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SILVER WOLF GUITARSエレキギター・ベース専門店
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SUGIZOの使用ギターと音作り|ECLIPSE・HORIZONの実機2本と公式MVで解説【LUNA SEA・X JAPAN】

更新日:2026-10-02 文:SILVER WOLF GUITARS 森 将大

※この記事にはプロモーション(サウンドハウス・Amazonへの広告リンク)が含まれます。当店の在庫も紹介しています。

先に結論
  • SUGIZOのメインはESPの特注モデル。レスポール型のECLIPSE、ストラト系を鋭くしたHORIZON、プリンスのクラウドギター型のPRの3系統で、フロイドローズ付きが基本。
  • 同じ形を手の届く値段で持てるのが、ESPの国内ブランド・エドワーズのSUGIZOモデル(E-CL・E-Sなど)。中古で探すのが現実的。
  • SUGIZOの音の骨組みは、ワーミー・ディレイ・歪み。まずはワーミー(DigiTech WHAMMY5/Whammy Ricochet)から。

LUNA SEA、そしてX JAPANのギタリスト、SUGIZO。

ギターを弾いていたかと思えば、次の曲ではバイオリンを構え、さらに次の曲ではネックが3本あるギターを抱えている。ワーミーで音程をうねらせ、ディレイとノイズで空間を埋めていく。「ギタリスト」という言葉だけでは収まらない人です。

この記事では、中古ギター店を営んでいる私が、店にあるSUGIZOモデルの実機2本を写真で見せながら、SUGIZOのギターと音作りを、公式MVと一緒にまとめました。

この記事で分かること
  • SUGIZOがどんなギタリストか(年表・エピソードつき)
  • hideとSUGIZO、LUNA SEAのつながり
  • SUGIZOのバイオリンと、INORANとのツインギターの分け方
  • LUNA SEA・X JAPAN・ソロの公式映像と、SUGIZOのギターが聴ける名曲10選
  • ESPのシグネチャーモデル(ECLIPSE・HORIZON・PR)と、当店にある実機2本
  • フロイドローズ付きの中古を買うときに見るところ7つ
  • SUGIZOっぽい音を、いま新品で揃えるなら
森
この記事を書いた人:森
中古エレキギター・ベースを整備して販売しているシルバーウルフの店主(古物商)。ネックや弦高を調整してから送り出しています。この記事を書いている今も、SUGIZOモデルが2本、店にあります。

SUGIZOってどんな人?

生まれ1969年7月8日/神奈川県秦野市
担当ギター、バイオリン
主なバンドLUNA SEA、X JAPAN(2009年〜)、THE LAST ROCKSTARS、ソロ
ほかに弾く楽器ベース、シタール、胡弓、トランペット、ピアノ、シンセサイザーなど

両親はどちらもオーケストラの団員という音楽一家に生まれ、3歳からバイオリンを習っていました。ロックに出会ったのは中学1年生。YMO、イギリスのバンドのジャパン、RCサクセションを聴いて、「これだ」と思ったそうです。

高校2年生からはギター一筋。1989年にLUNA SEAの前身・LUNACYに加わり、1992年にメジャーデビューします。2009年にはX JAPANにも正式に加入しました。

SUGIZO 年表 1969神奈川県秦野市で生まれる 3歳バイオリンを習いはじめる 13歳YMOやジャパンでロックに目覚める 1989LUNACY(のちのLUNA SEA)に加入 1992『IMAGE』でメジャーデビュー 1994「TRUE BLUE」でバンド初の1位 1997「LUCIFER」でソロデビュー 2000LUNA SEA「終幕」 2008X JAPAN復活ライブでhideのパートを担当 2009X JAPANに正式加入 2022THE LAST ROCKSTARS結成YOSHIKI・HYDE・MIYAVIと

人柄が分かるエピソード8つ

  1. 両親はオーケストラの団員
    父はトランペット、母はチェロ。東京都交響楽団の団員という家に生まれ、3歳からバイオリンを習っていました。ステージでバイオリンを弾くのは、子どものころからの楽器だからです。
  2. クラシックの「コピー」が嫌だった
    昔の作曲家の曲を弾くのは、いわば「コピー」。子どものころはそれが嫌で、「やるなら自分で曲を書きたかった」と語っています。小学校の低学年から、ピアノを弾きながら音を譜面に書いていたそうです。
  3. 最初のバンドではベースだった
    先輩に誘われて入った最初のバンドではベース担当。ピアノやトランペットなども試したうえで、「手で触った感覚がいちばんしっくりくる」という理由でギターを選びました。
  4. 真矢とは高校の同級生
    LUNA SEAのドラム・真矢とは高校からの友人。お互いの第一印象は「タチが悪そう」だったとか。真矢に「ドラムセットを買うならどれがいい?」と相談されて、ジャパンのドラマーと同じものを勧めたそうです。
  5. 最初に買ったエフェクターはディレイと歪み
    次に買ったのがワーミー・ペダル。今もワーミーへの愛は深く、SUGIZOの音の大事な部分になっています。
  6. アームの使い方はINORANに教わった
    LUNA SEAはINORANとのツインギター。ギターソロはインディーズ時代の1曲を除いてすべてSUGIZOが弾いていますが、アームの使い方はINORANに教えてもらったそうです。
  7. X JAPANではhideの場所に立つ
    2008年のX JAPAN復活ライブで、亡くなったhideのパートを担当。正式加入後もhideのパートを受け持ち、立ち位置もhideと同じステージの上手(客席から見て右)です。
  8. 天下一品は30年来の好物
    ふだんは食事に気をつけているSUGIZOですが、天下一品のこってりラーメンは月に1〜2回の「ごほうび」。それが縁で天下一品のCMにも出演しました。

LUNA SEAのSUGIZO ── 公式MVで見る

LUNA SEAの曲は、作詞・作曲のクレジットがすべて「LUNA SEA」。メンバーの誰かが元のアイデア(原曲)を持ち寄り、5人で仕上げていくスタイルです。SUGIZOは原曲を出すだけでなく、ほぼすべてのギターソロとバイオリンを担当しています。

まずは1994年の「ROSIER」。LUNA SEAの代表曲です。

LUNA SEA「ROSIER」1994年(LUNA SEA 公式)

続いて、バンド初のオリコン1位になった「TRUE BLUE」。曲の最後はノイズに埋め尽くされて終わります。

LUNA SEA「TRUE BLUE」1994年(LUNA SEA 公式)

聴くところ:SUGIZOはこの曲について、「本当はノイズだらけ」で、ノイズをたくさん重ねると、かえって浮遊感やきれいさに聞こえると語っています。きれいに聞こえるギターの奥に、何が鳴っているかを探しながら聴いてみてください。

1998年の活動再開後の「STORM」。

LUNA SEA「STORM」1998年(LUNA SEA 公式)

ほかの公式MV:IN MY DREAM (WITH SHIVER)

SUGIZOとINORAN、2本のギターの分け方

LUNA SEAは、SUGIZOとINORANのツインギター。どちらか一方が「リード」、もう一方が「リズム」と決まっているわけではなく、2人とも両方をこなします。ただし、ギターソロはインディーズ時代の1曲を除いてすべてSUGIZO。立ち位置はステージの上手(客席から見て右)です。

SUGIZOはギターとバイオリンのほかに、パソコンでの音作りやサンプリング、ベース、シタール、胡弓まで使い、メンバーの中でいちばん多くの曲でコーラスも担当していました。INORANの原曲の「FAKE」や「MOTHER」では、SUGIZOがフレットレス・ギターやバイオリンで色を付けています。2人で弾くからこそ、片方が大胆に動ける。それがLUNA SEAのギターの面白さです。

X JAPANとソロのSUGIZO

X JAPANでは、hideが担っていたリードギターと、バイオリンを担当しています。2015年に配信された「Born To Be Free」は、SUGIZOが加入してからのX JAPANの曲です。

X JAPAN「Born To Be Free」日産スタジアム(Yoshiki 公式チャンネル)

ソロでは、ロックだけでなく、ドラムンベースやトランス、アンビエントまで幅広く手がけています。2009年からは、ソロのシングルをすべて配信で出しています。

SUGIZO「MESSIAH」ライブ(SUGIZO 公式)

ほかの公式映像:Red Swan(YOSHIKI feat. HYDE & SUGIZO)/SUGIZO「1000KNIVES」

hideとSUGIZO、LUNA SEAのつながり

LUNA SEAのインディーズ1作目は、X(のちのX JAPAN)のYOSHIKIが主宰するエクスタシーレコードから出ました。そのエクスタシーレコードで、新しいバンドを探す係をしていたのがhide。LUNA SEAのメンバーはhideと公私ともに仲が良く、hideを「恩師」と呼ぶほどの間柄でした。

hideが亡くなったあと、SUGIZOはX JAPANでhideのパートを受け持つことになります。年表にすると、こうつながります。

hide × LUNA SEA × SUGIZO 1991LUNA SEA、エクスタシーレコードからインディーズ1作目 1991SUGIZOと真矢、Xのライブ「Xと仲間たち」に出演 1993『DANCE 2 NOISE 004』で hide・J・INORANがユニット、SUGIZOはソロ初作品 1999hideのトリビュート盤でLUNA SEAが「SCANNER」をカバー 2008X JAPAN復活ライブ。SUGIZOがhideのパートを担当 2008hideの追悼ライブのためにLUNA SEAが5人で再集結 2009SUGIZO、X JAPANに正式加入 2010LUNA SEA「REBOOT」。ワールドツアーで本格的に再始動 LUNA SEAのメンバーはhideを「恩師」と呼んだ

2008年5月の追悼ライブ「hide memorial summit」で、LUNA SEAはhideの曲「SCANNER」を含む11曲を演奏し、X JAPANのメンバーと一緒に「BELIEVE」も演奏しました。これをきっかけに、2010年の「REBOOT(再起動)」へとつながっていきます。

hideとSUGIZO、ギターを比べると

X JAPANで同じパートを弾き、同じ上手に立った2人。でも、ギターの選び方はかなり違います。

hideSUGIZO
メーカーFERNANDES/BurnyESP(手の届く版はエドワーズ)
代名詞の形モッキンバードECLIPSE(レスポール型)・HORIZON・PR
ピックアップハムバッカーの太い歪みが土台シングル3つの仕様も多い
ブリッジチューン・O・マチック系のモデルもフロイドローズが基本
飛び道具ワーミー・フランジャー・ワウワーミー・アーム・ディレイ・ノイズ
ギター以外ボーカル、曲全体のプロデュースバイオリン、シタール、打ち込み
中古で狙うならFERNANDES/BurnyのMGシリーズエドワーズのSUGIZOモデル

共通しているのは、ワーミーで音程を動かすのが好きなこと。ギターを「普通のギターの音」で終わらせない2人です。

hideのギターや機材については、hideの記事でくわしく書いています。

SUGIZOのギターが聴ける名曲10選

LUNA SEAの曲のうち、どれがSUGIZOの原曲かは公表されています。原曲がSUGIZOの曲を中心に、SUGIZOのギター・バイオリンの聴きどころがはっきりしている10曲を選びました。

1LOVELESS
LUNA SEA/1994年『MOTHER』/SUGIZO原曲

「LOVE」という言葉で始まり、「LOVE」で終わる曲。曲の中でドイツ語で「1、2、3、4」とつぶやいているのはSUGIZOです。ライブでは、12弦・フレットレス・フロイドローズ付きの3本ネックのギターを使い分けて弾きます。

2CIVILIZE
LUNA SEA/1994年『MOTHER』/SUGIZO原曲

SUGIZOが愛用するワーミーのリフが目立つ曲。曲の組み立てが前半と後半で鏡うつしになっていて、ギターソロも、前半は即興で弾いたもの、後半はそれを逆にしたものです。

3FAKE
LUNA SEA/1994年『MOTHER』/INORAN原曲

SUGIZOはフレットレス・ギターを指で弾いています。ギターソロの後には、SUGIZOのバイオリンも入ります。

4MOTHER
LUNA SEA/1994年『MOTHER』/INORAN原曲

アルバムのタイトル曲。サビの後にSUGIZOのバイオリン・ソロがあります。ライブでは、ドラムだけで曲をつないでいる間にギターからバイオリンに持ち替えます。

5TRUE BLUE
LUNA SEA/1994年9月/J原曲

バンド初のオリコン1位。最後はノイズに埋め尽くされて終わります。SUGIZOのノイズの使い方が分かる1曲です。

6DESIRE
LUNA SEA/1995年11月/SUGIZO原曲

それまでのLUNA SEAにはなかった、情熱的なラブソング。SUGIZOは当時、「LUNA SEAは攻撃的なバンドだ」という姿勢を打ち出したかったと語っています。

7I for You
LUNA SEA/1998年7月/SUGIZO原曲

アルバム『EDEN』のころから原曲があったのに、「まだこんな壮大な曲は俺たちには早い」と何度も見送られてきた曲。ドラマ『神様、もう少しだけ』の主題歌になり、LUNA SEAはこの曲で紅白歌合戦に出場しました(紅白はこの1回だけ)。

8gravity
LUNA SEA/2000年3月/INORAN原曲

INORANとSUGIZOは、5弦だけ全音下げという変わったチューニングで録音しています。SUGIZOは、左利き用のギターを右手に持ち替えて弾いているそうです。

9LUCIFER
SUGIZO/1997年7月・ソロデビュー曲

オリコン8位。この年のソロ作品には、海外のドラムンベースのアーティストたちによるリミックス盤も出ています。

10Born To Be Free
X JAPAN/2015年11月・配信シングル

SUGIZOが正式に加入してからのX JAPANの曲。上の公式映像で聴けます。

アルバムで聴くなら

アルバム発売ひとこと
MOTHER(LUNA SEA)1994年LOVELESS・CIVILIZE・FAKE・MOTHER・ROSIER・TRUE BLUE入り。SUGIZOは「バンドマジックが生まれた」作品と語る
STYLE(LUNA SEA)1996年DESIRE・END OF SORROW・IN SILENCE入り。「重く、骨太に」を目指した作品
TRUTH?(SUGIZO)1997年ソロ1作目。坂本龍一らが参加

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SUGIZOのギターの特徴3つ

① ワーミーとアームで、音程をうねらせる

ペダルで音程を上下させるワーミーと、アーム(トレモロ)でのビブラート。音程そのものを揺らして、歌うようなフレーズにするのがSUGIZOの特徴です。本人はこうした音を「ブフャー・ギター」と呼んでいます。だからSUGIZOのギターには、大きく音程を動かしてもチューニングが狂いにくいフロイドローズが付いています。

② ノイズとディレイで「空間」を作る

LUNA SEAを始めたころ、マイ・ブラッディ・ヴァレンタインに衝撃を受け、そのギターサウンドを研究したそうです。ディレイを重ね、ノイズまで音楽の一部にして、浮遊感のある空間を作ります。

③ 楽器の垣根がない

ギターの曲の途中でバイオリンに持ち替え、フレットのないギター、12弦、シタールまで使い分けます。クラシックの素地がありながら、「やりたいことは何でもやっちゃえ。音楽に法律はない」という考えの持ち主です。

SUGIZOのルーツ

SUGIZOが影響を受けたと挙げているのは、YMO、土屋昌巳、渡辺香津美、布袋寅泰、DEAD END、フランク・ザッパ、スティーヴ・ヴァイ、ロバート・フリップ、ジミ・ヘンドリックス、マイルス・デイヴィス、ジョン・レノン、プリンス、デヴィッド・ボウイ、そしてジャパン。ジャンルも楽器もばらばらな顔ぶれです。

このルーツは、ギターにもはっきり表れています。プリンスの「クラウドギター」の形をしたPRシリーズ、土屋昌巳から譲り受けたストラトキャスター。好きな音楽が、そのまま楽器の形になっているのがSUGIZOらしいところです。

SUGIZOのギター ── ECLIPSE・HORIZON・PR

SUGIZOは高校2年生のとき、初めてESPでギターをオーダーメイドしました。それ以来、メインはESPの特注モデルです。大きく分けると、次の3つの系統があります。

系統どんな形主な仕様・バリエーション
HORIZONストラト系を細身に鋭くした形HORIZON SUGIZO CUSTOM、シングル3つのHR-IIIなど。X JAPAN用のスルーネック仕様も
PRプリンスの「クラウドギター」を模した形フレットレス、ダブルネック、トリプルネックなどの特注品
ECLIPSEレスポール型S-I=シングル3つ+フロイドローズ、S-II=ハムバッカー、S-III=サスティナー、S-IV=12弦など、番号で仕様が分かれる

ほかに、土屋昌巳が一風堂時代にメインで使っていたフェンダーのストラトキャスター(通称「KIKUMARU」)を譲り受けて使っています。バイオリンはエレキ・バイオリンも含めて何本も使い分けています。

SUGIZOのバイオリン

3歳から弾いてきたバイオリンも、ステージに欠かせない楽器です。使っているのは、木曽ヴァイオリンのブランドKranzに特注したエレキ・バイオリン(5弦のものも)、アメリカのDAVID GAGEのエレキ・バイオリン、そして1919年製のスカランペッラのバイオリン。弓にはSUGIZOのシグネチャーモデルもあります。

2020年2月からは、SUGIZOが監修したエレキ・バイオリン「The Realist RVPeA SGZ」が受注生産で売られています。4弦か5弦か、アクティブかパッシブかを選べ、SUGIZOの直筆サイン入りの証明書が付きます。

LUNA SEAでは「MOTHER」や「FAKE」で、バイオリンの音が聴けます。ギターの曲の途中で持ち替えるので、ライブではその瞬間も見どころです。

エドワーズ版:ESPの国内ブランド「エドワーズ」から、ECLIPSEやHORIZONの形をしたSUGIZOモデルが作られてきました。ESPの特注品に比べて現実的な値段で、SUGIZOの形と仕様を手にできるのが魅力です。当店の2本もエドワーズ製です。

エドワーズの型番の読みかた

エドワーズの型番は、記号を知っておくと中身がある程度読めます。当店の2本を例にすると、こうです。

型番読みかた
E-CL-90-ICL=ECLIPSE(レスポール型)。90=当時の定価(9万円・税別)。I=ESPのECLIPSE S-Iと同じ、シングル3つ+フロイドローズの仕様
E-S-85HR4HR=HORIZON。SUGIZOモデルの初期にあたるE-S-85HRの流れをくむ型番(定価は8万円前後)

同じSUGIZOモデルでも、末尾の記号で仕様が違うことがあります。中古で探すときは、写真でピックアップの数と種類、ブリッジの形をあわせて確かめましょう。

当店のSUGIZOモデル2本を写真でじっくり

ここからは、いま当店にある実機です。写真はすべて当店で撮影したものです。まずは2本の違いを表にしました。

E-CL-90-IE-S-85HR4
形ECLIPSE(レスポール型)HORIZON(ストラト系)
ピックアップシングル×3ESP製シングル×3
ブリッジフロイドローズ・タイプフロイドローズ
指板ローズウッド・24フレット・648mmローズウッド・ポジションマークなし
重さ(実測)3.950kg3.405kg
張ってある弦09-4210-46
こんな人にECLIPSEの見た目と、太い音が欲しい人軽さと弾きやすさ、すっきりした見た目が欲しい人

EDWARDS E-CL-90-I(ECLIPSE型)

EDWARDS E-CL-90-I SUGIZOモデルのボディ正面
E-CL-90-I。黒のボディにクリーム色のバインディング(当店撮影)

ESPのECLIPSE S-I(レスポール型にシングル3つとフロイドローズ)の、エドワーズ版にあたる1本です。ボディはアルダーで、24フレットのロングスケール(648mm)。レスポールの形なのに、シングルコイルらしい張りのある音が出るのが面白いところです。

ダイレクト・スイッチ ボリューム 5ウェイ切替 フロイドローズ

E-CL-90-Iのコントロール。つまみは1つだけ、とてもシンプルです(当店撮影)

E-CL-90-Iのヘッド
ヘッドにはEDWARDSのロゴ
E-CL-90-Iの全体
全体。実測3.950kg・ハードケース付き
E-CL-90-Iを斜めから見たところ
斜めから。ボディのふちを巻くバインディングがECLIPSEらしさです
E-CL-90-Iのヘッド裏とペグ
ヘッドの裏。ペグのつまみに錆とメッキのはがれがあります
E-CL-90-Iを横から見たところ
横から。厚みのあるレスポール型のボディ

当店で音を出して撮った動画です。

EDWARDS E-CL-90-I(当店のYouTube)

E-CL-90-Iの在庫ページを見る

EDWARDS E-S-85HR4(HORIZON型)

EDWARDS E-S-85HR4 SUGIZOモデルのボディ正面
E-S-85HR4。ストラトを鋭角にしたようなHORIZONの形(当店撮影)

こちらはHORIZON型。SUGIZOモデルの中でも初期にあたるE-S-85HRの流れをくむ1本です。ピックアップはESP製のシングル3つで、ブリッジはフロイドローズ。実測3.405kgと、ECLIPSE型より500g以上軽く仕上がっています。

いちばんの特徴は、指板にポジションマーク(目印)がないこと。見た目が引き締まるだけでなく、手で場所を覚えている人には視界がすっきりする良さもあります。

E-S-85HR4のポジションマークのない指板
ポジションマークのない指板
E-S-85HR4の尖ったヘッド
尖った形のヘッド
E-S-85HR4のフロイドローズ
フロイドローズ。ネジ類には年式なりの錆・くすみがあります
E-S-85HR4のESP製シングルコイル
ESP製のシングルコイル
E-S-85HR4の裏側
裏側。黒の鏡面仕上げ

当店で音を出して撮った動画です。

EDWARDS E-S-85HR4(当店のYouTube)

E-S-85HR4の在庫ページを見る

※2本とも中古品で、年式なりの傷や使用感があります。傷の場所は在庫ページの写真と説明にすべて書いています。どちらも当店でネック・弦高・オクターブを調整済みです。

フロイドローズ付きの中古で見るところ7つ

SUGIZOモデルの多くはフロイドローズ付きです。フロイドローズは、大きく音程を動かしてもチューニングが戻る便利な仕組みですが、そのぶん中古で見るところがあります。店主として毎回確かめているところをまとめました。

① ナイフエッジ(支点)のすり減り

フロイドローズは、ボディに立てた2本の柱に、ブリッジの刃(ナイフエッジ)が乗って動いています。ここがすり減ると、アームを使ったあとにチューニングが元に戻らなくなります。アームを使って、音程がちゃんと戻るかを確かめましょう。

② 裏のスプリングとふた

ブリッジを引っぱるスプリングは、ボディ裏に入っています。スプリングやそれを留める金具の錆、裏ぶたが付いているかを見ます。当店のE-S-85HR4は裏ぶたが付いていないので、在庫ページにそう書いています。

フロイドローズのスプリング部
E-S-85HR4の裏のスプリング部
③ ロッキングナット

ネックの付け根で、弦を金具で挟んで固定する部品です。挟むネジの頭がなめていないか、金具が全部そろっているかを確かめます。

ロッキングナット
E-CL-90-Iのロッキングナット
④ ヘッドの先

HORIZONのような尖ったヘッドは、先端をぶつけやすい形です。当店のE-S-85HR4も、ヘッドの先に塗装の欠けがあります。

ヘッド先端の塗装の欠け
E-S-85HR4のヘッド先端。木地が見えています
⑤ 黒い鏡面の擦り傷

黒の鏡面仕上げは、細かな擦り傷が光の当たり方で目立ちます。特にボディ裏は、ベルトのバックルなどで擦れやすいところです。

ボディ裏の擦り傷
E-CL-90-Iのボディ裏。擦り傷が多数あります
⑥ ネックの反りとフレットの残り

弾きやすさを決めるのはここ。当店では、7フレットのすき間(0.3mm)、12フレットの弦高(6弦2.0mm・1弦1.5mm)、フレットの残り(%)を数字で書いています。

⑦ 弦の太さ

フロイドローズは、弦の引っぱる力とスプリングの力をつり合わせて浮かせています。弦の太さを変えるとつり合いが崩れ、スプリングの調整が必要になります。今張ってある弦の太さを確かめておきましょう(当店の2本は09-42と10-46で調整済み)。

当店の在庫ページでは、傷の場所・実測の重さ・ネックの数字・付属品を、写真と説明で確認できるようにしています。

いま揃える「SUGIZOっぽい音」

SUGIZOが最初に買ったエフェクターはディレイと歪み、次がワーミーでした。この3つをそろえると、SUGIZOの音の骨組みができます。つなぎ方の例はこうです。

ギターシングル3つ+フロイドローズ→ アームで音程を揺らす ピッチ(ワーミー)DigiTech WHAMMY→ いまなら WHAMMY5/Ricochet 歪みオーバードライブ→ 例:BOSS OD-1X ディレイ音を重ねて空間を作る→ 例:DELUXE MEMORY MAN アンプクリーンがきれいなアンプ→ スタジオのJC-120でも十分。 ディレイの響きがよく分かる ※音作りの一例です。SUGIZO本人の配線そのものではありません

予算の目安

① まずワーミーWhammy Ricochet 約2.9万円 ② 歪みもRicochet + BOSS OD-1X 約4.7万円 サウンドハウスの表示価格(2026年10月1日時点)の合計
DigiTech WHAMMY5/Whammy Ricochet(ピッチシフター)
SUGIZOの音にいちばん欠かせない1台。WHAMMY5は踏み込み式の定番、Ricochetは小型で安く、ボードに入れやすいのが利点です。CIVILIZEのようなリフに挑戦するならまずこれ。
WHAMMY5 37,800円/Ricochet 28,580円(税込・2026年10月1日時点)

WHAMMY5を見る Ricochetを見る

Electro-Harmonix DELUXE MEMORY MAN(ディレイ)
アナログ回路のディレイ。音がにじむように重なり、揺れも加えられるので、浮遊感のある空間づくりに向きます。
価格・在庫はリンク先でご確認ください

サウンドハウスで見る

BOSS OD-1X(オーバードライブ)
アンプの前に置いて、歪みに芯を足す定番のオーバードライブ。シングルコイルのギターでも、太さと張りが出ます。
特価 18,700円(税込・2026年10月1日時点)

サウンドハウスで見る

エレキ・バイオリン
SUGIZOのようにバイオリンも弾いてみたい人に。アンプやイヤホンにつなげるので、ギターのエフェクターもそのまま使えます。

Amazonで見る

家で練習するなら

VOX amPlug3 High Gain(ヘッドホンアンプ)
ギターに直接挿して、ヘッドホンで聴く小さなアンプ。夜でも歪んだ音で練習できます。
6,210円(税込・2026年10月1日時点)

サウンドハウスで見る

ZOOM G1X FOUR(マルチエフェクター)
歪み・ディレイ・揺れ系などが1台に入っていて、足で踏むペダルも付いています。ワーミーを買う前に「音程が動く音」を試すのにも使えます。
13,800円(税込・2026年10月1日時点)

サウンドハウスで見る

バンドスコア・替えの弦
LUNA SEAの曲は、ギター2本のからみが聴きどころ。楽譜があると、SUGIZOとINORANのどちらのパートかがはっきり分かります。

LUNA SEAのスコア 弦 09-42 弦 10-46

用語ミニ辞典

原曲
LUNA SEAでは作曲のクレジットがすべて「LUNA SEA」。元のアイデアを持ってきたメンバーを「○○原曲」と呼ぶ。
フロイドローズ
アームで大きく音程を動かしても、チューニングが戻りやすいブリッジ。弦をネック側とブリッジ側の両方で固定する。
ロッキングナット
フロイドローズとセットで使う、弦を金具で挟んで固定するナット。
アーム
ブリッジに差す棒。押したり引いたりして音程を揺らす。
ワーミー
ペダルを踏むと音程が上下するエフェクター。DigiTechの製品名がそのまま呼び名になっている。
ディレイ
音を遅らせて重ね、やまびこのような響きを作るエフェクター。
ダイレクト・スイッチ
ピックアップの音を、ボリュームなどを通さずに出すためのスイッチ。モデルによって働きが違う。
フレットレス
フレット(指板の金属の棒)がないギター。音程をなめらかに動かせる。
トリプルネック
ネックが3本あるギター。SUGIZOは12弦・フレットレス・普通の6弦を1本にまとめたものを使う。
上手(かみて)
客席から見てステージの右側。X JAPANでもLUNA SEAでも、SUGIZOの立ち位置。

LUNA SEAとX JAPANのメンバー

このブログでは、メンバーを1人ずつ取り上げていきます。記事ができたら、ここからリンクします。

LUNA SEA

RYUICHIボーカル
近日公開
SUGIZOギター・バイオリン
この記事
INORANギター
近日公開
Jベース
近日公開
真矢ドラム
近日公開

X JAPAN

YOSHIKIドラム・ピアノ・作曲。リーダー
近日公開
Toshlボーカル
近日公開
hideギター(1987〜1997年)
記事を読む
PATAギター
近日公開
HEATHベース
近日公開
TAIJIベース(〜1992年)
近日公開

11人を一覧で比べる:アーティストモデル早見表(本人の機材と当店の在庫)

ほかの記事:J(LUNA SEA)/hide(X JAPAN)/布袋寅泰(BOØWY)/KIYOSHI(hide with Spread Beaver)/tetsuya(L'Arc〜en〜Ciel)/ken(L'Arc〜en〜Ciel)/松本孝弘(B'z)/ka-yu(Janne Da Arc)/KAZUMA(SIAM SHADE)/GISHO(PENICILLIN)

まとめ

SUGIZOは、バイオリンで育ち、ベースから入り、ギターを「話すための道具」にした人です。ワーミーとアームで音程をうねらせ、ディレイとノイズで空間を作る。その音を支えているのが、フロイドローズ付きのESPのギターです。

ESPの特注品は手が届きにくくても、エドワーズ版のSUGIZOモデルなら、同じ形と仕様を現実的な値段で手にできます。まずはワーミー1台から、SUGIZOの音に近づいてみてください。

SUGIZOモデルを探している方へ

当店では、ネック・弦高・オクターブを調整してからお送りしています。在庫はその時々で変わります。

E-CL-90-Iを見る E-S-85HR4を見る

弾かなくなったSUGIZOモデル、ありませんか?

当店はSUGIZOモデルをはじめ、エレキギター・ベースを買い取っています。フロイドローズの調子が悪い、塗装が欠けている、といった状態でもご相談ください。

買取について見る

参考にした資料

よくある質問

SUGIZOが使っているギターは何ですか?

メインはESPの特注モデルです。レスポール型のECLIPSE、ストラト系を鋭くしたHORIZON、プリンスのクラウドギターを模したPRの3つの系統があります。

SUGIZOモデルを手の届く値段で買うには?

ESPの国内ブランド、エドワーズからECLIPSEやHORIZONの形をしたSUGIZOモデルが作られてきました。中古で探すのが現実的です。

SUGIZOはX JAPANで何を担当していますか?

2009年に正式加入し、hideが担っていたリードギターとバイオリンを担当しています。立ち位置もhideと同じステージの上手です。

SUGIZOっぽい音を出すには何から買えばいいですか?

まずはワーミー(DigiTech WHAMMY5やWhammy Ricochet)です。次にディレイ、歪みの順にそろえると、SUGIZOの音の骨組みができます。

フロイドローズ付きの中古で気をつけることは?

ナイフエッジ(支点)のすり減り、裏のスプリングの錆、ロッキングナットのネジ、今張ってある弦の太さです。アームを使って音程が元に戻るか確かめましょう。

LUNA SEAとhideはどんな関係ですか?

LUNA SEAのインディーズ1作目はYOSHIKIのエクスタシーレコードから出ており、メンバーはhideと公私ともに仲が良く「恩師」と呼んでいました。2008年のhideの追悼ライブのために、LUNA SEAは再集結しています。

SUGIZOが弾いているバイオリンは?

Kranz(木曽ヴァイオリン)に特注したエレキ・バイオリンや、DAVID GAGEのエレキ・バイオリン、1919年製のスカランペッラなどです。2020年からはSUGIZO監修のエレキ・バイオリン「The Realist RVPeA SGZ」が受注生産で販売されています。

SUGIZOとINORANのギターはどう分かれていますか?

2人ともリードとリズムの両方を弾きますが、ギターソロはインディーズ時代の1曲を除いてすべてSUGIZOです。SUGIZOの立ち位置はステージの上手です。

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