DIRECTこのサイトで買うと全品 3%OFF購入手続きで自動値引き・クーポン不要
SILVER WOLF GUITARSエレキギター・ベース専門店
読みもの

青木智仁のベースと音作り|アトリエZ M#245と当店のアトリエZ 4本で解説【スラップ・アクティブ/2バンドEQ】

更新日:2026-10-15 文:SILVER WOLF GUITARS 森 将大

※この記事にはプロモーション(サウンドハウスへの広告リンク)が含まれます。当店の在庫も紹介しています。

先に結論
  • 青木智仁のメインのベースは、アトリエZ(ATELIER Z)のM#245(4弦)とM#265(5弦)。アトリエZは1989年、青木智仁のために生まれたブランドで、2018年には青木智仁モデルの最終形「M#245TA」が完成しています。
  • 1982年から角松敏生のツアーとアルバムを支え、渡辺貞夫グループ、本田雅人らとのFOUR of a KINDでも弾いたスタジオミュージシャン。スラップ(チョッパー)の名手として知られます。2006年6月12日、49歳で亡くなりました。
  • 当店の在庫は、同じアトリエZのベース4本(M#245・M#245 CUSTOM・BETA4 PLUS Custom・Z-PLUS 20th Anniversary)。どれも青木智仁モデルではありません。

スタジオミュージシャンのベーシスト、青木智仁。

1982年から角松敏生のツアーとほとんどのアルバムでベースを弾き、渡辺貞夫グループや本田雅人のバンドでも活躍しました。歯切れのいいスラップ(チョッパー)で知られる人です。

そして、ベースのブランド「アトリエZ」は、もともと青木智仁のために生まれました。この記事では、中古ギター・ベース店を営んでいる私が、青木智仁のベースと音作りを、自作の図と当店にあるアトリエZの実機4本の写真でまとめました。スラップや2バンドEQの使い方など、ベースを弾く人に役立つ話も厚めです。

この記事で分かること
  • 青木智仁がどんなベーシストだったか(年表・エピソードつき)
  • 青木智仁のベースが聴ける作品と、共演した人たち
  • アトリエZのM#245・M#265と、青木智仁モデルM#245TA
  • スラップ(チョッパー)と、アクティブ/パッシブ・2バンドEQのしくみ
  • 当店のアトリエZ 4本の違いと、中古で見るところ7つ
  • いま新品で揃えられる機材と、練習のしかた
森
この記事を書いた人:森
中古エレキギター・ベースを整備して販売しているシルバーウルフの店主(古物商)。ネックや弦高を調整してから送り出しています。この記事を書いている今、アトリエZのベースが4本、店にあります。

青木智仁ってどんな人?

名前青木智仁(あおき ともひと)
生まれ1957年6月12日/神奈川県
担当ベース・作曲・編曲(スタジオミュージシャン)
主な活動角松敏生のツアー・アルバム(1982年〜)、渡辺貞夫グループ(1993年から5年間)、本田雅人のバンド、FOUR of a KIND、ソロ
代表的なベースアトリエZ M#245(4弦)・M#265(5弦)
亡くなった日2006年6月12日(49歳)

※生まれた市は資料によって藤沢市・鎌倉市と違うため、県までにしています。

16歳でベースを始め、19歳でヤマハのコンテストのベスト・ベーシスト賞を受けてプロの道へ。1982年から角松敏生のツアーとアルバムを支え、1989年にソロ『DOUBLE FACE』を出します。同じ年、青木智仁のためのブランドとしてアトリエZが生まれました。1993年からは5年間、渡辺貞夫グループに参加しています。

2006年6月12日、49歳で亡くなりました。そのあとも青木智仁モデルは作り続けられ、2018年に最終形のM#245TAが完成しています。

青木智仁 年表 19576月12日、神奈川県に生まれる 16歳ベースを始める 19歳ヤマハのコンテストでベスト・ベーシスト賞。プロの道へ 1982角松敏生のツアー・アルバムへ 1984角松敏生『AFTER 5 CLASH』 1987インスト作『SEA IS A LADY』 1989ソロ1作目『DOUBLE FACE』アトリエZが青木智仁のために誕生 1993渡辺貞夫グループへ(5年間) 2000ソロ2作目『EXPERIENCE』 2002FOUR of a KINDの1作目 20066月12日、49歳で死去 2018最終形のM#245TAが完成 2022楽器店で「青木智仁 Tribute Fair」

青木智仁を知るエピソード8つ

  1. 19歳で「ベスト・ベーシスト」
    ベースを始めたのは16歳。19歳のとき、ヤマハのコンテストでベスト・ベーシスト賞を受け、そこからプロとしての活動が始まりました。
  2. 角松敏生とは1982年から
    ツアーとほとんどのアルバムでベースを弾きました。タワーレコードは「角松敏生のプロダクツに欠かせないベーシスト」と紹介しています。
  3. 1枚目のソロは角松敏生と一緒に
    1989年の『DOUBLE FACE』は、角松敏生のプライベート・レーベルから出たアルバムで、角松敏生が共同プロデュース。参加したのも角松作品でおなじみの顔ぶれです。
  4. ジャコ・パストリアスに捧げた曲
    『DOUBLE FACE』の2曲目は、ジャズ・フュージョンのベースの名手、ジャコ・パストリアスに捧げた曲です。
  5. 渡辺貞夫グループで世界へ
    1993年から5年間、サックス奏者・渡辺貞夫のグループに参加。Wikipediaでは、全米・カナダ・東南アジア・ブラジルなどのツアーに同行したとされています。
  6. FOUR of a KINDは青木智仁の呼びかけから
    本田雅人・塩谷哲・沼澤尚と組んだFOUR of a KINDは、青木智仁の誘いで4人が集まったのが始まりだと、レコード会社のプロフィールで紹介されています。
  7. ベースのブランドが、1人のために生まれた
    アトリエZの公式サイトには、「1989年 ATELIER Zは青木智仁氏のために誕生しました」と書かれています。
  8. 亡くなったあとも続くモデル
    2018年に最終形のM#245TAが完成。2022年には池部楽器店の心斎橋プレミアムベース店で「青木智仁 Tribute Fair」が開かれ、本人が使ったベースも展示されています。

青木智仁のベースが聴ける作品6つ

青木智仁の演奏を、複数の資料で確かめられた作品だけを選びました。10作には届かないので6つです。

※青木智仁の演奏がはっきり分かる公式の映像で、埋め込みできるものを確かめられなかったため、この記事には動画を貼っていません。

1DOUBLE FACE(アルバム)
青木智仁ソロ/1989年7月5日/共同プロデュース:角松敏生

1枚目のソロアルバム。11曲のうち4曲が青木智仁の書き下ろし。ビートルズの「With A Little Help From My Friends」のカバーでは、角松敏生と一緒に歌っています。

2EXPERIENCE(アルバム)
青木智仁ソロ/2000年

11年ぶりのソロ2作目。ジャズ・フュージョンの雑誌『ADLIB』のベスト・フュージョン・アルバムに選ばれたと紹介されています。スラップの聴きどころが多い1枚です。

3FOUR of a KIND(アルバム)
FOUR of a KIND/2002年1月23日

本田雅人(サックス・フルート)、塩谷哲(ピアノ)、青木智仁(ベース)、沼澤尚(ドラム)の4人の1作目。サックスとピアノ・トリオの編成のジャズのユニットです。

4Four of a kind 2(アルバム)
FOUR of a KIND

同じ4人で作った2作目。4人ともスタジオの名手です。

5SEA IS A LADY(アルバム)
角松敏生/1987年

角松敏生の、歌のないインストゥルメンタルのアルバム。レビューでは、角松敏生の鋭いカッティング・ギターに、青木智仁のベースがからむところがハイライトとして挙げられています。2017年には、作り直した『SEA IS A LADY 2017』も出ています。

6AFTER 5 CLASH(アルバム)
角松敏生/1984年

角松敏生の初期のアルバム。レビューでは「このアルバムのMVPはベースの青木智仁」とまで書かれています。

青木智仁のCDをAmazonで見る FOUR of a KIND SEA IS A LADY

角松敏生・渡辺貞夫グループ・FOUR of a KIND

青木智仁は、いろいろな人の録音とツアーに呼ばれるスタジオミュージシャンでした。

活動年ひとこと
角松敏生のツアー・アルバム1982年〜ツアーとほとんどのアルバム
ソロ1989年・2000年『DOUBLE FACE』『EXPERIENCE』
渡辺貞夫グループ1993年から5年間海外のツアーにも同行
本田雅人のバンド—ベーシストとして参加
FOUR of a KIND2002年〜(アルバム)本田雅人・塩谷哲・沼澤尚と

歌ものの伴奏(角松敏生)と、歌のないジャズ・フュージョン(渡辺貞夫グループ、FOUR of a KIND、ソロ)の両方を、同じ時期に行き来していたことが分かります。

青木智仁のベースの特徴3つ

① 歯切れのいいスラップ

青木智仁といえば、まずスラップ(チョッパー)。ソロ2作目の『EXPERIENCE』は、スラップの聴きどころが多いアルバムとして紹介されています。当店の説明にも書いているとおり、アトリエZのM#245は、スラップを多く弾くフュージョン、R&B、ファンクのベーシストに長く支持されてきたモデルです。

② ネック側のピックアップに「フェンス」

青木智仁は、ネック側のピックアップに、指を当てるための板(ピックアップフェンス)を付けていたことで知られます。スラップのとき、軽く握った手を弦に当てると同時にフェンスにもぶつけ、その跳ね返りを使って細かいフレーズを叩いた、と紹介されています。

③ 音を、楽器づくりから決める

自分の理想の音のために、ベースのブランドがひとつ生まれた。それがアトリエZです。亡くなったあとも青木智仁モデルは作り直され続け、2018年の最終形M#245TAは、青木智仁が最後に使っていたベースの最終型として紹介されています。

本人のベースとアトリエZ

ベース・機材どんなものか
ATELIER Z M#245(4弦)Wikipediaの「主な使用楽器」にある4弦。1970年代のジャズベースをもとにした設計で、音はとてもハイファイと紹介されている
ATELIER Z M#265(5弦)同じく「主な使用楽器」にある5弦
ATELIER Z M#245TA(2018年)青木智仁モデルの最終形。ピックアップはJBZ-4、プリアンプはバルトリーニのTCT、4弦をすぐにDに下げられるDチューナー付き。5弦はM#265TA
ピックアップフェンスネック側のピックアップに付けていたと紹介されている

※アンプやエフェクターは、公式の資料が見つからなかったため書いていません。M#245TAは亡くなったあとに完成した市販のモデルで、本人が弾いた1本ではありません。

アトリエZと青木智仁

アトリエZは、東京の工房のベースブランドです。公式サイトには「1989年 ATELIER Zは青木智仁氏のために誕生しました」とあり、海外の販売店の記事でも、アトリエZはプロのベーシスト青木智仁とともに始まったと紹介されています。

代表機種のM#245は、青木智仁のモデルとして始まり、いまではアトリエZそのものを代表するモデルになった、と紹介されています。ただし、ブランドの最初の1本は青木智仁のために作られた5弦のM#265だった、とする資料もあり、4弦と5弦のどちらが先だったかは資料によって書き方が違います。

Dチューナーとは:4弦(いちばん太い弦)のペグに付いたレバーを倒すだけで、ふつうのE(ミ)から1音低いD(レ)に下げられる部品です。最終形のM#245TAに付いています。

スラップ(チョッパー)のしくみ

スラップは、昔は「チョッパー」とも呼ばれた弾き方です。青木智仁の音に近づくなら、まずここから。しくみを分けると、3つの音でできています。

音弾き方聞こえ方
サムピング(T)親指の側面で、太い弦を叩いて、すぐ離す「ドン」という低い音
プル(P)人さし指(か中指)を細い弦の下に入れて、引っぱって離す「パチン」という高い音
ゴースト(x)左手で弦を軽く押さえたまま叩く音程のない「ッ」という音。リズムを細かくする
スラップの基本の形(16分音符・2拍分) T x P x T T P x 1拍目2拍目 T:親指で太い弦を叩く(低い音) P:指で細い弦を引っぱる(1オクターブ上) x:左手で軽く押さえて叩く(ゴースト) ※低い音をT、同じ音の1オクターブ上をPで鳴らす  「オクターブ奏法」の一例です。青木智仁の譜面ではありません

コツは、親指を「叩きつける」のではなく「当てて跳ね返す」こと。叩いたあと親指が弦に残ると、音が止まってしまいます。プルも、引っぱる力は小さくて大丈夫。大事なのは、TとPの音量をそろえることです。慣れてきたら、Tのあとにゴーストを挟んで、リズムを細かくしていきます。

青木智仁のように、ネック側のピックアップにフェンスを付けると、叩く位置が決まりやすくなります。ピックアップフェンスは、いまも後付けのパーツとして売られています。指弾きで親指を置きにくくなると外す人もいて、好みが分かれます。

スラップの話はTAIJIの記事、ka-yuの記事にもあります。

アクティブ・パッシブと2バンドEQのしくみ

アトリエZのM#245系を弾くなら、知っておきたいのが「アクティブ」と「パッシブ」の違いです。当店の4本では、M#245とM#245 CUSTOMがアクティブとパッシブを切り替えられるタイプ、BETA4 PLUS CustomはアトリエZオリジナルのプリアンプ付き、Z-PLUSはパッシブです。

パッシブ(電池なし) ピックアップ ボリュームトーン アンプへ トーンは高い音を「削る」だけ。弾いた手の感じが素直に出る アクティブ(電池で動く回路) ピックアップ プリアンプLow・High(電池) アンプへ 低音・高音を「足す」こともできる。音が太く、はっきりする 当店のM#245とCUSTOMは「切り替え式」 ノブを引っぱる(プル)と、プリアンプを通らない パッシブに切り替わる → 電池が切れても音が出る M#245・CUSTOMは、裏のパネルの中に ミドル(中音)を調整するつまみ(トリムポット)

2バンドEQの使い方

M#245とM#245 CUSTOMのプリアンプは、バルトリーニの2バンドEQ。「Low(低音)」と「High(高音)」の2つのつまみで、音を足したり減らしたりします。多くのアクティブ・ベースでは、つまみの真ん中で「カチッ」と止まる位置が、足しも減らしもしない「フラット」です。

LowとHighを上げると「ドンシャリ」 低い音高い音 フラット(真ん中) Low:親指の「ドン」 High:指の「シャリ」 真ん中(ミドル)は相対的に下がる ※音のイメージです。上げすぎると、バンドの中で 音がこもったり耳に痛くなったりします

当店の説明にも書いているとおり、M#245系は、EQを上げたときのスラップが、とても歯切れのいいドンシャリの音になります。ただ、いきなり全開にせず、フラットから、Lowを少し、Highを少し足すのが失敗しない順番です。

電池のこと:アクティブのベースは、ふつう9Vの角形電池で動きます。多くはケーブルを挿しているあいだ電池を使うので、弾かないときは抜いておきましょう。当店のM#245系は、電池が切れてもプルでパッシブにすれば弾き続けられます。

当店のアトリエZ 4本を写真で

ここからは、いま当店にある実機です(写真はすべて当店撮影)。4本とも青木智仁モデルではありません。M#245とM#245 CUSTOMも、青木智仁モデル(M#245TA)ではない、ふつうのM#245の系統です。

M#245M#245 CUSTOMBETA4 PLUS CustomZ-PLUS 20th
ボディアッシュアッシュアッシュアッシュ
ネックワンピース・メイプルワンピース・メイプルメイプルメイプル
指板メイプルメイプル(ブロック・インレイ、バインディング)ローズウッドメイプル
ピックアップアトリエZオリジナル×2バルトリーニ BC4CBC(B・T)S-H-S(アトリエZオリジナル)J-H-J
回路アクティブ/パッシブ切り替えアクティブ/パッシブ切り替えアトリエZオリジナルのプリアンプパッシブ
つまみバルトリーニ2バンドEQ+裏にミドルバルトリーニ2バンドEQ+裏にミドルオリジナル・プリアンプ2ボリューム・2トーン・スイッチ1つ
ブリッジBADASS II———
重さ(実測)4.330kg4.95kg4.425kg4.345kg
付属品純正セミハードケース純正ギグケース・仕様カード純正セミハードケース・仕様カードギグケース
製造国———日本

※「—」は、当店の説明に書いていない項目です。どれも中古品で、傷の場所は在庫ページに書いています。4本とも45-105の弦で調整済みです。

ATELIER Z M#245(#501036)

ATELIER Z M#245(当店の在庫)
ATELIER Z M#245(当店撮影)

アトリエZの看板の、ジャズベース・タイプ。ボディはアッシュ、ネックはワンピースのメイプルで、指板もメイプルです。ピックアップはアトリエZオリジナルが2つ、プリアンプはバルトリーニの2バンドEQ。ブリッジは重量級のBADASS IIです。

ATELIER Z M#245・別の角度(当店の在庫)
M#245(当店撮影)
ATELIER Z M#245・別の角度(当店の在庫)
M#245(当店撮影)
ATELIER Z M#245・別の角度(当店の在庫)
M#245(当店撮影)
ATELIER Z M#245・別の角度(当店の在庫)
M#245(当店撮影)

実測4.330kg。状態はランクAで、フレットは90〜95%残っています。12フレットの弦高は4弦2.0mm・1弦1.5mmと低めです。純正のセミハードケースが付きます。

ATELIER Z M#245の在庫ページを見る

ATELIER Z M#245 CUSTOM(#040186)

ATELIER Z M#245 CUSTOM(当店の在庫)
ATELIER Z M#245 CUSTOM(当店撮影)

M#245のCUSTOM仕様。いちばんの違いはピックアップがバルトリーニ(BC4CBC B+BC4CBC T)なことで、太さと粒立ちを両立した音です。指板には1970年代スタイルのブロック・ポジションインレイと、縁取りのバインディングが入っています。

ATELIER Z M#245 CUSTOM・別の角度(当店の在庫)
M#245 CUSTOM(当店撮影)
ATELIER Z M#245 CUSTOM・別の角度(当店の在庫)
M#245 CUSTOM(当店撮影)
ATELIER Z M#245 CUSTOM・別の角度(当店の在庫)
M#245 CUSTOM(当店撮影)
ATELIER Z M#245 CUSTOM・別の角度(当店の在庫)
M#245 CUSTOM(当店撮影)
ATELIER Z M#245 CUSTOM・別の角度(当店の在庫)
M#245 CUSTOM(当店撮影)

正直に書くと、実測4.95kgと重い1本です。電池を替えるときは、裏のパネルを外す必要があります。状態はランクB+、フレットは85〜90%。純正のギグケースと仕様カードが付きます。

ATELIER Z M#245 CUSTOMの在庫ページを見る

ATELIER Z BETA4 PLUS Custom(IGUANA burst)

ATELIER Z BETA4 PLUS Custom(当店の在庫)
ATELIER Z BETA4 PLUS Custom(当店撮影)

色は「IGUANA burst」。アッシュのボディにメイプルのネック、ローズウッドの指板です。ピックアップはS-H-S(シングル・ハムバッカー・シングル)の並びで、どれもアトリエZオリジナル。プリアンプもアトリエZオリジナルで、いまのアトリエZとは違う音の1本です。

ATELIER Z BETA4 PLUS Custom・別の角度(当店の在庫)
BETA4 PLUS Custom(当店撮影)
ATELIER Z BETA4 PLUS Custom・別の角度(当店の在庫)
BETA4 PLUS Custom(当店撮影)

実測4.425kg。ヘッドやネックを含む全体に米粒ほどの打痕が数か所と擦り傷があり、パーツにはくすみがあります。フレットには減りがありますが(80〜90%)、低めの弦高(4弦2.25mm・1弦1.75mm)を保てています。純正セミハードケースと仕様カードが付きます。

ATELIER Z BETA4 PLUS Customの在庫ページを見る

ATELIER Z Z-PLUS 20th Anniversary(ナチュラル)

ATELIER Z Z-PLUS 20th Anniversary(当店の在庫)
ATELIER Z Z-PLUS 20th Anniversary(当店撮影)

アトリエZの20周年を記念したモデルで、日本製です。ピックアップは、Jタイプの間にハムバッカーを挟んだJ-H-Jの並び。4本の中でただ1本、電池を使わないパッシブで、つまみは2ボリューム・2トーン・スイッチ1つです。アッシュのボディにメイプルのネックと指板、色はナチュラルです。

ATELIER Z Z-PLUS 20th Anniversary・別の角度(当店の在庫)
Z-PLUS 20th(当店撮影)
ATELIER Z Z-PLUS 20th Anniversary・別の角度(当店の在庫)
Z-PLUS 20th(当店撮影)

実測4.345kg。状態はランクB、フレットは80〜90%で、12フレットの弦高は4弦2.5mm・1弦2.0mm。ギグケースが付きます。

ATELIER Z Z-PLUS 20th Anniversaryの在庫ページを見る

4本の違いと選び方

4本は、ピックアップの並び方と回路が違います。

ピックアップの並び方 ネック側ブリッジ側 M#245CUSTOMも 2つ BETA4PLUS Custom SHS Z-PLUS20th(パッシブ) JHJ 細いピックアップ(シングル・Jタイプなど) 太いピックアップ(ハムバッカー) ※並び方のイメージです。位置や大きさは実物どおりではありません

重さ(当店の実測)も比べました。

重さ(実測) M#2454.330kg M#245 CUSTOM4.95kg BETA4 PLUS4.425kg Z-PLUS 20th4.345kg ※棒の長さは重さに比例 いちばん重いCUSTOMと軽いM#245で約600gの差

スラップで青木智仁の音を目指すなら、まずはジャズベース・タイプで2バンドEQのM#245系が近道です。重さが気になるなら軽いM#245、太い音ならバルトリーニのCUSTOM、ハムの太さも欲しいならBETA4です。パッシブのZ-PLUSは、J-H-Jとスイッチの組み合わせで、ジャズベースらしい音から太いハムの音まで作れます。

中古のアトリエZを買うときに見るところ7つ

店主として毎回確かめているところです。個人から買うときにも使えます。

① 電池ボックスと端子

電池の端子が錆びていると、音が出なかったり途切れたりします。裏のパネルを外して電池を替えるモデルは、ネジ穴も見ておきましょう。

② アクティブとパッシブの両方で音が出るか

プル・スイッチで切り替えられるモデルは、アクティブの音とパッシブの音、両方を必ず確かめます。片方だけ音が出ないものは修理が必要です。

③ EQのつまみのガリ

LowとHighのつまみを回して、「ガリガリ」という雑音が出ないか。アクティブは、つまみを上げると雑音も大きくなります。

④ 裏のトリムポット

M#245系は、裏のパネルの中のトリムポットでミドル(中音)を調整できます。前の持ち主が回したままのこともあります。

⑤ 重さ

アッシュのボディのベースは、重めのものが多くあります。当店の4本でも4.330kgから4.95kgまで、約600gの差があります。実測の重さを確かめましょう。

⑥ ネックとフレットの残り

スラップを多く弾いたベースは、フレットが減っていることがあります。当店では、7フレットのすき間(0.3mm)、12フレットの弦高、フレットの残り(%)、トラスロッドが締める・ゆるめる両方向に回るか(±60°まで確認)を書いています。

⑦ 純正ケースと仕様カード

アトリエZには、シリアル番号の入った仕様カードが付くことがあります。そろっていると、仕様が分かりやすく、手放すときにも有利です。

当店の在庫ページでは、傷の場所・実測の重さ・ネックの数字・付属品を、写真と説明で確認できるようにしています。

いま揃える「青木智仁っぽい音」

青木智仁本人のアンプやエフェクターは、公式の資料が見つかりませんでした。なのでここは、アクティブのジャズベース型でスラップする音を作るための、いまの製品での一例です。

ベースアクティブのジャズベース型→ 当店にアトリエZのM#245など プリアンプ/DI音を整えて、太さを足す→ 例:SansAmp BASS DRIVER DI V2、BB-1X アンプスタジオのベースアンプ→ 家なら小型のヘッド(例:AMPEG MICRO-VR) ライブハウスではDIから卓へ直接送ることも まずはベース本体のEQで フラット → Lowを少し → Highを少し ※音作りの一例です。青木智仁本人の配線ではありません

アクティブのベースは、本体のEQで音の大部分が決まります。まず本体のLowとHighで音を作り、足りなければプリアンプ/DIを1台。この順番がおすすめです。

そろえる順番(費用の小さい順)

① 家の練習用ヘッドホンアンプVOX amPlug3 Bass ② ベース用マルチエフェクターZOOM B1X FOUR ③ ベース用プリアンプ(手軽)BOSS BB-1X ④ プリアンプ/DIの定番TECH21 SansAmp BASS DRIVER DI V2 ※棒の長さは費用の大小の目安。値段はリンク先で確認を

※商品の値段は日々変わるため、リンク先のサウンドハウスでご確認ください。

TECH21 SansAmp BASS DRIVER DI V2(ベース用プリアンプ)
ベースの音を整えて、太さと押し出しを足す定番。アンプにつなぐ前にも、ライブハウスの卓に直接送るDIとしても使えます。
価格・在庫はリンク先でご確認ください

サウンドハウスで見る

BOSS BB-1X(プリアンプ/オーバードライブ)
もう少し手軽に始めたい人に。元の音を残しながら、太さを足せるBOSSのベース用プリアンプです。
価格・在庫はリンク先でご確認ください

サウンドハウスで見る

AMPEG MICRO-VR HEAD(ベースアンプヘッド)
家やスタジオで使いやすい小型のベースアンプヘッド。アクティブのベースのEQをアンプで確かめながら、音作りの練習ができます。
価格・在庫はリンク先でご確認ください

サウンドハウスで見る

家でスラップを練習するなら

スラップは、大きな音を出さなくても練習できます。おすすめの順番です。

  1. 親指だけで、4分音符
    メトロノームに合わせて、4弦の開放を親指で叩くだけ。叩いたら親指をすぐ離して、音が伸びているかを聴きます。
  2. T(親指)とP(引っぱり)を交互に
    低い音をT、1オクターブ上をPで、ゆっくり交互に。2つの音の大きさがそろうまで、テンポは上げません。
  3. ゴーストを足す
    TとPの間に、左手で軽く押さえて叩くゴーストを入れます。上の図の形を、ゆっくりから。
  4. 好きな曲に合わせる
    青木智仁のソロや角松敏生のアルバムに合わせて弾いてみます。
VOX amPlug3 Bass(ヘッドホンアンプ)
ベースに直接挿して、ヘッドホンで聴く小さなアンプ。夜でもスラップの練習ができます。
価格・在庫はリンク先でご確認ください

サウンドハウスで見る

ZOOM B1X FOUR(ベース用マルチエフェクター)
アンプの音・コンプ・EQなどが1台に。リズムマシンも入っているので、ドラムに合わせてスラップの練習ができます。
価格・在庫はリンク先でご確認ください

サウンドハウスで見る

弦・9V電池・ピックアップフェンス
弦は当店の4本と同じ45-105がおすすめ。アクティブのベースには替えの9V電池を1つ、ケースに入れておくと安心です。フェンスを試すなら後付けのものも。

弦 45-105 9V電池 ピックアップフェンス

用語ミニ辞典

この記事に出てきた言葉を、ベースを始めたばかりの人向けにまとめました。

スラップ(チョッパー)
親指で弦を叩き、指で引っぱって鳴らす弾き方。打楽器のような歯切れのいい音。
アクティブ
電池で動く回路(プリアンプ)を積んだベース。低音や高音を足すこともできる。
パッシブ
電池を使わないベース。トーンは高い音を削るだけで、素直な音。
2バンドEQ
Low(低音)とHigh(高音)の2つのつまみで、音を足したり減らしたりする回路。
ドンシャリ
低音(ドン)と高音(シャリ)を上げた音。スラップの定番の音作り。
ピックアップフェンス
ピックアップの横に付ける板。指を当てて、弾く位置を決めやすくする。
S-H-S/J-H-J
ピックアップの並び方。Sはシングル、Jはジャズベースのタイプ、Hはハムバッカー。

青木智仁と一緒に演奏した人たち

青木智仁のまわりの人たちを、資料で確かめられた範囲で図と表にまとめました。

青木智仁 角松敏生1982年〜 ツアー・録音 渡辺貞夫1993年から5年間 本田雅人サックス 塩谷哲ピアノ 沼澤尚ドラム アトリエZ1989年に誕生 黄色の枠はFOUR of a KINDのメンバー
名前担当青木智仁との関係
角松敏生歌・ギター1982年からツアーとほとんどのアルバムで共演。『DOUBLE FACE』を共同プロデュース
渡辺貞夫サックス1993年から5年間、渡辺貞夫グループに参加
本田雅人サックス・フルート本田雅人のバンドのベーシスト。FOUR of a KINDでも一緒
塩谷哲ピアノFOUR of a KINDのメンバー
沼澤尚ドラムFOUR of a KINDのメンバー

61人を一覧で比べる:アーティストモデル早見表(本人の機材と当店の在庫)

ほかの記事:J(LUNA SEA)/tetsuya(L'Arc〜en〜Ciel)/GISHO(PENICILLIN)/HEATH(X JAPAN)/TAIJI(X)/Toshiya(DIR EN GREY)/ka-yu(Janne Da Arc)/松本孝弘(B'z)/布袋寅泰(BOØWY)/ken(L'Arc〜en〜Ciel)/SUGIZO(LUNA SEA・X JAPAN)/hide(X JAPAN)/PATA(X JAPAN)/KIYOSHI(hide with Spread Beaver)/KAZUMA(SIAM SHADE)/you(Janne Da Arc)/INORAN(LUNA SEA)/DAITA(SIAM SHADE)/HISASHI(GLAY)/TAKURO(GLAY)/JIRO(GLAY)/NATCHIN(SIAM SHADE)/鮎川誠(シーナ&ロケッツ)/亀田誠治(東京事変)/高中正義(ギタリスト)/Char(ギタリスト)/YOSHIKI(X JAPAN)/平沢進(P-MODEL)/千聖(PENICILLIN)/Toshl(X JAPAN)/アッコ(GO!GO!7188)/フルカワミキ(SUPERCAR)/アベフトシ(THEE MICHELLE GUN ELEPHANT)/ルーク篁(聖飢魔II)/hyde(L'Arc〜en〜Ciel)/松井常松(BOØWY)/ユウ(GO!GO!7188)/ウエノコウジ(THEE MICHELLE GUN ELEPHANT)/薫(DIR EN GREY)/中村弘二(SUPERCAR)/長岡亮介(東京事変)/Die(DIR EN GREY)/いしわたり淳治(SUPERCAR)/椎名林檎(東京事変)/チバユウスケ(THEE MICHELLE GUN ELEPHANT)/稲葉浩志(B'z)/TERU(GLAY)/I.N.A.(hide with Spread Beaver)/氷室京介(BOØWY)/向井秀徳(NUMBER GIRL・ZAZEN BOYS)/田渕ひさ子(NUMBER GIRL)/RYUICHI(LUNA SEA)/真矢(LUNA SEA)/中尾憲太郎(NUMBER GIRL)/今井寿(BUCK-TICK)/三輪テツヤ(スピッツ)/EMMA(THE YELLOW MONKEY)/生形真一(ELLEGARDEN)/田原健一(Mr.Children)/横山健(Hi-STANDARD)

まとめ

青木智仁は、1982年から角松敏生を支え、渡辺貞夫グループ、本田雅人とのFOUR of a KINDでも弾いた、日本のスタジオミュージシャンを代表するベーシストのひとりです。2006年6月12日に49歳で亡くなったあとも、その音はM#245TAに受け継がれています。

青木智仁モデルでなくても、アクティブのジャズベース型があれば、音の骨組みは作れます。まずは2バンドEQをフラットから少しずつ動かして、スラップの「ドン」と「パチン」をそろえるところから。

アトリエZのベースを探している方へ

当店では、ネック・弦高・オクターブを調整してからお送りしています。在庫はその時々で変わります。

M#245 M#245 CUSTOM

BETA4 PLUS Custom Z-PLUS 20th Anniversary

弾かなくなったアトリエZ、ありませんか?

当店はアトリエZをはじめ、エレキベース・ギターを買い取っています。つまみにガリがある、といった状態でもご相談ください。

買取について見る

参考にした資料

よくある質問

青木智仁が使っていたベースは何ですか?

アトリエZ(ATELIER Z)のM#245(4弦)とM#265(5弦)です。ネック側のピックアップに、スラップのときに手を当てるピックアップフェンスを付けていたことでも知られています。M#245は、1970年代のジャズベースをもとにした設計と紹介されています。

青木智仁モデルのベースはありますか?

アトリエZから、青木智仁モデルの最終形「M#245TA」(4弦)が2018年に完成し、5弦のM#265TAもあります。当店の在庫のアトリエZ 4本は、青木智仁モデルではありません。

アトリエZと青木智仁の関係は?

アトリエZの公式サイトには「1989年 ATELIER Zは青木智仁氏のために誕生しました」とあります。代表機種のM#245も、青木智仁のモデルとして始まったと紹介されています。

青木智仁のソロアルバムは?

1989年の『DOUBLE FACE』(角松敏生と共同プロデュース。11曲のうち4曲を書き下ろし)と、11年ぶりの2作目『EXPERIENCE』(2000年)です。『DOUBLE FACE』の2曲目は、ジャコ・パストリアスに捧げた曲です。

青木智仁はどんな人と演奏していましたか?

1982年から角松敏生のツアーとほとんどのアルバムに参加し、1993年から5年間は渡辺貞夫グループに在籍。本田雅人のバンドや、本田雅人・塩谷哲・沼澤尚とのFOUR of a KINDでも弾きました。

アクティブとパッシブの違いは?

アクティブは電池で動く回路(プリアンプ)を積み、低音や高音を足すこともできます。パッシブは電池を使わず、素直な音です。当店のM#245とM#245 CUSTOMは、ノブを引くとパッシブに切り替わります。

スラップ(チョッパー)とは何ですか?

親指で太い弦を叩き(サムピング)、指で細い弦を引っぱって(プル)鳴らす弾き方です。打楽器のような歯切れのいい音になります。まずは親指と指の音の大きさをそろえる練習から始めます。

中古のアトリエZで気をつけるところは?

電池ボックスと端子、アクティブとパッシブの両方で音が出るか、EQのつまみのガリ、重さ、フレットの残り、純正ケースと仕様カードの有無です。当店の在庫ページには、実測の重さやネックの数字も書いています。

在庫一覧をすべて見る →