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SILVER WOLF GUITARSエレキギター・ベース専門店
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JIRO(GLAY)のベースと音作り|Bacchus BJB-98・TopDogと公式MVで解説【ジャズベース型】

更新日:2026-10-15 文:SILVER WOLF GUITARS 森 将大

※この記事にはプロモーション(サウンドハウスへの広告リンク)が含まれます。当店の在庫も紹介しています。

先に結論
  • GLAYのJIROのベースは、資料に出てくるものがどれもジャズベース型。1990年代はBacchusの「BJB-98」(GLAY JIROモデル)、のちにSGCraftsのTopDogのシグネチャー(JRO-01・JRO-03)。フェンダーのインタビューでは、American Ultra II Jazz Bassについて話しています。
  • 本名は和山義仁。1972年に北海道函館市で生まれ、1992年にGLAYに加入。1994年にYOSHIKIがプロデュースした「RAIN」でメジャーデビューし、1999年の「GLAY EXPO '99 SURVIVAL」では約20万人の前で弾きました。
  • 当店にJIROモデルはありませんが、同じジャズベース型が4本あります(JIROモデルではありません)。音作りは、ジャズベース型にベース用のプリアンプを1台足すところから始めるのがおすすめです。

GLAYのベーシスト、JIRO。

1992年にGLAYに加わってから30年以上、GLAYの低音を支えてきました。GLAYの外でも、the pillowsの山中さわおと組んだバンド、THE PREDATORSでベースを弾いています。

この記事では、中古ギター・ベース店を営んでいる私が、JIROのベースと音作りを、GLAYの公式ミュージックビデオと自作の図、当店にあるジャズベース型の実機の写真でまとめました。JIROモデルが見つからないとき、何を選べばいいかも、店主の目線で紹介します。

この記事で分かること
  • JIROがどんなベーシストか(年表・エピソードつき)
  • GLAYの公式MVと、JIROのベースの聴き方
  • 資料に出てくるJIROのベース(Bacchus・TopDog・Fender)
  • ジャズベース型のしくみ(つまみ・ピックアップ・ネック)
  • 当店のジャズベース型4本の実機(写真と動画)
  • 中古のジャズベース型を買うときに見るところ7つ
  • いま新品で揃えられる、代わりの音作りの機材
森
この記事を書いた人:森
中古エレキギター・ベースを整備して販売しているシルバーウルフの店主(古物商)。ネックや弦高を調整してから送り出しています。JIROモデルやジャズベース型の買取もご相談ください。

JIROってどんな人?

名前JIRO(ジロー)/本名:和山義仁(わやま よしひと)
生まれ1972年10月17日/北海道函館市
担当GLAYのベース
主なバンドGLAY(1992年〜)、THE PREDATORS(2005年〜)
GLAYの前バンド「ピエロ」
資料に出てくるベースBacchus BJB-98(1990年代のGLAY JIROモデル)、TopDogのJRO-01・JRO-03、Fender American Ultra II Jazz Bass(どれもジャズベース型)

北海道函館市の生まれです。GLAYに入る前は「ピエロ」というバンドにいました。ギターのTAKUROに誘われて、1992年にGLAYに加わります(1991年と書いている資料もあります)。ここで、TERU・TAKURO・HISASHI・JIROの4人がそろいました。

1994年、X JAPANのYOSHIKIがプロデュースしたシングル「RAIN」でメジャーデビュー。1999年7月31日の「GLAY EXPO '99 SURVIVAL」(幕張)では約20万人を集めました。2005年からは、GLAYと並んでTHE PREDATORSでも活動しています。2024年、GLAYはデビュー30周年を迎えました。

JIRO 年表 1972函館市に生まれる(10月17日) 加入前バンド「ピエロ」 1992GLAYに加入TAKUROに誘われて 1994「RAIN」でメジャーデビュープロデュースはYOSHIKI 90年代Bacchus BJB-98(JIROモデル) 1999GLAY EXPO '99 SURVIVAL7月31日・幕張で約20万人 2005THE PREDATORSを組む山中さわお(the pillows)と 2024GLAYデビュー30周年

JIROを知るエピソード7つ

JIROの人となりと、ベースにかかわる話を集めました。資料によって書き方が違う話は、はっきりしているところだけを書いています。

  1. 「JIRO」は、とっさに付けた名前
    本名は和山義仁。名前を聞かれたときに、その場で「JIRO」と答えたのが始まりだと紹介されています。本名とは関係のない名前です。
  2. GLAYの前は「ピエロ」
    GLAYに入る前は、「ピエロ」というバンドで活動していました。
  3. 誘ったのはTAKURO
    GLAYに入るきっかけは、ギターのTAKUROに誘われたことでした。1992年に4人がそろい、いまのGLAYの形になります。
  4. デビュー曲のプロデュースはYOSHIKI
    1994年のメジャーデビュー曲「RAIN」は、X JAPANのYOSHIKIのプロデュースです。X JAPANのベーシストの話はHEATHの記事とTAIJIの記事にまとめています。
  5. 20万人の前で弾いたベーシスト
    1999年7月31日の「GLAY EXPO '99 SURVIVAL」は、幕張メッセの駐車場に作った特設ステージでのライブ。約20万人が集まり、当時、1組のアーティストの有料ライブとしては世界一の人数とされました。
  6. GLAYの外でも、ベース
    2005年、the pillowsの山中さわおとTHE PREDATORSを組みました。GLAYとは別のメンバーで、ここでもJIROはベースを担当しています。
  7. JIROモデルは、どれもジャズベース型
    1990年代のBacchus BJB-98も、TopDogのJRO-01・JRO-03も、形はジャズベース型。JRO-01は「ステッカーの初号機」として紹介されています。ブランドが変わっても、資料に出てくるベースの形はずっとジャズベース型です。

公式MVで聴くGLAYのJIRO

GLAYの公式チャンネルが公開しているミュージックビデオから、3本を選びました。まずは曲として楽しんで、2回目からベースの音を探してみてください。

1本目は「HOWEVER」。GLAYのバラードの中でも、とくに広く知られた1曲です。ゆったりした曲は、ベースの一音一音の長さと、音を切るタイミングがよく聞こえます。

GLAY「HOWEVER」ミュージックビデオ(GLAY 公式チャンネル)

2本目は「誘惑」。速いテンポのロックナンバーです。ドラムといっしょに、曲を前へ前へと押し出すベースを追いかけてみてください。

GLAY「誘惑」ミュージックビデオ(GLAY 公式チャンネル)

3本目は「とまどい」。歌の後ろでベースがどこで動き、どこで同じ音を続けているか、耳で追ってみてください。

GLAY「とまどい」ミュージックビデオ(GLAY 公式チャンネル)

※曲の作詞・作曲と発売日は、確かめられた資料がそろってから書き足します。

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JIROのベースの聴き方のコツ3つ

バンドの音からベースだけを聞き分けるのは、慣れないと難しいものです。ベースを始めたばかりの人におすすめの聴き方を3つ紹介します。

① ヘッドホンで、いちばん低い音だけを追う

スマートフォンのスピーカーでは、ベースの低い音はほとんど聞こえません。ヘッドホンかイヤホンで聴き、歌でもギターでもない「いちばん低いところで鳴っている音」を探します。最初は、サビのあたまの1音だけでかまいません。

② バスドラムと重なるところを探す

ベースは、ドラムのバスドラム(足で踏む大きな太鼓)と同じタイミングで鳴ることが多い楽器です。「ドン」という音と、ベースの音が重なるところを探すと、ベースのリズムが見えてきます。ここがそろっているバンドは、聴いていて体が自然に揺れます。

③ 歌のないところで耳をすます

イントロや間奏など、歌が休んでいるところは、ベースがよく聞こえる場所です。同じ音を刻み続けているのか、動いているのか。気づいたことをメモしておくと、自分で弾くときの手がかりになります。

聴く順番の例:ゆったりした「HOWEVER」で一音の長さを聴き、速い「誘惑」でリズムの刻みを聴き、最後に「とまどい」で歌の後ろの動きを聴く。ゆっくりの曲から速い曲へ進むと、耳がベースに慣れていきます。

GLAYの外で ── THE PREDATORS

2005年、JIROはthe pillowsの山中さわおと、3人組のバンドTHE PREDATORSを組みました。山中さわおがボーカルとギター、JIROがベース、そこにドラムが加わる形です。

ギターが1本の3人組は、ギター2本のGLAYより音の数が少ない編成です。ギターがソロを弾くあいだ、低い音を支えるのはベースだけになります。バンドが変わるとベースの役目も変わるので、聴きくらべるのもおもしろいところです。

本人のベース(Bacchus・TopDog・Fender)

JIROの使うベースとして資料に出てくるのは、どれもジャズベース型です。ニュース記事やインタビューで紹介されているものを、表にまとめました。

ベース時期・資料どんなベース
Bacchus BJB-98(GLAY JIROモデル)1990年代Bacchusのジャズベース型のJIROモデル
TopDog JRO-01音楽ナタリー・BARKSの記事TopDogのジャズベース型。JIROの代名詞と言われる、通称「初号機」として紹介されている
TopDog JRO-03使用ベースの紹介記事SGCraftsのTopDogの、ジャズベース型のシグネチャー
Fender American Ultra II Jazz Bassfendernews.jpのインタビューフェンダーのジャズベース。インタビューでこのベースについて話している

※本人の公式な機材リストは確かめられませんでした。上の表は、音楽ナタリー・BARKSのニュース記事、fendernews.jpのインタビューなどで紹介されている内容です。アンプとエフェクターは確かめられなかったため書いていません。店で売られたモデルと、本人がステージで使うベースが同じ作りかどうかも確かめられませんでした。

資料に出てくるJIROのベース 1990年代BacchusBJB-98GLAY JIROモデル TopDog(SGCrafts)JRO-01初号機「ステッカーの初号機」 TopDog(SGCrafts)JRO-03ジャズベース型のシグネチャー FenderAmerican Ultra IIJazz Bassインタビューで紹介 4本とも、形はジャズベース型 ※時期がはっきりしているのはBJB-98(1990年代)だけです

4本を並べると、JIROがブランドを変えても、ジャズベースの形を選び続けていることが分かります。ジャズベースは、細めのネックと、2つのピックアップの組み合わせで音を作るベースです。次の章で、しくみを当店の実機で見てみます。

ジャズベース型のしくみ

ピックアップ2つ、つまみ3つ

ジャズベースは、ピックアップ(弦の振動を拾う部品)が2つ、つまみが3つ。ピックアップごとのボリュームと、全体のトーン(音色)です。当店のFGN NCJB-10R/ALで見てみましょう。

ネック側ピックアップ ブリッジ側ピックアップ ブリッジ 123 1 ネック側の音量 2 ブリッジ側の音量 3 音色(トーン)

当店のFGN NCJB-10R/ALで見る、ジャズベースのピックアップとつまみ(当店撮影)。JIROのベースではありません

2つのボリュームを両方とも上げると、太さと抜けのバランスがいい、ジャズベースらしい音。ネック側を少し下げるとブリッジ側の硬い音が前に出て、輪郭がはっきりします。反対にブリッジ側を下げると、丸く太い音になります。トーンは、回すほど高い音が削れて、こもった柔らかい音に変わります。

ジャズベースのピックアップは、シングルコイルという種類です。片方だけで鳴らすと「ジー」という雑音が出やすいので、ふだんは2つとも上げて、音量のバランスで音を作るのが基本です。

ネックはネジで留める「ボルトオン」

ジャズベース型の多くは、ネックをボディに4本のネジで留める作りです。当店のNCJB-10R/ALの裏を見ると、ネックの付け根に金属のプレートがあります。

4本のネジで留める

ボルトオン。当店のFGN NCJB-10R/ALの裏(当店撮影)

ボルトオンは、音の立ち上がりが速く、ネックの交換や修理がしやすいのが利点です。中古のベースでは、これが安心材料になります。

ネックの細さ

ジャズベースは、ネックの付け根(ナット)のあたりが細めで、手の小さい人でも握りやすい形です。それでも太さや厚みはモデルによって違います。たとえば当店のGrassRoots G-JB-47Rは少し薄めのネック、Fender Japan JB62-75USは62年スタイルの細身のネックです。できれば実物を握って確かめてください。

当店のジャズベース型4本を写真でじっくり

ここからは、いま当店にある実機です。写真はすべて当店で撮影したものです。JIROモデルではありませんが、JIROのベースと同じジャズベース型の4本です。

FGN NCJB-10R/ALGrassRoots G-JB-47RBURNY BASSFender Japan JB62-75US
形ジャズベース型ジャズベース型ジャズベース型ジャズベース型
色黒黒3カラー・サンバースト3トーン・サンバースト
ボディアルダーアルダーアルダーアルダー
指板ローズウッドローズウッドメイプルローズウッド
つまみ2ボリューム・1トーン2ボリューム・1トーン2ボリューム・1トーン2ボリューム・1トーン
重さ(実測)4.450kg4.420kg5.310kg4.215kg
フレットの残り90%約8〜9割約4割85〜90%
製造日本製—1970年代と思われる日本製(1997〜2000年)

FUJIGEN(FGN)Neo Classic NCJB-10R/AL(黒)

FGN NCJB-10R/ALのボディ正面(黒)
FGN NCJB-10R/AL。黒いボディに、べっこう柄のピックガード(当店撮影)

フジゲンのネオ・クラシック・シリーズのジャズベース型。アルダーのボディ、メイプルのネック、ローズウッドの指板という、ジャズベースの王道の組み合わせです。フレットを円弧状に打つフジゲン独自の「サークル・フレッティング・システム」で、音の立ち上がりがはっきりしています。864mmのロングスケール、20フレット、ピックアップはフジゲンのオリジナル。日本製です。

FGN NCJB-10R/ALの全体
全体。実測4.450kg
FGN NCJB-10R/ALのつまみ
つまみはボリューム2つとトーン1つ

FGN NCJB-10R/AL(26A056・当店のYouTube)

FGN NCJB-10R/ALの在庫ページを見る

GrassRoots G-JB-47R(黒)

GrassRoots G-JB-47Rのボディ正面(黒)
GrassRoots G-JB-47R。これも黒に、べっこう柄のピックガード(当店撮影)

ESPのグループのブランド、グラスルーツのジャズベース型です。アルダーのボディにハードメイプルのネック、ローズウッドの指板。ネックが少し薄めで握りやすく、はじめての1本にも向いています。ネック側とブリッジ側のボリューム、全体のトーンという、ジャズベースらしいつまみの並びです。864mmのロングスケール、20フレット。

GrassRoots G-JB-47Rのヘッド
ヘッド
GrassRoots G-JB-47Rの裏側の全体
裏側の全体。実測4.420kg

GrassRoots G-JB-47R(18A009・当店のYouTube)

GrassRoots G-JB-47Rの在庫ページを見る

Fernandes BURNY BASS(1970年代・3カラー・サンバースト)

BURNY BASSのボディ正面(3カラー・サンバースト)
フェルナンデスの初期の「BURNY BASS」(当店撮影)

フェルナンデスの初期にだけ見られる、筆記体のロゴの「BURNY BASS」。細かい年式は分かりませんが、1970年代のものと思われるジャズベース型です。アルダーのボディに、メイプルのネックと指板。古いぶん、フレットは約4割まで減っていて、次にすり合わせるときはフレット交換が必要です。実測5.310kgと重めです。フェルナンデスは2024年に事業を停止し、2025年7月に破産手続に入りました。

BURNY BASSのヘッドの筆記体ロゴ
ヘッドに筆記体で「Fernandes BURNY BASS」
BURNY BASSのボディ裏
ボディ裏。年代なりの色焼けと傷があります

BURNY BASSの在庫ページを見る

Fender Japan JB62-75US(3トーン・サンバースト)

Fender Japan JB62-75US(当店の在庫)
Fender Japan JB62-75US(当店撮影)

フェンダー社のライセンスで日本で作られていたブランド、フェンダージャパンのジャズベース。62年のジャズベースを再現したモデルに、フェンダーUSA製のヴィンテージ・タイプのピックアップを積んだ、型番の最後が「US」のモデルです。ネックの付け根のシリアル(「Crafted in Japan」、Oで始まる番号)から、1997〜2000年の日本製。当時の定価は75,000円(税別)でした。

ボディはアルダー、ネックはメイプル、指板はローズウッド。62年スタイルの細身のネックで、ロングスケール(34インチ)、20フレット。2ボリューム・1トーン、ヴィンテージ・タイプのブリッジ、逆巻きのクローバー・ペグと、ジャズベースの元の形に近い作りです。

Fender Japan JB62-75US(当店の在庫)
Fender Japan JB62-75US・別の角度(当店撮影)
Fender Japan JB62-75US(当店の在庫)
Fender Japan JB62-75US・別の角度(当店撮影)
Fender Japan JB62-75US(当店の在庫)
Fender Japan JB62-75US・別の角度(当店撮影)
Fender Japan JB62-75US(当店の在庫)
Fender Japan JB62-75US・別の角度(当店撮影)
Fender Japan JB62-75US(当店の在庫)
Fender Japan JB62-75US・別の角度(当店撮影)

Fender Japan JB62-75USの在庫ページを見る

※4本とも中古品で、年式なりの傷や使用感があります。傷の場所は在庫ページの写真と説明に書いています。どれも当店で45-105の弦を張り、12フレットの弦高を4弦2.5mm・1弦2.0mmに調整しています。

4本をくらべる ── 選び方の目安

同じジャズベース型でも、4本はそれぞれ性格が違います。どんな人に向いているか、店主の目線でまとめました。

こんな人におすすめ理由
はじめての1本GrassRoots G-JB-47R少し薄めのネックで握りやすい。フレットも約8〜9割残っている
弾きやすさと音の立ち上がりFGN NCJB-10R/ALフジゲンのサークル・フレッティング・システム。フレットは90%
ジャズベースの元の形に近いものFender Japan JB62-75US62年のジャズベースの再現に、USA製のピックアップ。いちばん軽い4.215kg
古いベースの味を楽しみたいBURNY BASS1970年代と思われる筆記体ロゴ。フレット交換を前提に、自分好みに仕上げたい人向け

重さも大事な選ぶ基準です。4本のうちいちばん軽いのはFender Japan JB62-75USの4.215kg、いちばん重いのはBURNY BASSの5.310kg。1kg以上の差は、立って長く弾くと肩ではっきり分かります。

指板の色でも、見た目と音の印象が変わります。BURNY BASSはメイプル(白っぽい木)、ほかの3本はローズウッド(茶色い木)です。メイプル指板は少し明るく硬い音、ローズウッド指板は少し丸い音と言われます。

黒か、サンバーストか:黒が2本(FGN・GrassRoots)、サンバーストが2本(BURNY BASS・Fender Japan)。弾いていて気分が上がる色の1本が、いちばん長く付き合えます。

JIROモデルを探す前に知っておきたいこと

JIROモデルそのものが欲しい人に向けて、中古で探すときに知っておきたいことをまとめました。

① 型番と時期を確かめる

資料に出てくるJIROモデルには、1990年代のBacchus BJB-98と、TopDogのJRO-01・JRO-03があります。同じ「JIROモデル」でも、ブランドも時期も違います。売られているものが、どのブランドの、どの型番なのかを、まず確かめましょう。

② 本人のベースと、売られたモデルは別もの

本人がステージで使うベースは、本人のために作られた1本です。店で売られたJIROモデルと、材や部品が同じとは限りません。「本人と同じ形のベース」と考えておくと、買ったあとにがっかりしません。

③ 見つからないときは、同じ形から

アーティストモデルは作られた数が少なく、中古でもいつも出てくるとは限りません。見つからないときは、同じジャズベース型から選ぶのが近道です。ジャズベース型は、いちばん多く作られてきた形のひとつで、新品でも中古でも選ぶ幅があります。

買取もご相談ください:当店では、Bacchus・TopDogのJIROモデルをはじめ、ジャズベース型の買取をしています。弾かなくなった1本があれば、状態が悪くてもまずはご相談ください。

中古のジャズベース型を買うときに見るところ7つ

ジャズベース型は中古でたくさん出回っているぶん、状態の差も大きいベースです。店主として毎回確かめているところをまとめました。

① ネックの反りとトラスロッド

ネックがまっすぐに調整できるか、トラスロッド(ネックの中の金属の棒)に余裕があるかを確かめます。当店では、1フレットと最後のフレットを押さえたときの7フレットのすき間(0.3mm)と、トラスロッドが締める・ゆるめる両方向に回るか(±60°まで確認)を書いています。

② フレットの残り

フレットが減っていると、音がビリついたり、音程が合わなくなったりします。古いベースほど、ここが大事です。

減ったフレットとメイプルの指板
当店の1970年代のBURNY BASS。フレットは約4割まで減っています。こうした点も在庫ページに書いています
③ 黒い塗装の擦り傷

黒い塗装は、細かい擦り傷が光で目立ちやすい色です。正面から撮った写真では見えにくく、光が反射する角度でやっと見える傷もあるので、斜めから撮った写真があるかも見ておきましょう。

黒いボディの裏の小さな擦り傷
当店のG-JB-47Rのボディ裏。黒い塗装は、小さな擦り傷が白く光って見えます
④ ピックガードが交換されていないか

ピックガードは、持ち主が好みで取り替えることの多い部品です。当店のFender Japan JB62-75USも、ピックガードが赤べっこう柄で、純正の茶べっこう柄から交換されたものと思われます。取り付け用と思われる小さな穴も3か所あります。元の部品にこだわる人は、説明の「交換」「穴」の書き込みを見ておきましょう。

⑤ つまみのガリとピックアップ

つまみを回したときの「ガリガリ」という雑音は、古いベースでよく起きます。2つのピックアップを片方ずつ鳴らして、両方からきちんと音が出るかも確かめます。

⑥ 重さ

ベースはギターより重く、当店の4本も4.215kgから5.310kgまであります。同じ型番でも、木の重さで数百グラム違うことがあります。長く立って弾くなら、実測の重さが書いてあるかを見ておきましょう。

⑦ シリアルと年式、付属品

年式は、シリアル(製造番号)から分かることがあります。当店のFender Japan JB62-75USは、ネックの付け根のシリアルから1997〜2000年の製造と判断しています。ケースが付くかどうかでも、買ったあとの出費が変わります(当店のNCJB-10R/ALは非純正のソフトケース付き、JB62-75USは本体のみ)。

当店の在庫ページでは、傷の場所・実測の重さ・ネックの数字・付属品を、写真と説明で確認できるようにしています。

JIROに近づく音作り(いま新品で揃える)

JIROのアンプとエフェクターは、確かめられる資料が見つかりませんでした。ここで紹介するのは、JIROの機材ではなく、ジャズベース型の音を作るための代わりの機材です。つなぎ方の例はこうです。

ベースジャズベース型(つまみ3つ)→ 当店の在庫に同じ形が4本 プリアンプ太さと押し出しを足す→ 例:SansAmp BASS DRIVER DI V2、BOSS BB-1X 好みで歪みロックな曲で荒さを足す→ 例:Darkglass Alpha・Omega アンプ家なら小型のベースアンプ→ 例:AMPEG MICRO-VR HEAD スタジオなら置いてあるベースアンプで ※音作りの一例です。JIRO本人の機材・配線ではありません

最初の一歩はプリアンプです。ベースとアンプのあいだにプリアンプを1台置くだけで、音に太さと押し出しが出ます。アンプは、自分の練習場所が決まってから選べば無駄がありません。

そろえる順番(費用の小さい順)

① ヘッドホンアンプVOX amPlug3 Bass ② ベース用マルチエフェクターZOOM B1X FOUR ③ プリアンプBOSS BB-1X/SansAmp BASS DRIVER DI V2 ④ 歪み・小型アンプDarkglass Alpha・Omega/AMPEG MICRO-VR ※棒の長さは費用の大小の目安。値段はリンク先で確認を

ひとつずつ紹介

TECH21 SansAmp BASS DRIVER DI V2(ベース用プリアンプ)
JIROの機材ではありません。代わりに、ベース用プリアンプの定番を。音に太さと少しの歪みを足せて、ライブハウスの卓に直接送るDIとしても使えます。
価格・在庫はリンク先でご確認ください

サウンドハウスで見る

BOSS BB-1X(プリアンプ/オーバードライブ)
これもJIROの機材ではなく、代わりの1台です。もう少し手軽に始めたい人に。元の音を残しながら歪みを足せる、BOSSのベース用ペダルです。
価格・在庫はリンク先でご確認ください

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Darkglass Electronics Alpha・Omega(プリアンプ/歪み)
JIROの機材ではありません。ロックな曲で、ベースの音に荒さと迫力を足したい人に。歪みの量を細かく決められるので、少しだけ足す使い方もできます。
価格・在庫はリンク先でご確認ください

サウンドハウスで見る

AMPEG MICRO-VR HEAD(ベースアンプヘッド)
JIROのアンプではありません。家やスタジオで、ロックのベースの定番Ampegらしい太い低音を出すための小型のヘッドです。
価格・在庫はリンク先でご確認ください

サウンドハウスで見る

家で練習するなら

アンプを鳴らせない家でも、GLAYの曲でベースの練習はできます。店主としておすすめする練習は、次の3つです。

  1. 8分音符をそろえる
    メトロノームに合わせて、同じ音を8分音符で弾き続けます。音の大きさと長さがそろうまで、ゆっくりのテンポから始めます。
  2. MVに合わせて、ルート音だけ弾く
    コードのいちばん下の音(ルート音)だけを、曲に合わせて弾いてみます。難しいフレーズを弾く前に、曲の流れを体で覚えられます。
  3. つまみを動かして音を覚える
    2つのボリュームとトーンを少しずつ動かして、音の変わり方を耳で覚えます。
VOX amPlug3 Bass(ヘッドホンアンプ)
ベースに直接挿して、ヘッドホンで聴く小さなアンプ。夜でも練習できます。
価格・在庫はリンク先でご確認ください

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ZOOM B1X FOUR(ベース用マルチエフェクター)
アンプの音・歪み・コンプが1台に。リズムマシンも入っているので、ドラムに合わせて練習できます。いろいろな音を試してみたい人の最初の1台に。
価格・在庫はリンク先でご確認ください

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バンドスコア・弦・ピック
楽譜があると、ベースの動きを目で確かめられます。弦は当店の在庫と同じ45-105がおすすめです。

GLAYのスコア 弦 45-105 ベースのピック

用語ミニ辞典

この記事に出てきた言葉を、ベースを始めたばかりの人向けにまとめました。

ジャズベース
フェンダーが作ったベースの形。ピックアップ2つ、つまみ3つ。JIROのベースはこの形。
シグネチャーモデル
アーティスト本人の名前を冠したモデル。JIROならBJB-98やJRO-03。
初号機
同じモデルで最初に作られた1本。
ボルトオン
ネックをボディにネジで留める作り。立ち上がりが速く、直しやすい。
シングルコイル
ジャズベースのピックアップの種類。抜けのいい音だが、片方だけだと雑音が出やすい。
サークル・フレッティング・システム
フレットを円弧状に打つ、フジゲン独自の作り。
プリアンプ
アンプの前で音を整え、太さや歪みを足す機材。
DI
ベースの音を、ライブハウスやスタジオの卓に直接送るための機材。
トラスロッド
ネックの中に入っている金属の棒。締めたり緩めたりして、ネックの反りを直す。
弦高
弦と指板のすき間の高さ。低いほど押さえやすいが、低すぎると音がビリつく。

GLAYのメンバー

このブログでは、GLAYのメンバーを1人ずつ取り上げていきます。記事ができたら、ここからリンクします。

TERUボーカル
記事を読む
TAKUROギター。JIROをGLAYに誘った
記事を読む
HISASHIギター
記事を読む
JIROベース(1992年〜)
この記事

61人を一覧で比べる:アーティストモデル早見表(本人の機材と当店の在庫)

ほかの記事:TERU(GLAY)/TAKURO(GLAY)/HISASHI(GLAY)/HEATH(X JAPAN)/J(LUNA SEA)/tetsuya(L'Arc〜en〜Ciel)/GISHO(PENICILLIN)/TAIJI(X)/Toshiya(DIR EN GREY)/ka-yu(Janne Da Arc)/hide(X JAPAN)/PATA(X JAPAN)/SUGIZO(LUNA SEA・X JAPAN)/ken(L'Arc〜en〜Ciel)/松本孝弘(B'z)/布袋寅泰(BOØWY)/KAZUMA(SIAM SHADE)/KIYOSHI(hide with Spread Beaver)/you(Janne Da Arc)/INORAN(LUNA SEA)/DAITA(SIAM SHADE)/青木智仁(ベーシスト)/NATCHIN(SIAM SHADE)/鮎川誠(シーナ&ロケッツ)/亀田誠治(東京事変)/高中正義(ギタリスト)/Char(ギタリスト)/YOSHIKI(X JAPAN)/平沢進(P-MODEL)/千聖(PENICILLIN)/Toshl(X JAPAN)/アッコ(GO!GO!7188)/フルカワミキ(SUPERCAR)/アベフトシ(THEE MICHELLE GUN ELEPHANT)/ルーク篁(聖飢魔II)/hyde(L'Arc〜en〜Ciel)/松井常松(BOØWY)/ユウ(GO!GO!7188)/ウエノコウジ(THEE MICHELLE GUN ELEPHANT)/薫(DIR EN GREY)/中村弘二(SUPERCAR)/長岡亮介(東京事変)/Die(DIR EN GREY)/いしわたり淳治(SUPERCAR)/椎名林檎(東京事変)/チバユウスケ(THEE MICHELLE GUN ELEPHANT)/稲葉浩志(B'z)/I.N.A.(hide with Spread Beaver)/氷室京介(BOØWY)/向井秀徳(NUMBER GIRL・ZAZEN BOYS)/田渕ひさ子(NUMBER GIRL)/RYUICHI(LUNA SEA)/真矢(LUNA SEA)/中尾憲太郎(NUMBER GIRL)/今井寿(BUCK-TICK)/三輪テツヤ(スピッツ)/EMMA(THE YELLOW MONKEY)/生形真一(ELLEGARDEN)/田原健一(Mr.Children)/横山健(Hi-STANDARD)

まとめ

JIROは、北海道函館市に生まれ、TAKUROに誘われて1992年にGLAYに加わったベーシストです。1994年のデビューから、20万人を集めた1999年のGLAY EXPO、そして30周年まで、GLAYの低音を支えてきました。資料に出てくるベースは、Bacchus・TopDog・Fenderと、どれもジャズベース型です。

JIROモデルが見つからなくても、ジャズベース型の1本と、プリアンプが1台あれば、音作りの練習は始められます。まずは公式MVでベースの音を探すところから、JIROの音に近づいてみてください。

ジャズベース型を探している方へ

当店では、ネック・弦高・オクターブを調整してからお送りしています。在庫はその時々で変わります。

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弾かなくなったJIROモデル、ありませんか?

当店はBacchus・TopDogのJIROモデルをはじめ、エレキベース・ギターを買い取っています。塗装に傷がある、つまみにガリがある、といった状態でもご相談ください。

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参考にした資料

よくある質問

JIROが使っているベースは何ですか?

資料に出てくるのは、どれもジャズベース型です。1990年代はBacchusのBJB-98(GLAY JIROモデル)、のちにSGCraftsのTopDogのシグネチャーJRO-01・JRO-03。fendernews.jpのインタビューでは、フェンダーのAmerican Ultra II Jazz Bassについて話しています。本人の公式な機材リストは確かめられませんでした。

JIROの本名と出身は?

本名は和山義仁(わやま よしひと)です。1972年10月17日、北海道函館市の生まれです。

「JIRO」という名前の由来は?

名前を聞かれたときに、その場で「JIRO」と答えたのが始まりだと紹介されています。本名とは関係のない名前です。

JIROはいつGLAYに入ったのですか?

1992年です(1991年と書いている資料もあります)。ギターのTAKUROに誘われたのがきっかけで、GLAYの前は「ピエロ」というバンドにいました。

GLAYのデビューはいつですか?

1994年、X JAPANのYOSHIKIがプロデュースしたシングル「RAIN」でメジャーデビューしました。1999年7月31日の「GLAY EXPO '99 SURVIVAL」(幕張)では約20万人を集めています。

THE PREDATORSとは何ですか?

2005年に、the pillowsの山中さわおと組んだ3人組のバンドです。JIROはここでもベースを担当しています。

シルバーウルフにJIROモデルはありますか?

いまは在庫にありません。JIROモデルではありませんが、同じジャズベース型のFGN NCJB-10R/AL、GrassRoots G-JB-47R、BURNY BASS、Fender Japan JB62-75USを記事で紹介しています。JIROモデルの買取もしています。

JIROっぽい音を出すには何から買えばいいですか?

JIROのアンプやエフェクターは確かめられなかったので代わりの機材になりますが、ジャズベース型のベースに、ベース用のプリアンプ(TECH21 SansAmp BASS DRIVER DI V2やBOSS BB-1Xなど)を1台足すところから始めるのがおすすめです。

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