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SILVER WOLF GUITARSエレキギター・ベース専門店
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鮎川誠(シーナ&ロケッツ)の使用ギターと音作り|1969年製レスポール・カスタムとマーシャル直結のフルテン、公式映像と当店のレスポール型4本で解説

更新日:2026-10-16 文:SILVER WOLF GUITARS 森 将大

※この記事にはプロモーション(サウンドハウスへの広告リンク)が含まれます。当店の在庫も紹介しています。

先に結論
  • 鮎川誠のギターは、1969年製の黒いギブソン・レスポール・カスタム。生涯弾き続けた1本として紹介されていて、「69」を「ロック」と読む語呂合わせの話が、本人の言葉として伝わっています。
  • アンプは1975年製のマーシャル「1987」。ライブではレスポール・カスタムをマーシャルに直結し、つまみを全部10まで上げる「フルテン」で鳴らしていたと紹介されています。
  • 鮎川誠モデルのギターは当店にありません。同じ形の黒いレスポール・カスタム型(Burny)を中心に、レスポール型4本を当店の写真と動画で紹介します。マーシャルの音に近づくなら、いま新品で買えるマーシャルのアンプから。

シーナ&ロケッツのギタリスト、鮎川誠。

福岡でサンハウスを組み、妻のシーナとシーナ&ロケッツを結成。YMOのアルバムにもギターで参加しました。その手にいつもあったのが、1969年製の黒いギブソン・レスポール・カスタムです。2023年1月29日に74歳で亡くなるまで、この1本を弾き続けたと紹介されています。

この記事では、中古ギター店を営んでいる私が、鮎川誠のレスポール・カスタムと、マーシャルに直結してフルテンで鳴らす音作りを、公式映像と一緒にまとめました。鮎川誠モデルのギターは店にありませんが、同じ形の黒いレスポール・カスタム型(Burny)を中心に、レスポール型4本を当店の写真と動画で紹介します。

この記事で分かること
  • 鮎川誠がどんなギタリストか(年表・エピソードつき)
  • 公式映像と、鮎川誠のギターが聴ける名曲10選
  • サンハウス、YMOとのつながり
  • 生涯の1本、1969年製のレスポール・カスタムと「69=ロック」の話
  • 当店のレスポール型4本(黒のカスタム型ほか)と、中古で見るところ7つ
  • いま新品で揃えられる「鮎川誠っぽい音」の機材
森
この記事を書いた人:森
中古エレキギター・ベースを整備して販売しているシルバーウルフの店主(古物商)。ネックや弦高を調整してから送り出しています。この記事を書いている今、鮎川誠のギターと同じ形の黒いレスポール・カスタム型を含め、レスポール型のギターが4本、店にあります。

鮎川誠ってどんな人?

名前鮎川 誠(あゆかわ まこと)
生まれ1948年5月2日/福岡県久留米市
担当ギター(サンハウスではリードギターと作曲)
主なバンドシーナ&ロケッツ、サンハウス
代表的なギター1969年製 ギブソン レスポール・カスタム(黒)
亡くなった日2023年1月29日(74歳)

福岡県久留米市の生まれ。九州大学に通っていた1970年、ボーカルの柴山俊之らとブルースロックのバンド「サンハウス」を結成し、1975年にメジャーデビューします。

サンハウスが解散したあと、1978年に妻のシーナと「シーナ&ロケッツ」を結成(「シーナ&ザ・ロケッツ」とも書きます)。同じ年の10月にシングル「涙のハイウェイ」を出しました。1979年には、細野晴臣のプロデュースでアルバム『真空パック』を発表。YMOのアルバムにもギターで参加しています。

2015年2月14日、シーナが61歳で亡くなったあとも、鮎川誠はバンドを続けました。そして2023年1月29日、74歳で亡くなっています。

鮎川誠 年表 1948久留米市で生まれる(5月2日) 1970九州大学在学中にサンハウス結成 1971博多でシーナと出会う 1975サンハウスでメジャーデビュー 1978シーナ&ロケッツ結成10月に「涙のハイウェイ」 1979YMOのアルバムでギター『真空パック』「ユー・メイ・ドリーム」 1980「BABY MAYBE」ほかシングル3枚 20152月14日、シーナが61歳で死去 20231月29日、74歳で死去8月にドキュメンタリー映画が公開 2024アルバム『VINTAGE VIOLENCE』 2025アルファ時代のアルバムを再発

人柄が分かるエピソード8つ

  1. 大学に通いながらサンハウス
    サンハウスを組んだのは1970年、九州大学に通っていたころ。ボーカルの柴山俊之と組み、鮎川誠はリードギターと作曲を受け持ちました。
  2. シーナとの出会いは1971年の博多
    2人が出会ったのは1971年の博多。そして1978年、夫婦でシーナ&ロケッツを始めました。
  3. YMOの「デイ・トリッパー」でギター
    1979年9月に出たYMOの2枚目のアルバム『ソリッド・ステイト・サヴァイヴァー』で、ビートルズの曲のカバー「デイ・トリッパー」などのギターを弾いています。
  4. 細野晴臣のプロデュース
    その翌月、1979年10月に出たシーナ&ロケッツの『真空パック』は、細野晴臣のプロデュース。YMOと同じアルファレコードからの1作目でした。
  5. 「ユー・メイ・ドリーム」は航空会社のCMに
    『真空パック』からのシングル「ユー・メイ・ドリーム」は、日本航空のCMソングに使われました。作曲は鮎川誠と細野晴臣です。
  6. 4月7日は「シーナの日」
    シーナが亡くなった2015年、4月7日に追悼のライブが開かれました。「シー(4)ナ(7)」にちなんだ日付で、「シーナの日」と呼ばれています。
  7. 娘がボーカルに
    シーナが亡くなったあと、鮎川誠とシーナの三女、LUCY MIRRORがボーカルに加わり、家族でバンドを続けました。
  8. ドキュメンタリー映画に
    2023年、鮎川誠と家族を追ったドキュメンタリーが、TBSドキュメンタリー映画祭で上映されました。8月には再編集した劇場版『シーナ&ロケッツ 鮎川誠 ~ロックと家族の絆~』が公開。ナレーションは俳優の松重豊です。

公式映像で見るシーナ&ロケッツ

2025年1月、アルファレコード時代のアルバムが新しく音を整えて再発され、2月には当時のミュージックビデオが公開されました。シーナ&ロケッツの公式YouTubeチャンネルで見られます。

まずは1980年のシングル「BABY MAYBE」。

シーナ&ロケッツ「BABY MAYBE」1980年(SHEENA & THE ROKKETS 公式チャンネル)

見るところ:鮎川誠の手元と、ギターの音に注目してください。この記事の後半では、鮎川誠のギター、1969年製のレスポール・カスタムと、マーシャルの鳴らし方を紹介します。

同じ1980年の「浮かびのピーチガール」。

シーナ&ロケッツ「浮かびのピーチガール」1980年(SHEENA & THE ROKKETS 公式チャンネル)

そして「KISS-ME-QUICK」。

シーナ&ロケッツ「KISS-ME-QUICK」1980年(SHEENA & THE ROKKETS 公式チャンネル)

サンハウス時代からの曲「レモンティー」は、公式チャンネルのライブ映像のアーカイブで。

シーナ&ロケッツ「レモンティー」ライブ映像のアーカイブ(SHEENA & THE ROKKETS 公式チャンネル)

鮎川誠のギターが聴ける名曲10選

サンハウス、シーナ&ロケッツ、YMOへの参加から10曲(枚)を選びました。作詞・作曲は、資料で確かめられた曲だけ書いています。

1レモンティー
サンハウス/1975年6月(シングル「ロックンロールの真最中/レモンティー」)/作詞:柴山俊之/作曲:鮎川誠

鮎川誠が作曲したサンハウスの代表曲。シーナ&ロケッツになってからも演奏され続けました。上の公式のライブ映像でどうぞ。

2有頂天(アルバム)
サンハウス/1975年6月

サンハウスの1枚目のアルバム。メジャーデビューの年に出た作品です。

3涙のハイウェイ
シーナ&ロケッツ/1978年10月(シングル)

シーナ&ロケッツの始まりのシングル。ベースは、サンハウスのメンバーだった奈良敏博です。

4デイ・トリッパー
YMO/1979年9月『ソリッド・ステイト・サヴァイヴァー』/作詞・作曲:ジョン・レノン、ポール・マッカートニー

ビートルズの曲をYMOがカバー。鮎川誠がゲストでギターを弾いています。同じアルバムの表題曲にもギターで参加しました。

5真空パック(アルバム)
シーナ&ロケッツ/1979年10月/プロデュース:細野晴臣

YMOと同じアルファレコードからの1作目で、2枚目のアルバム。YMOのメンバーが協力しています。

6ユー・メイ・ドリーム
シーナ&ロケッツ/1979年12月5日/作詞:柴山俊之、Chris Mosdell/作曲:鮎川誠、細野晴臣

『真空パック』からのシングルで、日本航空のCMソングに。シーナ&ロケッツの代表曲です。

7レイジー・クレイジー・ブルース
「ユー・メイ・ドリーム」のB面/作詞:柴山俊之/作曲:鮎川誠

B面にも、サンハウスの柴山俊之と鮎川誠のコンビの曲が入っています。

8BABY MAYBE
シーナ&ロケッツ/1980年(シングル)

アルファ時代のシングル。2025年に当時のミュージックビデオが公開されました。

9浮かびのピーチガール/KISS-ME-QUICK
シーナ&ロケッツ/1980年(シングル)

同じ1980年のシングル2曲。どちらも公式チャンネルでミュージックビデオが見られます。

10VINTAGE VIOLENCE ~鮎川誠 GUITAR WORKS~(アルバム)
2024年/2枚組

一周忌に合わせて出た、鮎川誠のギターの仕事を集めた2枚組。初めてCDになった音源も入っています。

シーナ&ロケッツのCDをAmazonで見る サンハウスのCD VINTAGE VIOLENCE

サンハウスとYMO

鮎川誠のギターの歩みには、2つの大きな出会いがあります。福岡のサンハウスと、東京のYMOです。

サンハウス1970年〜/福岡 柴山俊之(ボーカル)・奈良敏博(ベース)ほか シーナ&ロケッツ1978年〜/シーナと結成 YMOに参加「デイ・トリッパー」などでギター(1979年) 細野晴臣が制作『真空パック』「ユー・メイ・ドリーム」 ※どちらも1979年。YMOと同じアルファレコード

サンハウスは、1970年に福岡で結成されたブルースロックのバンド。鮎川誠はリードギターと作曲を受け持ち、柴山俊之が詞を書いた「レモンティー」は、のちのシーナ&ロケッツでも演奏されてきました。サンハウスのベースだった奈良敏博は、シーナ&ロケッツの「涙のハイウェイ」でも弾いています。

YMOとのつながりは1979年。9月に出たYMOの『ソリッド・ステイト・サヴァイヴァー』では「デイ・トリッパー」と表題曲の2曲にゲストでギターを弾き、翌月にはシーナ&ロケッツの『真空パック』が細野晴臣のプロデュースで出ます。電子音のYMOと、レスポールとマーシャルのロック。正反対に見える音が、同じレコード会社で混ざり合った年でした。

生涯の1本、1969年製の黒いレスポール・カスタム

鮎川誠のメインギターは、1969年に作られたギブソンのレスポール・カスタム。色は黒です。ギター・マガジン(2023年5月号)の特集、楽器サイト・デジマートの連載「週刊ギブソン」、Wikipediaの「ギブソン・レスポール・カスタム」の項目と、どの資料でも、鮎川誠が生涯弾き続けた1本として紹介されています。

「69」は「ロック」

なぜ1969年製なのか。週刊ギブソンでは、「69」を「ロック」と読む語呂合わせの話が、鮎川誠本人の言葉として紹介されています。6を「ロク」、9を「ク」と読めば「ロック」。ロックを弾き続けた人の1本に、ぴったりの数字です。

「69」を「ロック」と読む 6 9 + ロク ク = ロック ※本人の話として紹介されている語呂合わせ(週刊ギブソン)

手に入れたのはいつ?

このギターをいつ手に入れたのかは、資料によって違います。Wikipediaでは1970年のサンハウス時代、週刊ギブソン(2015年1月の記事)では1978年ごろと紹介されています。この記事では、どちらか1つに決めずにおきます。確かなのは、どの資料でも「生涯の1本」として語られていることです。

その週刊ギブソンの記事の題は「鮎川誠 meets 1968 Les Paul Custom VOS Antique Ebony」。ギブソンが1968年型のカスタムを再現したギターを、鮎川誠が手に取る記事でした。

レスポール・カスタムがどんな見た目のギターか、当店にある同じ形のギターで見てみましょう。

鮎川誠の1本 1969年製 ギブソン レスポール・カスタム(黒) 四角いマーク 縁取りが何重にも 金色の金属パーツ 写真は当店のBurny カスタム型 (同じ形。本人の楽器ではありません)

黒いボディに金色のパーツ。鮎川誠の1本と同じ、レスポール・カスタムの形(当店撮影)

※写真は当店の在庫のBurny カスタム型です。鮎川誠本人のギターでも、鮎川誠モデルでもありません。

レスポール・カスタムってどんなギター?

レスポールは、ギブソンが1952年に出した、ボディの片側だけがえぐれた形のギターです。その中で、金色のパーツや何重もの縁取りで豪華にしたのが「カスタム」。1960年代のはじめにいったん形が変わり、1968年に生産が再開されました。鮎川誠の1969年製は、再開してまもないころの1本です。

黒いカスタムは「ブラック・ビューティー」とも呼ばれます(もとは、形が変わる前の古い年式の黒いカスタムの呼び名です)。よく比べられるスタンダードとの違いを、当店の2本で見ると、こうなります。

見るところスタンダードカスタム
指板のマーク台形四角
金属パーツの色銀色金色
目立つところクリーム色のピックガード何重にも入った縁取り
当店の在庫Burny Super Grade・SRLG55、EpiphoneBurny カスタム型

※当店のBurny Super Grade(スタンダード型)とBurny カスタム型で見た場合です。年式やモデルによって違うことがあります。

台形のマーク クリーム色のピックガード 銀色の金属パーツ

比べるためのスタンダード型。当店のBurny Super Grade

マーシャル「1987」に直結、フルテンで

鮎川誠のアンプは、イギリスのマーシャルの「1987」。ギター・マガジンの特集では、1975年製の1987が紹介されています。ライブでは、レスポール・カスタムをこのマーシャルに直結(エフェクターを通さず、ケーブル1本でつなぐこと)。つまみを全部10まで上げた「フルテン」で鳴らしていたと紹介されています。

フルテンってなに?

「フル」+「テン(10)」。アンプのつまみを、音量も音色も、全部いちばん上の10にすることです。真空管のアンプは、音量を上げていくほど音が自然に歪んでいきます。歪みのエフェクターを使わなくても、アンプそのものが歪んで、太く荒々しい音になります。

フルテン=つまみを全部10に 10音量 10音量 10高音 10中音 10低音 10明るさ 真空管アンプは、音量を上げるほど 音が自然に歪んでくる ※つまみの名前と並びはイメージです。機種によって違います

フルテンで弾くときの注意

とても大きな音になるので、家ではまず無理です。スタジオなど大きな音を出してよい場所で、耳栓をして試してください。アンプを全部10にすると、ギターのボリュームが歪みのつまみになります。少し絞ると歪みが減ってすっきりし、上げると太くなります。長く使っていない古いアンプは、鳴らす前に楽器店で点検してもらうと安心です。

※上はフルテンのアンプを使うときの一般的な注意で、鮎川誠本人の使い方ではありません。

レスポール・カスタムを弾くギタリストたち

黒いレスポール・カスタムは、このブログで取り上げたギタリストの機材にも出てきます。

ギタリストレスポール・カスタムアンプ
鮎川誠(シーナ&ロケッツ)1969年製・黒。生涯の1本マーシャル「1987」に直結
PATA(X JAPAN)黒いカスタム「黒カス」。アマチュアのころから使っている1本古いマーシャル
松本孝弘(B'z)白い1991年製のカスタムを、翌年のライブで黒に塗り替えた。1970年代のカスタム「清正」も時期によってマーシャルなど

3人とも、レスポールとマーシャルの名前が出てきます。くわしくはPATAの記事と松本孝弘の記事にまとめています(どちらも、それぞれの記事で出典を確かめた内容です)。

当店のレスポール型4本を写真でじっくり

ここからは、いま当店にある実機です。写真はすべて当店で撮影したものです。鮎川誠モデルではありませんが、鮎川誠のギターと同じレスポールの形をした4本です。いちばん近いのは、黒いボディに金色のパーツのBurny カスタム型です。

3本はBurny(バーニー)。1970年代からレスポールタイプを作ってきたフェルナンデスのブランドですが、フェルナンデスは2024年に事業を停止し、2025年7月に破産手続に入ったため、新品はもう手に入りません。もう1本のEpiphone(エピフォン)は、ギブソンのブランドです。

Burny カスタム型Burny Super GradeBurny SRLG55Epiphone LP Standard
形カスタム型スタンダード型スタンダード型スタンダード
色黒×ゴールドパーツチェリーサンバーストチェリーサンバースト(トラ杢)黒
ボディマホガニーマホガニー+メイプルトップマホガニー+メイプルトップマホガニー
重さ(実測)4.045kg3.625kg3.260kg3.965kg
製造年2011年2009年ごろ2013年ごろ—
鮎川誠のギターと比べると同じ黒のカスタムの形形はレスポール(スタンダード型)形はレスポール(スタンダード型)黒のスタンダード。ギブソンのブランド

4本とも、ネックをボディに接着したセットネック(本家と同じ作り)で、ハムバッカーが2つです。

Burny レスポール・カスタム型(黒×ゴールド)

Burny レスポール・カスタム型のボディ正面(黒)
Burnyのカスタム型。黒のボディに金色のパーツ(当店撮影)

黒いボディに金色のパーツ。鮎川誠の黒いレスポール・カスタムと同じ形です(鮎川誠モデルではありません)。ボディもネックもマホガニーで、指板はローズウッド。太く粘りのある中低域が持ち味です。シリアルから2011年製と判断しています。

Burny レスポール・カスタム型の全体
全体。実測4.045kg
Burny レスポール・カスタム型のヘッド
ヘッド
Burny レスポール・カスタム型(当店の在庫)
Burny レスポール・カスタム型(当店撮影)
Burny レスポール・カスタム型(当店の在庫)
Burny レスポール・カスタム型・別の角度(当店撮影)
Burny レスポール・カスタム型(当店の在庫)
Burny レスポール・カスタム型・別の角度(当店撮影)
Burny レスポール・カスタム型(当店の在庫)
Burny レスポール・カスタム型・別の角度(当店撮影)

Burny レスポール・カスタム型(26A026・当店のYouTube)

Burny カスタム型の在庫ページを見る

レスポールのつまみとスイッチ

3ウェイ・スイッチ ネック側ピックアップ ブリッジ側ピックアップ ブリッジ テールピース ボリューム×2・トーン×2

当店のBurny Super Gradeで見る、レスポールのスイッチとつまみ(当店撮影)

3ウェイ・スイッチは、上がネック側(甘く太い音)、下がブリッジ側(硬く鋭い音)、真ん中が両方。つまみはピックアップごとにボリュームとトーンが1つずつです。直結・フルテンの鳴らし方では、この4つのつまみが音作りの道具になります。

Burny Super Grade(チェリーサンバースト)

Burny Super Grade レスポールタイプのボディ正面(チェリーサンバースト)
Burny Super Grade。チェリーサンバーストにクリーム色のピックガード(当店撮影)

台形のポジションマークに金色のハットノブ。1950年代のスタンダードの雰囲気の1本です。ピックアップはカバーなしのハムバッカーが2つ。シリアルから、2009年ごろの製造と思われます。

Burny Super Gradeの全体
全体。実測3.625kg

Burny Super Grade(26A064・当店のYouTube)

Burny Super Gradeの在庫ページを見る

Burny SRLG55(チェリーサンバースト・トラ杢)

Burny SRLG55のボディ正面(チェリーサンバースト)
Burny SRLG55。トップにトラ杢が浮かびます(当店撮影)

同じSuper GradeシリーズのSRLG55。ピックガードは外してあります。長所は実測3.260kgの軽さで、当店の4本でいちばん軽い1本です。仕入れたときにあったつまみのガリ(雑音)は、当店で直しました。

Burny SRLG55の在庫ページを見る

Epiphone Les Paul Standard(黒)

Epiphone Les Paul Standard ブラックのボディ正面
Epiphone Les Paul Standard。黒(当店撮影)

ギブソンのブランド、エピフォンのレスポール・スタンダード。色は黒で、カスタムではありませんが、黒いレスポールが欲しい人の候補になります。スケールは628.65mm。純正のソフトケースが付きます。

Epiphone Les Paul Standardの全体
全体。実測3.965kg

Epiphone Les Paul Standard(26A018・当店のYouTube)

Epiphone Les Paul Standardの在庫ページを見る

※4本とも中古品で、年式なりの傷や使用感があります。傷の場所は在庫ページの写真と説明にすべて書いています。どれも当店で09-42の弦を張り、ネック・弦高・オクターブを調整済みです。

中古のレスポール型を買うときに見るところ7つ

レスポール型は中古がたくさん出回っているぶん、状態の差も大きいギターです。店主として毎回確かめているところをまとめました。

① ヘッドの付け根

レスポールはヘッドが後ろに傾いていて、倒したときに付け根が折れやすい形です。割れや修理の跡がないかを必ず見ます。

② 重さ

レスポール型は重いギターです。当店の4本でも、カスタム型(4.045kg)とSRLG55(3.260kg)で約800gも違います。実測の重さが書いてあるかを確かめましょう。

③ 塗装の欠け

ボディの縁やヘッドの角は、ぶつけて塗装が欠けやすいところ。カスタム型は、何重もの縁取り(バインディング)の欠けや黄ばみも見ます。

コントロールのふたの横の縁の塗装の欠け
SRLG55のボディ裏。コントロールのふたの左の縁に、塗装の小さな欠け(木の地が見えます)
④ 表の細かい擦り傷

ブリッジの下やつまみの周りは、手が触れて擦り傷が付きやすいところです。黒い塗装は、とくに光の当たり方で目立ちます。

SRLG55のつまみの周り
SRLG55のつまみの周り。手が触れやすく、細かい擦り傷が付きやすいところです
⑤ メッキのくすみとペグ

ペグやブリッジのメッキは、年数がたつとくすんだり点サビが出たりします。カスタム型の金色のパーツは、手が触れるところのメッキが薄くなっていることもあります。

ヘッド裏の上の縁の塗装の欠けとペグのメッキのくすみ
SRLG55のヘッド裏。上の縁の塗装の欠け(木の地が見えます)と、ペグのメッキのくすみ
⑥ ネックとフレット

ネックがまっすぐに調整できるか、フレットがどのくらい残っているか。当店では、7フレットのすき間(0.3mm)、12フレットの弦高(6弦2.0mm・1弦1.5mm)、フレットの残り(%)を数字で書いています。

Super Gradeの指板と台形のポジションマーク
Super Gradeの指板。フレットの残りは85〜90%(当店の測定)
⑦ つまみのガリとスイッチ

つまみを回したときの「ガリガリ」という雑音や、スイッチの接触不良は、古いギターでよく起きます。フルテンのように大きな音で鳴らすと、小さなガリもはっきり聞こえます。全部動かして確かめましょう。

いま揃える「鮎川誠っぽい音」

1969年製のレスポール・カスタムと1975年製のマーシャルを揃えるのは現実的ではないので、いま新品で買えて、同じ役割を果たす機材に置き換えました。考え方は鮎川誠と同じでシンプル。レスポール型をマーシャル系の真空管アンプに直結して、大きく鳴らすことです。

ギターレスポール・カスタム型→ 当店のBurny カスタム型ほか4本 (大きな音が出せないときだけ)オーバードライブで歪みを足す→ 例:BOSS OD-1X 本人はライブで直結(この箱なし) アンプマーシャル系の真空管アンプ本人:1975年製マーシャル「1987」→ 例:Marshall SV20H/JCM800 2203   Marshall DSL20H ※音作りの一例です。本人の機材そのものではありません  点線の箱は、大きな音が出せない場所での代わりの方法です

そろえる順番(費用の小さい順)

① まずヘッドホンアンプで練習VOX amPlug3 High Gain ② スタジオで歪みを足すBOSS OD-1X(オーバードライブ) ③ 自分のマーシャルを持つMarshall SV20H(真空管アンプヘッド) ※棒の長さは費用の大小の目安。値段はリンク先で確認を

ひとつずつ紹介

Marshall SV20H/JCM800 2203(アンプヘッド)
マーシャルの音に近づくなら。鮎川誠の「1987」そのものではありませんが、SV20Hは昔のマーシャルの音を20Wの小さな本体にまとめたもの、JCM800 2203は80年代ロックの定番の復刻版です。
価格・在庫はリンク先でご確認ください

SV20Hを見る 2203を見る

MARSHALL DSL20H(アンプヘッド)
家やスタジオでも扱いやすい20Wの真空管ヘッド。本人の機材ではなく、マーシャルの歪みを1台で手軽に出したい人への代わりの提案です。
価格・在庫はリンク先でご確認ください

サウンドハウスで見る

BOSS OD-1X(オーバードライブ)
大きな音を出せない場所で、フルテンの歪みの代わりに。スタジオのアンプの前に置くと、音量をそこまで上げなくても太い歪みが足せます。本人は直結なので、あくまで代わりの方法です。
価格・在庫はリンク先でご確認ください

サウンドハウスで見る

家で練習するなら

フルテンのマーシャルは家では鳴らせませんが、練習はできます。おすすめは、ギターのボリュームを10から7くらいまで下げ、また10に戻して、歪みの変わり方を耳で覚えること。直結のアンプを使うときに、そのまま役に立ちます。

VOX amPlug3 High Gain(ヘッドホンアンプ)
ギターに直接挿して、ヘッドホンで聴く小さなアンプ。歪んだ音がしっかり出るので、夜でも「レモンティー」のようなロックのリフが練習できます。
価格・在庫はリンク先でご確認ください

サウンドハウスで見る

ZOOM G1X FOUR(マルチエフェクター)
アンプの音や歪みが1台に。「マーシャルっぽい音」を家で試せます。
価格・在庫はリンク先でご確認ください

サウンドハウスで見る

弦・耳栓
弦は当店の4本と同じ09-42から。スタジオで大きな音を出すなら、音楽用の耳栓もあると安心です。

弦 09-42 音楽用の耳栓

用語ミニ辞典

レスポール
ギブソンが1952年に出した、片側だけえぐれた形のギター。
スタンダード/カスタム
レスポールの種類。カスタムは金色のパーツや縁取りの多い豪華な仕様。
ブラック・ビューティー
黒いレスポール・カスタムの呼び名。もとは古い年式の黒いカスタムを指した。
セットネック
ネックをボディに接着する作り。音が伸びやすいと言われる。
ハムバッカー
コイルを2つ並べたピックアップ。太くてノイズの少ない音。
直結
エフェクターを通さず、ギターとアンプをケーブル1本でつなぐこと。
フルテン
アンプのつまみを全部10(いちばん上)にすること。
真空管アンプ
真空管で音を大きくするアンプ。音量を上げると自然に歪む。

シーナ&ロケッツとサンハウスのメンバー

シーナ&ロケッツの主なメンバーです。メンバーの入れ替わりの時期は資料によって書き方が違うため、在籍した年は書いていません。

メンバー担当ひとこと
鮎川誠ギター2023年1月29日、74歳で死去
シーナボーカル鮎川誠の妻。2015年2月14日、61歳で死去
奈良敏博ベースサンハウスのメンバーだった。「涙のハイウェイ」で弾いている
浅田孟ベース1979年に加わった
川嶋一秀ドラム浅田孟と同じころに加わった
LUCY MIRRORボーカル鮎川誠とシーナの三女。シーナが亡くなったあとボーカルに

サンハウスでは、柴山俊之がボーカル、鮎川誠がリードギターと作曲、奈良敏博がベースでした。

61人を一覧で比べる:アーティストモデル早見表(本人の機材と当店の在庫)

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まとめ

鮎川誠は、サンハウスからシーナ&ロケッツまで、1969年製の黒いレスポール・カスタムを生涯弾き続けたギタリストです。アンプは1975年製のマーシャル「1987」。ライブではギターを直結し、つまみを全部10にしたフルテンで。ギターとアンプの音を、まっすぐ大きく鳴らす音作りでした。

1969年製のレスポール・カスタムは手が届かなくても、同じ形の黒いカスタム型と、マーシャル系のアンプがあれば、その音の骨組みはできます。まずはレスポール型の1本から始めてみてください。

黒いレスポール・カスタム型を探している方へ

当店では、ネック・弦高・オクターブを調整してからお送りしています。在庫はその時々で変わります。

Burny カスタム型(黒) Epiphone Les Paul Standard(黒)

Burny Super Grade Burny SRLG55

弾かなくなったレスポール、ありませんか?

当店はレスポール型をはじめ、エレキギター・ベースを買い取っています。つまみにガリがある、塗装が欠けている、金色のパーツがくすんでいる、といった状態でもご相談ください。

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参考にした資料

よくある質問

鮎川誠が使っていたギターは何ですか?

1969年製の黒いギブソン・レスポール・カスタムです。ギター・マガジンの特集やデジマートの連載「週刊ギブソン」などで、生涯弾き続けた1本として紹介されています。いつ手に入れたかは、1970年とする資料と1978年ごろとする資料があります。

なぜ1969年製のレスポールなのですか?

「69」を「ロック」と読む語呂合わせの話が、本人の言葉として紹介されています(週刊ギブソン)。

鮎川誠のアンプとつなぎ方は?

1975年製のマーシャル「1987」です。ライブではレスポール・カスタムをマーシャルに直結し、つまみを全部10にした「フルテン」で鳴らしていたと紹介されています(ギター・マガジン)。

鮎川誠とYMOの関係は?

1979年、YMOのアルバム『ソリッド・ステイト・サヴァイヴァー』の「デイ・トリッパー」と表題曲でギターを弾いています。同じ年に出たシーナ&ロケッツの『真空パック』は、細野晴臣のプロデュースです。

鮎川誠が作曲した曲は?

サンハウスの「レモンティー」(作詞:柴山俊之)、シーナ&ロケッツの「ユー・メイ・ドリーム」(細野晴臣と共作)、「レイジー・クレイジー・ブルース」などです。

鮎川誠モデルのギターは当店にありますか?

ありません。記事では、同じ形の黒いレスポール・カスタム型(Burny)と、レスポール型のBurny Super Grade・SRLG55、Epiphone Les Paul Standardを紹介しています。どれも鮎川誠モデルではありません。

鮎川誠っぽい音を出すには何を買えばいいですか?

まずはレスポール型のギターと、マーシャル系の真空管アンプです。大きな音が出せない場所では、オーバードライブ(BOSS OD-1Xなど)やヘッドホンアンプ(VOX amPlug3 High Gain)が代わりになります。

中古のレスポール型で気をつけるところは?

ヘッドの付け根の割れや修理の跡、重さ、ネックの反りとフレットの残り、つまみのガリ(雑音)、塗装の欠けです。カスタム型は、金色のパーツのメッキや縁取りの欠けも見ておきましょう。

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