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SILVER WOLF GUITARSエレキギター・ベース専門店
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TAIJI(X)のベースと曲|Killerのインパルス・ブラックローズと公式映像で解説【スラップ・ショートスケール】

更新日:2026-10-03 文:SILVER WOLF GUITARS 森 将大

※この記事にはプロモーション(サウンドハウス・Amazonへの広告リンク)が含まれます。

先に結論
  • TAIJIのメインはKillerのベース。TAIJIのためのモデルとして作ったベースが、のちにKillerの定番「インパルス」になった。黒に赤いバラの「ブラックローズ」が有名。TAIJIのシグネチャーモデル「KB-CRIMINAL BASS」もある。当店でも、不死鳥の柄のKB-Criminal bassとKB-RANCORを販売したことがある(写真あり)。
  • インパルスのブラックローズの復刻版は2015年11月〜2017年1月に期間限定で受注生産された。今は中古で探すことになる。
  • TAIJIはXで「PHANTOM OF GUILT」「Desperate Angel」「Voiceless Screaming」などを作曲し、Xのアルバム3枚すべてにTAIJIの曲が入っている。スラップ(チョッパー)とアコースティックギターも得意だった。

XのベーシストだったTAIJI。

1986年の終わりからXの低音を支え、『BLUE BLOOD』『Jealousy』のころのXを、YOSHIKI・hideとともに作ってきたベーシストです。ベースだけでなくギターも弾き、作曲もしました。1992年にXを離れたあとはLOUDNESSに加わり、2010年には18年ぶりにX JAPANのステージに立っています。

この記事では、中古ギター・ベース店を営んでいる私が、TAIJIのベースと曲、Xのメンバーとのつながりを、公式映像と自作の図でまとめました。いまTAIJIっぽい音を出すなら何を買えばいいかも紹介します。

この記事で分かること
  • TAIJIがどんなベーシストだったか(年表・エピソードつき)
  • TAIJIが作った曲と、TAIJIのベースが聴ける名曲10選
  • TAIJIとつながる人たち(YOSHIKI・hide・PATA・HEATH)
  • KillerのインパルスとKB-CRIMINAL BASS、ショートスケールのしくみ
  • 中古のインパルスを買うときに見るところ7つ
  • いま新品で揃えられる「TAIJIっぽい音」の機材
森
この記事を書いた人:森
中古エレキギター・ベースを整備して販売しているシルバーウルフの店主(古物商)。ネックや弦高を調整してから送り出しています。Killerのベースの買取もご相談ください。

TAIJIってどんな人?

本名沢田 泰司(さわだ たいじ)
生まれ1966年7月12日/千葉県市川市
担当ベース(X)
主なバンドX、LOUDNESS、D.T.R、CLOUD NINE、TAIJI with HEAVEN'S
亡くなった日2011年7月17日(45歳)

はじめはギタリストでした。1982年に自分でバンドTrashを組んでギターを弾き、1984年にベースに持ち替えて、DEMENTIAというバンドに「Ray」の名前で加わります。

そのあと、XのYOSHIKIから「Xに入らないか」と誘われます。音楽の方向の違いに迷いながらも、YOSHIKIの熱意にひかれて加入。一度は短いあいだで抜けましたが、1986年の終わりに戻り、正式にXのベーシストになりました。翌1987年にはhideとPATAも加わり、Xの顔ぶれがそろいます。

1989年の『BLUE BLOOD』でメジャーデビューし、1991年の『Jealousy』はオリコン1位。その勢いの中、3日間で合わせて12万人を集めた1992年1月の東京ドーム公演「破滅に向かって」の最終日、1月7日を最後にXを離れました。あとを受けたのがHEATHです。

TAIJI 年表 1966市川市で生まれる(7月12日) 1982Trashを結成(ギター) 1984ベースに持ち替え、DEMENTIAへ 1986年末、Xに正式に加入 1988『Vanishing Vision』 1989『BLUE BLOOD』でメジャーデビュー 1991『Jealousy』がオリコン1位 19921月の東京ドームを最後に脱退4月にLOUDNESSに加入 1994D.T.Rを結成 2000自伝を出す、CLOUD NINEへ 2006TAIJI with HEAVEN'S 201018年ぶりにX JAPANと共演日産スタジアムで「X」 20117月17日、45歳で死去 2015Killerがブラックローズを復刻

人柄が分かるエピソード7つ

  1. はじめはギタリスト
    最初に自分で組んだバンドTrashでは、ギター担当。ベースに持ち替えたのは1984年です。ギターの腕はXに入ってからも生きていて、アコースティックギターを弾く場面もありました。
  2. YOSHIKIの熱意で加入
    YOSHIKIから誘われたとき、TAIJIは音楽の方向の違いで迷ったそうです。それでもYOSHIKIの熱意と人をひきつける力に動かされ、Xに入ることを決めました。
  3. インディーズで初めてのチャート入り
    TAIJIが作曲した「PHANTOM OF GUILT」が入った1988年の『Vanishing Vision』は、YOSHIKIのレーベルから出たインディーズのアルバム。インディーズのチャートで1位、オリコンのアルバムチャートでも19位に入り、インディーズのバンドとして初めてメインのチャートに入りました。
  4. 「Mr. Martin」のきっかけ
    スタジオでPATAがアコースティックギターを弾いていたのを、通りかかったTAIJIが気に入り、「こんな感じのインストを入れたい」と言ったのが、PATAの曲「White Wind from Mr. Martin」の始まりです。
  5. 「Voiceless Screaming」のギター
    TAIJIが作曲した「Voiceless Screaming」では、アコースティックギターのほとんどをTAIJIが弾いています。ベーシストが自分の曲でギターも弾いた、Xの中でも珍しい1曲です。
  6. 色違いのインパルス
    TAIJIは、Killerのインパルスを何本も持っていました。紫の24フレット、ベースソロのための26フレットの赤、そして黒に赤いバラの「ブラックローズ」などがあったと紹介されています。
  7. 18年7か月ぶりの「X」
    2010年8月14日・15日、横浜の日産スタジアムでのX JAPANの公演に、TAIJIがゲストで出演。アンコールの「X」で、18年7か月ぶりにX JAPANと同じステージに立ちました。これが、X JAPANとの最後の共演になりました。

XのTAIJI ── 公式映像で見る

TAIJIがいたころのXは、速く激しい曲と、ピアノを使ったバラードの両方を持つバンドでした。その低音を受け持っていたのがTAIJIです。

まずはメジャーデビューの年、1989年の日比谷野外音楽堂での「紅」。TAIJIがいたころのXの勢いがそのまま映っています。

X JAPAN「紅」1989年 日比谷野外音楽堂(X Japan Official)

見るところ:速くなってからの刻みで、ベースの音を追いかけてみてください。ギター2本とドラムの速さに、ベースがぴったり付いていきます。

同じ1989年の日比谷野外音楽堂から、バンドの名前を冠した「X」。2010年、TAIJIが18年ぶりにX JAPANのステージに立ったときに演奏したのも、この曲でした。

X JAPAN「X」1989年 日比谷野外音楽堂(X Japan Official)

1990年の日本武道館での「ENDLESS RAIN」。速い曲とは違う、歌を支えるTAIJIのベースが聴けます。

X JAPAN「ENDLESS RAIN」1990年 日本武道館(X Japan Official)

『Jealousy』から「Silent Jealousy」と「Say Anything」。どちらもTAIJIがいたころのXの曲の公式映像です。

X JAPAN「Silent Jealousy」(X Japan Official)

X JAPAN「Say Anything」(X Japan Official)

同じ『Jealousy』から、hideが作った「Joker」。

X JAPAN「Joker」(X Japan Official)

TAIJIがいたころのXの主なできごと

年月できごと
1986年の終わりTAIJIが正式に加入
1987年hide・PATAが加入し、5人の顔ぶれがそろう
1988年4月インディーズで『Vanishing Vision』。インディーズのバンドで初めてオリコンのアルバムチャート入り
1989年『BLUE BLOOD』でメジャーデビュー
1991年7月『Jealousy』がオリコン1位
1992年1月東京ドーム3日間「破滅に向かって」。7日の最終日がTAIJIの最後のステージ。月末に脱退が発表された

インディーズからメジャーデビュー、そして東京ドームまで。Xがいちばん勢いよく駆け上がった時期のベースは、TAIJIでした。

TAIJIが作った曲・TAIJIのベースが聴ける名曲10選

Xの曲はほとんどがYOSHIKIの作曲ですが、TAIJIも曲を作っています。歌のある曲は「PHANTOM OF GUILT」「Desperate Angel」「Voiceless Screaming」の3曲で、作詞はどれもTOSHI。ほかに、歌のない「DEAR LOSER」と、hideと作った「GIVE ME THE PLEASURE」「XCLAMATION」があります。アルバムごとに並べると、こうなります。

VanishingVision1988 BLUEBLOOD1989 Jealousy1991 PHANTOMOF GUILT XCLAMATION(hideと共作) DEARLOSER GIVE ME THEPLEASURE(共作) DesperateAngel VoicelessScreaming White Wind(PATA作) 紫の枠:TAIJIの作曲(hideとの共作をふくむ) ※点線は、TAIJIがきっかけを作ったPATAの曲

TAIJIがいたころの3枚のアルバム

ここから、TAIJIが作った曲と、TAIJIのベースが聴ける曲を10曲(枚)選びました。

1紅
X/1989年『BLUE BLOOD』/作曲:YOSHIKI

静かに始まって一気に速くなる、Xの代表曲。上の公式映像で、TAIJIのいたころの演奏が見られます。

2PHANTOM OF GUILT
X/1988年『Vanishing Vision』/作詞:TOSHI 作曲:TAIJI

『Vanishing Vision』に入ったTAIJIの作曲の1つ。16ビートのリズムに、人の心の中の葛藤を歌った曲です。

3X
X/1989年『BLUE BLOOD』/作曲:YOSHIKI

バンドの名前を冠したライブの定番曲。2010年、TAIJIが18年ぶりにX JAPANと共演したのもこの曲でした。

4ENDLESS RAIN
X/1989年『BLUE BLOOD』/作曲:YOSHIKI

TAIJIがいたころのXを代表するバラード。速い曲とは違う、歌を支えるベースが聴けます。

5Silent Jealousy
X/1991年『Jealousy』/作詞・作曲:YOSHIKI

ロサンゼルスで録音した『Jealousy』の曲。アルバムはオリコン1位で、Xでいちばん売れたアルバムです。

6Desperate Angel
X/1991年『Jealousy』/作詞:TOSHI 作曲:TAIJI

『Jealousy』に入ったTAIJIの曲の1つ。ゆったりした速さの、アメリカンなロックで、イントロにゴスペルが入ります。

7White Wind from Mr. Martin ~PATA'S NAP~
X/1991年『Jealousy』/作曲:PATA

PATAの曲ですが、生まれるきっかけはTAIJIの一言。次の「Voiceless Screaming」へつながるインストです。

8Voiceless Screaming
X/1991年『Jealousy』/作詞:TOSHI 作曲:TAIJI

アコースティックギターのほとんどをTAIJIが弾いた曲。ベーシストTAIJIの、ギタリストとしての顔が聴けます。

9LOUDNESS(アルバム)
LOUDNESS/1992年6月10日

Xを離れたTAIJIが加わったLOUDNESSのアルバム。ボーカルは元EZOの山田雅樹です。TAIJIがLOUDNESSで録ったスタジオ・アルバムはこの1枚です。

10ONCE AND FOR ALL(ライブ・アルバム)
LOUDNESS/1994年

TAIJIがいたころのLOUDNESSのライブ・アルバム。ライブでのTAIJIのベースが聴けます。

アルバムで聴くなら

CDはサウンドハウスでは扱いがないので、Amazonで探すのが早いです。

アルバム発売ひとこと
Vanishing Vision(X)1988年インディーズ。TAIJI作のPHANTOM OF GUILT
BLUE BLOOD(X)1989年メジャーデビュー作。紅・X・ENDLESS RAIN
Jealousy(X)1991年TAIJI作のDesperate Angel・Voiceless Screaming
LOUDNESS(LOUDNESS)1992年TAIJIが加わったLOUDNESSのアルバム

JealousyをAmazonで見る BLUE BLOOD LOUDNESS(1992)

TAIJIは、Xのメンバーと深くかかわりながら、Xを離れたあとも多くのバンドで弾きました。図にまとめました。

TAIJI YOSHIKIXに誘った hide1987年からの仲間 PATAWhite Windのきっかけ HEATHあとを受けたベース TOSHITAIJIの曲の作詞 LOUDNESS1992〜1993年 TAIJIの歌のある3曲は、作詞がTOSHI

TAIJIの歌のある3曲に詞を付けたのはTOSHI。PATAの曲が生まれるきっかけを作り、Xを離れたあとはHEATHがベースを引き継ぎました。hideの話はhideの記事、PATAの話はPATAの記事、HEATHの話はHEATHの記事にまとめています。

TAIJIとHEATH、Xの2人のベーシスト

TAIJIHEATH
いた時期1986年の終わり〜1992年1992年〜2023年
メインのベースKiller(インパルスほか)イーグル型(市販版EB-95X)、ジャズベース型FJB(市販版FJB-115H)
Xで作曲した曲PHANTOM OF GUILT、Desperate Angel、Voiceless Screaming、DEAR LOSERほかWRIGGLE
そのあとの活動LOUDNESS、D.T.RなどDope HEADz、RATS、Lynxなど

Xのあと(LOUDNESS・D.T.Rほか)

Xを離れたTAIJIは、ギタリスト高崎晃のいる、日本のヘヴィメタルを代表するバンドLOUDNESSに加わります。KillerのベースをメインにしていたTAIJIにとって、Killerのギターを弾く高崎晃のバンドに入ったのは、自然な流れだったのかもしれません(B'zの松本孝弘が高崎晃とギターを交換した話は松本孝弘の記事にあります)。そのあとも、自分のバンドを組みながら弾き続けました。

バンド時期ひとこと
LOUDNESS1992年4月〜1993年11月アルバム『LOUDNESS』(1992年)。2009年・2010年の11月にもゲストで出演
D.T.R1994年7月〜1996年5月、2006年〜2009年もとの名前はDIRTY TRASHROAD(1995年からD.T.Rが正式な名前)。自分で組んだバンド
CLOUD NINE2000年〜2001年、2007年2000年に組み、2007年に一時戻る
TAIJI with HEAVEN'S2006年〜、2010年〜2011年自分の名前を冠したバンド

ほかにも、音風(おとかぜ)、Kings、The Killing Red Addiction、TSPといったバンドに加わっています。2000年には、自伝『伝説のバンド「X」の生と死 宇宙を翔ける友へ』(徳間書店)を出しました。Xの中の話や、Xを離れたときの気持ち、LOUDNESSからD.T.Rへ移ったことなどがつづられています。

TAIJIのベースの特徴3つ

① スラップ(チョッパー)が得意

TAIJIは、親指で弦をたたき、指で弦を引っぱってはじく「スラップ(チョッパー)」を得意としていたことで知られています。ピックや指で弾くのとは違う、打楽器のような鋭い音です。

サムピング プル 親指を振り下ろして、太い弦をたたく→「ドン」という低い音 人さし指などを引っかけて、細い弦を引っぱってはなす→「パチン」という高い音 ※上の線が細い弦(1弦)、下の線が太い弦(4弦)

② ギターも弾く

もとはギタリストで、「Voiceless Screaming」ではアコースティックギターのほとんどを自分で弾きました。PATAが弾くアコースティックギターの良さにすぐ気づいたのも、TAIJI自身がギターを弾く人だったからかもしれません。

③ 曲を書くベーシスト

Xのアルバム3枚すべてに、TAIJIの作曲した曲が入っています。YOSHIKIの曲が中心のXで、メンバーの曲を持ち込んだ1人がTAIJIでした。

本人のベース ── KillerのインパルスとKB-CRIMINAL BASS

TAIJIのメインのベースはKiller(キラー)。TAIJIのためのモデルとして作られたベースが、のちに一般に売られる型になり、Killerを代表するベース「インパルス(IMPULSS)」になりました。

紫24フレットミディアムスケール 赤26フレットベースソロのために ブラックローズショート 弦の長さは中くらい 高い音まで弾ける 黒に赤いバラいちばん有名な1本 ※色の札で表した図です。ベースの形そのものではありません ※楽器店の紹介をもとにしています
ベースどんなベース
Killer インパルス ブラックローズ黒いボディに赤いバラ。ショートスケール(復刻版は弦の長さ770mm)で、ネックをボディに深く差し込む作り。初期のXのステージで使われ、動き回るステージに向いていたと言われる
Killer インパルス(紫)24フレットのミディアムスケール
Killer インパルス(赤)ベースソロのために作った26フレット
復刻版:ブラックローズは、2015年11月25日から2017年1月25日まで、Killerから「KB-IMPULSS Black Rose 15 reissue」として期間限定で受注生産されました。すでに受付は終わっているので、いま手に入れるなら中古です。インパルスそのものは、ほかの仕様でいまもKillerの公式サイトに載っています。

もう1本 ── KB-CRIMINAL BASS(クリミナル・ベース)

Killerには、TAIJIのシグネチャーモデルとして作られた「KB-CRIMINAL BASS(クリミナル・ベース)」もあります。インパルスとは別の型で、ボディの表に不死鳥(フェニックス)のホログラムを入れた「Phoenix Vision(フェニックス・ヴィジョン)」の柄が、TAIJIのモデルの印です。

2022年には、作りを見直した「KB-Criminal Bass Signature」が受注生産で出ました。ネック側にプレシジョンベース型、ブリッジ側にジャズベース型のピックアップを積んだ「PJ」のモデルなどがあり、そのあとの年の版もKillerの公式サイトに載っています。当店でも以前、KB-CRIMINAL BASSを販売しました(写真はこのあと)。

※TAIJI本人の公式な機材リストは確かめられませんでした。インパルスはKillerの復刻版を扱った楽器店の紹介と、機材をまとめたサイトのうち、一致する内容だけを書いています。KB-CRIMINAL BASSは、Killerの公式サイトと楽器店の紹介をもとにしています。アンプやエフェクターは確かめられませんでした。

当店で販売したKillerの2本を写真で

ここからは、当店が以前に販売した2本です。どちらも売れていて、いまは在庫にありません。写真はすべて当店で撮影したものです。どちらも、ボディに不死鳥の柄「Phoenix Vision」が入った、TAIJIのシグネチャーモデルの系統のベースです。

KB-Criminal bassKB-RANCOR
管理番号23X022240018
どんなベースTAIJIのシグネチャーモデル「KB-CRIMINAL BASS」の系統。PJ(ネック側がプレシジョン型、ブリッジ側がジャズ型)・24フレット楽器店の紹介では、TAIJIの「KB-CRIMINAL BASS Signature」の手の届く版として作られたモデル
柄Phoenix Vision(不死鳥)Phoenix Vision(不死鳥)
いま売約済み売約済み

KB-Criminal bass(PJ・24フレット・Phoenix Vision)

ネック側:プレシジョン型 ブリッジ側:ジャズ型 不死鳥の柄Phoenix Vision

KB-Criminal bass(PJ・24フレット・Phoenix Vision)。当店で販売した1本(当店撮影)

不死鳥の柄は、見る角度で色が変わって見えます。ピックアップは、ネック側が真ん中で2つに分かれたプレシジョンベース型、ブリッジ側がジャズベース型の「PJ」の並び。太い低音と、輪郭のはっきりした音を、つまみで混ぜて使えます。

KB-Criminal bassの全体
全体
KB-Criminal bassのヘッドとKillerのロゴ
ヘッドにKillerのロゴ
KB-Criminal bassのボディ裏
ボディ裏
KB-Criminal bassのヘッド裏
ヘッド裏とペグ
斜めから見たKB-Criminal bassの不死鳥の柄
斜めから。柄はボディの表に入っています
KB-Criminal bassの裏側の全体
裏側の全体

KB-RANCOR(Phoenix Vision)

KB-RANCORのボディ正面と不死鳥の柄
KB-RANCOR。これも不死鳥の柄(当店撮影)

楽器店の紹介では、TAIJIの「KB-CRIMINAL BASS Signature」の手の届く版として作られたモデルです。Killerの公式サイトでは、2025年8月28日で受注を終えたと案内されています。

KB-RANCORの全体
全体
KB-RANCORのヘッドとロゴ
ヘッドに「KILLER」と「RANCOR」のロゴ
KB-RANCORの裏側の全体
裏側の全体
KB-RANCORのヘッド裏
ヘッド裏とペグ
斜めから見たKB-RANCORの不死鳥の柄
斜めから。金色に光る不死鳥の柄

※2本とも売れていて、いまは在庫にありません。TAIJIゆかりのKillerが入ったら、在庫一覧に出します。

ショートスケールのしくみ

ブラックローズの大きな特徴が、弦の長さが短いショートスケールです。ふつうのベース(ロングスケール)と比べると、こうなります。

ショートスケール(ブラックローズ復刻版) 770mm ロングスケール(ふつうのベース) 864mm 差は約9cm。フレットの間が狭くなり、 手の小さい人でも押さえやすい ※棒の長さは比率に合わせています

弦の長さが短いと、フレットとフレットの間が狭くなり、押さえやすくなります。弦の張りもやわらかくなるので、ステージを動き回りながら弾くのにも向いています。そのぶん音はやや丸く、ロングスケールとは違った太さになります。

同じインパルスでも、TAIJIの紫のように、ショートスケールより少し長いミディアムスケールのものもあります。中古で探すときは、弦の長さも仕様の欄で確かめましょう。

気をつけたいのは弦です。ショートスケールのベースには、ショートスケール用の長さの弦が要ります。ふつうのロングスケール用の弦では長すぎて、うまく張れないことがあります。

中古のインパルスを買うときに見るところ7つ

ブラックローズの復刻版は受付が終わっているので、手に入れるなら中古です。中古のベースを見るとき、店主として毎回確かめているところをまとめました。

① 型番と年代

2015〜2017年の復刻版か、それより前のものか。同じインパルスでも、色やフレットの数、弦の長さが違うものがあります。型番と仕様を確かめましょう。年代で値段が大きく違うこともあるので、シリアルナンバーや付属の書類もあれば見ておきます。

② バラの柄の擦れ

黒地に赤いバラの柄は、ボディの縁や腕が当たるところから擦れてきます。柄が欠けていないか、写真で確かめます。不死鳥の柄のベースも同じで、柄の端やボディの縁を写真で確かめます。

横から見たKB-Criminal bassの柄とボディの縁
当店で販売したKB-Criminal bassを横から。柄の端やボディの縁も、写真で確かめます
③ 弦の長さと、張ってある弦

ショートスケールなら、ショートスケール用の弦が張ってあるか。替えの弦を買うときも、長さを間違えないようにします。

KB-RANCORのナットと指板
当店で販売したKB-RANCORのナットと指板。張ってある弦の太さも在庫ページに書きます
④ ネックの反りとフレットの残り

ネックがまっすぐに調整できるか(トラスロッドに余裕があるか)、フレットがどのくらい残っているか。当店では、12フレットの弦高やフレットの残り(%)を数字で書いています。

ローズウッドの指板とフレット
当店で販売したKB-Criminal bassの指板
⑤ ネックの付け根

インパルスは、ネックをボディに深く差し込む作りです。弦の振動がボディに伝わりやすく、音が長く伸びるのが利点ですが、付け根のまわりに塗装の割れやすき間がないかは必ず見ます。

KB-RANCORのボディ裏とネックの付け根
当店で販売したKB-RANCORのボディ裏。こちらはネックを4本のネジで留める作りです
⑥ つまみのガリ

つまみを回したときの「ガリガリ」という雑音は、古いベースでよく起きます。「音出し確認済み」だけでなく、つまみを全部動かして確かめてあるかがポイントです。

⑦ 重さとケース

ボディもネックもかたい木で作ったベースは、重くなることがあります。実測の重さと、ケースが付いているかを確かめましょう。

当店の在庫ページでは、傷の場所・実測の重さ・ネックの数字・付属品を、写真と説明で確認できるようにしています。

いま揃える「TAIJIっぽい音」

TAIJIのアンプやエフェクターは確かめられなかったので、ここではスラップの音を作るという目的で、いま新品で買える機材を選びました。

ベーススラップしやすいベース→ ブラックローズは中古で コンプ(音の粒をそろえる)「ドン」と「パチン」の差をならす→ 例:ZOOM B1X FOURのコンプ プリアンプ音を整え、太さを足す→ 例:SansAmp BASS DRIVER DI V2 アンプスタジオのベースアンプ→ 家なら AMPEG MICRO-VR ※スラップの音作りの一例です TAIJI本人の配線ではありません

スラップは、親指でたたく音と指で引っぱる音の大きさがばらつきやすい弾き方です。コンプで音の大きさをそろえると、ぐっと聴きやすくなります。まずはコンプの入ったマルチエフェクターで試して、気に入ったらプリアンプを足すのが、無駄のない順番です。

ひとつずつ紹介

ZOOM B1X FOUR(ベース用マルチエフェクター)
コンプ・歪み・アンプの音などが1台に。リズムマシンも入っているので、ドラムに合わせてスラップの練習ができます。
価格・在庫はリンク先でご確認ください

サウンドハウスで見る

TECH21 SansAmp BASS DRIVER DI V2(ベース用プリアンプ)
ベースの音を整え、太さを足す定番。アンプにつなぐ前にも、ライブハウスの卓に直接送るDIとしても使えます。
価格・在庫はリンク先でご確認ください

サウンドハウスで見る

AMPEG MICRO-VR HEAD(ベースアンプヘッド)
自分のアンプがほしくなったら、小型で太い低音のAmpegを。家やスタジオでも使いやすい大きさです。
価格・在庫はリンク先でご確認ください

サウンドハウスで見る

家でスラップを練習するなら

スラップは音が大きくなりがちですが、ヘッドホンを使えば家でも練習できます。

VOX amPlug3 Bass(ヘッドホンアンプ)
ベースに直接挿して、ヘッドホンで聴く小さなアンプ。夜でもスラップの練習ができます。
価格・在庫はリンク先でご確認ください

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スラップの練習の順番

  1. 親指だけ:開放弦の4弦を、親指で「ドン、ドン」と同じ大きさでたたく。手首を回すように動かすのがコツです。
  2. 引っぱるだけ:人さし指を1弦に軽く引っかけ、上に引っぱってはなす。強く引っぱりすぎると、弦がフレットに当たって音が汚くなります。
  3. 交互に:「ドン・パチン」を、メトロノームに合わせてゆっくり交互に。
  4. 左手のミュート:鳴らさない弦を左手の指で軽く押さえて、余計な音を止めます。

最初はゆっくり、音の大きさをそろえることだけを考えて。速さは、そのあとからついてきます。

スラップしやすいベースの選び方

当店では、中古のベースも弦高を調整してからお送りしています。スラップ向けに弦高を下げたいなど、ご希望があれば注文のときにご相談ください。

弦・バンドスコア・自伝
Xの曲は、楽譜があるとベースの動きが確かめられます。ショートスケールのベースなら、弦はショートスケール用を。TAIJIを知るなら、2000年の自伝も。

弦 45-105 ショートスケール用の弦 X JAPANのスコア 自伝

いまTAIJIを知る

自伝『伝説のバンド「X」の生と死 宇宙を翔ける友へ』(2000年・徳間書店)
Xの中の話や、Xを離れたときの気持ち、LOUDNESSからD.T.Rへ移ったことなどを、TAIJI自身がつづった本です。

2010年の日産スタジアム公演
アンコールの「X」で、TAIJIが18年7か月ぶりにX JAPANと共演しました。

KillerのKB-IMPULSS Black Rose
2015年11月〜2017年1月の期間限定で受注生産された復刻版。TAIJIのベースが、いまも中古で受け継がれています。

用語ミニ辞典

この記事に出てきた言葉を、ベースを始めたばかりの人向けにまとめました。

スラップ(チョッパー)
親指で弦をたたき、指で弦を引っぱってはじく弾き方。打楽器のような鋭い音になる。
サムピング
スラップのうち、親指で弦をたたく動き。
プル
スラップのうち、指で弦を引っぱってはなす動き。
ショートスケール
弦の長さが短いベース。押さえやすく、弦の張りがやわらかい。
ロングスケール
ふつうのベースの弦の長さ(864mm)。
KB-CRIMINAL BASS
KillerのTAIJIのシグネチャーモデル。不死鳥のホログラムの柄「Phoenix Vision」が印。
PJ
ネック側にプレシジョンベース型、ブリッジ側にジャズベース型のピックアップを積んだ組み合わせ。
ディープインサート
ネックをボディに深く差し込む作り。ブラックローズの復刻版の特徴。
コンプ(コンプレッサー)
大きい音と小さい音の差をならし、音の粒をそろえるエフェクター。
プリアンプ
アンプの前で音を整え、太さや歪みを足す機材。
ミュート
鳴らさない弦を指で軽く押さえて、余計な音を止めること。
インディーズ
大きなレコード会社に属さずに出す作品やバンド。Xの『Vanishing Vision』はインディーズの作品。

X JAPANのメンバー

このブログでは、X JAPANのメンバーを1人ずつ取り上げていきます。記事ができたら、ここからリンクします。

YOSHIKIドラム・ピアノ・作曲。リーダー
近日公開
Toshlボーカル
近日公開
hideギター(1987〜1997年)。1998年5月2日、33歳で死去
記事を読む
PATAギター(1987年〜)
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HEATHベース(1992年〜)。2023年10月29日、55歳で死去
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TAIJIベース(〜1992年)。2011年7月17日、45歳で死去
この記事
SUGIZOギター・バイオリン(2009年〜)
記事を読む

15人を一覧で比べる:アーティストモデル早見表(本人の機材と当店の在庫)

ほかの記事:HEATH(X JAPAN)/PATA(X JAPAN)/hide(X JAPAN)/SUGIZO(LUNA SEA・X JAPAN)/KIYOSHI(hide with Spread Beaver)/J(LUNA SEA)/Toshiya(DIR EN GREY)/ka-yu(Janne Da Arc)/tetsuya(L'Arc〜en〜Ciel)/GISHO(PENICILLIN)/松本孝弘(B'z)/ken(L'Arc〜en〜Ciel)/布袋寅泰(BOØWY)/KAZUMA(SIAM SHADE)

まとめ

TAIJIは、ギタリストから始まり、Xのベーシストとして『Vanishing Vision』『BLUE BLOOD』『Jealousy』の時代を支えた人です。KillerのインパルスなどでXの低音を弾き、スラップを得意とし、アコースティックギターも弾き、曲も作りました。Xを離れたあともLOUDNESSなどで弾き続け、2010年には18年ぶりにX JAPANと同じステージに立っています。

ブラックローズは中古で探すことになりますが、スラップの練習なら、いまのベースとコンプ、ヘッドホンアンプで今日から始められます。まずは親指で「ドン」と鳴らすところから始めてみてください。

ベースを探している方へ

当店では、ネック・弦高・オクターブを調整してからお送りしています。在庫はその時々で変わります。

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弾かなくなったKillerのベース、ありませんか?

当店はKillerのインパルスやKB-CRIMINAL BASSをはじめ、エレキギター・ベースを買い取っています。柄が擦れている、つまみにガリがある、といった状態でもご相談ください。

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参考にした資料

よくある質問

TAIJIが使っていたベースは何ですか?

メインはKillerのベースです。TAIJIのためのモデルとして作られたベースが、のちにKillerの定番「インパルス」になりました。黒に赤いバラの「ブラックローズ」がいちばん知られています。KillerにはTAIJIのシグネチャーモデル「KB-CRIMINAL BASS」もあります。

TAIJIモデルのベースは買えますか?

インパルスのブラックローズは、2015年11月から2017年1月までの期間限定で、Killerから受注生産されました。受付は終わっているので、ブラックローズはいまは中古で探すことになります。インパルスそのものは、ほかの仕様でいまもKillerの公式サイトに載っています。シグネチャーモデルのKB-CRIMINAL BASSは、2022年に作りを見直したモデルが受注生産で出ています。

TAIJIが作曲した曲は?

『Vanishing Vision』(1988年)の「PHANTOM OF GUILT」と、『Jealousy』(1991年)の「Desperate Angel」「Voiceless Screaming」が代表で、作詞はどれもTOSHIです。ほかに歌のない「DEAR LOSER」、hideと作った「GIVE ME THE PLEASURE」「XCLAMATION」もあります。

TAIJIはいつXを抜けたのですか?

1992年1月の東京ドーム3日間の最終日、1月7日が最後のステージで、その月の末に脱退が発表されました。あとを受けたベーシストがHEATHです。

TAIJIのベースの特徴は?

スラップ(チョッパー)を得意としていたことで知られています。もとはギタリストで、「Voiceless Screaming」ではアコースティックギターのほとんどを自分で弾きました。

Xを抜けたあとは何をしていましたか?

1992年4月から1993年11月までLOUDNESSに加わり、アルバム『LOUDNESS』を録音しました。そのあともD.T.R、CLOUD NINE、TAIJI with HEAVEN'Sなどで活動しています。

ショートスケールとは何ですか?

弦の長さが短いベースのことです。ブラックローズの復刻版は770mmで、ふつうのロングスケール(864mm)より約9cm短く、押さえやすくなります。弦はショートスケール用のものが要ります。

シルバーウルフでTAIJIのモデルを扱ったことはありますか?

以前、KB-Criminal bass(PJ・24フレット)とKB-RANCORの2本を販売しました。どちらもボディに不死鳥の柄「Phoenix Vision」が入ったベースで、記事に当店で撮った写真を載せています。いまは在庫にありませんが、入ったら在庫一覧に出します。TAIJIゆかりのKillerの買取もしています。

TAIJIとX JAPANの最後の共演は?

2010年8月の日産スタジアム公演です。アンコールの「X」に出演し、18年7か月ぶりにX JAPANと同じステージに立ちました。

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