SUGIZOの使用ギターと音作り|ECLIPSE・HORIZONの実機2本と公式MVで解説【LUNA SEA・X JAPAN】
更新日:2026-10-02 文:SILVER WOLF GUITARS 森 将大
※この記事にはプロモーション(サウンドハウス・Amazonへの広告リンク)が含まれます。当店の在庫も紹介しています。
- SUGIZOのメインはESPの特注モデル。レスポール型のECLIPSE、ストラト系を鋭くしたHORIZON、プリンスのクラウドギター型のPRの3系統で、フロイドローズ付きが基本。
- 同じ形を手の届く値段で持てるのが、ESPの国内ブランド・エドワーズのSUGIZOモデル(E-CL・E-Sなど)。中古で探すのが現実的。
- SUGIZOの音の骨組みは、ワーミー・ディレイ・歪み。まずはワーミー(DigiTech WHAMMY5/Whammy Ricochet)から。
LUNA SEA、そしてX JAPANのギタリスト、SUGIZO。
ギターを弾いていたかと思えば、次の曲ではバイオリンを構え、さらに次の曲ではネックが3本あるギターを抱えている。ワーミーで音程をうねらせ、ディレイとノイズで空間を埋めていく。「ギタリスト」という言葉だけでは収まらない人です。
この記事では、中古ギター店を営んでいる私が、店にあるSUGIZOモデルの実機2本を写真で見せながら、SUGIZOのギターと音作りを、公式MVと一緒にまとめました。
- SUGIZOがどんなギタリストか(年表・エピソードつき)
- hideとSUGIZO、LUNA SEAのつながり
- SUGIZOのバイオリンと、INORANとのツインギターの分け方
- LUNA SEA・X JAPAN・ソロの公式映像と、SUGIZOのギターが聴ける名曲10選
- ESPのシグネチャーモデル(ECLIPSE・HORIZON・PR)と、当店にある実機2本
- フロイドローズ付きの中古を買うときに見るところ7つ
- SUGIZOっぽい音を、いま新品で揃えるなら
SUGIZOってどんな人?
| 生まれ | 1969年7月8日/神奈川県秦野市 |
|---|---|
| 担当 | ギター、バイオリン |
| 主なバンド | LUNA SEA、X JAPAN(2009年〜)、THE LAST ROCKSTARS、ソロ |
| ほかに弾く楽器 | ベース、シタール、胡弓、トランペット、ピアノ、シンセサイザーなど |
両親はどちらもオーケストラの団員という音楽一家に生まれ、3歳からバイオリンを習っていました。ロックに出会ったのは中学1年生。YMO、イギリスのバンドのジャパン、RCサクセションを聴いて、「これだ」と思ったそうです。
高校2年生からはギター一筋。1989年にLUNA SEAの前身・LUNACYに加わり、1992年にメジャーデビューします。2009年にはX JAPANにも正式に加入しました。
人柄が分かるエピソード8つ
- 両親はオーケストラの団員
父はトランペット、母はチェロ。東京都交響楽団の団員という家に生まれ、3歳からバイオリンを習っていました。ステージでバイオリンを弾くのは、子どものころからの楽器だからです。 - クラシックの「コピー」が嫌だった
昔の作曲家の曲を弾くのは、いわば「コピー」。子どものころはそれが嫌で、「やるなら自分で曲を書きたかった」と語っています。小学校の低学年から、ピアノを弾きながら音を譜面に書いていたそうです。 - 最初のバンドではベースだった
先輩に誘われて入った最初のバンドではベース担当。ピアノやトランペットなども試したうえで、「手で触った感覚がいちばんしっくりくる」という理由でギターを選びました。 - 真矢とは高校の同級生
LUNA SEAのドラム・真矢とは高校からの友人。お互いの第一印象は「タチが悪そう」だったとか。真矢に「ドラムセットを買うならどれがいい?」と相談されて、ジャパンのドラマーと同じものを勧めたそうです。 - 最初に買ったエフェクターはディレイと歪み
次に買ったのがワーミー・ペダル。今もワーミーへの愛は深く、SUGIZOの音の大事な部分になっています。 - アームの使い方はINORANに教わった
LUNA SEAはINORANとのツインギター。ギターソロはインディーズ時代の1曲を除いてすべてSUGIZOが弾いていますが、アームの使い方はINORANに教えてもらったそうです。 - X JAPANではhideの場所に立つ
2008年のX JAPAN復活ライブで、亡くなったhideのパートを担当。正式加入後もhideのパートを受け持ち、立ち位置もhideと同じステージの上手(客席から見て右)です。 - 天下一品は30年来の好物
ふだんは食事に気をつけているSUGIZOですが、天下一品のこってりラーメンは月に1〜2回の「ごほうび」。それが縁で天下一品のCMにも出演しました。
LUNA SEAのSUGIZO ── 公式MVで見る
LUNA SEAの曲は、作詞・作曲のクレジットがすべて「LUNA SEA」。メンバーの誰かが元のアイデア(原曲)を持ち寄り、5人で仕上げていくスタイルです。SUGIZOは原曲を出すだけでなく、ほぼすべてのギターソロとバイオリンを担当しています。
まずは1994年の「ROSIER」。LUNA SEAの代表曲です。
LUNA SEA「ROSIER」1994年(LUNA SEA 公式)
続いて、バンド初のオリコン1位になった「TRUE BLUE」。曲の最後はノイズに埋め尽くされて終わります。
LUNA SEA「TRUE BLUE」1994年(LUNA SEA 公式)
1998年の活動再開後の「STORM」。
LUNA SEA「STORM」1998年(LUNA SEA 公式)
ほかの公式MV:IN MY DREAM (WITH SHIVER)
SUGIZOとINORAN、2本のギターの分け方
LUNA SEAは、SUGIZOとINORANのツインギター。どちらか一方が「リード」、もう一方が「リズム」と決まっているわけではなく、2人とも両方をこなします。ただし、ギターソロはインディーズ時代の1曲を除いてすべてSUGIZO。立ち位置はステージの上手(客席から見て右)です。
SUGIZOはギターとバイオリンのほかに、パソコンでの音作りやサンプリング、ベース、シタール、胡弓まで使い、メンバーの中でいちばん多くの曲でコーラスも担当していました。INORANの原曲の「FAKE」や「MOTHER」では、SUGIZOがフレットレス・ギターやバイオリンで色を付けています。2人で弾くからこそ、片方が大胆に動ける。それがLUNA SEAのギターの面白さです。
X JAPANとソロのSUGIZO
X JAPANでは、hideが担っていたリードギターと、バイオリンを担当しています。2015年に配信された「Born To Be Free」は、SUGIZOが加入してからのX JAPANの曲です。
X JAPAN「Born To Be Free」日産スタジアム(Yoshiki 公式チャンネル)
ソロでは、ロックだけでなく、ドラムンベースやトランス、アンビエントまで幅広く手がけています。2009年からは、ソロのシングルをすべて配信で出しています。
SUGIZO「MESSIAH」ライブ(SUGIZO 公式)
ほかの公式映像:Red Swan(YOSHIKI feat. HYDE & SUGIZO)/SUGIZO「1000KNIVES」
hideとSUGIZO、LUNA SEAのつながり
LUNA SEAのインディーズ1作目は、X(のちのX JAPAN)のYOSHIKIが主宰するエクスタシーレコードから出ました。そのエクスタシーレコードで、新しいバンドを探す係をしていたのがhide。LUNA SEAのメンバーはhideと公私ともに仲が良く、hideを「恩師」と呼ぶほどの間柄でした。
hideが亡くなったあと、SUGIZOはX JAPANでhideのパートを受け持つことになります。年表にすると、こうつながります。
2008年5月の追悼ライブ「hide memorial summit」で、LUNA SEAはhideの曲「SCANNER」を含む11曲を演奏し、X JAPANのメンバーと一緒に「BELIEVE」も演奏しました。これをきっかけに、2010年の「REBOOT(再起動)」へとつながっていきます。
hideとSUGIZO、ギターを比べると
X JAPANで同じパートを弾き、同じ上手に立った2人。でも、ギターの選び方はかなり違います。
| hide | SUGIZO | |
|---|---|---|
| メーカー | FERNANDES/Burny | ESP(手の届く版はエドワーズ) |
| 代名詞の形 | モッキンバード | ECLIPSE(レスポール型)・HORIZON・PR |
| ピックアップ | ハムバッカーの太い歪みが土台 | シングル3つの仕様も多い |
| ブリッジ | チューン・O・マチック系のモデルも | フロイドローズが基本 |
| 飛び道具 | ワーミー・フランジャー・ワウ | ワーミー・アーム・ディレイ・ノイズ |
| ギター以外 | ボーカル、曲全体のプロデュース | バイオリン、シタール、打ち込み |
| 中古で狙うなら | FERNANDES/BurnyのMGシリーズ | エドワーズのSUGIZOモデル |
共通しているのは、ワーミーで音程を動かすのが好きなこと。ギターを「普通のギターの音」で終わらせない2人です。
hideのギターや機材については、hideの記事でくわしく書いています。
SUGIZOのギターが聴ける名曲10選
LUNA SEAの曲のうち、どれがSUGIZOの原曲かは公表されています。原曲がSUGIZOの曲を中心に、SUGIZOのギター・バイオリンの聴きどころがはっきりしている10曲を選びました。
「LOVE」という言葉で始まり、「LOVE」で終わる曲。曲の中でドイツ語で「1、2、3、4」とつぶやいているのはSUGIZOです。ライブでは、12弦・フレットレス・フロイドローズ付きの3本ネックのギターを使い分けて弾きます。
SUGIZOが愛用するワーミーのリフが目立つ曲。曲の組み立てが前半と後半で鏡うつしになっていて、ギターソロも、前半は即興で弾いたもの、後半はそれを逆にしたものです。
SUGIZOはフレットレス・ギターを指で弾いています。ギターソロの後には、SUGIZOのバイオリンも入ります。
アルバムのタイトル曲。サビの後にSUGIZOのバイオリン・ソロがあります。ライブでは、ドラムだけで曲をつないでいる間にギターからバイオリンに持ち替えます。
バンド初のオリコン1位。最後はノイズに埋め尽くされて終わります。SUGIZOのノイズの使い方が分かる1曲です。
それまでのLUNA SEAにはなかった、情熱的なラブソング。SUGIZOは当時、「LUNA SEAは攻撃的なバンドだ」という姿勢を打ち出したかったと語っています。
アルバム『EDEN』のころから原曲があったのに、「まだこんな壮大な曲は俺たちには早い」と何度も見送られてきた曲。ドラマ『神様、もう少しだけ』の主題歌になり、LUNA SEAはこの曲で紅白歌合戦に出場しました(紅白はこの1回だけ)。
INORANとSUGIZOは、5弦だけ全音下げという変わったチューニングで録音しています。SUGIZOは、左利き用のギターを右手に持ち替えて弾いているそうです。
オリコン8位。この年のソロ作品には、海外のドラムンベースのアーティストたちによるリミックス盤も出ています。
SUGIZOが正式に加入してからのX JAPANの曲。上の公式映像で聴けます。
アルバムで聴くなら
| アルバム | 発売 | ひとこと |
|---|---|---|
| MOTHER(LUNA SEA) | 1994年 | LOVELESS・CIVILIZE・FAKE・MOTHER・ROSIER・TRUE BLUE入り。SUGIZOは「バンドマジックが生まれた」作品と語る |
| STYLE(LUNA SEA) | 1996年 | DESIRE・END OF SORROW・IN SILENCE入り。「重く、骨太に」を目指した作品 |
| TRUTH?(SUGIZO) | 1997年 | ソロ1作目。坂本龍一らが参加 |
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SUGIZOのギターの特徴3つ
① ワーミーとアームで、音程をうねらせる
ペダルで音程を上下させるワーミーと、アーム(トレモロ)でのビブラート。音程そのものを揺らして、歌うようなフレーズにするのがSUGIZOの特徴です。本人はこうした音を「ブフャー・ギター」と呼んでいます。だからSUGIZOのギターには、大きく音程を動かしてもチューニングが狂いにくいフロイドローズが付いています。
② ノイズとディレイで「空間」を作る
LUNA SEAを始めたころ、マイ・ブラッディ・ヴァレンタインに衝撃を受け、そのギターサウンドを研究したそうです。ディレイを重ね、ノイズまで音楽の一部にして、浮遊感のある空間を作ります。
③ 楽器の垣根がない
ギターの曲の途中でバイオリンに持ち替え、フレットのないギター、12弦、シタールまで使い分けます。クラシックの素地がありながら、「やりたいことは何でもやっちゃえ。音楽に法律はない」という考えの持ち主です。
SUGIZOのルーツ
SUGIZOが影響を受けたと挙げているのは、YMO、土屋昌巳、渡辺香津美、布袋寅泰、DEAD END、フランク・ザッパ、スティーヴ・ヴァイ、ロバート・フリップ、ジミ・ヘンドリックス、マイルス・デイヴィス、ジョン・レノン、プリンス、デヴィッド・ボウイ、そしてジャパン。ジャンルも楽器もばらばらな顔ぶれです。
このルーツは、ギターにもはっきり表れています。プリンスの「クラウドギター」の形をしたPRシリーズ、土屋昌巳から譲り受けたストラトキャスター。好きな音楽が、そのまま楽器の形になっているのがSUGIZOらしいところです。
SUGIZOのギター ── ECLIPSE・HORIZON・PR
SUGIZOは高校2年生のとき、初めてESPでギターをオーダーメイドしました。それ以来、メインはESPの特注モデルです。大きく分けると、次の3つの系統があります。
| 系統 | どんな形 | 主な仕様・バリエーション |
|---|---|---|
| HORIZON | ストラト系を細身に鋭くした形 | HORIZON SUGIZO CUSTOM、シングル3つのHR-IIIなど。X JAPAN用のスルーネック仕様も |
| PR | プリンスの「クラウドギター」を模した形 | フレットレス、ダブルネック、トリプルネックなどの特注品 |
| ECLIPSE | レスポール型 | S-I=シングル3つ+フロイドローズ、S-II=ハムバッカー、S-III=サスティナー、S-IV=12弦など、番号で仕様が分かれる |
ほかに、土屋昌巳が一風堂時代にメインで使っていたフェンダーのストラトキャスター(通称「KIKUMARU」)を譲り受けて使っています。バイオリンはエレキ・バイオリンも含めて何本も使い分けています。
SUGIZOのバイオリン
3歳から弾いてきたバイオリンも、ステージに欠かせない楽器です。使っているのは、木曽ヴァイオリンのブランドKranzに特注したエレキ・バイオリン(5弦のものも)、アメリカのDAVID GAGEのエレキ・バイオリン、そして1919年製のスカランペッラのバイオリン。弓にはSUGIZOのシグネチャーモデルもあります。
2020年2月からは、SUGIZOが監修したエレキ・バイオリン「The Realist RVPeA SGZ」が受注生産で売られています。4弦か5弦か、アクティブかパッシブかを選べ、SUGIZOの直筆サイン入りの証明書が付きます。
LUNA SEAでは「MOTHER」や「FAKE」で、バイオリンの音が聴けます。ギターの曲の途中で持ち替えるので、ライブではその瞬間も見どころです。
エドワーズの型番の読みかた
エドワーズの型番は、記号を知っておくと中身がある程度読めます。当店の2本を例にすると、こうです。
| 型番 | 読みかた |
|---|---|
| E-CL-90-I | CL=ECLIPSE(レスポール型)。90=当時の定価(9万円・税別)。I=ESPのECLIPSE S-Iと同じ、シングル3つ+フロイドローズの仕様 |
| E-S-85HR4 | HR=HORIZON。SUGIZOモデルの初期にあたるE-S-85HRの流れをくむ型番(定価は8万円前後) |
同じSUGIZOモデルでも、末尾の記号で仕様が違うことがあります。中古で探すときは、写真でピックアップの数と種類、ブリッジの形をあわせて確かめましょう。
当店のSUGIZOモデル2本を写真でじっくり
ここからは、いま当店にある実機です。写真はすべて当店で撮影したものです。まずは2本の違いを表にしました。
| E-CL-90-I | E-S-85HR4 | |
|---|---|---|
| 形 | ECLIPSE(レスポール型) | HORIZON(ストラト系) |
| ピックアップ | シングル×3 | ESP製シングル×3 |
| ブリッジ | フロイドローズ・タイプ | フロイドローズ |
| 指板 | ローズウッド・24フレット・648mm | ローズウッド・ポジションマークなし |
| 重さ(実測) | 3.950kg | 3.405kg |
| 張ってある弦 | 09-42 | 10-46 |
| こんな人に | ECLIPSEの見た目と、太い音が欲しい人 | 軽さと弾きやすさ、すっきりした見た目が欲しい人 |
EDWARDS E-CL-90-I(ECLIPSE型)

ESPのECLIPSE S-I(レスポール型にシングル3つとフロイドローズ)の、エドワーズ版にあたる1本です。ボディはアルダーで、24フレットのロングスケール(648mm)。レスポールの形なのに、シングルコイルらしい張りのある音が出るのが面白いところです。
E-CL-90-Iのコントロール。つまみは1つだけ、とてもシンプルです(当店撮影)





当店で音を出して撮った動画です。
EDWARDS E-CL-90-I(当店のYouTube)
EDWARDS E-S-85HR4(HORIZON型)

こちらはHORIZON型。SUGIZOモデルの中でも初期にあたるE-S-85HRの流れをくむ1本です。ピックアップはESP製のシングル3つで、ブリッジはフロイドローズ。実測3.405kgと、ECLIPSE型より500g以上軽く仕上がっています。
いちばんの特徴は、指板にポジションマーク(目印)がないこと。見た目が引き締まるだけでなく、手で場所を覚えている人には視界がすっきりする良さもあります。





当店で音を出して撮った動画です。
EDWARDS E-S-85HR4(当店のYouTube)
※2本とも中古品で、年式なりの傷や使用感があります。傷の場所は在庫ページの写真と説明にすべて書いています。どちらも当店でネック・弦高・オクターブを調整済みです。
フロイドローズ付きの中古で見るところ7つ
SUGIZOモデルの多くはフロイドローズ付きです。フロイドローズは、大きく音程を動かしてもチューニングが戻る便利な仕組みですが、そのぶん中古で見るところがあります。店主として毎回確かめているところをまとめました。
フロイドローズは、ボディに立てた2本の柱に、ブリッジの刃(ナイフエッジ)が乗って動いています。ここがすり減ると、アームを使ったあとにチューニングが元に戻らなくなります。アームを使って、音程がちゃんと戻るかを確かめましょう。
ブリッジを引っぱるスプリングは、ボディ裏に入っています。スプリングやそれを留める金具の錆、裏ぶたが付いているかを見ます。当店のE-S-85HR4は裏ぶたが付いていないので、在庫ページにそう書いています。

ネックの付け根で、弦を金具で挟んで固定する部品です。挟むネジの頭がなめていないか、金具が全部そろっているかを確かめます。

HORIZONのような尖ったヘッドは、先端をぶつけやすい形です。当店のE-S-85HR4も、ヘッドの先に塗装の欠けがあります。

黒の鏡面仕上げは、細かな擦り傷が光の当たり方で目立ちます。特にボディ裏は、ベルトのバックルなどで擦れやすいところです。

弾きやすさを決めるのはここ。当店では、7フレットのすき間(0.3mm)、12フレットの弦高(6弦2.0mm・1弦1.5mm)、フレットの残り(%)を数字で書いています。
フロイドローズは、弦の引っぱる力とスプリングの力をつり合わせて浮かせています。弦の太さを変えるとつり合いが崩れ、スプリングの調整が必要になります。今張ってある弦の太さを確かめておきましょう(当店の2本は09-42と10-46で調整済み)。
当店の在庫ページでは、傷の場所・実測の重さ・ネックの数字・付属品を、写真と説明で確認できるようにしています。
いま揃える「SUGIZOっぽい音」
SUGIZOが最初に買ったエフェクターはディレイと歪み、次がワーミーでした。この3つをそろえると、SUGIZOの音の骨組みができます。つなぎ方の例はこうです。
予算の目安
家で練習するなら
用語ミニ辞典
- 原曲
- LUNA SEAでは作曲のクレジットがすべて「LUNA SEA」。元のアイデアを持ってきたメンバーを「○○原曲」と呼ぶ。
- フロイドローズ
- アームで大きく音程を動かしても、チューニングが戻りやすいブリッジ。弦をネック側とブリッジ側の両方で固定する。
- ロッキングナット
- フロイドローズとセットで使う、弦を金具で挟んで固定するナット。
- アーム
- ブリッジに差す棒。押したり引いたりして音程を揺らす。
- ワーミー
- ペダルを踏むと音程が上下するエフェクター。DigiTechの製品名がそのまま呼び名になっている。
- ディレイ
- 音を遅らせて重ね、やまびこのような響きを作るエフェクター。
- ダイレクト・スイッチ
- ピックアップの音を、ボリュームなどを通さずに出すためのスイッチ。モデルによって働きが違う。
- フレットレス
- フレット(指板の金属の棒)がないギター。音程をなめらかに動かせる。
- トリプルネック
- ネックが3本あるギター。SUGIZOは12弦・フレットレス・普通の6弦を1本にまとめたものを使う。
- 上手(かみて)
- 客席から見てステージの右側。X JAPANでもLUNA SEAでも、SUGIZOの立ち位置。
LUNA SEAとX JAPANのメンバー
このブログでは、メンバーを1人ずつ取り上げていきます。記事ができたら、ここからリンクします。
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11人を一覧で比べる:アーティストモデル早見表(本人の機材と当店の在庫)
ほかの記事:J(LUNA SEA)/hide(X JAPAN)/布袋寅泰(BOØWY)/KIYOSHI(hide with Spread Beaver)/tetsuya(L'Arc〜en〜Ciel)/ken(L'Arc〜en〜Ciel)/松本孝弘(B'z)/ka-yu(Janne Da Arc)/KAZUMA(SIAM SHADE)/GISHO(PENICILLIN)
まとめ
SUGIZOは、バイオリンで育ち、ベースから入り、ギターを「話すための道具」にした人です。ワーミーとアームで音程をうねらせ、ディレイとノイズで空間を作る。その音を支えているのが、フロイドローズ付きのESPのギターです。
ESPの特注品は手が届きにくくても、エドワーズ版のSUGIZOモデルなら、同じ形と仕様を現実的な値段で手にできます。まずはワーミー1台から、SUGIZOの音に近づいてみてください。
SUGIZOモデルを探している方へ
当店では、ネック・弦高・オクターブを調整してからお送りしています。在庫はその時々で変わります。
弾かなくなったSUGIZOモデル、ありませんか?
当店はSUGIZOモデルをはじめ、エレキギター・ベースを買い取っています。フロイドローズの調子が悪い、塗装が欠けている、といった状態でもご相談ください。
参考にした資料
- Wikipedia「SUGIZO」「LUNA SEA」「MOTHER (LUNA SEAのアルバム)」「TRUE BLUE (LUNA SEAの曲)」「DESIRE (LUNA SEAの曲)」「I for You」「gravity (LUNA SEAの曲)」
- 価格:サウンドハウス各商品ページ(2026年10月1日に確認)
- 在庫の仕様・重さ:当店の実測
よくある質問
SUGIZOが使っているギターは何ですか?
メインはESPの特注モデルです。レスポール型のECLIPSE、ストラト系を鋭くしたHORIZON、プリンスのクラウドギターを模したPRの3つの系統があります。
SUGIZOモデルを手の届く値段で買うには?
ESPの国内ブランド、エドワーズからECLIPSEやHORIZONの形をしたSUGIZOモデルが作られてきました。中古で探すのが現実的です。
SUGIZOはX JAPANで何を担当していますか?
2009年に正式加入し、hideが担っていたリードギターとバイオリンを担当しています。立ち位置もhideと同じステージの上手です。
SUGIZOっぽい音を出すには何から買えばいいですか?
まずはワーミー(DigiTech WHAMMY5やWhammy Ricochet)です。次にディレイ、歪みの順にそろえると、SUGIZOの音の骨組みができます。
フロイドローズ付きの中古で気をつけることは?
ナイフエッジ(支点)のすり減り、裏のスプリングの錆、ロッキングナットのネジ、今張ってある弦の太さです。アームを使って音程が元に戻るか確かめましょう。
LUNA SEAとhideはどんな関係ですか?
LUNA SEAのインディーズ1作目はYOSHIKIのエクスタシーレコードから出ており、メンバーはhideと公私ともに仲が良く「恩師」と呼んでいました。2008年のhideの追悼ライブのために、LUNA SEAは再集結しています。
SUGIZOが弾いているバイオリンは?
Kranz(木曽ヴァイオリン)に特注したエレキ・バイオリンや、DAVID GAGEのエレキ・バイオリン、1919年製のスカランペッラなどです。2020年からはSUGIZO監修のエレキ・バイオリン「The Realist RVPeA SGZ」が受注生産で販売されています。
SUGIZOとINORANのギターはどう分かれていますか?
2人ともリードとリズムの両方を弾きますが、ギターソロはインディーズ時代の1曲を除いてすべてSUGIZOです。SUGIZOの立ち位置はステージの上手です。