青木智仁のベースと音作り|アトリエZ M#245と当店のアトリエZ 4本で解説【スラップ・アクティブ/2バンドEQ】
更新日:2026-10-15 文:SILVER WOLF GUITARS 森 将大
※この記事にはプロモーション(サウンドハウスへの広告リンク)が含まれます。当店の在庫も紹介しています。
- 青木智仁のメインのベースは、アトリエZ(ATELIER Z)のM#245(4弦)とM#265(5弦)。アトリエZは1989年、青木智仁のために生まれたブランドで、2018年には青木智仁モデルの最終形「M#245TA」が完成しています。
- 1982年から角松敏生のツアーとアルバムを支え、渡辺貞夫グループ、本田雅人らとのFOUR of a KINDでも弾いたスタジオミュージシャン。スラップ(チョッパー)の名手として知られます。2006年6月12日、49歳で亡くなりました。
- 当店の在庫は、同じアトリエZのベース4本(M#245・M#245 CUSTOM・BETA4 PLUS Custom・Z-PLUS 20th Anniversary)。どれも青木智仁モデルではありません。
スタジオミュージシャンのベーシスト、青木智仁。
1982年から角松敏生のツアーとほとんどのアルバムでベースを弾き、渡辺貞夫グループや本田雅人のバンドでも活躍しました。歯切れのいいスラップ(チョッパー)で知られる人です。
そして、ベースのブランド「アトリエZ」は、もともと青木智仁のために生まれました。この記事では、中古ギター・ベース店を営んでいる私が、青木智仁のベースと音作りを、自作の図と当店にあるアトリエZの実機4本の写真でまとめました。スラップや2バンドEQの使い方など、ベースを弾く人に役立つ話も厚めです。
- 青木智仁がどんなベーシストだったか(年表・エピソードつき)
- 青木智仁のベースが聴ける作品と、共演した人たち
- アトリエZのM#245・M#265と、青木智仁モデルM#245TA
- スラップ(チョッパー)と、アクティブ/パッシブ・2バンドEQのしくみ
- 当店のアトリエZ 4本の違いと、中古で見るところ7つ
- いま新品で揃えられる機材と、練習のしかた
青木智仁ってどんな人?
| 名前 | 青木智仁(あおき ともひと) |
|---|---|
| 生まれ | 1957年6月12日/神奈川県 |
| 担当 | ベース・作曲・編曲(スタジオミュージシャン) |
| 主な活動 | 角松敏生のツアー・アルバム(1982年〜)、渡辺貞夫グループ(1993年から5年間)、本田雅人のバンド、FOUR of a KIND、ソロ |
| 代表的なベース | アトリエZ M#245(4弦)・M#265(5弦) |
| 亡くなった日 | 2006年6月12日(49歳) |
※生まれた市は資料によって藤沢市・鎌倉市と違うため、県までにしています。
16歳でベースを始め、19歳でヤマハのコンテストのベスト・ベーシスト賞を受けてプロの道へ。1982年から角松敏生のツアーとアルバムを支え、1989年にソロ『DOUBLE FACE』を出します。同じ年、青木智仁のためのブランドとしてアトリエZが生まれました。1993年からは5年間、渡辺貞夫グループに参加しています。
2006年6月12日、49歳で亡くなりました。そのあとも青木智仁モデルは作り続けられ、2018年に最終形のM#245TAが完成しています。
青木智仁を知るエピソード8つ
- 19歳で「ベスト・ベーシスト」
ベースを始めたのは16歳。19歳のとき、ヤマハのコンテストでベスト・ベーシスト賞を受け、そこからプロとしての活動が始まりました。 - 角松敏生とは1982年から
ツアーとほとんどのアルバムでベースを弾きました。タワーレコードは「角松敏生のプロダクツに欠かせないベーシスト」と紹介しています。 - 1枚目のソロは角松敏生と一緒に
1989年の『DOUBLE FACE』は、角松敏生のプライベート・レーベルから出たアルバムで、角松敏生が共同プロデュース。参加したのも角松作品でおなじみの顔ぶれです。 - ジャコ・パストリアスに捧げた曲
『DOUBLE FACE』の2曲目は、ジャズ・フュージョンのベースの名手、ジャコ・パストリアスに捧げた曲です。 - 渡辺貞夫グループで世界へ
1993年から5年間、サックス奏者・渡辺貞夫のグループに参加。Wikipediaでは、全米・カナダ・東南アジア・ブラジルなどのツアーに同行したとされています。 - FOUR of a KINDは青木智仁の呼びかけから
本田雅人・塩谷哲・沼澤尚と組んだFOUR of a KINDは、青木智仁の誘いで4人が集まったのが始まりだと、レコード会社のプロフィールで紹介されています。 - ベースのブランドが、1人のために生まれた
アトリエZの公式サイトには、「1989年 ATELIER Zは青木智仁氏のために誕生しました」と書かれています。 - 亡くなったあとも続くモデル
2018年に最終形のM#245TAが完成。2022年には池部楽器店の心斎橋プレミアムベース店で「青木智仁 Tribute Fair」が開かれ、本人が使ったベースも展示されています。
青木智仁のベースが聴ける作品6つ
青木智仁の演奏を、複数の資料で確かめられた作品だけを選びました。10作には届かないので6つです。
※青木智仁の演奏がはっきり分かる公式の映像で、埋め込みできるものを確かめられなかったため、この記事には動画を貼っていません。
1枚目のソロアルバム。11曲のうち4曲が青木智仁の書き下ろし。ビートルズの「With A Little Help From My Friends」のカバーでは、角松敏生と一緒に歌っています。
11年ぶりのソロ2作目。ジャズ・フュージョンの雑誌『ADLIB』のベスト・フュージョン・アルバムに選ばれたと紹介されています。スラップの聴きどころが多い1枚です。
本田雅人(サックス・フルート)、塩谷哲(ピアノ)、青木智仁(ベース)、沼澤尚(ドラム)の4人の1作目。サックスとピアノ・トリオの編成のジャズのユニットです。
同じ4人で作った2作目。4人ともスタジオの名手です。
角松敏生の、歌のないインストゥルメンタルのアルバム。レビューでは、角松敏生の鋭いカッティング・ギターに、青木智仁のベースがからむところがハイライトとして挙げられています。2017年には、作り直した『SEA IS A LADY 2017』も出ています。
角松敏生の初期のアルバム。レビューでは「このアルバムのMVPはベースの青木智仁」とまで書かれています。
青木智仁のCDをAmazonで見る FOUR of a KIND SEA IS A LADY
角松敏生・渡辺貞夫グループ・FOUR of a KIND
青木智仁は、いろいろな人の録音とツアーに呼ばれるスタジオミュージシャンでした。
| 活動 | 年 | ひとこと |
|---|---|---|
| 角松敏生のツアー・アルバム | 1982年〜 | ツアーとほとんどのアルバム |
| ソロ | 1989年・2000年 | 『DOUBLE FACE』『EXPERIENCE』 |
| 渡辺貞夫グループ | 1993年から5年間 | 海外のツアーにも同行 |
| 本田雅人のバンド | — | ベーシストとして参加 |
| FOUR of a KIND | 2002年〜(アルバム) | 本田雅人・塩谷哲・沼澤尚と |
歌ものの伴奏(角松敏生)と、歌のないジャズ・フュージョン(渡辺貞夫グループ、FOUR of a KIND、ソロ)の両方を、同じ時期に行き来していたことが分かります。
青木智仁のベースの特徴3つ
① 歯切れのいいスラップ
青木智仁といえば、まずスラップ(チョッパー)。ソロ2作目の『EXPERIENCE』は、スラップの聴きどころが多いアルバムとして紹介されています。当店の説明にも書いているとおり、アトリエZのM#245は、スラップを多く弾くフュージョン、R&B、ファンクのベーシストに長く支持されてきたモデルです。
② ネック側のピックアップに「フェンス」
青木智仁は、ネック側のピックアップに、指を当てるための板(ピックアップフェンス)を付けていたことで知られます。スラップのとき、軽く握った手を弦に当てると同時にフェンスにもぶつけ、その跳ね返りを使って細かいフレーズを叩いた、と紹介されています。
③ 音を、楽器づくりから決める
自分の理想の音のために、ベースのブランドがひとつ生まれた。それがアトリエZです。亡くなったあとも青木智仁モデルは作り直され続け、2018年の最終形M#245TAは、青木智仁が最後に使っていたベースの最終型として紹介されています。
本人のベースとアトリエZ
| ベース・機材 | どんなものか |
|---|---|
| ATELIER Z M#245(4弦) | Wikipediaの「主な使用楽器」にある4弦。1970年代のジャズベースをもとにした設計で、音はとてもハイファイと紹介されている |
| ATELIER Z M#265(5弦) | 同じく「主な使用楽器」にある5弦 |
| ATELIER Z M#245TA(2018年) | 青木智仁モデルの最終形。ピックアップはJBZ-4、プリアンプはバルトリーニのTCT、4弦をすぐにDに下げられるDチューナー付き。5弦はM#265TA |
| ピックアップフェンス | ネック側のピックアップに付けていたと紹介されている |
※アンプやエフェクターは、公式の資料が見つからなかったため書いていません。M#245TAは亡くなったあとに完成した市販のモデルで、本人が弾いた1本ではありません。
アトリエZと青木智仁
アトリエZは、東京の工房のベースブランドです。公式サイトには「1989年 ATELIER Zは青木智仁氏のために誕生しました」とあり、海外の販売店の記事でも、アトリエZはプロのベーシスト青木智仁とともに始まったと紹介されています。
代表機種のM#245は、青木智仁のモデルとして始まり、いまではアトリエZそのものを代表するモデルになった、と紹介されています。ただし、ブランドの最初の1本は青木智仁のために作られた5弦のM#265だった、とする資料もあり、4弦と5弦のどちらが先だったかは資料によって書き方が違います。
スラップ(チョッパー)のしくみ
スラップは、昔は「チョッパー」とも呼ばれた弾き方です。青木智仁の音に近づくなら、まずここから。しくみを分けると、3つの音でできています。
| 音 | 弾き方 | 聞こえ方 |
|---|---|---|
| サムピング(T) | 親指の側面で、太い弦を叩いて、すぐ離す | 「ドン」という低い音 |
| プル(P) | 人さし指(か中指)を細い弦の下に入れて、引っぱって離す | 「パチン」という高い音 |
| ゴースト(x) | 左手で弦を軽く押さえたまま叩く | 音程のない「ッ」という音。リズムを細かくする |
コツは、親指を「叩きつける」のではなく「当てて跳ね返す」こと。叩いたあと親指が弦に残ると、音が止まってしまいます。プルも、引っぱる力は小さくて大丈夫。大事なのは、TとPの音量をそろえることです。慣れてきたら、Tのあとにゴーストを挟んで、リズムを細かくしていきます。
青木智仁のように、ネック側のピックアップにフェンスを付けると、叩く位置が決まりやすくなります。ピックアップフェンスは、いまも後付けのパーツとして売られています。指弾きで親指を置きにくくなると外す人もいて、好みが分かれます。
スラップの話はTAIJIの記事、ka-yuの記事にもあります。
アクティブ・パッシブと2バンドEQのしくみ
アトリエZのM#245系を弾くなら、知っておきたいのが「アクティブ」と「パッシブ」の違いです。当店の4本では、M#245とM#245 CUSTOMがアクティブとパッシブを切り替えられるタイプ、BETA4 PLUS CustomはアトリエZオリジナルのプリアンプ付き、Z-PLUSはパッシブです。
2バンドEQの使い方
M#245とM#245 CUSTOMのプリアンプは、バルトリーニの2バンドEQ。「Low(低音)」と「High(高音)」の2つのつまみで、音を足したり減らしたりします。多くのアクティブ・ベースでは、つまみの真ん中で「カチッ」と止まる位置が、足しも減らしもしない「フラット」です。
当店の説明にも書いているとおり、M#245系は、EQを上げたときのスラップが、とても歯切れのいいドンシャリの音になります。ただ、いきなり全開にせず、フラットから、Lowを少し、Highを少し足すのが失敗しない順番です。
当店のアトリエZ 4本を写真で
ここからは、いま当店にある実機です(写真はすべて当店撮影)。4本とも青木智仁モデルではありません。M#245とM#245 CUSTOMも、青木智仁モデル(M#245TA)ではない、ふつうのM#245の系統です。
| M#245 | M#245 CUSTOM | BETA4 PLUS Custom | Z-PLUS 20th | |
|---|---|---|---|---|
| ボディ | アッシュ | アッシュ | アッシュ | アッシュ |
| ネック | ワンピース・メイプル | ワンピース・メイプル | メイプル | メイプル |
| 指板 | メイプル | メイプル(ブロック・インレイ、バインディング) | ローズウッド | メイプル |
| ピックアップ | アトリエZオリジナル×2 | バルトリーニ BC4CBC(B・T) | S-H-S(アトリエZオリジナル) | J-H-J |
| 回路 | アクティブ/パッシブ切り替え | アクティブ/パッシブ切り替え | アトリエZオリジナルのプリアンプ | パッシブ |
| つまみ | バルトリーニ2バンドEQ+裏にミドル | バルトリーニ2バンドEQ+裏にミドル | オリジナル・プリアンプ | 2ボリューム・2トーン・スイッチ1つ |
| ブリッジ | BADASS II | — | — | — |
| 重さ(実測) | 4.330kg | 4.95kg | 4.425kg | 4.345kg |
| 付属品 | 純正セミハードケース | 純正ギグケース・仕様カード | 純正セミハードケース・仕様カード | ギグケース |
| 製造国 | — | — | — | 日本 |
※「—」は、当店の説明に書いていない項目です。どれも中古品で、傷の場所は在庫ページに書いています。4本とも45-105の弦で調整済みです。
ATELIER Z M#245(#501036)

アトリエZの看板の、ジャズベース・タイプ。ボディはアッシュ、ネックはワンピースのメイプルで、指板もメイプルです。ピックアップはアトリエZオリジナルが2つ、プリアンプはバルトリーニの2バンドEQ。ブリッジは重量級のBADASS IIです。




実測4.330kg。状態はランクAで、フレットは90〜95%残っています。12フレットの弦高は4弦2.0mm・1弦1.5mmと低めです。純正のセミハードケースが付きます。
ATELIER Z M#245 CUSTOM(#040186)

M#245のCUSTOM仕様。いちばんの違いはピックアップがバルトリーニ(BC4CBC B+BC4CBC T)なことで、太さと粒立ちを両立した音です。指板には1970年代スタイルのブロック・ポジションインレイと、縁取りのバインディングが入っています。





正直に書くと、実測4.95kgと重い1本です。電池を替えるときは、裏のパネルを外す必要があります。状態はランクB+、フレットは85〜90%。純正のギグケースと仕様カードが付きます。
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ATELIER Z BETA4 PLUS Custom(IGUANA burst)

色は「IGUANA burst」。アッシュのボディにメイプルのネック、ローズウッドの指板です。ピックアップはS-H-S(シングル・ハムバッカー・シングル)の並びで、どれもアトリエZオリジナル。プリアンプもアトリエZオリジナルで、いまのアトリエZとは違う音の1本です。


実測4.425kg。ヘッドやネックを含む全体に米粒ほどの打痕が数か所と擦り傷があり、パーツにはくすみがあります。フレットには減りがありますが(80〜90%)、低めの弦高(4弦2.25mm・1弦1.75mm)を保てています。純正セミハードケースと仕様カードが付きます。
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ATELIER Z Z-PLUS 20th Anniversary(ナチュラル)

アトリエZの20周年を記念したモデルで、日本製です。ピックアップは、Jタイプの間にハムバッカーを挟んだJ-H-Jの並び。4本の中でただ1本、電池を使わないパッシブで、つまみは2ボリューム・2トーン・スイッチ1つです。アッシュのボディにメイプルのネックと指板、色はナチュラルです。


実測4.345kg。状態はランクB、フレットは80〜90%で、12フレットの弦高は4弦2.5mm・1弦2.0mm。ギグケースが付きます。
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4本の違いと選び方
4本は、ピックアップの並び方と回路が違います。
重さ(当店の実測)も比べました。
スラップで青木智仁の音を目指すなら、まずはジャズベース・タイプで2バンドEQのM#245系が近道です。重さが気になるなら軽いM#245、太い音ならバルトリーニのCUSTOM、ハムの太さも欲しいならBETA4です。パッシブのZ-PLUSは、J-H-Jとスイッチの組み合わせで、ジャズベースらしい音から太いハムの音まで作れます。
中古のアトリエZを買うときに見るところ7つ
店主として毎回確かめているところです。個人から買うときにも使えます。
電池の端子が錆びていると、音が出なかったり途切れたりします。裏のパネルを外して電池を替えるモデルは、ネジ穴も見ておきましょう。
プル・スイッチで切り替えられるモデルは、アクティブの音とパッシブの音、両方を必ず確かめます。片方だけ音が出ないものは修理が必要です。
LowとHighのつまみを回して、「ガリガリ」という雑音が出ないか。アクティブは、つまみを上げると雑音も大きくなります。
M#245系は、裏のパネルの中のトリムポットでミドル(中音)を調整できます。前の持ち主が回したままのこともあります。
アッシュのボディのベースは、重めのものが多くあります。当店の4本でも4.330kgから4.95kgまで、約600gの差があります。実測の重さを確かめましょう。
スラップを多く弾いたベースは、フレットが減っていることがあります。当店では、7フレットのすき間(0.3mm)、12フレットの弦高、フレットの残り(%)、トラスロッドが締める・ゆるめる両方向に回るか(±60°まで確認)を書いています。
アトリエZには、シリアル番号の入った仕様カードが付くことがあります。そろっていると、仕様が分かりやすく、手放すときにも有利です。
当店の在庫ページでは、傷の場所・実測の重さ・ネックの数字・付属品を、写真と説明で確認できるようにしています。
いま揃える「青木智仁っぽい音」
青木智仁本人のアンプやエフェクターは、公式の資料が見つかりませんでした。なのでここは、アクティブのジャズベース型でスラップする音を作るための、いまの製品での一例です。
アクティブのベースは、本体のEQで音の大部分が決まります。まず本体のLowとHighで音を作り、足りなければプリアンプ/DIを1台。この順番がおすすめです。
そろえる順番(費用の小さい順)
※商品の値段は日々変わるため、リンク先のサウンドハウスでご確認ください。
家でスラップを練習するなら
スラップは、大きな音を出さなくても練習できます。おすすめの順番です。
- 親指だけで、4分音符
メトロノームに合わせて、4弦の開放を親指で叩くだけ。叩いたら親指をすぐ離して、音が伸びているかを聴きます。 - T(親指)とP(引っぱり)を交互に
低い音をT、1オクターブ上をPで、ゆっくり交互に。2つの音の大きさがそろうまで、テンポは上げません。 - ゴーストを足す
TとPの間に、左手で軽く押さえて叩くゴーストを入れます。上の図の形を、ゆっくりから。 - 好きな曲に合わせる
青木智仁のソロや角松敏生のアルバムに合わせて弾いてみます。
用語ミニ辞典
この記事に出てきた言葉を、ベースを始めたばかりの人向けにまとめました。
- スラップ(チョッパー)
- 親指で弦を叩き、指で引っぱって鳴らす弾き方。打楽器のような歯切れのいい音。
- アクティブ
- 電池で動く回路(プリアンプ)を積んだベース。低音や高音を足すこともできる。
- パッシブ
- 電池を使わないベース。トーンは高い音を削るだけで、素直な音。
- 2バンドEQ
- Low(低音)とHigh(高音)の2つのつまみで、音を足したり減らしたりする回路。
- ドンシャリ
- 低音(ドン)と高音(シャリ)を上げた音。スラップの定番の音作り。
- ピックアップフェンス
- ピックアップの横に付ける板。指を当てて、弾く位置を決めやすくする。
- S-H-S/J-H-J
- ピックアップの並び方。Sはシングル、Jはジャズベースのタイプ、Hはハムバッカー。
青木智仁と一緒に演奏した人たち
青木智仁のまわりの人たちを、資料で確かめられた範囲で図と表にまとめました。
| 名前 | 担当 | 青木智仁との関係 |
|---|---|---|
| 角松敏生 | 歌・ギター | 1982年からツアーとほとんどのアルバムで共演。『DOUBLE FACE』を共同プロデュース |
| 渡辺貞夫 | サックス | 1993年から5年間、渡辺貞夫グループに参加 |
| 本田雅人 | サックス・フルート | 本田雅人のバンドのベーシスト。FOUR of a KINDでも一緒 |
| 塩谷哲 | ピアノ | FOUR of a KINDのメンバー |
| 沼澤尚 | ドラム | FOUR of a KINDのメンバー |
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まとめ
青木智仁は、1982年から角松敏生を支え、渡辺貞夫グループ、本田雅人とのFOUR of a KINDでも弾いた、日本のスタジオミュージシャンを代表するベーシストのひとりです。2006年6月12日に49歳で亡くなったあとも、その音はM#245TAに受け継がれています。
青木智仁モデルでなくても、アクティブのジャズベース型があれば、音の骨組みは作れます。まずは2バンドEQをフラットから少しずつ動かして、スラップの「ドン」と「パチン」をそろえるところから。
アトリエZのベースを探している方へ
当店では、ネック・弦高・オクターブを調整してからお送りしています。在庫はその時々で変わります。
BETA4 PLUS Custom Z-PLUS 20th Anniversary
弾かなくなったアトリエZ、ありませんか?
当店はアトリエZをはじめ、エレキベース・ギターを買い取っています。つまみにガリがある、といった状態でもご相談ください。
参考にした資料
- Wikipedia「青木智仁」「DOUBLE FACE」「SEA IS A LADY 2017」
- CDJournal「青木智仁」アーティスト情報
- TOWER RECORDS ONLINE:『DOUBLE FACE』再入荷の特集(2023年)、FOUR of a KINDの商品ページ
- ATELIER Z 公式サイト「Musician's Model 青木智仁」 https://www.atelierz.co.jp/musician_model/aoki.html
- ギタセレ:M#245TA・M#265TAの発売の記事
- デジマート・マガジン:シグネチャー・ベースの特集(2019年)
- イケベ楽器店 プレミアムベース:青木智仁モデルの記事
- ベース・マガジン:「青木智仁 Tribute Fair」の記事(2022年)
- tk-guitar:AtelierZ M#245のレビュー
- ベース博士:ATELIER Zのベースの記事
- East UK「Atelier Z」(2025年)
- ビクターエンタテインメント・Neowing:フォー・オブ・ア・カインド
- アドリブログ・like-start:『SEA IS A LADY』の記事
- note:『AFTER 5 CLASH』のレビュー
- bass-the-worlds:日本のジャズ・フュージョン系ベーシストの記事
- ベーススレまとめwiki「青木智仁」
- 在庫の仕様・重さ・製造国:当店の実測と確認
よくある質問
青木智仁が使っていたベースは何ですか?
アトリエZ(ATELIER Z)のM#245(4弦)とM#265(5弦)です。ネック側のピックアップに、スラップのときに手を当てるピックアップフェンスを付けていたことでも知られています。M#245は、1970年代のジャズベースをもとにした設計と紹介されています。
青木智仁モデルのベースはありますか?
アトリエZから、青木智仁モデルの最終形「M#245TA」(4弦)が2018年に完成し、5弦のM#265TAもあります。当店の在庫のアトリエZ 4本は、青木智仁モデルではありません。
アトリエZと青木智仁の関係は?
アトリエZの公式サイトには「1989年 ATELIER Zは青木智仁氏のために誕生しました」とあります。代表機種のM#245も、青木智仁のモデルとして始まったと紹介されています。
青木智仁のソロアルバムは?
1989年の『DOUBLE FACE』(角松敏生と共同プロデュース。11曲のうち4曲を書き下ろし)と、11年ぶりの2作目『EXPERIENCE』(2000年)です。『DOUBLE FACE』の2曲目は、ジャコ・パストリアスに捧げた曲です。
青木智仁はどんな人と演奏していましたか?
1982年から角松敏生のツアーとほとんどのアルバムに参加し、1993年から5年間は渡辺貞夫グループに在籍。本田雅人のバンドや、本田雅人・塩谷哲・沼澤尚とのFOUR of a KINDでも弾きました。
アクティブとパッシブの違いは?
アクティブは電池で動く回路(プリアンプ)を積み、低音や高音を足すこともできます。パッシブは電池を使わず、素直な音です。当店のM#245とM#245 CUSTOMは、ノブを引くとパッシブに切り替わります。
スラップ(チョッパー)とは何ですか?
親指で太い弦を叩き(サムピング)、指で細い弦を引っぱって(プル)鳴らす弾き方です。打楽器のような歯切れのいい音になります。まずは親指と指の音の大きさをそろえる練習から始めます。
中古のアトリエZで気をつけるところは?
電池ボックスと端子、アクティブとパッシブの両方で音が出るか、EQのつまみのガリ、重さ、フレットの残り、純正ケースと仕様カードの有無です。当店の在庫ページには、実測の重さやネックの数字も書いています。