DIRECTこのサイトで買うと全品 3%OFF購入手続きで自動値引き・クーポン不要
SILVER WOLF GUITARSエレキギター・ベース専門店
読みもの

KIYOSHI(hide with Spread Beaver)のギターとサスティナー|FERNANDES MY-115S実機と公式映像で解説

更新日:2026-10-02 文:SILVER WOLF GUITARS 森 将大

※この記事にはプロモーション(サウンドハウス・Amazonへの広告リンク)が含まれます。当店の在庫も紹介しています。

先に結論
  • KIYOSHIは、hide with Spread Beaverのギタリスト。media youthで活動し、1996年のhideのソロツアーから、hideのバンドの一員になりました。hideが気に入っていたのは、KIYOSHIの特注ギター「ベルゼブブ」です。
  • フェルナンデスからは、KIYOSHIモデルのギター「MYシリーズ」が作られていました。当店の在庫は、そのMY-115S。オレンジのシースルーに、フロントにサスティナー、リアにハムバッカー、トレモロ付きです。
  • 注意したいのは、スタジオ版の「ROCKET DIVE」「ピンク スパイダー」「ever free」のギターのクレジットにKIYOSHIの名前はないこと。KIYOSHIのギターは「HURRY GO ROUND」や、1998年のツアーのライブ音源で聴けます。

hide with Spread Beaverのギタリスト、KIYOSHI。

ステージでは、リフを弾くはずの右手を高く上げてしまい、hideに「両手離し奏法」と名付けられた人。hideは本人のいないところで「KIYOSHIかっこいいだろ」と自慢していたそうです。hideのバンドのあとも、MADBEAVERS、Lucy、machineと、たくさんのバンドで今も弾き続けています。

この記事では、中古ギター店を営んでいる私が、店にあるKIYOSHIモデル(FERNANDES MY-115S)の実機を写真で見せながら、KIYOSHIとhide with Spread Beaver、そしてサスティナー付きのギターの楽しみ方を、公式映像と一緒にまとめました。

この記事で分かること
  • KIYOSHIがどんなギタリストか(年表・エピソードつき)
  • hideとKIYOSHIの出会いと、hide with Spread Beaver
  • 公式映像と、KIYOSHIのギターが聴ける曲10選
  • 当店のMY-115Sと、サスティナーのしくみ
  • 中古のKIYOSHIモデルを買うときに見るところ7つ
  • サスティナーの音を、いま新品で試すなら
森
この記事を書いた人:森
中古エレキギター・ベースを整備して販売しているシルバーウルフの店主(古物商)。ネックや弦高を調整してから送り出しています。この記事を書いている今、KIYOSHIモデルが1本、店にあります。

KIYOSHIってどんな人?

名前KIYOSHI(Kiyoshi・きよし)/本名:本間清司
生まれ1964年6月3日/千葉県船橋市出身
仕事ギタリスト・作曲家
主なバンドmedia youth、hide with Spread Beaver、MADBEAVERS、Lucy、machine
モデルフェルナンデスのKIYOSHIモデル「MYシリーズ」

JEWEL、VIRUS、SWEET DEATHなど、いくつものバンドをへて、1990年代のはじめにmedia youthで活動。media youthには、X JAPANに入る前のHEATHが短い間いて、バンド名もHEATHが考えたと言われています。1995年にメジャーデビューし、1996年には「Damageの甘い罠」が映画『ルパン三世 DEAD OR ALIVE』の主題歌になりました。

同じ1996年、hideの2回目のソロツアー「PSYENCE A GO GO」にギターで参加。1998年1月1日に「hide with Spread Beaver」が発足すると、その一員になります。1998年5月2日にhideが亡くなったあとも、メンバーとともにツアーを回り、2000年の「TELL ME」ではSpread Beaver全員で録音しました。

KIYOSHI 年表 1964千葉県船橋市に生まれる 1993media youthで1作目のアルバム 1995「Missing」でメジャーデビュー 1996hideのソロツアーに参加 1997ソロ作品を発表 1998hide with Spread Beaver発足 1998MADBEAVERSを結成 1999HAKUEIとmachineを結成 2000全員で録った「TELL ME」2位 2004今井寿・岡崎達成とLucy結成 2022映画『TELL ME』で描かれる 2023Spread Beaverのワンマン 2026Lucyが再始動、新作を発表

hideとKIYOSHI、エピソード9つ

  1. 酒の席でケンカ
    20代のころ、酒の席でhideとケンカになったことがあります。hideの1回目のソロツアーに誘われたときも、音楽の話でケンカになって、話はまとまりませんでした。
  2. それでもhideはもう一度誘った
    hideは2回目のツアーにもKIYOSHIを誘い、今度はKIYOSHIも引き受けます。すると音楽の面で、不思議と波長が合ったそうです。
  3. 前から噂は知っていた
    KIYOSHIは、hideがX JAPANに入る前のサーベルタイガーのころから噂を聞いていて、hideもKIYOSHIのことを知っていました。
  4. hideが気に入った「ベルゼブブ」
    hideは、KIYOSHIの特注ギター「ベルゼブブ」を気に入っていました。どこのメーカーのどんなギターかは、資料にはっきり書かれていません。
  5. 細かい注文も楽しかった
    hideからは「うまく」「かっこよく」「要求通りに」と、いちいち細かく言われたそうです。それでも楽しくやっていけた、と伝えられています。
  6. 「KIYOSHIかっこいいだろ」
    hideは、KIYOSHIのいない場所で「KIYOSHIかっこいいだろ」と自慢していたそうです。
  7. 「両手離し奏法」
    ライブでリフを弾くはずのところで、右手が上がっていることが多く、ドラムのJOEに「弾けー!」と言われることも。本人の頭の中ではリフが鳴っているそうです。hideはこれを「両手離し奏法」と呼びました。
  8. 「TELL ME」をディレイなしで
    hideは「TELL ME」のイントロでディレイを使っていましたが、KIYOSHIがディレイを使わずに弾いているのを見て、感心していたそうです。
  9. 「HURRY GO ROUND」の本番のギター
    hideは仮のギターしか録っていなかったため、本番のエレキギターはKIYOSHI、アコースティックギターはPATAが弾きました。アルバム『Ja,Zoo』の中で、hideが楽器を弾いていない唯一の曲になっています。

公式映像で見るKIYOSHI

まずはhideの公式チャンネルから、2026年のフェス出演を前にした、I.N.A.とKIYOSHIのメッセージ動画。今のKIYOSHIの話しぶりが分かります。

hide with Spread Beaver I.N.A.&KIYOSHI メッセージ(hide 公式)

「HURRY GO ROUND」。本番のエレキギターはKIYOSHIです。オリコン2位。

hide with Spread Beaver「HURRY GO ROUND」(hide 公式)

2000年の「TELL ME」は、Spread Beaver全員による最初で最後の音源。オリコン2位になりました。

hide with Spread Beaver「TELL ME」(hide 公式)

KIYOSHIが弾く「ROCKET DIVE」を聴くなら、1998年のツアーのライブ音源。公式の配信のクレジットに「Guitar: KIYOSHI」と書かれています(音声のみ)。

「ROCKET DIVE」ライブ音源(1998年ツアー・2022Mix/公式配信)

machineの「Hero 2025」。作曲はKiyoshi。ボーカルは、PENICILLINのHAKUEIです。

machine「Hero 2025」MV(machine 公式)

そしてLucyの「PUNK THE LUCY」。作詞・作曲はKiyoshiで、ギターとボーカルも担当しています。

Lucy「PUNK THE LUCY」MV(Lucy 公式)

ほかの公式の動画・音源:「TELL ME」ライブ音源(1998年ツアー)/machine「ATOMIC GOD 2025」/Lucy「DOUBLE BIG BANG」

KIYOSHIのギターが聴ける曲10選

KIYOSHIのギターが聴ける曲、KIYOSHIが作った曲を、バンドごとに選びました。

1Missing
media youth/1995年4月

media youthのメジャーデビューシングルです。

2Damageの甘い罠
media youth/1996年4月

映画『ルパン三世 DEAD OR ALIVE』の主題歌になりました。

3キミの未来
media youth/1998年9月/オリコン45位

テレビ番組『進ぬ!電波少年』のエンディング。hideに捧げる形で作られた曲です。

4HURRY GO ROUND
hide with Spread Beaver/1998年10月/オリコン2位

本番のエレキギターはKIYOSHI、アコースティックギターはPATA。

5SPREAD BEAVER
hide with Spread Beaver/1998年『Ja,Zoo』1曲目

hideが残した音源を、メンバーが仕上げたバンドのテーマ曲。KIYOSHIはリードギターを担当しています。

6TELL ME(hide with Spread Beaver)
hide with Spread Beaver/2000年1月/オリコン2位

Spread Beaver全員による、最初で最後の音源。

7In Motion
hide/2002年7月

2回目のツアーのメンバーで録り直した曲で、ギターはPATAとKIYOSHIです。

8Hero
machine/1999年4月/作曲:Kiyoshi

HAKUEIと組んだmachineのデビュー曲。2025年に「Hero 2025」としてMVが作られました。

9ATOMIC GOD
machine/2001年10月/作曲:Kiyoshi

machineは、ほぼ全曲をKiyoshiが作曲しています。2026年には「ATOMIC GOD 2025」のMVも公開されました。

10PUNK THE LUCY
Lucy/2026年『ROCKAROLLICA III』/作詞・作曲:Kiyoshi

BUCK-TICKの今井寿と組むLucyの新作の曲。アルバムはオリコン初登場15位でした。

「ROCKET DIVE」「ピンク スパイダー」「ever free」は?この3曲のスタジオ版は、ギターとベースをhideが弾いていて、KIYOSHIはクレジットされていません。KIYOSHIが弾いているのは、1998年のツアーやその後のライブです。2022年に配信された1998年のライブ音源では、クレジットに「Guitar: KIYOSHI」と書かれています。

hide with Spread BeaverのCDをAmazonで見る

media youthとソロのKIYOSHI

hideのバンドに入る前、KIYOSHIの本拠地はmedia youthでした。前身のSWEET DEATHの名前で1990年のオムニバス盤に参加し、のちにmedia youthと改名。X JAPANに入る前のHEATHが短い間在籍していて、元ドラマーの話では、バンド名を考えたのはHEATHだったそうです。

1993年2月1日、X JAPANのYOSHIKIが主宰するエクスタシーレコードから、1作目のアルバム『Awake of youth』を発表。1995年4月にシングル「Missing」でメジャーデビューし、翌1996年には「Damageの甘い罠」が映画『ルパン三世 DEAD OR ALIVE』の主題歌になりました。1998年の「キミの未来」と「Soul flyer」は、hideに捧げる形で作られた曲です。media youthは1999年に事実上の解散となりました。

ソロでは、1997年にシングル「Something new,Somebody new」、アルバム『PRIMITIVE SUPERNOVA』『Be free』を発表。2000年にも『ALIEN DIVE HERE』『CRASH AND CRASH』の2枚のアルバムを出しています。今のソロ名義は「freeman」です。

映画になったKIYOSHI:2022年7月8日公開の映画『TELL ME 〜hideと見た景色〜』では、KIYOSHIの役を俳優の笠原織人が演じました。hideとSpread Beaverの物語の中で、KIYOSHIは欠かせない登場人物の1人です。

Spread Beaverのあと:4つのバンド

バンドメンバーKIYOSHIの役割
MADBEAVERSKIYOSHIほか(3人のロックンロール)ボーカル&ギター。1998年、KIYOSHIの呼びかけでSpread BeaverのJOE・CHIROLYNと結成
machineHAKUEI(PENICILLIN)、Kiyoshiギターと作曲。デジタルな音のロック
Lucy今井寿(BUCK-TICK)、岡崎達成、Kiyoshiギター&ボーカル、作詞・作曲
freemanソロソロ名義の活動

MADBEAVERSは、hideが亡くなった1998年に、KIYOSHIの呼びかけで始まったバンド。2005年にはmachineの仕事でメンバーが再会し、「MADBEAVERS」として活動を再開しました。machineは、PENICILLINのHAKUEIと1999年に組んだユニット。2008年にはフランスのJapan Expoにも出演し、2025年には再起動を発表しました。Lucyは2004年に結成し、2026年に活動を再開して新作を出しました。

森重樹一(ZIGGY)のサポートギターや、ガールズバンドへの曲の提供もしています。hide with Spread Beaverとしても、2008年のhideの十周忌ライブ、2023年と2025年のワンマンライブに出演。2023年のワンマンについて、KIYOSHIは「25年という時を経てSpread Beaverがhideが望んだ『バンド』って言うものになれたかなと…思います」と話しています。

つながり:machineのHAKUEIはPENICILLINのボーカル。PENICILLINのベーシストだったGISHOの記事もあります。media youthに一時いたHEATHは、のちにX JAPANのベーシストになりました。

KIYOSHIの特徴3つ

KIYOSHIがどんなギタリストに影響を受けたかは、確認できた資料には書かれていませんでした。分かっていることから3つにまとめます。

① ステージで「かっこいい」ギタリスト

hideが本人のいないところで「KIYOSHIかっこいいだろ」と自慢し、右手を上げてしまう弾き方を「両手離し奏法」と名付けた。KIYOSHIは、音だけでなく、立ち姿やアクションで魅せるギタリストです。

② 音を足しすぎない

hideがディレイを使っていた「TELL ME」のイントロを、ディレイなしで弾いてhideを感心させたエピソードがあります。エフェクターに頼らず、ギターと手の動きで勝負する。それがKIYOSHIのスタイルを表しているように思います。

③ 曲を作るギタリスト

machineではほぼ全曲を作曲し、Lucyでは作詞・作曲と歌も担当。ソロ名義の作品も出しています。ギターを弾くだけでなく、自分で曲を作ってバンドを引っぱるのがKIYOSHIです。

機材について:KIYOSHIのアンプやエフェクターは、資料にはっきりした記載がありません。確かなのは、hideが気に入っていた特注ギター「ベルゼブブ」と、フェルナンデスがKIYOSHIモデルの「MYシリーズ」を作っていたことです。当店のMY-115Sは、そのMYシリーズの1本です。

当店のMY-115Sを写真でじっくり

ここからは、いま当店にある実機です。写真はすべて当店で撮影したものです。

FERNANDES MY-115S KIYOSHIモデルのボディ正面
MY-115S。オレンジのシースルーに、サスティナーとハムバッカー(当店撮影)

フェルナンデスのKIYOSHIモデル、MY-115S。木目が透けて見えるオレンジのシースルーに、ヘッドまで同じ色のマッチングヘッド。左右非対称の、とがったボディが目を引きます。いちばんの特徴は、フロントにフェルナンデスのサスティナーを積んでいることです。

項目当店のMY-115S
ボディメイプルトップ+マホガニーバック
ネック・指板メイプル・ローズウッド、24フレット
スケール・ナット幅628mm・約42mm
ピックアップフロント:サスティナードライバー CD-100F/リア:VH-402 ハムバッカー
コントロール1ボリューム、3段の切替、サスティナーのON/OFF、3モードスイッチ(9V電池)
ブリッジ・ペグWilkinson by GOTOHの2点支持トレモロ、GOTOHのペグ
重さ(実測)3.605kg
付属品アーム
サスティナー VH-402 トレモロ ボリューム+スイッチ類

MY-115Sのサスティナーとコントロール(当店撮影)

MY-115Sのマッチングヘッド
ボディと同じオレンジのヘッド
ヘッド裏とGOTOHのペグ
ヘッド裏。6つのペグが片側に並ぶ
MY-115Sの全体
全体。実測3.605kg
MY-115Sの裏側全体
裏側
MY-115Sを横から見たところ
横から。アームとボディの厚み
ハムバッカー、トレモロ、スイッチ類
ハムバッカー、トレモロ、スイッチ類
MY-115Sを斜めから見たところ
斜めから。木目が透けるオレンジ
リアのハムバッカー VH-402
リアのハムバッカー VH-402
Wilkinson by GOTOHのトレモロブリッジ
Wilkinson by GOTOHのトレモロ

FERNANDES MY-115S(当店のYouTube)

MY-115Sの在庫ページを見る

※中古品で、年式なりの傷や使用感があります。傷の場所は在庫ページの写真と説明にすべて書いています。当店でネック・弦高・オクターブ・ピックアップの高さを調整済みで、アームが付きます。

サスティナーのしくみと使い方

サスティナーは、弦の振動を磁石の力で揺らし続けて、音をいつまでも伸ばす装置です。ふつうのギターは、弦をはじいたあと音がだんだん小さくなって消えますが、サスティナーをONにすると、指で押さえている限り音が鳴り続けます。

サスティナーのON・OFFで、音の伸び方が変わる OFF(ふつうのギター) だんだん消える ON(サスティナー) 押さえている限り伸びる MY-115Sでは フロントのCD-100Fが弦を揺らす。9V電池で動く

MY-115Sには、サスティナーのON/OFFスイッチと、伸びる音の性格を切り替える3モードのスイッチが付いています。9Vの電池で動くので、音が出にくいと感じたら、まず電池を確かめましょう。

サスティナーが活きるのは、ロングトーンのソロや、ゆっくりしたメロディ。音を伸ばしながらトレモロアームで揺らすと、バイオリンのような、歌うような音になります。リアのハムバッカーでリフを刻み、ソロでサスティナーをONにする、という使い分けもできます。

hideのギターとの共通点:X JAPANのhideのMG-Xにも、フェルナンデスのサスティナーが載っています。hideのモデルはサスティナーとVH-401、当店のMY-115SはCD-100FとVH-402で、型番は違いますが、同じフェルナンデスのサスティナーを積んだギターです。

MY-115Sの弾き心地

サスティナーばかりに目が行きますが、MY-115Sは、ふつうのギターとしても弾きやすい作りです。店主として、仕様から分かる弾き心地をまとめました。

仕様弾いたときの感じ
628mmスケール弦の長さが少し短く、弦の張りがやわらかめ。チョーキングやビブラートがしやすい
24フレット高い音までフレットがある。深くえぐれたボディで、ハイポジションにも手が届く
ナット幅 約42mmネックの幅はふつう。コードも押さえやすい
3.605kg(実測)ギターとして軽め。立って長く弾いても疲れにくい
2点支持のトレモロアームの動きがなめらか。サスティナーで伸ばした音を揺らすのに向く
GOTOHのペグ日本のパーツメーカーGOTOHのペグ。チューニングが合わせやすい

メイプルトップにマホガニーバックのボディは、マホガニーの太さに、メイプルの明るさが加わった音。リアのVH-402で歪ませると、太くて抜けのいいロックの音になります。コントロールは1ボリュームとスイッチだけのシンプルな作りなので、ライブでも迷いません。

ネックとボディはボルトオンで、当店の個体はネックの付け根の塗装に割れがありますが、演奏上の問題はありません。ネックはおおむねストレートで、セットアップ済みです。サスティナーをOFFにすれば、ハムバッカー1基のシンプルなロックギターとしても使えます。

中古のKIYOSHIモデルを買うときに見るところ7つ

フェルナンデスのMYシリーズは、20年以上前のギターも多く、フェルナンデスは2025年に破産手続に入りました。これからは中古が中心です。店主として毎回確かめているところをまとめました。

① サスティナーが動くか

いちばん大事なのはここ。電池を入れて、ON/OFFとモードの切り替えで音がちゃんと伸びるかを確かめます。当店の個体は電装系がオリジナルのままで、音出し確認済みです。

② 電池ボックスと裏のパネル

サスティナー付きのギターは、9V電池を入れる場所があります。当店の個体は、ボディ裏のパネルが1枚欠品しています。

ボディ裏の電池ボックス
ボディ裏の電池ボックスまわり
③ ネックの付け根の塗装

ボルトオンのネックは、付け根の塗装に割れ(クラック)が出ることがあります。当店の個体も、ネックジョイント部の塗装に割れがあります。ジョイントのネジとブッシュには、くすみ・錆があります。

ネックの付け根まわり
ネックの付け根まわり
ネックジョイントのネジとブッシュ
ジョイントのネジ・ブッシュにくすみ・錆
④ サスティナーのカバー

フロントのサスティナードライバーのカバーは、汚れたりはがれたりしやすい部品です。当店の個体も、カバーに汚れ・はがれがあります。

サスティナードライバーのカバー
フロントのサスティナードライバー。カバーに汚れ・はがれがあります
⑤ トレモロとアーム

トレモロは、アームを使ったあとにチューニングが戻るかが大事です。アームが付いているかも確かめましょう。当店の個体はアームが付きます。

⑥ スイッチ類

3段の切替、サスティナーのON/OFF、3モードのスイッチ。スイッチが多いぶん、それぞれ切り替えたときに雑音が出ないかを確かめます。

ボリュームとスイッチ類
ボリュームとスイッチ類
⑦ ネックとフレット

当店では、7フレットのすき間(0.3mm)、12フレットの弦高(6弦2.0mm・1弦1.5mm)、フレットの残り(約8〜9割)、トラスロッドが締める・ゆるめる両方向に回るか(±60°まで確認)を書いています。弦は09-42です。

ローズウッド指板とフレット
ローズウッド指板。フレットは約8〜9割

当店の在庫ページでは、傷の場所・実測の重さ・ネックの数字・付属品を、写真と説明で確認できるようにしています。

いま試す「伸びる音」

KIYOSHI本人の機材ははっきりしないので、ここで紹介するのは、サスティナーのような「伸びる音」を試すための一例です。サスティナー付きのギターがなくても、近い音は作れます。

ギターサスティナー付き、または→ ふつうのギター+E-BOW ディレイ(お好みで)伸びた音に余韻を足す→ 例:BOSS DD-8 アンプ歪ませると、さらに伸びる→ 例:Marshall DSL20H 弾き方伸ばしてアームで揺らす→ ロングトーンのソロや ゆっくりしたメロディに ※音作りの一例です。KIYOSHI本人の機材ではありません

そろえる順番(費用の小さい順)

① 手で持つサスティナーEBOW E-BOW PLUS ② ディレイBOSS DD-8 ③ 両方そろえるE-BOW PLUS + DD-8 ※棒の長さは費用の大小の目安。値段はリンク先で確認を

※商品の値段は日々変わるため、リンク先のサウンドハウスでご確認ください。

EBOW E-BOW PLUS(手で持つサスティナー)
弦の上にかざすだけで、音がいつまでも伸びる手持ちの装置。サスティナー付きのギターがなくても、サスティナーのような音を試せます。

サウンドハウスで見る

BOSS DD-8(ディレイ)
伸ばした音に余韻を足すなら、定番のディレイ。KIYOSHIのように使わない選択もありますが、1台あると音作りの幅が広がります。

サウンドハウスで見る

MARSHALL DSL20H(ギターアンプヘッド)
歪ませると音はさらに伸びます。ハードロックの王道、マーシャルの20Wで、家やスタジオでも使いやすい大きさです。

サウンドハウスで見る

家で練習するなら

サスティナー付きのギターは、ふつうのギターとは違う弾き方ができるのが楽しいところ。店主としておすすめする練習は、次の3つです。

  1. 1つの音を伸ばして、アームで揺らす
    サスティナーをONにして、1つの音を伸ばしたまま、アームで少しだけ揺らします。音程が上下しすぎないように、やさしく。
  2. ゆっくりしたメロディを弾く
    好きな曲の歌メロを、1音ずつ伸ばしながら弾いてみます。押さえる指を変えるだけで、つながった音になります。
  3. リフとソロで切り替える
    リフはリアのハムバッカーで刻み、ソロでサスティナーをON。ライブのように、曲の中で切り替える練習です。
VOX amPlug3 High Gain(ヘッドホンアンプ)
ギターに直接挿して、ヘッドホンで聴く小さなアンプ。夜でも歪んだ音で練習できます。

サウンドハウスで見る

ZOOM G1X FOUR(マルチエフェクター)
歪み・ディレイ・コーラスが1台に。いろいろな音を試すなら、まずこれ1台から。

サウンドハウスで見る

9V電池・バンドスコア・替えの弦
サスティナーは9V電池で動くので、予備の電池があると安心です。弦は当店の在庫と同じ09-42がおすすめ。

9V電池 hideのスコア 弦 09-42

用語ミニ辞典

サスティナー
弦を磁石の力で揺らし続け、音を伸ばす装置。フェルナンデスのものが有名。
サスティナードライバー
サスティナーのうち、弦を揺らす役目の部品。ピックアップの位置に付く。
E-BOW
手に持って弦にかざす、持ち運べるサスティナー。
ハムバッカー
コイルを2つ並べたピックアップ。ノイズに強く、太い音。
トレモロ(アーム)
レバーで弦の張りを変え、音程を揺らす仕組み。
2点支持
2本の支柱でブリッジを支えるトレモロの形。動きがなめらか。
マッチングヘッド
ヘッドをボディと同じ色に塗ったもの。
シースルー
木目が透けて見える塗装。
ディレイ
音を遅らせて重ね、やまびこのような余韻を作るエフェクター。
ロングトーン
1つの音を長く伸ばして弾くこと。

11人を一覧で比べる:アーティストモデル早見表(本人の機材と当店の在庫)

ほかの記事:hide(X JAPAN)/GISHO(PENICILLIN)/J(LUNA SEA)/SUGIZO(LUNA SEA・X JAPAN)/tetsuya(L'Arc〜en〜Ciel)/ken(L'Arc〜en〜Ciel)/松本孝弘(B'z)/布袋寅泰(BOØWY)/ka-yu(Janne Da Arc)/KAZUMA(SIAM SHADE)

まとめ

KIYOSHIは、hideとのケンカから始まり、hideに「KIYOSHIかっこいいだろ」と自慢されるほどの仲間になったギタリストです。hide with Spread Beaverのあとも、MADBEAVERS、machine、Lucyと、ギターを弾き、曲を作り続けています。

KIYOSHIのギターを聴くなら、まずは「HURRY GO ROUND」と、1998年のツアーのライブ音源から。スタジオ版との違いを聴き比べると、KIYOSHIの音が見えてきます。

フェルナンデスのKIYOSHIモデル、MYシリーズは、これから中古が中心です。サスティナー付きのギターは、ふつうのギターにない「伸びる音」が出せる楽しい1本。まずはサスティナーをONにして、1つの音を長く伸ばすところから始めてみてください。

KIYOSHIモデルを探している方へ

当店では、ネック・弦高・オクターブを調整してからお送りしています。在庫はその時々で変わります。

MY-115Sを見る

弾かなくなったサスティナー付きのギター、ありませんか?

当店はフェルナンデスのアーティストモデルをはじめ、エレキギター・ベースを買い取っています。サスティナーの調子が悪い、パネルがない、といった状態でもご相談ください。

買取について見る

参考にした資料

よくある質問

KIYOSHIはどんなギタリストですか?

hide with Spread Beaverのギタリストです。media youthで活動し、1996年のhideの2回目のソロツアーからhideのバンドに参加しました。今はMADBEAVERS、machine、Lucyなどで活動しています。

ROCKET DIVEのギターはKIYOSHIが弾いていますか?

スタジオ版の「ROCKET DIVE」「ピンク スパイダー」「ever free」は、ギターとベースをhideが弾いていて、KIYOSHIはクレジットされていません。KIYOSHIが弾いているのは1998年のツアーなどのライブです。「HURRY GO ROUND」の本番のエレキギターはKIYOSHIです。

KIYOSHIモデルのギターはありますか?

フェルナンデスがKIYOSHIモデルのギター「MYシリーズ」を作っていました。当店の在庫MY-115Sはその1本で、フロントにサスティナー、リアにVH-402ハムバッカー、Wilkinson by GOTOHのトレモロを積んでいます。

サスティナーとは何ですか?

弦を磁石の力で揺らし続けて、音をいつまでも伸ばす装置です。MY-115SはフロントのCD-100Fで弦を揺らし、9V電池で動きます。ON/OFFと3モードのスイッチがあります。

両手離し奏法とは?

ライブでリフを弾くはずの場面で、KIYOSHIの右手が上がっていることが多かったため、hideが名付けた呼び方です。本人の頭の中ではリフが鳴っているそうです。

サスティナー付きのギターがなくても、伸びる音は出せますか?

手に持って弦にかざすE-BOWを使うと、ふつうのギターでもサスティナーのような伸びる音を試せます。

KIYOSHIとhideはどうやって出会ったのですか?

20代のころ、酒の席でケンカになったことがあり、hideの1回目のソロツアーの誘いも、音楽の話でケンカになってまとまりませんでした。それでもhideは2回目のツアーにも誘い、今度は引き受けて、音楽の面で不思議と波長が合ったそうです。

machineとは?

1999年にPENICILLINのHAKUEIとKIYOSHIが結成したユニットです。ほぼ全曲をKiyoshiが作曲していて、2025年に再起動を発表しました。

在庫一覧をすべて見る →