kenの使用ギターと音作り|フェルナンデスLAシリーズ実機3本と公式MVで解説【L'Arc〜en〜Ciel】
更新日:2026-10-02 文:SILVER WOLF GUITARS 森 将大
※この記事にはプロモーション(サウンドハウス・Amazonへの広告リンク)が含まれます。当店の在庫も紹介しています。
- kenは2009年までフェルナンデスと契約し、ストラト型のLD、ヘッドが逆向きのLA、フライングV型のLVの3つのシグネチャーシリーズを使っていた。2010年からはフェンダーと契約。
- フェルナンデスのkenモデルはすでに生産を終えていて、手に入れるなら中古。当店の在庫はLAシリーズ(LA-115KK・LA-80KK)。
- kenの音の決め手は、開放弦を混ぜたアルペジオと、浮遊感のあるディレイ。まずはディレイ1台(BOSS DD-8など)から。
L'Arc〜en〜Cielのギタリスト、ken。
開放弦を響かせたきらびやかなアルペジオと、ディレイで空間に広がっていくギター。「花葬」「winter fall」「虹」「NEO UNIVERSE」と、L'Arc〜en〜Cielでいちばん多くの曲を書いてきた作曲家でもあります。2017年には『ギター・マガジン』の「日本の偉大なギタリストTOP100」で36位に選ばれました。
この記事では、中古ギター店を営んでいる私が、店にあるkenモデルの実機3本を写真で見せながら、kenのギターと音作りを、公式MVと一緒にまとめました。
- kenがどんなギタリストか(年表・エピソードつき)
- 公式MVで見るkenのギターと、ギターが聴ける名曲10選
- フェルナンデスのLD・LA・LVシリーズと、フェンダーのシグネチャーモデル
- 当店にあるフェルナンデス製kenモデル3本
- 中古のkenモデルを買うときに見るところ7つ
- kenっぽい音を、いま新品で揃えるなら
kenってどんな人?
| 本名 | 北村 健(きたむら けん) |
|---|---|
| 生まれ | 1968年11月28日/滋賀県(現在の米原市) |
| 担当 | ギター(L'Arc〜en〜Ciel)、ソロではボーカルとギター |
| 主なバンド | L'Arc〜en〜Ciel(1992年〜)、SONS OF ALL PUSSYS、ソロ |
| 学歴 | 名古屋工業大学 工学部(建築を専攻) |
ギターを始めたのは中学生のころ。お姉さんが買ってもらったものの弾かずに置いてあったフォークギターを、なんとなく触ってみたのが始まりでした。近所には1つ年下の幼なじみ、のちにL'Arc〜en〜Cielのリーダーになるtetsuyaがいました。
大学では建築を学んでいましたが、1992年、tetsuyaからの電話でL'Arc〜en〜Cielに加入します。初期のアルバムは収録曲の半分以上がkenの作曲。今もL'Arc〜en〜Cielでいちばん多くの曲(50曲以上)を書いているのがkenです。
人柄が分かるエピソード8つ
- 始まりは姉のフォークギター
コード譜どおりに弾こうとしても難しくてうまく弾けない。そこで、開放弦を使ってEmをEm7に、FをFMaj7にと自己流で崩して弾いてみたら、その響きの美しさにひかれたそうです。開放弦を混ぜたアルペジオは、今もkenのギターの大きな特徴です。 - 中学の文化祭ではボーカル
初めてステージに立った中学の文化祭では、なんとボーカル担当。オジー・オズボーンの「ミスター・クローリー」をアカペラで歌ったそうです。 - 大学では建築を学んでいた
プロになる強い思いはなく、名古屋工業大学に進学。家系に先生が多く、「先生もいいかな」と考えていたこともあるそうです。 - ゼミに入って2か月で、tetsuyaから電話
1992年、L'Arc〜en〜Cielのギタリストが抜けたとき、tetsuyaから「加入してくれないか」と電話が来ます。hydeはkenのバンドのデモを聴いていて、「すごくいい曲を書くし、すごくカッコいいギターを弾く」と思っていたそうです。 - 大学はやめずに「休学」
加入のときに大学をやめず、休学にしていたken。1997年にバンドが止まった時期に再び通い、翌1998年3月にきちんと卒業しています。 - 「ラルクは売れない」と聞いて
メジャーで出した最初の2作の売れ行きが振るわず、「ラルクは売れない」と言われたとき、いちばん曲を書いていたkenは「曲が悪いんだろう、俺が悪いんだろう」と考えたそうです。そこからポップなメロディに向き合い、ストリングスやホーンも取り入れるようになりました。 - 大のヘヴィメタル好き
雑誌でヘヴィメタルをテーマにした対談連載「IRON MAIKEN」を持ち、アイアン・メイデンのギタリスト、エイドリアン・スミスとも対談しています。 - 明るい曲が書けなくなった時期
ヒットが続いた1999年ごろ、周りから明るい曲を求められているように感じて、まったく書けなくなったそうです。バンドが止まった3年の間にフェスを見て回り、「明るい曲が人を元気にする」と思えるようになって、また書けるようになりました。
kenとtetsuya、2人の幼なじみ
kenとtetsuyaは、近所に住む1つ違いの幼なじみ。中学生のころは、向かいの先輩の家に3人で集まり、ほぼ毎日レコードを聴いていました。tetsuyaにベースを勧めたのはkenで、「ギターは6本、ベースは4本」という一言でした。
高校時代、tetsuyaのバンドByston-Wellに加わったken。tetsuyaは「kenちゃんは当時からいい曲を書いていた」と振り返っています。初期の代表曲「Blurry Eyes」も、2人の学生時代のバンドの音源がもとになっています。音へのこだわりについて、tetsuyaは「kenちゃんがすごい。その変態を間近で見て自分は育ってる」と話しています。
tetsuyaのベースと機材については、tetsuyaの記事でくわしく書いています。
公式MVで見るkenのギター
まずはメジャーデビュー曲「眠りによせて」(1994年)。ボサノバ風のアレンジに歪んだギターをのせた、kenの作曲です。当時のロックとは一線を画した音でした。
L'Arc〜en〜Ciel「眠りによせて」1994年(L'Arc-en-Ciel 公式)
1997年の「虹」。kenがロンドンで買ったアコースティック・ギター、ギブソンJ-50を何気なく弾いていたときに生まれた曲です。MVもロンドンで撮影されました。
L'Arc〜en〜Ciel「虹」1997年(L'Arc-en-Ciel 公式)
1998年の「winter fall」。冬の海、砂浜に打ち寄せる波をイメージして書いた曲です。
L'Arc〜en〜Ciel「winter fall」1998年(L'Arc-en-Ciel 公式)
「HONEY」はhydeの作曲ですが、ギタリスト目線で外せない1曲。hydeは「あのkenの裏メロがハマったから、いい曲になった」と話しています。
L'Arc〜en〜Ciel「HONEY」1998年(L'Arc-en-Ciel 公式)
ほかの公式MV:花葬/NEO UNIVERSE/New World
kenのギターが聴ける名曲10選
kenが作曲した曲と、使ったギターが分かっている曲から10曲を選びました。
ボサノバ風のアレンジに、歪んだギター。kenは「たぶんボサノバとか、そういう」感じを狙ったそうで、録音を担当したエンジニアも「最近の若いバンドとはちょっと違う」と話しています。
イントロのギターのリードフレーズが印象的な曲。片側から流れ続けるアコースティック・ギターのカッティングについて、kenは「弾いているうちに何か見えてきちゃって…霊的な話になっちゃうな」と笑っています。
東京スカパラダイスオーケストラのホーン隊が参加した、ポップで華やかな曲。「ラルクは売れない」と言われたあと、kenがストリングスやホーンを取り入れ始めた時期の代表曲です。
ロンドンで買ったギブソンJ-50から生まれた曲。録音でもJ-50を弾いています。メンバー3人だけの体制で出した、唯一の作品でもあります。MVでは、kenが赤いギターに釘を打ちつけ、最後は炎に投げ込むシーンがファンの間でよく知られています。
ストリングスとブラスが華やかな曲。共同プロデューサーの岡野ハジメは「8割ぐらいkenちゃんのデモの段階で完成していた」と驚いています。
「夜中に花びらがバーッと舞い散っている画」をイメージして作った曲。kenはhydeに「死をイメージした歌詞をつけてほしい」と頼んだそうです。
この曲では、ふだんのストラト型ではなく、フェンダー・カスタムショップのジャズマスターにシングル3つを付けたギターを使っています。kenいわく「思いきり弾かないと響かないような、ジャギジャギのちょっと変わった音」。
「Shout at the Devil」では1981年製のギブソン・レスポール・スタンダード、「milky way」では1966年製のフェンダー・コロナドで録音しています。このころから、オルタナティブやグランジ寄りのギターに変わっていきました。
打ち込みを多く使ったエレクトロ・ポップ寄りの曲で、当時のkenの曲としては珍しく明るい曲調。リズムはずっとハイハットとキックの4つ打ちです。
それまでのkenは、左右で同じフレーズを重ねて「音の壁」にするやり方を避けていました。この曲では、あえて「同じものを2つ弾こう」と決めて録音しています。
アルバムで聴くなら
| アルバム | 発売 | ひとこと |
|---|---|---|
| True | 1996年 | ストリングスやホーンを取り入れ始めた転機の作品 |
| HEART | 1998年 | レスポールやコロナドなど、ギターの音色が多彩 |
| SMILE | 2004年 | 3年の休止のあと、明るい曲も書けるようになったころ |
kenのギターの特徴3つ
① 開放弦を混ぜたアルペジオ
押さえた弦と、何も押さえない開放弦を混ぜて、音を重ねるように響かせるアルペジオ。中学生のころ、コードを自己流に崩して弾いたときに見つけた響きが、そのままkenのギターの柱になっています。L'Arc〜en〜Cielの初期は、イギリスのザ・キュアーのようなアルペジオの雰囲気も意識していたそうです。
② 一期一会のギターソロ
ギターソロは、即興に近い弾き方が多いのがken。共同プロデューサーの岡野ハジメは「一回弾いたら、二度と同じことは弾けませんみたいな、一期一会を大事にするロック・ギタリスト」と評しています。ほかのギタリストからも「リズムをトリッキーに崩すのが巧い」「kenさんにしか出せないタイム感」と言われる、コピー泣かせのギターです。
③ ディレイの浮遊感と、裏メロ
TUBEの春畑道哉は「ディレイの研究がハンパない」「kenのギターの浮遊感は、俺にはできないスタイル」と話しています。歌の裏で鳴るもう1本のメロディ(裏メロ)もkenの得意技で、hydeは「HONEY」がいい曲になったのはkenの裏メロのおかげだと語っています。
SONS OF ALL PUSSYSとソロ
2001年、L'Arc〜en〜Cielのメンバーがそれぞれソロを始めたとき、kenだけは何もしませんでした。積み重なったスケジュールに疲れていて、休みたかったそうです。約1年後の2002年に再びギターを手にし、L'Arc〜en〜Cielの元ドラマー・sakuraに声をかけられて、3人組のバンドSONS OF ALL PUSSYS(S.O.A.P.)を結成します。
ここでkenは、ボーカルとギターを担当。「CDを出すつもりはなかった」と言いながら、2003年に初のミニアルバム『GRACE』を出し、同じ年には「SUMMER SONIC 03」にも出演しました。自分たちのイベントにはHYDEや清春も招いています。この時期にいろいろなフェスを見て回ったことが、のちに明るい曲を書くきっかけになりました。
2006年からはソロ名義でも活動し、ボーカルとギターのほか、ピアノやカリンバまで弾いています。2009年には、子どものころお姉さんの影響で聴いていた松山千春の「白い花」をカバーしました。
kenのルーツ
音楽に興味を持ったきっかけは、小学生のころに家で聴いた映画音楽のレコード。ニーノ・ロータの「ゴッドファーザー 愛のテーマ」などを聴いて、「なんですごい切ない気持ちになってたのか分かんない」と振り返っています。お姉さんの影響で松山千春もよく聴いていて、のちにソロで「白い花」をカバーしています。
ギタリストとして最初に影響を受けたのはゲイリー・ムーア。中学生からはハードロック・ヘヴィメタルに夢中になり、マイケル・シェンカー、スコーピオンズ、アイアン・メイデン、ジューダス・プリースト、キング・クリムゾンなどを聴いていました。一方で、1980年代後半のLAメタルにはあまりはまらなかったそうです。ザ・キュアーやザ・スミスのジョニー・マーのような、アルペジオで空気を作るギターもkenの源です。
日本の偉大なギタリストとして名前を挙げているのはChar。2021年には、Charが総指揮をとったチャリティーソング「We Love Music」にギターで参加しています。
kenのギターと機材
初めてのエレキはヤマハのSG。その後ギブソンのエクスプローラーを経て、2009年まではフェルナンデスと契約していました。フェルナンデスで作られたkenのシグネチャーは、3つのシリーズです。
| シリーズ | 形 | ポイント |
|---|---|---|
| LD | ストラト型・ラージヘッド | 21フレット。ライブではLDがメイン。ギターを持ち替えたときの違和感をなくすため、ストラト型をメインにしていた |
| LA | 逆向きのテレキャスター風ヘッド | 2003年までは24フレット・ロック式トレモロ。2007年ごろから21フレット・シンクロ式に。ライブではサブ |
| LV | フライングV型 | 変形ギター |
2010年からはフェンダーと契約。フェンダーのマスタービルダー、グレッグ・フェスラーが手がけたシグネチャーモデルが作られています。
| モデル | ポイント |
|---|---|
| Ken Stratocaster Galaxy Red | 2010年の第1弾。同じ色のジャズベースも作られた |
| FSR Jaguar Ken Custom(Paisley Fantasy) | kenが自分用にカスタマイズしたジャガーが、2013年に150本限定で商品化。ペイズリー柄 |
| Ken Stratocaster Experiment #1 | 2022年。「金継ぎされた日本の陶器」がイメージ。kenが自分でボディをカッターで削り、好みの音を探した |
| Ken Stratocaster Dodome | 漆黒のボディに、日本の伝統色「どどめ色」 |
Ken Stratocaster® Galaxy Red(Fender Music Japan 公式)
ほかの公式映像:Ken Stratocaster Experiment #1/Ken Stratocaster Dodome
アンプとエフェクター
| 時期・種類 | 機材 |
|---|---|
| 1994年ごろ | ADAのプリアンプ「MP-1」とVHTのパワーアンプ |
| 1999年ごろ | 豹柄にカスタムしたMarshall 1959 |
| 2012年ごろ〜 | Suhr ML-100、Two-Rock Classic Reverb Signatureをメインに、曲によってDivided by 13・Marshall・Diezel・Bognerも |
| 歪み | 自分でプロデュースしたDOD「LOVE DRIVER FX-900」、Klon Centaur、Electro-Harmonix Big Muff π、Z.VEX Fuzz Factoryなど |
| ブースター | Free The Tone「Ken's BOOSTER」(シグネチャー。2020年に一般発売)。導入後はFree The Toneの機材を中心にボードを組み直した |
※公開されている資料にもとづく一例です。時期によって変わります。
当店のkenモデル3本を写真でじっくり
ここからは、いま当店にある実機です。写真はすべて当店で撮影したものです。3本ともフェルナンデスのLAシリーズで、逆向きのテレキャスター風ヘッドが目印です。
| LA-115KK | LA-80KK(26A019) | LA-80KK(26A016) | |
|---|---|---|---|
| 色 | レッド | パールホワイト | パールホワイト |
| 金属パーツ | ゴールド | ゴールド | ゴールド |
| ピックアップ | VS-1×2+VH-4 | S-S-H | S-S-H |
| 切り替え | 5ウェイ+リアのコイルタップ | 5ウェイ+リアのコイルタップ(ミニスイッチ) | 同じ |
| トレモロ | — | ロック式 | ロック式 |
| 重さ(実測) | 3.365kg | 3.750kg | 3.8kg |
| フレットの残り | 7〜8割 | 8割 | 7〜8割 |
LA-115KKとLA-80KK、どう違う?
フェルナンデスの型番の数字は、当時の定価(千円単位)を表しています。LA-115KKは定価11万5千円、LA-80KKは8万円のモデルでした。上位のLA-115KKはボディにアルダー、LA-80KKはソフトメイプルを使っています。
音の違いは、ピックアップの組み合わせに出ます。LA-115KKはシングル系2つにハムバッカー(VH-4)1つで、テレキャスターに通じる切れのよさが持ち味。LA-80KKはS-S-Hで、ハムバッカーの太い歪みからストラトのような鈴鳴りまで幅広く作れます。アームを大きく使いたいなら、ロック式トレモロのLA-80KKが向いています。
FERNANDES LA-115KK(レッド)

kenモデルの中でも特に人気の高いモデルで、すでに生産を終えています。真っ赤なボディにゴールドパーツという、ひと目で分かる見た目です。
ピックアップは、リアにVH-4、センターとフロントにVS-1。リアはスイッチでコイルタップ(ハムバッカーを片側だけにする)できます。テレキャスターに通じる切れのいいシャープな音と、腰のある力強いサステインを両立した1本です。3本の中ではいちばん軽い3.365kg。





FERNANDES LA-115KK(当店のYouTube)
FERNANDES LA-80KK(パールホワイト)×2本

ストラトを基調に、少し小さめにした形のボディ。ヘッドの表もパールホワイトで塗られ、ゴールドパーツと組み合わせた上品な仕上がりです。12フレットには、トカゲをモチーフにしたインレイが入っています。ken本人のこだわりが表れた部分です。
ピックアップはS-S-H。リアのハムバッカーはミニスイッチでコイルタップでき、シングル3つのストラトのような音まで作れます。ブリッジはロック式トレモロなので、アームを大きく使ってもチューニングが安定します。
LA-80KKのコントロール(当店撮影)






同じLA-80KKでも、重さ(3.750kgと3.8kg)やフレットの残り、傷の場所はそれぞれ違います。2本並べて、状態で選べるのが中古のいいところです。
FERNANDES LA-80KK(26A019・当店のYouTube)
FERNANDES LA-80KK(26A016・当店のYouTube)
LA-80KK(26A019)を見る LA-80KK(26A016)を見る
※3本とも中古品で、年式なりの傷や使用感があります。傷の場所は在庫ページの写真と説明にすべて書いています。どれも当店でネック・弦高・オクターブを調整済みです。
中古のkenモデルを買うときに見るところ7つ
フェルナンデスのkenモデルは、生産を終えてから年数がたっています。店主として毎回確かめているところをまとめました。
LA-80KKのようなロック式トレモロは、支点のすり減りでチューニングが戻らなくなることがあります。アームを使って音程が戻るかを確かめましょう。くわしくはSUGIZOの記事の「フロイドローズ付きの中古で見るところ」にまとめています。
kenモデルはゴールドパーツが多く、年数がたつとペグやブリッジ、アームのメッキがくすんだり、はがれたりします。音には関係ありませんが、見た目の好みは分かれます。

リアのハムバッカーをシングルの音に切り替えるスイッチ。切り替えたときに音がちゃんと変わるか、接触不良でガリガリいわないかを確かめます。
ジャックのそばの角や、ボディ下側の側面は、立てかけたときにぶつけやすいところ。ヘッドの縁の塗装の欠けもよくあります。


当店では、7フレットのすき間(0.3mm)、12フレットの弦高(6弦2.0mm・1弦1.5mm)、フレットの残り(%)を数字で書いています。3本ともフレットは7〜8割残っています。
同じLA-80KKでも、重さ、フレットの残り、傷の場所はそれぞれ違います。写真と数字で、1本ずつ比べて選びましょう。
LAシリーズは、2003年までは24フレット・ロック式、2007年ごろからは21フレット・シンクロ式と、時期によって仕様が違います。欲しい仕様がどちらかを決めてから探すと迷いません。
当店の在庫ページでは、傷の場所・実測の重さ・ネックの数字・付属品を、写真と説明で確認できるようにしています。
いま揃える「kenっぽい音」
kenの音の決め手は、ディレイの浮遊感と、ブースター・歪みの使い分け。いま新品で買える機材でそろえると、こうつながります。
予算の目安
家で練習するなら
用語ミニ辞典
- アルペジオ
- 和音を1音ずつ順番に鳴らす弾き方。
- 開放弦
- どこも押さえずに鳴らす弦。押さえた音と混ぜると、響きが広がる。
- 裏メロ
- 歌のメロディの裏で、楽器が奏でるもう1本のメロディ。
- ダブル
- 同じフレーズを2回録音して左右に重ねること。音に厚みが出る。
- S-S-H
- ピックアップの並び。シングル・シングル・ハムバッカーの順。
- コイルタップ
- ハムバッカーの2つのコイルのうち1つだけを使い、シングルのような音にする仕組み。
- ロック式トレモロ
- 弦をブリッジとナットで固定し、アームを大きく使ってもチューニングが狂いにくいブリッジ。
- シンクロ式トレモロ
- ストラトに付いている昔ながらのトレモロ。
- インレイ
- 指板やヘッドにはめこんだ飾り。LA-80KKはトカゲ。
- マスタービルダー
- フェンダー・カスタムショップで、1本ずつギターを作る職人。
- ブースター
- 音量や押し出しを持ち上げるエフェクター。
L'Arc〜en〜Cielのメンバー
このブログでは、有名バンドのギタリスト・ベーシストを1人ずつ取り上げていきます。
ほかのバンドの記事:hide(X JAPAN)/SUGIZO(LUNA SEA・X JAPAN)/松本孝弘(B'z)
まとめ
kenは、姉のフォークギターでコードを崩して見つけた開放弦の響きを、そのままL'Arc〜en〜Cielの音にしてきたギタリストです。アルペジオとディレイの浮遊感、一期一会のソロ、そしてヒット曲を次々に書く作曲の力。
フェルナンデスのkenモデルは生産を終えていますが、中古ならLAシリーズを手ごろに手にできます。まずはディレイ1台から、kenの音に近づいてみてください。
kenモデルを探している方へ
当店では、ネック・弦高・オクターブを調整してからお送りしています。在庫はその時々で変わります。
LA-115KK LA-80KK(019) LA-80KK(016)
弾かなくなったkenモデル、ありませんか?
当店はkenモデルをはじめ、エレキギター・ベースを買い取っています。トレモロの調子が悪い、メッキがはがれている、といった状態でもご相談ください。
参考にした資料
- Wikipedia「ken」「眠りによせて」「Vivid Colors」「虹 (L'Arc〜en〜Cielの曲)」「winter fall」「花葬」「HONEY (L'Arc〜en〜Cielの曲)」「NEO UNIVERSE/finale」「New World (L'Arc〜en〜Cielの曲)」
- 価格:サウンドハウス各商品ページ(2026年10月1日・2日に確認)
- 在庫の仕様・重さ:当店の実測
よくある質問
kenが使っているギターは何ですか?
2009年まではフェルナンデスと契約し、ストラト型のLD、逆向きのテレキャスター風ヘッドのLA、フライングV型のLVの3つのシグネチャーシリーズを使っていました。2010年からはフェンダーと契約し、Ken Stratocaster Galaxy Redなどのシグネチャーモデルがあります。
フェルナンデスのkenモデルは今でも買えますか?
フェルナンデスのkenモデルは生産を終えているため、中古で探すのが現実的です。LAシリーズは、2003年までは24フレット・ロック式トレモロ、2007年ごろからは21フレット・シンクロ式と仕様が違います。
kenのギターの特徴は?
開放弦を混ぜたアルペジオ、即興に近い一期一会のギターソロ、ディレイの浮遊感、歌の裏で鳴る裏メロです。
kenが作曲した曲は?
眠りによせて、Vivid Colors、the Fourth Avenue Café、虹、winter fall、花葬、NEO UNIVERSE、New Worldなどです。L'Arc〜en〜Cielでいちばん多く、50曲以上を作曲しています。
kenっぽい音を出すには何を買えばいいですか?
まずはディレイ(BOSS DD-8など)です。次にファズ(Big Muff Pi)、ソロで前に出るためのブースター(Klon系のJ.Rockett ARCHERなど)をそろえると近づきます。
kenとtetsuyaの関係は?
近所に住む1つ違いの幼なじみです。tetsuyaにベースを勧めたのがkenで、1992年にはtetsuyaからの電話でkenがL'Arc〜en〜Cielに加入しました。