松本孝弘の使用ギターと音作り|ヤマハMG-MIIG実機2本と公式映像で解説【B'z】
更新日:2026-10-02 文:SILVER WOLF GUITARS 森 将大
※この記事にはプロモーション(サウンドハウス・Amazonへの広告リンク)が含まれます。当店の在庫も紹介しています。
- 松本孝弘は、B'zのデビュー当時から1995年ごろまで、ヤマハのシグネチャー「MG-M」シリーズをメインに使っていた。1999年からはギブソン・レスポールのシグネチャー・アーティスト(日本人初)。
- ヤマハのMG-MIIGは1991〜2002年に作られたモデルで、今は中古でしか手に入らない。新品で松本モデルが欲しいなら、エピフォンの「Tak Matsumoto 1955 Les Paul Standard」がある。
- 松本の音の決め手は「トーン」。チョーキングとビブラートの表情。ワウはクライベイビー。
B'zのギタリストで、リーダーの松本孝弘(Tak Matsumoto)。
「LOVE PHANTOM」「ultra soul」「愛のままにわがままに 僕は君だけを傷つけない」──B'zの曲のほとんどを作曲し、1999年には日本人で初めてギブソン・レスポールのシグネチャー・アーティストに選ばれました。ラリー・カールトンとの共作アルバムでは、グラミー賞も受けています。
この記事では、中古ギター店を営んでいる私が、店にある松本孝弘モデル(ヤマハ MG-MIIG)の実機2本を写真で見せながら、松本のギターと音作りを、B'zの公式映像と一緒にまとめました。
- 松本孝弘がどんなギタリストか(年表・エピソードつき)
- ヤマハMG-Mの時代と、ギブソン・レスポールの時代
- 公式映像で見る松本のギターと、名曲10選
- 当店にあるヤマハMG-MIIG 2本(日本製)
- 中古のMG-MIIGを買うときに見るところ7つ
- 松本っぽい音を、いま新品で揃えるなら(本人モデルのエピフォンも)
松本孝弘ってどんな人?
| 生まれ | 1961年3月27日/大阪府豊中市 |
|---|---|
| 担当 | B'zのギター・作曲(リーダー) |
| 名義 | Tak Matsumoto(タック・マツモト) |
| 学歴 | ミューズ音楽院(中退) |
| そのほか | 2020年に豊中市名誉市民 |
中学3年の誕生日に、両親からビートルズのレコードをプレゼントされ、学校から帰るとずっと聴いていたそうです。父は声楽をやっていて、母はクラシック好き。ディープ・パープルの「紫の炎」をかけていたら、母が「この曲いいじゃない?」と言ってきたこともあったとか。
高校でギターを始め、音楽院で理論を学び直したあと、スタジオ・ミュージシャンとしてプロの道へ。浜田麻里やTM NETWORKのレコーディングやツアーにも参加しました。そして1988年、稲葉浩志と出会い、B'zとしてデビューします。
ギター1本で場を作れる人でもあります。1999年には鈴鹿サーキットのF1日本グランプリで、国歌をギターで演奏。同じ年、以前から顔見知りだったスティーヴ・ヴァイのアルバムに参加し、稲葉浩志が歌う「エイジアン・スカイ」を作りました。
2018年、B'zのデビュー30周年の展示では、ライブで使ってきたアンプのスピーカー・キャビネットをオークションにかけ、その落札金額をすべて地元・豊中市の文化芸術の基金に寄付しました。「音楽を志す学生を応援したい」という思いからです。こうした功績で、2020年に豊中市の名誉市民に選ばれています。
人柄が分かるエピソード8つ
- 最初のギターは「ジミー・ペイジと同じ」
初めて買ったギターは、ジミー・ペイジと同じモデルのレスポール(グレコのコピーモデル、赤いサンバースト)。買ったその日からプロを目指していたそうです。 - 部活は幽霊部員、軽音楽部は自分で作った
高校ではハンドボール部に入ったものの幽霊部員。一方で軽音楽部を自分で立ち上げ、バンド「スーパーイマージュ」でコンテストや学園祭に出て、テレビ番組にも出演しました。 - ギターを弾かなかった2年間
高校を出て就職し、車の免許を取ってからの約2年間は、車に夢中でギターを弾かなかった時期も。先輩から何度も「ギターをちゃんとやったほうがいい」と言われたそうです。 - 音楽院は中退
音楽院でコード進行など理論を一から学び直しましたが、当時から腕が立ち、講師に「実践で弾いたほうがいい」と勧められて中退しました。 - ギター・セミナーからB'zへ
ヤマハのモニターだった松本は、全国でギター・セミナーを開き、終わったあとに同行した稲葉浩志とB'zを披露していました。ギター・セミナーのあとにB'zを披露する、という形でB'zを広めていったのです。 - 「TAK」の名付け親
1994年から使っている「TAK」の表記。名付け親はアメリカのギタリスト、スティーヴィー・サラスです。 - アンプに書かれた「玲」
松本のアンプなどに入っている「玲」の文字は、「美しい音」という意味で使っているそうです。 - スティーヴ・ルカサーに夢中
憧れはジミー・ペイジとリッチー・ブラックモア。マイケル・シェンカーやスティーヴ・ルカサーもコピーし、特にルカサーは、スタジオ・ミュージシャンとして参加した作品まで追いかけるほどだったそうです。
B'zの始まりと稲葉浩志
スタジオ・ミュージシャンとして腕を上げながら、松本はずっと自分のバンドを作る準備をしていました。1988年、所属事務所ビーイングの社長で音楽プロデューサーの長戸大幸から、1本のデモテープを渡されます。そこに入っていたのが、稲葉浩志の歌声でした。
松本はすぐに稲葉をボーカルに決め、同じ年の9月21日、B'zとしてシングル「だからその手を離して」とアルバム『B'z』を同時に出してデビュー。アルバムでは1曲を除いてすべての曲を松本が作曲しています。デビューの年は、まだTM NETWORKのツアーのサポートも残っていて、コンサートの前後にギター・セミナーを開くこともあったそうです。
1996年、稲葉がソロ作品を作っている間に、松本は英語を勉強するため、3か月間アメリカのサンディエゴに留学しています。
ヤマハMG-Mの時代
B'zがデビューした1988年、ヤマハが松本のシグネチャー・ギター「MG-M」の試作品を作ります。松本は1995年ごろまでMG-Mをメインに使い、MG-Mは手直しを経て一般にも売られました。当店の在庫のMG-MIIGは、1991年から2002年まで作られたモデルです。
MG-Mの最後の時期を飾ったのが、1994年に作られた「MG-M III Custom」の試作品たち。どれも松本の代表曲と結びついています。
| ギター | 使った場面 |
|---|---|
| MG-M III Custom Prototype | 1995年のライブ「BUZZ!!」の「LOVE PHANTOM」。黒いサンバーストにドラキュラのステッカー。ボディ裏には、演出のレーザーの配線を通す溝まで彫られた |
| MG-M III Custom(イケベ楽器のモデル) | 「love me, I love you」のMV。歴代のヤマハのシグネチャーの中でも松本が特に気に入っている1本で、1988年から続いたMG-Mシリーズ最後のメイン |
| MG-M III Custom W-Neck | ダブルネック仕様。アルバム『LOOSE』の「キレイな愛じゃなくても」で使用 |
まずは、そのMG-M III Customを使った1995年のライブ映像です。
B'z「LOVE PHANTOM」B'z LIVE-GYM Pleasure '95 BUZZ!!(B'z 公式)
そして、イケベ楽器のモデルが登場する「love me, I love you」のMV。
B'z「love me, I love you」1995年(B'z 公式)
公式映像で見る松本のギター
MG-Mがメインだった時期の代表曲、1990年の「太陽のKomachi Angel」。
B'z「太陽のKomachi Angel」1990年(B'z 公式)
1992年の「ZERO」。MVはライブの映像で作られていて、稲葉の口の動きや松本の手の動きが曲と合うように編集されています。ギターを弾く手元に注目して見てください。
B'z「ZERO」1992年(B'z 公式)
そして2001年の「ultra soul」。レスポールの時代の代表曲です。
B'z「ultra soul」2001年(B'z 公式)
ほかの公式映像:愛のままにわがままに 僕は君だけを傷つけない/Larry Carlton & Tak Matsumoto「JAZZY BULLETS」
松本のギターが聴ける名曲10選
B'zの曲は、ほとんどが松本の作曲です。ギターの話が残っている曲を中心に10曲を選びました。
最初の2枚のアルバムが売れず、「3枚目につなげる意味で実験的に作った」という作品。レコード会社にも「売れ行きは気にせずやりたいことを」と言われて作られ、トリプル・プラチナになりました。
MG-Mがメインだったころの代表曲。上の公式映像で聴けます。
ミュージックステーションのテーマ曲として、誰もが一度は聴いたことのあるインスト曲。曲名の「#1090」は、松本が持っている1954年製ストラトキャスターのシリアルナンバーから付けられています。
ライブで先に披露されていた曲。MVは手元の動きが曲と合うように編集されています。
アジア特有の音階を使った、松本の「オリエンタルなメロディ」の代表曲。ソロ・アルバム『House Of Strings』にはインスト版も入っています。
MVに登場するのが、松本が特に気に入っているMG-M III Custom(イケベ楽器のモデル)。MG-Mシリーズ最後のメインギターです。
1995年のライブ「BUZZ!!」では、ドラキュラのステッカーを貼ったMG-M III Customの試作品で演奏。2018年のライブ「HINOTORI」ではキラーのKG-Prime Thunderwingで弾いています。
MG-M III Customのダブルネックで弾いた曲。ヤマハの時代の最後を飾るギターのひとつです。
サビ最後の「ウルトラソウル(ハイ!)」は、松本が作曲した段階にはありませんでした。アレンジ中に稲葉から「『ultra soul』ってどう思う?」と提案され、松本が「素晴らしいタイトルだ」と感じて生まれたそうです。
「自分と共演してくれるギタリスト」を探していたラリー・カールトンに、ギブソン社が松本を紹介したのがきっかけ。グラミー賞の最優秀ポップ・インストゥルメンタル・アルバムを受賞しました。
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松本のギターの特徴3つ
① なによりも「トーン」
松本自身、「僕のプレイ、たとえば『速弾きがすごい!』なんて誰も言わない」「『TAKはトーンだよ』ってみんな言う。それは最高の褒め言葉」と話しています。いちばんのポイントは、チョーキングしてビブラートをかけたときの表情。マーティ・フリードマンも、音を聴いただけで誰か分かる日本のギタリストとして、布袋寅泰・Charと並べて松本の名前を挙げています。
② メロディアスな作曲と、オリエンタルな音階
バラードからハードロック、ブルースまで幅広く、メロディアスな曲が多いのが松本の作曲の特徴。「愛のままにわがままに」やアルバム『華』のように、アジア特有の音階を使ったオリエンタルなメロディも得意です。初期は打ち込みを多く使ったデジタルな音で、だんだんハードロックの要素を強めていきました。
③ ハードロックのギター・ヒーローたちがルーツ
ジミー・ペイジ、リッチー・ブラックモア、マイケル・シェンカー、スティーヴ・ルカサー。1970〜80年代のギター・ヒーローを夢中でコピーしてきたことが、太く歌うようなギターの土台になっています。のちにTMGではエリック・マーティン、ジャック・ブレイズとバンドを組み、スティーヴ・ヴァイの作品にも参加しました。
ソロ活動と、ほかの歌手への曲
B'zと並行して、松本はソロでも多くの作品を出しています。
| 年 | できごと |
|---|---|
| 1991年 | ソロ1作目のシングル「'88〜Love Story」 |
| 1992年 | 「#1090 〜Thousand Dreams〜」がミュージックステーションのテーマに |
| 1996年 | ラジオでカバーしていた洋楽をまとめた『Rock'n Roll Standard Club』 |
| 2002年 | 『西辺来龍 DRAGON FROM THE WEST』と『華』を同時発売 |
| 2003年 | ZARDの坂井泉水を迎えた「異邦人」、倉木麻衣を迎えた「イミテイション・ゴールド」など、邦楽のカバー |
| 2004年 | エリック・マーティン、ジャック・ブレイズらとバンド「TMG」を結成。東京都交響楽団とも共演 |
| 2006年 | KAT-TUNのデビュー曲「Real Face」を作曲。自身初のオリコン年間シングル1位に |
| 2010年 | ラリー・カールトンと『TAKE YOUR PICK』。翌年グラミー賞 |
| 2020年 | アルバム『Bluesman』 |
2004年にはギタリストを中心とした弦楽器奏者のためのレーベル「House Of Strings」も立ち上げ、春畑道哉らが参加した作品も出しています。GLAYのTAKUROのソロ・アルバムを丸ごとプロデュースしたこともあります。
ギブソン・レスポールの時代と機材
MG-Mのあとは、ギブソンのレスポールが中心になります。1993年に手に入れた1959年製のレスポール・スタンダードは長く使われ、2016年に「Tak Matsumoto 1959 Les Paul」として再現されました。そして1999年、ギブソンから世界で5人目、日本人では初めてのレスポールのシグネチャー・アーティストに選ばれます。
| ギター | ポイント |
|---|---|
| Tak Matsumoto Les Paul Canary Yellow | 1999年の最初のシグネチャー。鮮やかな黄色 |
| Tak Matsumoto Les Paul Tak Burst | 2001年〜。サンバーストのシグネチャー |
| Tak Matsumoto Double Cutaway | 両側にカッタウェイのある形。いくつもの色が作られた |
| 1955年製レスポール(ゴールドトップ) | ジェフ・ベックの「オックスブラッド」をイメージした1本。2022年に再現モデルが出た |
| キラー KG-Prime | LOUDNESSの高崎晃と、自分のギターを交換して手に入れた。のちに松本の注文でThunderwing・Tyrantも作られた |
アンプやエフェクター、切り替えのシステムは、ビーイングのギター技術チーム「FAT」(2023年に「TEN」へ改名)が作ったオリジナル。時期によってマーシャル、ボグナー、ピーヴィー、Two-Rockも使っています。2013年にはクライベイビーから、アジア人で初めてのシグネチャー・ワウが数量限定で発売されました。2023年には、松本が監修するエフェクター・ブランド「Indigo Note」も始まっています。
思い出のレスポール2本
白から黒になったレスポール・カスタム:1993年のライブ「RUN」で使った白い1991年製レスポール・カスタムは、翌年のライブで黒に塗り替えられ、ピックアップもゼブラに。今は松本の息子さんが受け継いで弾いているそうです。
「清正」:紫(沖縄のハードロック・バンド)のギタリスト、比嘉清正から譲り受けた1970年代のレスポール・カスタムは、その名前で呼ばれています。ボディの表がめくれて修理に出したあと、20年ほど弾かずにしまっていましたが、アルバム『Bluesman』の録音で弾いてみたら個性的な音がして、そのまま録音に使われました。
当店のMG-MIIG 2本を写真でじっくり
ここからは、いま当店にある実機です。写真はすべて当店で撮影したものです。2本ともヤマハ MG-MIIG「Neon Light Graphic」で、日本製です。黒地に紫とピンクが光るような、ひと目で分かるグラフィックです。
| MG-MIIG(26A047) | MG-MIIG(26A014) | |
|---|---|---|
| 色 | Neon Light Graphic | Neon Light Graphic |
| ボディ/ネック/指板 | バスウッド/メイプル/メイプル | 同じ |
| ピックアップ | H-S-H | H-S-H |
| コントロール | 1ボリューム+5ウェイ | 同じ |
| スケール | 648mm(ロングスケール) | 同じ |
| 重さ(実測) | 3.460kg | 3.460kg |
| フレットの残り | 約8〜9割 | 約8〜9割 |
| 製造国 | 日本 | 日本 |

ピックアップはハムバッカー・シングル・ハムバッカー(H-S-H)の並びに5ウェイ・スイッチ。太いハムバッカーのリードから、シングルを混ぜた歯切れのいいカッティングまで、1本でこなせます。コントロールはボリューム1つだけなので、ステージで迷いません。バスウッドのボディにメイプルのネックと指板で、立ち上がりが速く、輪郭のはっきりした音です。
MG-MIIGのピックアップとコントロール(当店撮影)








YAMAHA MG-MIIG(26A047・当店のYouTube)
もう1本のMG-MIIG(26A014)

同じ型・同じ色でも、当店の2本を並べてみると、ピンクの模様の形や位置が違います。2本を見比べて、好きな模様で選べるのも中古ならではです。




YAMAHA MG-MIIG(26A014・当店のYouTube)
※2本とも中古品で、年式なりの傷や使用感があります。傷の場所は在庫ページの写真と説明にすべて書いています。どちらも当店でネック・弦高・オクターブを調整済みです。MG-MIIGの相場の動きは、当店の中古ギターの相場の記事でも取り上げています。
MG-MIIGで弾くときのコツ(ロック式の弦交換も)
5ウェイとボリューム1つの使い方
ハムバッカー単体の位置は、太く歪ませたリフやリードに。シングルを混ぜた位置は、歯切れのいいカッティングやクリーンのアルペジオに向きます。つまみはボリューム1つだけなので、音量を少し絞ると歪みが落ちて、きれいな音に近づきます。足元を踏みかえなくても、手元だけで歪みの量を変えられるのが、つまみが少ないギターの良さです。
ロック式トレモロの弦の張り替え
MG-MIIGのようなロック式トレモロは、普通のギターより弦の張り替えに手順があります。基本の流れはこうです。
- ネックの付け根のロックナットのネジをゆるめ、弦を押さえている金具を外す
- ブリッジのファインチューナー(細かい調整用のネジ)を、真ん中くらいまで戻しておく
- 弦は1本ずつ張り替える。全部いっぺんに外すと、ブリッジが傾いてバランスが崩れる
- ブリッジ側は、弦の端をサドルのネジで挟んで固定する
- ペグで音程をおおよそ合わせ、弦を何度か軽く引っぱって伸ばしてから、もう一度合わせる
- ロックナットを締めて、最後の細かい調整はファインチューナーで
弦の太さを変えるとトレモロのつり合いが変わるので、裏のスプリングの調整が必要になります。当店の2本は09-42のセットで調整してお送りしています。
中古のMG-MIIGを買うときに見るところ7つ
MG-MIIGは、作られてから20年以上たつモデルです。店主として毎回確かめているところをまとめました。
グラフィックの塗装は、ホーンの先やボディの縁から擦れてきます。色がくすんでいないか、模様が欠けていないかを見ます。

アームを使ったあと、音程がちゃんと戻るか。支点のすり減りやスプリングの錆を確かめます。くわしくはSUGIZOの記事の「フロイドローズ付きの中古で見るところ」にまとめています。
弦を挟んで固定するロックナットのボルトは、錆やメッキのはがれが出やすいところです。26A047はボルトに錆があり、在庫ページに書いています。
メイプル指板は、弾き込むと塗装が擦れて色が変わります。よく弾かれてきた証拠ですが、気になる人は写真で確かめましょう。

ブリッジやピックアップ周りの黒いパーツは、擦れてくすみが出ます。音には関係ありませんが、見た目の好みは分かれます。

当店では、7フレットのすき間(0.3mm)、12フレットの弦高(6弦2.0mm・1弦1.5mm)、フレットの残り(%)を数字で書いています。2本ともフレットは約8〜9割残っています。
MG-MIIGは1991〜2002年に作られたモデル。当店の2本は日本製です。年代によって細かな仕様が違うこともあるので、気になる人は在庫ページの写真で確かめてください。
当店の在庫ページでは、傷の場所・実測の重さ・ネックの数字・付属品を、写真と説明で確認できるようにしています。
いま揃える「松本っぽい音」
松本の音は、レスポールとマーシャル系のアンプ、そしてワウ。いま新品で買える機材でそろえると、こうつながります。
そろえる順番(費用の小さい順)
※商品の値段は日々変わるため、リンク先のサウンドハウスでご確認ください。
家で練習するなら
用語ミニ辞典
- トーン
- 音色のこと。同じギターでも、弾く人の指で変わる。
- チョーキング
- 弦を押し上げて音程を上げる弾き方。
- ビブラート
- 音程を細かく揺らして、音に表情をつけること。
- H-S-H
- ピックアップの並び。ハムバッカー・シングル・ハムバッカーの順。
- ロック式トレモロ
- 弦をブリッジとナットで固定し、アームを使ってもチューニングが狂いにくいブリッジ。
- ワウ
- ペダルで音色を変え、「ワウワウ」としゃべるような音にするエフェクター。
- シグネチャー・アーティスト
- メーカーが、その人の名前を冠したモデルを作る契約をしたアーティスト。
- ダブルネック
- ネックが2本あるギター。
- ゴールドトップ
- ボディの表を金色に塗ったレスポール。1950年代の定番。
- グラフィック
- ボディに描いた模様。当店のMG-MIIG 2本は、同じNeon Light Graphicでも模様の出方が違う。
B'zのメンバー
このブログでは、有名バンドのギタリスト・ベーシストを1人ずつ取り上げています。
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この記事
11人を一覧で比べる:アーティストモデル早見表(本人の機材と当店の在庫)
ほかの記事:布袋寅泰(BOØWY)/KAZUMA(SIAM SHADE)/hide(X JAPAN)/SUGIZO(LUNA SEA・X JAPAN)/tetsuya(L'Arc〜en〜Ciel)/ken(L'Arc〜en〜Ciel)/J(LUNA SEA)/ka-yu(Janne Da Arc)/GISHO(PENICILLIN)/KIYOSHI(hide with Spread Beaver)
まとめ
松本孝弘は、ジミー・ペイジに憧れてレスポールを買ったその日からプロを目指し、ヤマハのMG-MでB'zの黄金期を、ギブソンのレスポールでその後のB'zを支えてきたギタリストです。速さではなく「トーン」で聴かせる。それが松本の音の正体です。
ヤマハのMG-Mシリーズは、もう新品では作られていません。B'zの初期の音に近づきたいなら、中古のMG-MIIGがいちばんの近道です。
松本孝弘モデルを探している方へ
当店では、ネック・弦高・オクターブを調整してからお送りしています。在庫はその時々で変わります。
MG-MIIG(26A047) MG-MIIG(26A014)
弾かなくなったMG-Mシリーズ、ありませんか?
当店はMG-Mシリーズをはじめ、エレキギター・ベースを買い取っています。トレモロの調子が悪い、塗装が擦れている、といった状態でもご相談ください。
参考にした資料
- Wikipedia「松本孝弘」「BAD COMMUNICATION」「太陽のKomachi Angel」「#1090 〜Thousand Dreams〜」「ZERO (B'zの曲)」「愛のままにわがままに 僕は君だけを傷つけない」「Love me, I love you」「LOVE PHANTOM」「Ultra soul」「TAKE YOUR PICK」
- 価格:サウンドハウス各商品ページ(2026年10月1日・2日に確認)
- 在庫の仕様・重さ・製造国:当店の実測と確認
よくある質問
松本孝弘が使っているギターは何ですか?
B'zのデビュー当時から1995年ごろまでは、ヤマハのシグネチャー「MG-M」シリーズがメインでした。その後はギブソンのレスポールが中心で、1999年には日本人で初めてギブソン・レスポールのシグネチャー・アーティストに選ばれています。
ヤマハのMG-MIIGはどんなギターですか?
1991年から2002年まで作られた松本孝弘のシグネチャーモデルです。H-S-Hのピックアップに5ウェイ・スイッチ、1ボリューム、ロック式トレモロ、メイプル指板の構成です。
新品で買える松本孝弘モデルはありますか?
エピフォンの「Tak Matsumoto 1955 Les Paul Standard」があります。ヤマハのMG-Mシリーズは作られていないので、中古で探すことになります。
松本孝弘のギターの特徴は?
本人が「『TAKはトーンだよ』ってみんな言う」と話すように、音色(トーン)が最大の特徴です。特にチョーキングとビブラートの表情がポイントです。
#1090という曲名の由来は?
松本孝弘が持っている1954年製ストラトキャスターのシリアルナンバー「#1090」から付けられています。
松本孝弘っぽい音を出すには何を買えばいいですか?
レスポール系のギターとマーシャル系の真空管アンプが基本です。ワウはクライベイビー(Dunlop GCB-95)が定番です。