ込まれたそうです。

2Destination
2006年2月/作曲:kiyo/オリコン2位

ka-yuのベースソロがある数少ない曲の1つ。

3桜
2000年『D・N・A』/作曲:ka-yu

ka-yu作曲のバラードの代表。2004年のシングル「FREEDOM」の通常盤には、アコースティック版が隠しトラックで入りました。

4Dear my…
2001年『Z-HARD』→「feel the wind」カップリング/作曲:ka-yu

シングル用にアレンジし直された曲。『Z-HARD』は、残りの曲を1か月で録った「一番大変な思いをした作品」だそうです。

5GUILTY PAIN
2002年『GAIA』/作曲:ka-yu

ハードロック調のka-yu曲。5弦ベースを使った曲です。『GAIA』はバンド初のトップ10。

6Heavy Damage
2004年『ARCADIA』/作曲:ka-yu

バンド最高位(2位)のアルバムに入ったka-yu曲。歌詞はyasuの実体験がもとです。

7Stare
1998年『Resist』(インディーズ)/作曲:ka-yu

いろいろなライブで最後に歌われることが多かった曲。のちに続編として「NEO VENUS」が作られました。

8GUNS
2001年「シルビア」カップリング/作曲:ka-yu

表題曲「シルビア」はピンクのKAB-LIARを使う曲。カップリングはka-yuの曲です。

9WARNING
2001年『Z-HARD』/作曲:kiyo、you

ka-yuの高速スラップを聴くならまずこの曲。「セル」「Mr.Trouble Maker」でもスラップが聴けます。

10will〜地図にない場所〜
2000年7月/作詞・作曲:yasu/オリコン19位

ka-yuが「一番好きな曲」として必ず挙げる曲。ドラマの主題歌になりました。

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ソロとDAMIJAW:ベーシストの枠を超えて

Janne Da Arcで活動しながら、ka-yuは2007年にソロ活動を始めます。自分のブランド「Solid Beat」を立ち上げ、8月15日に本名の松本和之の名前でミニアルバム『Solid Beat』を発表。Wikipediaでは、ka-yuの仕事は「ベーシスト、デザイナー」と紹介されています。

2010年には、ソロプロジェクト「DAMIJAW」を始動。2月17日にシングル、4月28日にアルバム『I AM』を出しました。DAMIJAWは2016年1月21日、ka-yuの誕生日のワンマンライブ「WELCOME TO DAMILAND」をもって活動を休みます。

そして2024年1月21日、これも誕生日に開いたライブ『ka-yu BACK TO THE LIVE』で、本格的に音楽活動を再開しました。誕生日を大事な節目にしているのも、ka-yuらしいところです。

ボーカルのka-yu:2003年の男性限定ライブ『男尻Night』では、2回目のアンコールで演奏したCD未収録の曲「DEATH!!」で、ka-yuがボーカルをとりました。初めて観たライブはアース・ウインド&ファイアーだったそうで、ロックだけでなく、ファンクのグルーヴも原点にあります。

ka-yuのベースの特徴3つ

① ピック派なのに、スラップの名手

ka-yuは指弾きが苦手で、「演奏したときの指使いが可愛いから」嫌い、と話しているピック派。教則DVDでは「スラップの音もピックで出せたらいいのに」とまで言っています。それなのに、スラップは得意中の得意。「WARNING」「セル」「Mr.Trouble Maker」では高速スラップを聴かせ、ライブのソロではライトハンドやコード弾きも使いました。本人はベースクリニックで「スラップはあまり好きじゃない」と話していたそうで、そのギャップもka-yuらしさです。

② バラードも書けるベーシスト

ハードロック調の「Speed」「GUILTY PAIN」「Heavy Damage」、ポップな「So Blew」、バラードの「桜」「振り向けば…」「Dear my…」と、ka-yuの曲は幅広いのが特徴。本人は「バラードの方が作りやすい」と話しています。ベースだけでなく、曲全体のメロディを考えられる人です。

③ 動いて、歌って、魅せる

ライブでよく動くのもka-yuの持ち味。声がyasuに似ていて、目立たないところでコーラスをとり、ライブではサイドボーカルもします。教則DVDでは、演奏だけでなく、ステージでの目立ち方やカッコいいピックの投げ方まで教えていて、あとで「ステージの傾斜を歩きながらの演奏法を教えてなかった」と後悔したそうです。

まわりの評価:shujiは「個性的なフレーズを弾く人」、kiyoは「独特のメロディの感覚を持っている」。SIAM SHADEのドラマー淳士(昔のバンドの先輩後輩)は「ベースの音をずっと聞いていなくても、安心してリズムを任せられる」と話しています。

KRS-TRUTHと、ka-yuのベース・機材

ベースポイント
Burny KRS-TRUTH(メイン)フェルナンデスの自身のモデル。5弦モデルもあり、のちに黒と赤のチェック柄の5弦も
Burny KAB-LIAR(ピンク)「救世主―メシア―」「シルビア」で使う
Burny BVB-CUSTOM(青いV)師匠の影響で愛用するフライングV型。青が一番のお気に入り
Gibson サンダーバード(白・黒)白は「月光花」などのバラード用(指弾き専用だった時期も)、黒は「WILD FANG」など激しい曲用
Burny SG-BASS師匠CRAZY COOL JOEからの借り物
そのほかフレットレスのペデューラ、ヤマハBB1000、G&L、フェンダーのプレシジョン('75)・ジャズ('74)など
機材ka-yuが使ったもの
アンプヘッドAMPEG SVT(Janne Da Arc時代も今もメイン)、HIWATT
キャビネットBASSON、HIWATT
エフェクターAVALON U5(DI)、FULLTONE BASS DRIVE・FATBOOST、MXR PHASE 90、ELECTRO-HARMONIX BASS MICRO SYNTHESIZER

※機材の情報は、Wikipediaに『ベース・マガジン』から集めたと書かれているものです。時期によって変わります。

機材を見ると、ka-yuの音作りの考え方が分かります。土台はAMPEGのSVTという、ロックのベースの王道のアンプ。そこにDI(AVALON U5)で芯のある音を作り、FULLTONEのBASS DRIVEとFATBOOSTで歪みと押し出しを足す。さらにMXRのフェイザーや、エレクトロ・ハーモニックスのベース用シンセという「飛び道具」も持っています。基本はまっすぐなロックの音で、曲によって色を足していくスタイルです。

ベースの使い分けもはっきりしています。激しい曲はメインのKRS-TRUTHや黒いサンダーバード、低い音が要る曲は5弦、バラードは白いサンダーバードやピンクのKAB-LIAR。1本で全部をこなすのではなく、曲に合わせてベースを持ち替えるのがka-yu流です。

ka-yuのベースの使い分け 激しい曲 KRS-TRUTH(メイン) 黒いサンダーバード 5弦(GUILTY PAINなど) ピック&スラップ バラード 白いサンダーバード (月光花など) ピンクのKAB-LIAR (シルビアなど) 曲によって指弾きも ※師匠の影響で、フライングV型のベースも愛用
フライングVと師匠:ka-yuがフライングV型のベースを愛用するのは、師匠と呼ぶDEAD ENDのCRAZY COOL JOEの影響。中でも青いVが一番のお気に入りです。ベースの形にまで、憧れの人への思いが表れています。

当店のKAB-95JDを写真でじっくり

ここからは、いま当店にある実機です。写真はすべて当店で撮影したものです。

Burny KAB-95JD ka-yuモデルのボディ正面
KAB-95JD。黒いボディに、とがった2本の角(当店撮影)

フェルナンデスが出していた市販のka-yuモデル、KAB-95JD。ヘッドにはBurnyのロゴが入っています。2003年のフェルナンデスのカタログに「Janne Da Arc ka-yu」モデルとして載っていた機種で、当時の価格は95,000円でした。当店の個体は黒で、日本製です。

項目当店のKAB-95JD/2003年カタログ
ボディアルダー(カタログでは厚さ40mm)
ネックメイプル・ボルトオン、864mm(34インチ)、バインディング付き
指板ローズウッド、24フレット、350R、バインディング付き
ピックアップ2基(カタログではFBH-400×2)
コントロール2ボリューム・1トーン+ミニスイッチ2個(ボリュームカット・タップ)
ナット幅38.5mm
重さ(実測)4.2kg
製造国日本

※ka-yu本人がメインで使うのはKRS-TRUTHで、KAB-95JDは市販のka-yuモデルです。在庫ページでは、当店の個体の仕様を写真と一緒に書いています。

ピックアップ×2 2ボリューム・1トーン+ミニスイッチ2個 ブリッジ

KAB-95JDのピックアップとコントロール(当店撮影)

KAB-95JDのヘッドとBurnyロゴ
ヘッドにBurnyのロゴ。縁取りが入った形
ノブとミニスイッチ2個
ノブとミニスイッチ2個
KAB-95JDの全体
全体。実測4.2kg
KAB-95JDの裏側全体
裏側も黒
バインディング付きのネックとボディの角
ネックと指板にはバインディング(白い縁取り)
ネック側のピックアップ
ネック側のピックアップ
KAB-95JDのブリッジ
4つのサドルのブリッジ

ボディは、上の2本の角がとがって前に張り出した形。黒いボディに銀色のパーツが映えます。ネックと指板の縁には白いバインディングが入っていて、ステージの照明の下でもネックのラインがはっきり見えます。

KAB-95JDを横から見たところ
横から。ボディの厚みとネックの角度
KAB-95JDの上の角
上の角。とがった形が特徴
ボディのくびれとハイポジション
ネックの付け根まわり。24フレットまであります
ブリッジ側のピックアップ
ブリッジ側のピックアップ

KAB-95JD(当店のYouTube)

KAB-95JDの在庫ページを見る

※中古品で、年式なりの傷や使用感があります。傷の場所は在庫ページの写真と説明にすべて書いています。当店でネック・弦高・オクターブを調整済みです。

ka-yuモデルの選び方

ka-yuモデルは、フェルナンデスからいくつか出ていました。店主として、探すときに知っておきたいことをまとめました。

モデルポイント
KRS-TRUTH本人のメインと同じ系統。2007年のカタログで145,000円。2012年には50本限定の仕様も
KAB-LIARピンクのモデル。2007年のカタログで130,000円
KAB-95JD(当店の在庫)2003年のカタログで95,000円。2ボリューム・1トーン+ミニスイッチ2個
KVB-95JD型番が似ている別のモデル。KAB-95JDと間違えないように

フェルナンデスは2025年7月に破産手続に入りました。新品はもう手に入らないので、これからka-yuモデルを手に入れるなら中古が中心です。中古で探すときは、型番をよく見ること。KAB-95JDとKVB-95JDのように、似た型番の別モデルがあります。

KAB-95JDのいいところは、ミニスイッチで音を変えられること。カタログによると、1つはボリュームカット、もう1つはタップのスイッチです。ボリュームカットは、スイッチで音を一瞬で消せる仕組み。ライブで「ブツッ」と音を切る演出にも使えます。タップに切り替えると、音が細く、すっきりした感じに変わります。

ピックで弾く人へ:ka-yuのようにピックで弾くなら、2つのボリュームでブリッジ側を少し強めにすると、音の芯がはっきりします。スラップをするなら、ネック側も上げて低音を足すのがおすすめです。

中古のka-yuモデルを買うときに見るところ7つ

フェルナンデスのka-yuモデルは、20年以上前のものも多いベースです。店主として毎回確かめているところをまとめました。

① ヘッドの縁

ヘッドの縁は、ぶつけて塗装が欠けやすいところ。当店のKAB-95JDにも、ヘッド裏の上の縁に塗装の欠けがあります。

ヘッド裏とペグ
ヘッド裏。上の縁に塗装の欠けがあります
② ボディの縁の打痕

とがった角のあるボディは、縁をぶつけやすい形です。ボディの下の側面(エンドピンのあたり)も見ておきましょう。

ボディを斜めから見たところ
ボディの下の側面。エンドピンの上の縁に小さな打痕があります
③ 黒い塗装の擦り傷

黒い塗装は、細かい擦り傷が光の当たり方で目立ちます。当店の個体は、コントロールのまわりに細かな擦り傷があります。

④ ミニスイッチとノブ

ミニスイッチは、切り替えたときに音が変わるか、ガリ(雑音)が出ないかを確かめます。古いベースはノブを回すと「ガリッ」と鳴ることがあります。当店のKAB-95JDは音出し確認済みです。

ジャックプレートとノブ
ジャックプレートとノブ
⑤ バインディング

ネックと指板の縁のバインディング(白い縁取り)は、年数がたつと黄ばんだり、はがれたりすることがあります。

指板とバインディング
指板とバインディング
⑥ ネックとフレット

当店では、7フレットのすき間(0.3mm)、12フレットの弦高(4弦2.75mm・1弦2.25mm)、トラスロッドが締める・ゆるめる両方向に回るか(±60°まで確認)を書いています。弦は45-105です。

⑦ 重さ

当店のKAB-95JDは実測4.2kg。立って長く弾くなら、幅の広いストラップがおすすめです。当店では、すべての在庫の重さを実測して書いています。

当店の在庫ページでは、傷の場所・実測の重さ・ネックの数字を、写真と説明で確認できるようにしています。

いま揃える「ka-yuっぽい音」

ka-yuの音は、ピックで弾く芯のある音に、ベース用の歪みと、ときどきフェイザーやシンセ。アンプはAmpegです。

ベース+ピックピックで弾く、スラップも→ 例:Fender 346 Shape Heavy 歪み/プリアンプロックな太さを足す→ 例:SansAmp BASS DRIVER DI 飛び道具フェイザー・シンセ→ 例:MXR Phase 90、EHX Bass Microsynth アンプka-yuのメインはAMPEG SVT→ 家なら小型のAmpeg、 スタジオならSVTを ※音作りの一例です。ka-yu本人の配線そのものではありません

そろえる順番(費用の小さい順)

① まずフェイザーMXR M101 Phase 90 ② ベース用の歪みSansAmp BASS DRIVER DI V2 ③ 両方そろえるPhase 90 + SansAmp ※棒の長さは費用の大小の目安。値段はリンク先で確認を

※商品の値段は日々変わるため、リンク先のサウンドハウスでご確認ください。

MXR M101 Phase 90(フェイザー)
ka-yuの機材に名前がある定番のフェイザー。ノブ1つのシンプルな作りで、音がうねるように揺れます。ベースのソロや、曲の一部だけに使うと効果的です。

サウンドハウスで見る

ELECTRO-HARMONIX Bass Microsynth(ベース用シンセ)
ka-yuの機材にある「BASS MICRO SYNTHESIZER」。ベースの音を、シンセのような音に変えるエフェクターです。曲の飛び道具に。

サウンドハウスで見る

TECH21 SansAmp BASS DRIVER DI V2(ベース用プリアンプ)
ka-yuが使うFULLTONEのBASS DRIVEはサウンドハウスでは扱いがないので、代わりにベース用の歪みの定番を。ピックで弾いたときの太さと、ロックな歪みを足せます。

サウンドハウスで見る

AMPEG MICRO-VR HEAD(ベースアンプヘッド)
ka-yuのメインアンプはAMPEGのSVT。家やスタジオでAmpegらしい太い低音を出すなら、小型のMicro-VRがおすすめです。

サウンドハウスで見る

家で練習するなら

ka-yuのベースは、ピック弾きとスラップの両方が聴きどころ。店主としておすすめする練習は、次の3つです。

  1. ピックで8分音符をそろえる
    メトロノームに合わせて、同じ音を8分音符で弾き続けます。音の大きさと長さがそろうまで、ゆっくりのテンポから。
  2. スラップはゆっくり、確実に
    親指で叩く音と、人さし指で引っぱる音の大きさをそろえる練習から。速さはあとからついてきます。
  3. 動きながら弾く
    ka-yuのように、立って体を動かしながら弾いてみます。ステージで動いてもリズムが崩れないのが、ライブで魅せるベーシストの条件です。
VOX amPlug3 Bass(ヘッドホンアンプ)
ベースに直接挿して、ヘッドホンで聴く小さなアンプ。夜でもスラップの練習ができます。

サウンドハウスで見る

ZOOM B1X FOUR(ベース用マルチエフェクター)
歪み・フェイザー・シンセ系の音が1台に。ka-yuのようにいろいろな音を試すなら、まずこれ1台から。リズムマシンも入っています。

サウンドハウスで見る

教則DVD・バンドスコア・替えの弦
ka-yu本人の教則DVD『ka-yu直伝 REAL ROCK BASS』(2006年)は、演奏だけでなくステージでの魅せ方まで教えてくれます。弦は当店の在庫と同じ45-105がおすすめ。

教則DVD Janne Da Arcのスコア 弦 45-105

用語ミニ辞典

スラップ
親指で弦を叩き、人さし指で引っぱって鳴らす弾き方。パーカッションのような音。
ライトハンド
ネックの上で、右手の指でも弦を押さえて鳴らす弾き方。
5弦ベース
ふつうの4弦より低い弦を1本足したベース。
フレットレス
指板にフレットがないベース。なめらかで歌うような音。
ボリュームカット
スイッチで音を一瞬で消す仕組み。
タップ
ピックアップのコイルの一部だけを使い、音を細くすっきりさせる仕組み。
バインディング
ネックやボディの縁に巻いた縁取り。
指板R(350R)
指板の丸みの度合い。数字が大きいほど平ら。
フェイザー
音をうねるように揺らすエフェクター。
サイドボーカル
メインのボーカルの横で、コーラスなどを歌うこと。

Janne Da Arcのメンバーとka-yu

メンバー担当ka-yuとの関係
yasuボーカル中学の同級生。ka-yuをベーシストとして呼び戻した
youギター中学の同級生。変拍子の「answer」を作曲
kiyoキーボード「Destination」を作曲。ka-yuを「独特のメロディの感覚を持っている」と評価
shujiドラムka-yuの「一緒に夢見ようや」で加入
ka-yuベース「振り向けば…」「桜」などを作曲

メンバーの多くは、大阪・枚方の同じ中学や高校の仲間。ka-yuだけはほかの4人と違う高校に通っていました。Janne Da Arcは2019年4月1日に解散が発表されています。

15人を一覧で比べる:アーティストモデル早見表(本人の機材と当店の在庫)

ほかの記事:布袋寅泰(BOØWY)/KAZUMA(SIAM SHADE)/J(LUNA SEA)/Toshiya(DIR EN GREY)/hide(X JAPAN)/HEATH(X JAPAN)/TAIJI(X)/PATA(X JAPAN)/SUGIZO(LUNA SEA・X JAPAN)/tetsuya(L'Arc〜en〜Ciel)/ken(L'Arc〜en〜Ciel)/松本孝弘(B'z)/GISHO(PENICILLIN)/KIYOSHI(hide with Spread Beaver)

まとめ

ka-yuは、もらったストラトから音楽を始め、BOØWYの松井常松に憧れてベースを手にし、師匠CRAZY COOL JOEのVに惚れ込んだベーシストです。ピックで弾くロックな音と、得意のスラップ、そして「振り向けば…」のようなメロディ。その全部がka-yuの魅力です。

フェルナンデスのka-yuモデルは、これから中古が中心です。型番の似た別モデルもあるので、在庫ページの写真と仕様をよく見て選んでください。まずはフェイザー1台や、ベース用の歪みから、ka-yuの音に近づいてみてください。

ka-yuモデルを探している方へ

当店では、ネック・弦高・オクターブを調整してからお送りしています。在庫はその時々で変わります。

KAB-95JDを見る

弾かなくなったka-yuモデル、ありませんか?

当店はフェルナンデスのアーティストモデルをはじめ、エレキベース・ギターを買い取っています。塗装が欠けている、スイッチの調子が悪い、といった状態でもご相談ください。

買取について見る

参考にした資料

よくある質問

ka-yuが使っているベースは何ですか?

メインはフェルナンデス(Burny)の自身のモデルKRS-TRUTHです。ほかに、ピンクのKAB-LIAR、青いフライングV型のBVB-CUSTOM、ギブソンのサンダーバード(白・黒)などを曲によって使い分けています。

ka-yuがフライングV型のベースを使うのはなぜですか?

師匠と呼ぶDEAD ENDのCRAZY COOL JOEの影響です。中でも青いVが一番のお気に入りとされています。

KAB-95JDはどんなベースですか?

フェルナンデスが出していた市販のka-yuモデルで、2003年のカタログでは95,000円。アルダーボディ、メイプルのボルトオンネック(864mm)、ローズウッド指板24フレット(350R)、ピックアップ2基、2ボリューム・1トーンとミニスイッチ2個(ボリュームカット・タップ)です。

ka-yuはピック弾きですか?スラップですか?

ピック派で、指弾きは苦手と話しています。一方でスラップは得意で、「WARNING」「セル」「Mr.Trouble Maker」などで高速スラップを聴かせています。

ka-yuが作曲した曲は?

「振り向けば…」「桜」「Dear my…」「GUILTY PAIN」「Heavy Damage」「Stare」「GUNS」などです。シングルの表題曲を作曲したのは「振り向けば…」だけです。

ka-yuモデルは新品で買えますか?

フェルナンデスは2025年7月に破産手続に入ったため、新品は手に入りません。これからは中古が中心です。

ka-yuが影響を受けたベーシストは?

ベースを始めたきっかけはBOØWYの松井常松。DEAD ENDのCRAZY COOL JOEを「師匠」と呼び、赤いSGベースを借りてライブでも使っていました。

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