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SILVER WOLF GUITARSエレキギター・ベース専門店
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PATA(X JAPAN)の使用ギターと音作り|レスポールとマーシャル、当店のレスポール型4本と公式映像で解説

更新日:2026-10-03 文:SILVER WOLF GUITARS 森 将大

※この記事にはプロモーション(サウンドハウス・Amazonへの広告リンク)が含まれます。当店の在庫も紹介しています。

先に結論
  • PATAのギターは、ずっと古いギブソンのレスポールと古いマーシャルの組み合わせ。代表的なのは1959年製レスポール・スタンダード「1号」で、ゴールドトップ「ハゲ」、レスポール・カスタム「黒カス」とあだ名を付けて使い分けている。
  • エフェクターはフェイザー・ワウ・ブースター・ディレイくらいの最小限。歪みはアンプで作り、音の決め手はギターとアンプそのもの。
  • 1995年ごろ、Burny(フェルナンデス)からエクスプローラー型のPATAモデルが出ていたが、いまは新品では買えない。レスポールの音に近づくなら、まずはレスポール型のギターから。当店にはBurny・Epiphoneのレスポール型が4本ある。

X JAPANのギタリスト、PATA。

1987年からhideと並んでXのツインギターを支え、解散と再結成をへて、今もX JAPANのギタリスト。派手なメンバーの中で、PATAのメインギターは昔からずっとレスポールでした。

この記事では、中古ギター店を営んでいる私が、PATAのギターと音作り、hideとのエピソードを、公式映像と一緒にまとめました。PATAモデルのギターは店にありませんが、PATAと同じレスポール型のギター4本を、当店の写真で紹介します。

この記事で分かること
  • PATAがどんなギタリストか(年表・エピソードつき)
  • 公式映像と、PATAのギターが聴ける名曲10選
  • hideとPATA、2本のギターの違い
  • 本人のレスポール3本と、アンプ・エフェクター
  • 当店のレスポール型4本(Burny・Epiphone)と、中古で見るところ7つ
  • いま新品で揃えられる「PATAっぽい音」の機材
森
この記事を書いた人:森
中古エレキギター・ベースを整備して販売しているシルバーウルフの店主(古物商)。ネックや弦高を調整してから送り出しています。この記事を書いている今、PATAと同じレスポール型のギターが4本、店にあります。

PATAってどんな人?

本名石塚 智昭(いしづか ともあき)
生まれ1965年11月4日/千葉県千葉市
担当ギター(X JAPAN)
主なバンドX JAPAN、Ra:IN、P.A.F.、Dope HEADz

「PATA」という名前は、漫画『パタリロ!』から取ったもの。働いていた楽器店で、性格がパタリロに似ていると言われたのが始まりです。

Xに入る前は、自分のバンドJudy(ジュディ)で活動していました。そのころにXのYOSHIKIと知り合い、Xの録音にサポートで呼ばれたのをきっかけに、1987年、正式なメンバーになります。同じ年にhideも加わり、前の年の終わりに入ったベースのTAIJIとともに、のちに日本中を熱狂させる顔ぶれがそろいました。

1991年のアルバム『Jealousy』は、アメリカのロサンゼルスで録音されました。このアメリカ滞在中に手に入れたのが、のちに「1号」と呼ばれる1959年製のレスポール・スタンダード。PATAの代表的な1本になります。

1997年の解散後は、P.A.F.、Dope HEADz、Ra:INといくつものバンドで活動し、2007年の再結成でX JAPANに戻りました。2016年には病気で入院し、X JAPANのロンドン公演が延期に。それでも同じ年の10月にステージへ復帰しています。

PATA 年表 1965千葉市で生まれる(11月4日) 1987Xに正式加入 1989『BLUE BLOOD』でメジャーデビュー 1991『Jealousy』がオリコン1位録音中のアメリカで59年製レスポール 1993ソロ1作目『PATA』 1994hideのソロツアーに参加 1997X JAPAN解散(THE LAST LIVE) 1998NoBとP.A.F.を結成 2000HEATH・I.N.A.とDope HEADz 2002Ra:INを結成(インスト中心) 2007X JAPAN再結成 2016入院、10月にステージ復帰ロンドン公演は翌2017年に実現 2023Ra:INが15年ぶりのCD 2024自伝『PATA 酔っ払いの回顧録』

人柄が分かるエピソード8つ

  1. YOSHIKIが助っ人のドラマーだった
    PATAのバンドJudyにドラマーがいなくなり、ライブが迫っていたとき、知り合いを通じて手伝いに来たのがXのYOSHIKIでした。PATAはJudyに入ってほしいと頼みましたが、YOSHIKIは断ったそうです。のちに、逆にPATAがXに入ります。
  2. お酒好き
    お酒好きで知られ、2024年の自伝の題名も『PATA 酔っ払いの回顧録』。焼酎の緑茶割りを飲みながら、ほろ酔いで語った本です。
  3. 大の巨人ファン
    熱烈な巨人ファンで、以前の事務所の名前は「OFFICE GIANTS」でした。
  4. 「Mr. Martin」はギターの名前
    スタジオでPATAが遊びで弾いていたアコースティックギターの演奏をTAIJIが気に入り、「こんな感じのインストを」と言ったのが「White Wind from Mr. Martin」の始まり。「Mr. Martin」は、PATAがロサンゼルスで買って録音に使ったマーティンのギターのことです。
  5. ギターにあだ名を付ける
    1959年製のレスポールは「1号」、塗装がはげたゴールドトップは「ハゲ」、黒いレスポール・カスタムは「黒カス」。PATAは、自分のギターにあだ名を付けて呼んでいます。
  6. 30年以上、同じギターテック
    ギターの調整を受け持つギターテックの斉藤透さんは、1991年のツアーでPATAと出会い、それから30年以上PATAを担当しています。
  7. hideのギターで「TELL ME」
    2019年5月2日、hideの命日のイベントにPATAがサプライズで登場し、hideが自分で絵を描いたモッキンバード型のギター(MG-X、通称PAINT)で「TELL ME」を弾きました。このギターがステージで鳴ったのは25年ぶりでした。
  8. 「1号」は録音専用に
    いちばん大切な1959年製のレスポール「1号」は、2008年からライブでは使わず、録音のときだけ使っているそうです(ギターテックの話)。

X JAPANのPATA ── 公式映像で見る

Xの曲は、ほとんどがYOSHIKIの作曲です。速い刻みを2本のギターで重ねるのがXの音の土台で、その片方を1987年からずっと弾いてきたのがPATAです。

まずはメジャーデビューの年、1989年の日比谷野外音楽堂での「紅」。

X JAPAN「紅」1989年 日比谷野外音楽堂(X Japan Official)

見るところ:PATAの手元のギターの形に注目してください。ボディの片側だけがえぐれた、レスポール型です。PATAのメインは、デビューのころから今まで、ほとんどがこの形です。

続いて、1997年12月31日の解散ライブ「THE LAST LIVE」から「Rusty Nail」。2017年のロンドン・ウェンブリー公演も、この曲から始まりました。

X JAPAN「Rusty Nail」THE LAST LIVE(Yoshiki 公式チャンネル)

そして再結成後のX JAPAN。2015年に配信された「Born To Be Free」を、2010年に日産スタジアムで初めて演奏したときの映像です(歌詞や編曲は、配信された版と一部違います)。

X JAPAN「Born To Be Free」日産スタジアム(Yoshiki 公式チャンネル)

hideとPATA、2本のギター

Xのギターは、hideとPATAの2本。同じバンドで並んでいても、ギターの選び方も、音の作り方も、ほとんど正反対でした。

hide PATA ギターモッキンバード型(MGシリーズ)ギブソンの古いレスポール エフェクターワーミーなど「飛び道具」が多いフェイザー・ワウ・ブースター・ディレイ アンプ時期によってマーシャル→ENGLなど古いマーシャル(100W)を2台 ソロでは自分で歌い、打ち込みと混ぜるインストが中心(Ra:IN・ソロ作)

正反対の2人ですが、hideはソロになってもPATAを呼んでいます。1994年と1996年のhideのソロツアーに、PATAはギターで参加しました。

1998年、hideが亡くなったあとに仕上げられた「HURRY GO ROUND」では、アコースティックギターをPATAが弾いています(エレキギターはKIYOSHI)。2002年の「In Motion」は、2回目のツアーのメンバーで録り直した曲で、ギターはPATAとKIYOSHIです。くわしくはhideの記事とKIYOSHIの記事にまとめています。

hideが亡くなったあとも、PATAはhideの曲を弾き続けています。2023年のhide with Spread Beaverのワンマンライブでは、hideのギター「イエローハート」で「TELL ME」を演奏しました。

PATAのギターが聴ける名曲10選

X JAPAN、hide、そしてPATA自身の作品から10曲(枚)を選びました。

1紅
X JAPAN/1989年『BLUE BLOOD』/作曲:YOSHIKI

静かに始まって一気に速くなる、Xの代表曲。上の公式映像でどうぞ。

2Silent Jealousy
X JAPAN/1991年『Jealousy』/作詞・作曲:YOSHIKI

ロサンゼルスで録音した『Jealousy』の曲。この滞在中に、PATAは59年製のレスポール「1号」と出会いました。アルバムはオリコン1位で、100万枚を超えるヒットになりました。

3White Wind from Mr. Martin ~PATA'S NAP~
X JAPAN/1991年『Jealousy』/作曲:PATA

PATAが作曲・アレンジした、アコースティックギターのインスト。TAIJIの一言から生まれ、次の曲「Voiceless Screaming」へつながります。

4Rusty Nail
X JAPAN/1994年7月/作詞・作曲:YOSHIKI/オリコン1位

Xとして初めてオリコン1位になったシングル。解散ライブでも、再結成後の海外公演でも演奏されてきました。

5HURRY GO ROUND
hide with Spread Beaver/1998年10月

hideが残した仮歌をもとに仕上げられた曲。アコースティックギターはPATA、エレキギターはKIYOSHIです。

6In Motion
hide/2002年7月

hideの2回目のソロツアーのメンバーで録り直した曲。ギターはPATAとKIYOSHIです。

7PATA(アルバム)
PATAソロ/1993年11月4日

28歳の誕生日に出したソロ1作目。ジェフ・ベックと組んでいたティム・ボガート、トミー・アルドリッジ、TOTOのマイク・ポーカロら、海外の名手が参加しています。

8Raised on Rock(アルバム)
PATAソロ/1995年7月

ソロ2作目。題名は「ロックで育った」という意味です。

9PRIMITIVE IMPULSE(アルバム)
Dope HEADz/2001年6月

ボーカルのJO:YA、X JAPANのHEATH、hideの音を一緒に作ってきたI.N.A.と組んだバンドの1作目です。

10Look At The Sky
Ra:IN/2023年6月

Ra:INが15年ぶりに出したCDの表題曲。3曲で約18分の聴きごたえです。表題曲には日本語の歌も入っています。

アルバムで聴くなら

当店はCDを扱っていないので、ここはAmazonで探すのが早いです。

アルバム発売ひとこと
BLUE BLOOD(X)1989年メジャーデビュー作。紅
Jealousy(X)1991年PATA作のWhite Wind from Mr. Martin
DAHLIA(X JAPAN)1996年Rusty Nailも入った解散前の最後のアルバム
PATA(PATA)1993年ソロ1作目。海外の名手と
Raised on Rock(PATA)1995年ソロ2作目
PRIMITIVE IMPULSE(Dope HEADz)2001年HEATH・I.N.A.と

X JAPANのCDをAmazonで見る PATAのCD Ra:INのCD

ソロとバンド(P.A.F.・Dope HEADz・Ra:IN)

X JAPANの外での活動を表にまとめます。

名前年いっしょにやった人ひとこと
ソロ1993年〜ティム・ボガート、トミー・アルドリッジ、マイク・ポーカロら『PATA』『Raised on Rock』
P.A.F.1998年〜NoB(MAKE-UPのボーカル)2人組。『Patent Applied For』『PAT.#0002』
Dope HEADz2000〜2003年JO:YA(のちにShame)、HEATH、I.N.A.アルバム2枚
Ra:IN2002年〜michiaki(元TENSAW)ほかインスト(歌のない曲)が中心のハードロック。即興が多い

P.A.F.は「Patent Applied For(特許出願中)」の略。1950年代のギブソンのハムバッカー(ピックアップ)も、裏に貼られたシールの文字から同じ「P.A.F.」と呼ばれています。古いレスポール好きなら、思わずにやりとする名前です。

Ra:INは「Rock and Inspiration」の略。2002年にPATA、ベースのmichiaki、ドラムのTetsuで始まり、今はキーボードのDIEとドラムのRyuを加えた4人です。曲の題名と始まりと終わりだけを決めて、あとはその場の即興で演奏します。2023年には15年ぶりのCDを出しました。

PATAのギターの特徴3つ

① レスポールとマーシャルの「素の音」

PATAの音の土台は、古いレスポールを古いマーシャルにつないだ音。エフェクターはごく少なく、ギターとアンプの音をそのまま聴かせます。ハムバッカーの太さに、真空管アンプのざらっとした歪みが乗った音です。

② アコースティックギターも弾く

作曲した「White Wind from Mr. Martin」はアコースティックギターのインスト。「HURRY GO ROUND」でもアコースティックギターを担当しました。激しい曲だけでなく、静かなアコースティックの場面でも名前が出てくるギタリストです。

③ 即興で弾くインスト

ソロ作も、Ra:INも、インスト(歌のない曲)が中心です(歌の入った曲もあります)。Ra:INでは曲の大枠だけ決めて、あとはその場で弾きます。ソロ1作目では、ジェフ・ベックと組んでいたティム・ボガートら、1970年代から活躍してきた海外のハードロックの名手とアルバムを作っています。

本人のレスポールと機材

PATAのギターテック、斉藤透さんが出演した番組『The SAMURAI Road Crew』(2022年)でも、PATAの音の基本は、古いレスポールと古いマーシャルだと紹介されています。代表的な3本は、次のとおりです。

ギター呼び名どんなギター
ギブソン レスポール・スタンダード(1959年製)1号『Jealousy』の録音でアメリカにいたときに手に入れた。PATAの代表的な1本
ギブソン レスポール ゴールドトップ(1950年代半ば)ハゲ金色の塗装がはげていることから付いた呼び名
ギブソン レスポール・カスタム(1970年代・黒)黒カスアマチュアのころから使っている黒いカスタム
マーティンのアコースティックギター(Mr. Martin)ロサンゼルスで買い、「White Wind from Mr. Martin」の録音に使った

※ゴールドトップは、ギターテックの話と自伝では1955年製です。黒カスの年式は、資料によって1970年代前半〜半ばと書き方が違います。

「1号」はスタンダード、「黒カス」はカスタム。同じレスポールでも、見た目の作りが違います。当店の2本で並べました。

台形のマーク クリーム色のピックガード 銀色の金属パーツ

スタンダード(「1号」と同じ型)。当店のBurny Super Grade

四角いマーク 縁取りが何重にも 金色の金属パーツ

カスタム(「黒カス」と同じ型)。当店のBurny カスタム型

※写真は当店の在庫です。PATA本人のギターではありません。

PATAモデルは?1995年ごろ、Burny(フェルナンデス)からエクスプローラー型のPATAモデルが出ていて、そのころは本人もエクスプローラー型を弾いていました。いまは新品では買えないので、見つけるなら中古です。

アンプとエフェクター

種類機材役割
アンプ古いマーシャル(100W)を2台メインの音。歪みはアンプで作る
フェイザーMXR Phase 100(初期型)曲によって、音をうねらせる
ワウ古いVOXのワウ曲によって使う
ブースターMK.4.23ソロで音量を少しだけ上げる(歪みは足さない)
ディレイFree The Toneのディレイと紹介されているソロに余韻を足す
弦La BellaLa Bellaのアーティストとして紹介されている

※本人の公式な機材リストはありません。ギターテックが出演した番組(CROSS BRIDGE)と、自伝を出典とする資料で確かめた内容を書いています。

当店のレスポール型4本を写真でじっくり

ここからは、いま当店にある実機です。写真はすべて当店で撮影したものです。PATAモデルではありませんが、PATAと同じレスポールの形をした4本です。

3本はBurny(バーニー)。1970年代からレスポールタイプを作ってきたフェルナンデスのブランドですが、フェルナンデスは2024年に事業を停止し、2025年7月に破産手続に入ったため、新品はもう手に入りません。もう1本のEpiphone(エピフォン)は、ギブソンのブランドです。

Burny Super GradeBurny SRLG55Burny カスタム型Epiphone LP Standard
形スタンダード型スタンダード型カスタム型スタンダード
色チェリーサンバーストチェリーサンバースト(トラ杢)黒×ゴールドパーツ黒
ピックアップハムバッカー×2(カバーなし)ハムバッカー×2(カバー付き)ハムバッカー×2ハムバッカー×2
重さ(実測)3.625kg3.260kg4.045kg3.965kg
製造年2009年ごろ2013年ごろ2011年—
製造国中国中国中国中国
PATAの機材なら1号と同じスタンダード型1号と同じスタンダード型黒カスと同じ黒のカスタム型同じギブソン系

4本とも、ネックをボディに接着したセットネック。本家のレスポールと同じ作りで、音の伸びに有利です。

レスポールのつまみとスイッチ

3ウェイ・スイッチ ネック側ピックアップ ブリッジ側ピックアップ ブリッジ テールピース ボリューム×2・トーン×2

当店のBurny Super Gradeで見る、レスポールのスイッチとつまみ(当店撮影)

3ウェイ・スイッチは、上がネック側(甘く太い音)、下がブリッジ側(硬く鋭い音)、真ん中が両方。つまみはピックアップごとにボリュームとトーンが1つずつです。エフェクターの少ない弾き方では、この4つのつまみが大事な道具になります。

Burny Super Grade(チェリーサンバースト)

Burny Super Grade レスポールタイプのボディ正面(チェリーサンバースト)
Burny Super Grade。チェリーサンバーストにクリーム色のピックガード(当店撮影)

チェリーサンバーストに台形のポジションマーク、金色のハットノブ。1950年代のスタンダードの雰囲気の1本で、形はPATAの「1号」と同じスタンダード型です。ピックアップはカバーなしのハムバッカーが2つ。シリアルから、2009年ごろの製造と思われます。

Burny Super Gradeの全体
全体。実測3.625kg
Burny Super Gradeのヘッド
ヘッドに「Super Grade」のロゴ

Burny Super Grade(26A064・当店のYouTube)

Burny Super Gradeの在庫ページを見る

Burny SRLG55(チェリーサンバースト・トラ杢)

Burny SRLG55のボディ正面(チェリーサンバースト)
Burny SRLG55。トップにトラ杢が浮かびます(当店撮影)

同じSuper GradeシリーズのSRLG55。マホガニーのボディにメイプルのトップを重ねた王道の組み合わせで、ピックガードは外してあります。長所は実測3.260kgの軽さ。仕入れたときにあったつまみのガリ(雑音)は、当店で直しました。

Burny SRLG55の全体
全体。実測3.260kg
Burny SRLG55のヘッド
ヘッド。表に細かい擦り傷があります
Burny SRLG55のボディ裏
ボディ裏。全体に擦り傷と小さな打痕があります

Burny SRLG55(26A058・当店のYouTube)

Burny SRLG55の在庫ページを見る

Burny レスポール・カスタム型(黒×ゴールド)

Burny レスポール・カスタム型のボディ正面(黒)
Burnyのカスタム型。黒のボディに金色のパーツ(当店撮影)

黒いボディに金色のパーツ。いわゆる「ブラック・ビューティー」で、PATAの「黒カス」と同じ系統です。ボディもネックもマホガニーで、太く粘りのある中低域。シリアルから2011年製と判断しています。

Burny レスポール・カスタム型の全体
全体。実測4.045kg
Burny レスポール・カスタム型のヘッド
ヘッド

Burny レスポール・カスタム型(26A026・当店のYouTube)

Burny カスタム型の在庫ページを見る

Epiphone Les Paul Standard(黒)

Epiphone Les Paul Standard ブラックのボディ正面
Epiphone Les Paul Standard。黒(当店撮影)

ギブソンのブランド、エピフォンのレスポール・スタンダード。「レスポール」の名前が付いた本家筋の1本です。ボディ・ネックともマホガニーで、純正のソフトケースが付きます。

Epiphone Les Paul Standardの全体
全体。実測3.965kg
Epiphone Les Paul Standardのヘッド
ヘッド

Epiphone Les Paul Standard(26A018・当店のYouTube)

Epiphone Les Paul Standardの在庫ページを見る

※4本とも中古品で、年式なりの傷や使用感があります。傷の場所は在庫ページの写真と説明にすべて書いています。どれも当店で09-42の弦を張り、ネック・弦高・オクターブを調整済みです。

中古のレスポール型を買うときに見るところ7つ

レスポール型は中古がたくさん出回っているぶん、状態の差も大きいギターです。店主として毎回確かめているところをまとめました。個人から買うときにも使えます。

① ヘッドの付け根

レスポールはヘッドが後ろに傾いていて、倒したときに付け根が折れやすい形です。割れや修理の跡がないかを必ず見ます。

② 重さ

レスポール型は重いギターです。当店の4本でも、軽いSRLG55(3.260kg)と重いカスタム型(4.045kg)で、約800gも違います。長く立って弾くなら、実測の重さが書いてあるかを確かめましょう。

③ 塗装の欠け

ボディの縁やヘッドの角は、ぶつけて塗装が欠けやすいところ。木の地が見えているかどうかも見ておきます。

コントロールのふたの横の縁の塗装の欠け
SRLG55のボディ裏。コントロールのふたの左の縁に、塗装の小さな欠け(木の地が見えます)
④ 表の細かい擦り傷

ブリッジの下やつまみの周りは、手が触れて細かい擦り傷が付きやすいところです。正面から撮った写真では見えにくく、光が反射する角度でやっと見えます。

SRLG55のつまみの周り
SRLG55のつまみの周り。手が触れやすく、細かい擦り傷が付きやすいところです
⑤ メッキのくすみとペグ

ペグやブリッジのメッキは、年数がたつとくすんだり点サビが出たりします。音には影響しませんが、見た目の好みが分かれます。

ヘッド裏の上の縁の塗装の欠けとペグのメッキのくすみ
SRLG55のヘッド裏。上の縁の塗装の欠け(木の地が見えます)と、ペグのメッキのくすみ
⑥ ネックとフレット

ネックがまっすぐに調整できるか(トラスロッドに余裕があるか)、フレットがどのくらい残っているか。当店では、7フレットのすき間(0.3mm)、12フレットの弦高(6弦2.0mm・1弦1.5mm)、フレットの残り(%)を数字で書いています。

Super Gradeの指板と台形のポジションマーク
Super Gradeの指板。フレットの残りは85〜90%(当店の測定)
⑦ つまみのガリとスイッチ

4つのつまみを回したときの「ガリガリ」という雑音や、3ウェイ・スイッチの接触不良は、古いギターでよく起きます。アンプにつないで、つまみとスイッチを全部動かして確かめましょう。

当店の在庫ページでは、傷の場所・実測の重さ・ネックの数字・付属品を、写真と説明で確認できるようにしています。

いま揃える「PATAっぽい音」

1959年製のレスポールと古いマーシャルを揃えるのは現実的ではないので、いま新品で買えて、同じ役割を果たす機材に置き換えました。PATA流に、つなぐものは少なめです。

ギターレスポール型→ 当店にBurny・Epiphoneの4本 フェイザー(曲によって)本人:MXR Phase 100(初期型)→ いまなら MXR M101 Phase 90 ブースター(ソロで踏む)音量を少しだけ上げる本人:MK.4.23 → 例:J.Rockett ARCHER ディレイ(ソロで踏む)ソロに余韻を足す→ 例:BOSS DD-8 アンプ古いマーシャル系の真空管アンプ→ 例:Marshall SV20H/JCM800 2203 歪みはアンプで作るのが基本 ※音作りの一例です。PATA本人の配線そのものではありません  ふだんはフェイザーも切って、ギター→アンプの音が中心

いちばん大事なのはギターとアンプ。まずはレスポール型をマーシャル系のアンプにつなぎ、手元のボリュームで歪みを調整してみてください。

ひとつずつ紹介

Marshall SV20H/JCM800 2203(アンプヘッド)
古いマーシャルの音を、いまの製品で。SV20Hは昔のマーシャルの音を20Wの小さな本体にまとめたもの、JCM800 2203は80年代ロックの定番の復刻版です。
価格・在庫はリンク先でご確認ください

SV20Hを見る 2203を見る

MARSHALL DSL20H(アンプヘッド)
家やスタジオでも扱いやすい20Wの真空管ヘッド。1台でクリーンと歪みを使い分けたい人に。
価格・在庫はリンク先でご確認ください

サウンドハウスで見る

MXR M101 Phase 90(フェイザー)
PATAが使うPhase 100と同じMXRの、フェイザーの定番。つまみ1つで音がゆっくりうねります。
価格・在庫はリンク先でご確認ください

サウンドハウスで見る

J.Rockett ARCHER/BOSS OD-1X(ブースター)
ソロのときだけ踏んで、音量を少し上げるペダル。PATAは歪みをアンプで作り、ブースターは音量のために使います。ARCHERは音色を変えずに押し出し、OD-1Xは軽い歪みで芯も足せます。
価格・在庫はリンク先でご確認ください

ARCHERを見る OD-1Xを見る

BOSS DD-8/MXR M169 Carbon Copy(ディレイ)
ソロに余韻を足すディレイ。DD-8はデジタルで音がくっきり、Carbon Copyはアナログで音がにじむように重なります。
価格・在庫はリンク先でご確認ください

DD-8を見る Carbon Copyを見る

家で練習するなら

マーシャルを鳴らせない家でも、PATAのパートは練習できます。

VOX amPlug3 High Gain(ヘッドホンアンプ)
ギターに直接挿して、ヘッドホンで聴く小さなアンプ。歪んだ音がしっかり出るので、夜でもXの刻みが練習できます。
価格・在庫はリンク先でご確認ください

サウンドハウスで見る

ZOOM G1X FOUR(マルチエフェクター)
歪み・フェイザー・ディレイなどが1台に。フェイザーやディレイを買う前に、「この音、自分は使うかな?」を試せます。
価格・在庫はリンク先でご確認ください

サウンドハウスで見る

弦・バンドスコア・自伝
PATAが使うのはLa Bellaの弦(当店の4本は09-42で調整)。Xの速い曲は、楽譜を見ながらゆっくりから。人柄を知るなら自伝も。

La Bellaの弦 X JAPANのスコア 自伝

2026年のPATA

2026年10月時点で分かっていることです。

hide Memorial Day 2026に出演
hideの命日の2026年5月2日、川崎のCLUB CITTA'で開かれたトリビュートライブ「hide Memorial Day 2026」に出演。hideが使ったギターも登場し、LUNA SEAのJ、SOPHIAの松岡充らとセッションしました。

Ra:IN
2023年に15年ぶりのCDを出したRa:INが、X JAPANの外でのPATAの本拠地です。ライブの予定は公式サイトで発表されています。

最新情報はPATA Official WebsiteとRa:IN Official Websiteで確認してください。

用語ミニ辞典

この記事に出てきた言葉を、ギターを始めたばかりの人向けにまとめました。

レスポール
ギブソンが1952年に出した、片側だけえぐれた形のギター。PATAの代名詞。
スタンダード/カスタム
レスポールの種類。カスタムは金色のパーツや縁取りの多い豪華な仕様。
ゴールドトップ
ボディの表を金色に塗ったレスポール。1950年代の定番。
セットネック
ネックをボディに接着する作り。ネジで留めるボルトオンより、音が伸びやすいと言われる。
ハムバッカー
コイルを2つ並べたピックアップ。太くてノイズの少ない音。
P.A.F.
1950年代のギブソンのハムバッカーの呼び名。「Patent Applied For(特許出願中)」の略。PATAが組んだ2人組の名前でもある。
フェイザー
音をゆっくりうねらせるエフェクター。
ブースター
音量や歪みを持ち上げるエフェクター。PATAはソロで音量を少し上げるときに踏む。
インスト
歌のない曲。Ra:INやPATAのソロ作に多い。
ギターテック
ライブや録音で、ギタリストの楽器の調整や音の切り替えを受け持つ人。

X JAPANのメンバー

このブログでは、X JAPANのメンバーを1人ずつ取り上げていきます。記事ができたら、ここからリンクします。

YOSHIKIドラム・ピアノ・作曲。リーダー
近日公開
Toshlボーカル
近日公開
hideギター(1987〜1997年)。1998年5月2日、33歳で死去
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PATAギター(1987年〜)
この記事
HEATHベース(1992年〜)。2023年10月29日、55歳で死去
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TAIJIベース(〜1992年)。2011年7月17日、45歳で死去
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SUGIZOギター・バイオリン(2009年〜)
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15人を一覧で比べる:アーティストモデル早見表(本人の機材と当店の在庫)

ほかの記事:hide(X JAPAN)/HEATH(X JAPAN)/TAIJI(X)/SUGIZO(LUNA SEA・X JAPAN)/KIYOSHI(hide with Spread Beaver)/松本孝弘(B'z)/J(LUNA SEA)/Toshiya(DIR EN GREY)/布袋寅泰(BOØWY)/tetsuya(L'Arc〜en〜Ciel)/ken(L'Arc〜en〜Ciel)/ka-yu(Janne Da Arc)/KAZUMA(SIAM SHADE)/GISHO(PENICILLIN)

まとめ

PATAは、1987年から今まで、レスポールを中心に弾いてきたギタリストです。派手な「飛び道具」のhideと並び、古いレスポールと古いマーシャルの素の音で、Xの分厚いギターの片方を支えてきました。hideが亡くなったあとも、hideの曲を弾き続けています。

59年製のレスポールは手が届かなくても、同じ形のギターとマーシャル系のアンプがあれば、PATAの音の骨組みはできます。まずはレスポール型の1本から始めてみてください。

レスポール型のギターを探している方へ

当店では、ネック・弦高・オクターブを調整してからお送りしています。在庫はその時々で変わります。

Burny Super Grade Burny SRLG55

Burny カスタム型 Epiphone Les Paul Standard

弾かなくなったレスポール、ありませんか?

当店はレスポール型をはじめ、エレキギター・ベースを買い取っています。つまみにガリがある、塗装が欠けている、といった状態でもご相談ください。

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参考にした資料

よくある質問

PATAが使っているギターは何ですか?

古いギブソンのレスポールです。代表は1959年製のスタンダード「1号」で、ゴールドトップ「ハゲ」、黒いカスタム「黒カス」など、あだ名を付けて使っています。アンプは古いマーシャルです。

PATAモデルのギターは売っていますか?

1995年ごろ、フェルナンデスのBurnyからエクスプローラー型のPATAモデルが出ていました。いまは新品では買えないので、中古で探すことになります。メインのレスポールの音に近づくなら、レスポール型のギターを選ぶのが近道です。

PATAが作曲したX JAPANの曲は?

1991年のアルバム『Jealousy』に入っている「White Wind from Mr. Martin ~PATA'S NAP~」です。アコースティックギターのインストで、曲名の「Mr. Martin」は録音に使ったマーティンのギターから来ています。もう1曲、1996年の『DAHLIA』の「WRIGGLE」をHEATHと一緒に作曲しています。

PATAという名前の由来は?

漫画『パタリロ!』から取っています。働いていた楽器店で、性格がパタリロに似ていると言われたのが始まりです。本名は石塚智昭です。

Ra:INとはどんなバンドですか?

2002年にPATAが結成した、インスト(歌のない曲)が中心のハードロックのバンドです。「Rock and Inspiration」の略で、曲の大枠だけを決めて即興で演奏します。2023年に15年ぶりのCDを出しました。

PATAっぽい音を出すには何を買えばいいですか?

まずはレスポール型のギターと、マーシャル系の真空管アンプです。エフェクターは少なめが本人流で、歪みはアンプで作ります。足すならフェイザー、ソロで音量を少し上げるブースター、ディレイです。

hideとPATAはどんな関係ですか?

Xのツインギターの相棒です。PATAはhideのソロツアー(1994年・1996年)にも参加し、「HURRY GO ROUND」ではアコースティックギターを弾いています。

中古のレスポール型で気をつけるところは?

ヘッドの付け根の割れや修理の跡、重さ、ネックの反りとフレットの残り、つまみのガリ(雑音)、塗装の欠けです。レスポール型は、倒すとヘッドの付け根が割れやすい形です。

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