鮎川誠(シーナ&ロケッツ)の使用ギターと音作り|1969年製レスポール・カスタムとマーシャル直結のフルテン、公式映像と当店のレスポール型4本で解説
更新日:2026-10-16 文:SILVER WOLF GUITARS 森 将大
※この記事にはプロモーション(サウンドハウスへの広告リンク)が含まれます。当店の在庫も紹介しています。
- 鮎川誠のギターは、1969年製の黒いギブソン・レスポール・カスタム。生涯弾き続けた1本として紹介されていて、「69」を「ロック」と読む語呂合わせの話が、本人の言葉として伝わっています。
- アンプは1975年製のマーシャル「1987」。ライブではレスポール・カスタムをマーシャルに直結し、つまみを全部10まで上げる「フルテン」で鳴らしていたと紹介されています。
- 鮎川誠モデルのギターは当店にありません。同じ形の黒いレスポール・カスタム型(Burny)を中心に、レスポール型4本を当店の写真と動画で紹介します。マーシャルの音に近づくなら、いま新品で買えるマーシャルのアンプから。
シーナ&ロケッツのギタリスト、鮎川誠。
福岡でサンハウスを組み、妻のシーナとシーナ&ロケッツを結成。YMOのアルバムにもギターで参加しました。その手にいつもあったのが、1969年製の黒いギブソン・レスポール・カスタムです。2023年1月29日に74歳で亡くなるまで、この1本を弾き続けたと紹介されています。
この記事では、中古ギター店を営んでいる私が、鮎川誠のレスポール・カスタムと、マーシャルに直結してフルテンで鳴らす音作りを、公式映像と一緒にまとめました。鮎川誠モデルのギターは店にありませんが、同じ形の黒いレスポール・カスタム型(Burny)を中心に、レスポール型4本を当店の写真と動画で紹介します。
- 鮎川誠がどんなギタリストか(年表・エピソードつき)
- 公式映像と、鮎川誠のギターが聴ける名曲10選
- サンハウス、YMOとのつながり
- 生涯の1本、1969年製のレスポール・カスタムと「69=ロック」の話
- 当店のレスポール型4本(黒のカスタム型ほか)と、中古で見るところ7つ
- いま新品で揃えられる「鮎川誠っぽい音」の機材
鮎川誠ってどんな人?
| 名前 | 鮎川 誠(あゆかわ まこと) |
|---|---|
| 生まれ | 1948年5月2日/福岡県久留米市 |
| 担当 | ギター(サンハウスではリードギターと作曲) |
| 主なバンド | シーナ&ロケッツ、サンハウス |
| 代表的なギター | 1969年製 ギブソン レスポール・カスタム(黒) |
| 亡くなった日 | 2023年1月29日(74歳) |
福岡県久留米市の生まれ。九州大学に通っていた1970年、ボーカルの柴山俊之らとブルースロックのバンド「サンハウス」を結成し、1975年にメジャーデビューします。
サンハウスが解散したあと、1978年に妻のシーナと「シーナ&ロケッツ」を結成(「シーナ&ザ・ロケッツ」とも書きます)。同じ年の10月にシングル「涙のハイウェイ」を出しました。1979年には、細野晴臣のプロデュースでアルバム『真空パック』を発表。YMOのアルバムにもギターで参加しています。
2015年2月14日、シーナが61歳で亡くなったあとも、鮎川誠はバンドを続けました。そして2023年1月29日、74歳で亡くなっています。
人柄が分かるエピソード8つ
- 大学に通いながらサンハウス
サンハウスを組んだのは1970年、九州大学に通っていたころ。ボーカルの柴山俊之と組み、鮎川誠はリードギターと作曲を受け持ちました。 - シーナとの出会いは1971年の博多
2人が出会ったのは1971年の博多。そして1978年、夫婦でシーナ&ロケッツを始めました。 - YMOの「デイ・トリッパー」でギター
1979年9月に出たYMOの2枚目のアルバム『ソリッド・ステイト・サヴァイヴァー』で、ビートルズの曲のカバー「デイ・トリッパー」などのギターを弾いています。 - 細野晴臣のプロデュース
その翌月、1979年10月に出たシーナ&ロケッツの『真空パック』は、細野晴臣のプロデュース。YMOと同じアルファレコードからの1作目でした。 - 「ユー・メイ・ドリーム」は航空会社のCMに
『真空パック』からのシングル「ユー・メイ・ドリーム」は、日本航空のCMソングに使われました。作曲は鮎川誠と細野晴臣です。 - 4月7日は「シーナの日」
シーナが亡くなった2015年、4月7日に追悼のライブが開かれました。「シー(4)ナ(7)」にちなんだ日付で、「シーナの日」と呼ばれています。 - 娘がボーカルに
シーナが亡くなったあと、鮎川誠とシーナの三女、LUCY MIRRORがボーカルに加わり、家族でバンドを続けました。 - ドキュメンタリー映画に
2023年、鮎川誠と家族を追ったドキュメンタリーが、TBSドキュメンタリー映画祭で上映されました。8月には再編集した劇場版『シーナ&ロケッツ 鮎川誠 ~ロックと家族の絆~』が公開。ナレーションは俳優の松重豊です。
公式映像で見るシーナ&ロケッツ
2025年1月、アルファレコード時代のアルバムが新しく音を整えて再発され、2月には当時のミュージックビデオが公開されました。シーナ&ロケッツの公式YouTubeチャンネルで見られます。
まずは1980年のシングル「BABY MAYBE」。
シーナ&ロケッツ「BABY MAYBE」1980年(SHEENA & THE ROKKETS 公式チャンネル)
同じ1980年の「浮かびのピーチガール」。
シーナ&ロケッツ「浮かびのピーチガール」1980年(SHEENA & THE ROKKETS 公式チャンネル)
そして「KISS-ME-QUICK」。
シーナ&ロケッツ「KISS-ME-QUICK」1980年(SHEENA & THE ROKKETS 公式チャンネル)
サンハウス時代からの曲「レモンティー」は、公式チャンネルのライブ映像のアーカイブで。
シーナ&ロケッツ「レモンティー」ライブ映像のアーカイブ(SHEENA & THE ROKKETS 公式チャンネル)
鮎川誠のギターが聴ける名曲10選
サンハウス、シーナ&ロケッツ、YMOへの参加から10曲(枚)を選びました。作詞・作曲は、資料で確かめられた曲だけ書いています。
鮎川誠が作曲したサンハウスの代表曲。シーナ&ロケッツになってからも演奏され続けました。上の公式のライブ映像でどうぞ。
サンハウスの1枚目のアルバム。メジャーデビューの年に出た作品です。
シーナ&ロケッツの始まりのシングル。ベースは、サンハウスのメンバーだった奈良敏博です。
ビートルズの曲をYMOがカバー。鮎川誠がゲストでギターを弾いています。同じアルバムの表題曲にもギターで参加しました。
YMOと同じアルファレコードからの1作目で、2枚目のアルバム。YMOのメンバーが協力しています。
『真空パック』からのシングルで、日本航空のCMソングに。シーナ&ロケッツの代表曲です。
B面にも、サンハウスの柴山俊之と鮎川誠のコンビの曲が入っています。
アルファ時代のシングル。2025年に当時のミュージックビデオが公開されました。
同じ1980年のシングル2曲。どちらも公式チャンネルでミュージックビデオが見られます。
一周忌に合わせて出た、鮎川誠のギターの仕事を集めた2枚組。初めてCDになった音源も入っています。
シーナ&ロケッツのCDをAmazonで見る サンハウスのCD VINTAGE VIOLENCE
サンハウスとYMO
鮎川誠のギターの歩みには、2つの大きな出会いがあります。福岡のサンハウスと、東京のYMOです。
サンハウスは、1970年に福岡で結成されたブルースロックのバンド。鮎川誠はリードギターと作曲を受け持ち、柴山俊之が詞を書いた「レモンティー」は、のちのシーナ&ロケッツでも演奏されてきました。サンハウスのベースだった奈良敏博は、シーナ&ロケッツの「涙のハイウェイ」でも弾いています。
YMOとのつながりは1979年。9月に出たYMOの『ソリッド・ステイト・サヴァイヴァー』では「デイ・トリッパー」と表題曲の2曲にゲストでギターを弾き、翌月にはシーナ&ロケッツの『真空パック』が細野晴臣のプロデュースで出ます。電子音のYMOと、レスポールとマーシャルのロック。正反対に見える音が、同じレコード会社で混ざり合った年でした。
生涯の1本、1969年製の黒いレスポール・カスタム
鮎川誠のメインギターは、1969年に作られたギブソンのレスポール・カスタム。色は黒です。ギター・マガジン(2023年5月号)の特集、楽器サイト・デジマートの連載「週刊ギブソン」、Wikipediaの「ギブソン・レスポール・カスタム」の項目と、どの資料でも、鮎川誠が生涯弾き続けた1本として紹介されています。
「69」は「ロック」
なぜ1969年製なのか。週刊ギブソンでは、「69」を「ロック」と読む語呂合わせの話が、鮎川誠本人の言葉として紹介されています。6を「ロク」、9を「ク」と読めば「ロック」。ロックを弾き続けた人の1本に、ぴったりの数字です。
手に入れたのはいつ?
このギターをいつ手に入れたのかは、資料によって違います。Wikipediaでは1970年のサンハウス時代、週刊ギブソン(2015年1月の記事)では1978年ごろと紹介されています。この記事では、どちらか1つに決めずにおきます。確かなのは、どの資料でも「生涯の1本」として語られていることです。
その週刊ギブソンの記事の題は「鮎川誠 meets 1968 Les Paul Custom VOS Antique Ebony」。ギブソンが1968年型のカスタムを再現したギターを、鮎川誠が手に取る記事でした。
レスポール・カスタムがどんな見た目のギターか、当店にある同じ形のギターで見てみましょう。
黒いボディに金色のパーツ。鮎川誠の1本と同じ、レスポール・カスタムの形(当店撮影)
※写真は当店の在庫のBurny カスタム型です。鮎川誠本人のギターでも、鮎川誠モデルでもありません。
レスポール・カスタムってどんなギター?
レスポールは、ギブソンが1952年に出した、ボディの片側だけがえぐれた形のギターです。その中で、金色のパーツや何重もの縁取りで豪華にしたのが「カスタム」。1960年代のはじめにいったん形が変わり、1968年に生産が再開されました。鮎川誠の1969年製は、再開してまもないころの1本です。
黒いカスタムは「ブラック・ビューティー」とも呼ばれます(もとは、形が変わる前の古い年式の黒いカスタムの呼び名です)。よく比べられるスタンダードとの違いを、当店の2本で見ると、こうなります。
| 見るところ | スタンダード | カスタム |
|---|---|---|
| 指板のマーク | 台形 | 四角 |
| 金属パーツの色 | 銀色 | 金色 |
| 目立つところ | クリーム色のピックガード | 何重にも入った縁取り |
| 当店の在庫 | Burny Super Grade・SRLG55、Epiphone | Burny カスタム型 |
※当店のBurny Super Grade(スタンダード型)とBurny カスタム型で見た場合です。年式やモデルによって違うことがあります。
比べるためのスタンダード型。当店のBurny Super Grade
マーシャル「1987」に直結、フルテンで
鮎川誠のアンプは、イギリスのマーシャルの「1987」。ギター・マガジンの特集では、1975年製の1987が紹介されています。ライブでは、レスポール・カスタムをこのマーシャルに直結(エフェクターを通さず、ケーブル1本でつなぐこと)。つまみを全部10まで上げた「フルテン」で鳴らしていたと紹介されています。
フルテンってなに?
「フル」+「テン(10)」。アンプのつまみを、音量も音色も、全部いちばん上の10にすることです。真空管のアンプは、音量を上げていくほど音が自然に歪んでいきます。歪みのエフェクターを使わなくても、アンプそのものが歪んで、太く荒々しい音になります。
フルテンで弾くときの注意
とても大きな音になるので、家ではまず無理です。スタジオなど大きな音を出してよい場所で、耳栓をして試してください。アンプを全部10にすると、ギターのボリュームが歪みのつまみになります。少し絞ると歪みが減ってすっきりし、上げると太くなります。長く使っていない古いアンプは、鳴らす前に楽器店で点検してもらうと安心です。
※上はフルテンのアンプを使うときの一般的な注意で、鮎川誠本人の使い方ではありません。
レスポール・カスタムを弾くギタリストたち
黒いレスポール・カスタムは、このブログで取り上げたギタリストの機材にも出てきます。
| ギタリスト | レスポール・カスタム | アンプ |
|---|---|---|
| 鮎川誠(シーナ&ロケッツ) | 1969年製・黒。生涯の1本 | マーシャル「1987」に直結 |
| PATA(X JAPAN) | 黒いカスタム「黒カス」。アマチュアのころから使っている1本 | 古いマーシャル |
| 松本孝弘(B'z) | 白い1991年製のカスタムを、翌年のライブで黒に塗り替えた。1970年代のカスタム「清正」も | 時期によってマーシャルなど |
3人とも、レスポールとマーシャルの名前が出てきます。くわしくはPATAの記事と松本孝弘の記事にまとめています(どちらも、それぞれの記事で出典を確かめた内容です)。
当店のレスポール型4本を写真でじっくり
ここからは、いま当店にある実機です。写真はすべて当店で撮影したものです。鮎川誠モデルではありませんが、鮎川誠のギターと同じレスポールの形をした4本です。いちばん近いのは、黒いボディに金色のパーツのBurny カスタム型です。
3本はBurny(バーニー)。1970年代からレスポールタイプを作ってきたフェルナンデスのブランドですが、フェルナンデスは2024年に事業を停止し、2025年7月に破産手続に入ったため、新品はもう手に入りません。もう1本のEpiphone(エピフォン)は、ギブソンのブランドです。
| Burny カスタム型 | Burny Super Grade | Burny SRLG55 | Epiphone LP Standard | |
|---|---|---|---|---|
| 形 | カスタム型 | スタンダード型 | スタンダード型 | スタンダード |
| 色 | 黒×ゴールドパーツ | チェリーサンバースト | チェリーサンバースト(トラ杢) | 黒 |
| ボディ | マホガニー | マホガニー+メイプルトップ | マホガニー+メイプルトップ | マホガニー |
| 重さ(実測) | 4.045kg | 3.625kg | 3.260kg | 3.965kg |
| 製造年 | 2011年 | 2009年ごろ | 2013年ごろ | — |
| 鮎川誠のギターと比べると | 同じ黒のカスタムの形 | 形はレスポール(スタンダード型) | 形はレスポール(スタンダード型) | 黒のスタンダード。ギブソンのブランド |
4本とも、ネックをボディに接着したセットネック(本家と同じ作り)で、ハムバッカーが2つです。
Burny レスポール・カスタム型(黒×ゴールド)

黒いボディに金色のパーツ。鮎川誠の黒いレスポール・カスタムと同じ形です(鮎川誠モデルではありません)。ボディもネックもマホガニーで、指板はローズウッド。太く粘りのある中低域が持ち味です。シリアルから2011年製と判断しています。






Burny レスポール・カスタム型(26A026・当店のYouTube)
レスポールのつまみとスイッチ
当店のBurny Super Gradeで見る、レスポールのスイッチとつまみ(当店撮影)
3ウェイ・スイッチは、上がネック側(甘く太い音)、下がブリッジ側(硬く鋭い音)、真ん中が両方。つまみはピックアップごとにボリュームとトーンが1つずつです。直結・フルテンの鳴らし方では、この4つのつまみが音作りの道具になります。
Burny Super Grade(チェリーサンバースト)

台形のポジションマークに金色のハットノブ。1950年代のスタンダードの雰囲気の1本です。ピックアップはカバーなしのハムバッカーが2つ。シリアルから、2009年ごろの製造と思われます。

Burny Super Grade(26A064・当店のYouTube)
Burny SRLG55(チェリーサンバースト・トラ杢)

同じSuper GradeシリーズのSRLG55。ピックガードは外してあります。長所は実測3.260kgの軽さで、当店の4本でいちばん軽い1本です。仕入れたときにあったつまみのガリ(雑音)は、当店で直しました。
Epiphone Les Paul Standard(黒)

ギブソンのブランド、エピフォンのレスポール・スタンダード。色は黒で、カスタムではありませんが、黒いレスポールが欲しい人の候補になります。スケールは628.65mm。純正のソフトケースが付きます。

Epiphone Les Paul Standard(26A018・当店のYouTube)
Epiphone Les Paul Standardの在庫ページを見る
※4本とも中古品で、年式なりの傷や使用感があります。傷の場所は在庫ページの写真と説明にすべて書いています。どれも当店で09-42の弦を張り、ネック・弦高・オクターブを調整済みです。
中古のレスポール型を買うときに見るところ7つ
レスポール型は中古がたくさん出回っているぶん、状態の差も大きいギターです。店主として毎回確かめているところをまとめました。
レスポールはヘッドが後ろに傾いていて、倒したときに付け根が折れやすい形です。割れや修理の跡がないかを必ず見ます。
レスポール型は重いギターです。当店の4本でも、カスタム型(4.045kg)とSRLG55(3.260kg)で約800gも違います。実測の重さが書いてあるかを確かめましょう。
ボディの縁やヘッドの角は、ぶつけて塗装が欠けやすいところ。カスタム型は、何重もの縁取り(バインディング)の欠けや黄ばみも見ます。

ブリッジの下やつまみの周りは、手が触れて擦り傷が付きやすいところです。黒い塗装は、とくに光の当たり方で目立ちます。

ペグやブリッジのメッキは、年数がたつとくすんだり点サビが出たりします。カスタム型の金色のパーツは、手が触れるところのメッキが薄くなっていることもあります。

ネックがまっすぐに調整できるか、フレットがどのくらい残っているか。当店では、7フレットのすき間(0.3mm)、12フレットの弦高(6弦2.0mm・1弦1.5mm)、フレットの残り(%)を数字で書いています。

つまみを回したときの「ガリガリ」という雑音や、スイッチの接触不良は、古いギターでよく起きます。フルテンのように大きな音で鳴らすと、小さなガリもはっきり聞こえます。全部動かして確かめましょう。
いま揃える「鮎川誠っぽい音」
1969年製のレスポール・カスタムと1975年製のマーシャルを揃えるのは現実的ではないので、いま新品で買えて、同じ役割を果たす機材に置き換えました。考え方は鮎川誠と同じでシンプル。レスポール型をマーシャル系の真空管アンプに直結して、大きく鳴らすことです。
そろえる順番(費用の小さい順)
ひとつずつ紹介
家で練習するなら
フルテンのマーシャルは家では鳴らせませんが、練習はできます。おすすめは、ギターのボリュームを10から7くらいまで下げ、また10に戻して、歪みの変わり方を耳で覚えること。直結のアンプを使うときに、そのまま役に立ちます。
用語ミニ辞典
- レスポール
- ギブソンが1952年に出した、片側だけえぐれた形のギター。
- スタンダード/カスタム
- レスポールの種類。カスタムは金色のパーツや縁取りの多い豪華な仕様。
- ブラック・ビューティー
- 黒いレスポール・カスタムの呼び名。もとは古い年式の黒いカスタムを指した。
- セットネック
- ネックをボディに接着する作り。音が伸びやすいと言われる。
- ハムバッカー
- コイルを2つ並べたピックアップ。太くてノイズの少ない音。
- 直結
- エフェクターを通さず、ギターとアンプをケーブル1本でつなぐこと。
- フルテン
- アンプのつまみを全部10(いちばん上)にすること。
- 真空管アンプ
- 真空管で音を大きくするアンプ。音量を上げると自然に歪む。
シーナ&ロケッツとサンハウスのメンバー
シーナ&ロケッツの主なメンバーです。メンバーの入れ替わりの時期は資料によって書き方が違うため、在籍した年は書いていません。
| メンバー | 担当 | ひとこと |
|---|---|---|
| 鮎川誠 | ギター | 2023年1月29日、74歳で死去 |
| シーナ | ボーカル | 鮎川誠の妻。2015年2月14日、61歳で死去 |
| 奈良敏博 | ベース | サンハウスのメンバーだった。「涙のハイウェイ」で弾いている |
| 浅田孟 | ベース | 1979年に加わった |
| 川嶋一秀 | ドラム | 浅田孟と同じころに加わった |
| LUCY MIRROR | ボーカル | 鮎川誠とシーナの三女。シーナが亡くなったあとボーカルに |
サンハウスでは、柴山俊之がボーカル、鮎川誠がリードギターと作曲、奈良敏博がベースでした。
61人を一覧で比べる:アーティストモデル早見表(本人の機材と当店の在庫)
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まとめ
鮎川誠は、サンハウスからシーナ&ロケッツまで、1969年製の黒いレスポール・カスタムを生涯弾き続けたギタリストです。アンプは1975年製のマーシャル「1987」。ライブではギターを直結し、つまみを全部10にしたフルテンで。ギターとアンプの音を、まっすぐ大きく鳴らす音作りでした。
1969年製のレスポール・カスタムは手が届かなくても、同じ形の黒いカスタム型と、マーシャル系のアンプがあれば、その音の骨組みはできます。まずはレスポール型の1本から始めてみてください。
黒いレスポール・カスタム型を探している方へ
当店では、ネック・弦高・オクターブを調整してからお送りしています。在庫はその時々で変わります。
Burny カスタム型(黒) Epiphone Les Paul Standard(黒)
Burny Super Grade Burny SRLG55
弾かなくなったレスポール、ありませんか?
当店はレスポール型をはじめ、エレキギター・ベースを買い取っています。つまみにガリがある、塗装が欠けている、金色のパーツがくすんでいる、といった状態でもご相談ください。
参考にした資料
- Wikipedia「鮎川誠」「シーナ&ザ・ロケッツ」「シーナ (歌手)」「サンハウス」「柴山俊之」「ユー・メイ・ドリーム」「ソリッド・ステイト・サヴァイヴァー」「ギブソン・レスポール・カスタム」「ブラック・ビューティー」
- ギター・マガジン 2023年5月号(リットーミュージック)特集「鮎川誠」
- ギター・マガジン「追悼 鮎川誠 日本最高のロックンロール・ギタリスト」
- デジマート 連載「週刊ギブソン」:鮎川誠 meets 1968 Les Paul Custom VOS Antique Ebony(2015年1月)
- ギブソン・ジャパン「1968 Les Paul Custom Reissue」
- 文藝春秋「鮎川誠 IQ135」(長女・鮎川陽子さんの回想)
- OTOTOY、オリコン、時事:鮎川誠の訃報(2023年1月)/オリコン・BARKS・J-CAST:シーナの訃報(2015年2月)、オリコン「シーナ&ロケッツ、4・7シーナさん追悼ライブ」
- Real Sound:「シーナ&ロケッツが日本のロックシーンにもたらした革新」(2025年2月)、「今井智子 ロックスターと過ごした記憶 Vol.7」(2025年12月)、『VINTAGE VIOLENCE』の記事(2024年8月)
- 東京スポーツ:鮎川誠のインタビュー(YMO・『真空パック』のころ)
- Billboard JAPAN:アルファ時代のアルバム再発(2025年1月)と当時のMV公開(2025年2月13日)
- 週刊女性PRIME:シーナと鮎川誠の出会い(1971年の博多)
- ぴあ・ジョルダン映画・MOVIE WALKER PRESS・映画ナタリー:ドキュメンタリー『シーナ&ロケッツ 鮎川誠 ~ロックと家族の絆~』(2023年)
- 歌ネット:「レモンティー」「ユー・メイ・ドリーム」の作詞・作曲
- SHEENA & THE ROKKETS 公式YouTubeチャンネル https://www.youtube.com/@SHEENATHEROKKETS
- 当店の記事「PATA(X JAPAN)」「松本孝弘(B'z)」、ITmedia NEWS「フェルナンデス」の事業停止・破産手続の記事(2024年7月・2025年7月)
- 在庫の仕様・重さ:当店の実測と確認
よくある質問
鮎川誠が使っていたギターは何ですか?
1969年製の黒いギブソン・レスポール・カスタムです。ギター・マガジンの特集やデジマートの連載「週刊ギブソン」などで、生涯弾き続けた1本として紹介されています。いつ手に入れたかは、1970年とする資料と1978年ごろとする資料があります。
なぜ1969年製のレスポールなのですか?
「69」を「ロック」と読む語呂合わせの話が、本人の言葉として紹介されています(週刊ギブソン)。
鮎川誠のアンプとつなぎ方は?
1975年製のマーシャル「1987」です。ライブではレスポール・カスタムをマーシャルに直結し、つまみを全部10にした「フルテン」で鳴らしていたと紹介されています(ギター・マガジン)。
鮎川誠とYMOの関係は?
1979年、YMOのアルバム『ソリッド・ステイト・サヴァイヴァー』の「デイ・トリッパー」と表題曲でギターを弾いています。同じ年に出たシーナ&ロケッツの『真空パック』は、細野晴臣のプロデュースです。
鮎川誠が作曲した曲は?
サンハウスの「レモンティー」(作詞:柴山俊之)、シーナ&ロケッツの「ユー・メイ・ドリーム」(細野晴臣と共作)、「レイジー・クレイジー・ブルース」などです。
鮎川誠モデルのギターは当店にありますか?
ありません。記事では、同じ形の黒いレスポール・カスタム型(Burny)と、レスポール型のBurny Super Grade・SRLG55、Epiphone Les Paul Standardを紹介しています。どれも鮎川誠モデルではありません。
鮎川誠っぽい音を出すには何を買えばいいですか?
まずはレスポール型のギターと、マーシャル系の真空管アンプです。大きな音が出せない場所では、オーバードライブ(BOSS OD-1Xなど)やヘッドホンアンプ(VOX amPlug3 High Gain)が代わりになります。
中古のレスポール型で気をつけるところは?
ヘッドの付け根の割れや修理の跡、重さ、ネックの反りとフレットの残り、つまみのガリ(雑音)、塗装の欠けです。カスタム型は、金色のパーツのメッキや縁取りの欠けも見ておきましょう。