DIRECTこのサイトで買うと全品 3%OFF購入手続きで自動値引き・クーポン不要
SILVER WOLF GUITARSエレキギター・ベース専門店
読みもの

NATCHIN(SIAM SHADE)のベースと音作り|スペクターの試奏特集・公式映像と当店のG&L L-2000で解説【リズム隊・アクティブベース】

更新日:2026-10-15 文:SILVER WOLF GUITARS 森 将大

※この記事にはプロモーション(サウンドハウスへの広告リンク)が含まれます。当店の在庫も紹介しています。

先に結論
  • NATCHINはSIAM SHADEのベーシスト(解散前の表記は「NATIN」)。1989年、栄喜と組んだバンドでコンテスト「HOT WAVE」に優勝し、その大会でKAZUMAと出会った。LUNA SEAのJに影響を受けたベーシストの一人に挙げられている。
  • 本人が使ってきたベースやアンプは、公式の機材リストが見つからない。確かめられたのは、2021〜2022年にベース・マガジンとデジマートの特集で、スペクター(Spector)のNSシリーズを試奏していること。
  • 当店の在庫は、NATCHINモデルではなく、G&Lの看板モデル「L-2000」の日本製Premium Series。レオ・フェンダーが作った会社のベースで、大きなハムバッカー2つ、アクティブとパッシブの切り替え付き。実測4.235kg。

SIAM SHADEのベーシスト、NATCHIN。

栄喜とKAZUMAのツインボーカル、DAITAとKAZUMAの2本のギター。前に出る音が多いSIAM SHADEで、ドラムの淳士と一緒に曲の土台を支えてきたのがNATCHINです。

この記事では、中古ギター・ベース店を営んでいる私が、NATCHINの歩みとSIAM SHADEの曲、確かめられた機材の話を、公式映像と自作の図でまとめました。NATCHINモデルは店にありませんが、当店にある日本製のG&L L-2000 Premiumを写真で紹介し、ロックのベースの選び方もお話しします。

この記事で分かること
  • NATCHINがどんなベーシストか(年表・つながりの図つき)
  • 公式映像と、SIAM SHADEの名曲10選
  • 本人の機材について、分かっていること・分からないこと
  • スペクターのNSシリーズと、マルチスケールのしくみ
  • 当店のG&L L-2000と、中古のアクティブベースで見るところ7つ
森
この記事を書いた人:森
中古エレキギター・ベースを整備して販売しているシルバーウルフの店主(古物商)。ネックや弦高を調整してから送り出しています。ベースの買取もご相談ください。

NATCHINってどんな人?

名前NATCHIN(ナッチン)/本名:中川泰(なかがわ やすし)
生まれ1971年10月15日/東京都出身
担当SIAM SHADEのベース
名前の表記解散前は「NATIN」、のちに「NATCHIN」
主な活動SIAM SHADE、自身のバンド21g、ほかのアーティストのサポート

1989年、のちにSIAM SHADEのボーカルになる栄喜と組んでいたバンドで、コンテスト「HOT WAVE」に優勝。この大会で2位だった静岡のバンドにいたのが、のちのギター&ボーカル、KAZUMAでした。

1992年、栄喜がKAZUMAを前身のバンドに誘い、1993年にSIAM SHADEと名前を変えます。1995年に「RAIN」でメジャーデビュー。1997年の「1/3の純情な感情」は累計80万枚のバンド最大のヒットになりました。2002年3月10日の日本武道館公演で解散し、そのあとも再結成ライブを重ねて、2016年10月20日の武道館公演が最終公演になりました。

解散後は、自身のバンド「21g」を組んだほか、いろいろなアーティストのサポートでベースを弾いています。

NATCHIN 年表 1971東京都に生まれる(10月15日) 1989栄喜とのバンドでHOT WAVE優勝 1992栄喜がKAZUMAを前身バンドに誘う 1993SIAM SHADEに改名 1995「RAIN」でメジャーデビュー 1997「1/3の純情な感情」が大ヒット 2001初の日本武道館公演 20023月10日、武道館で解散 201610月20日、武道館で最終公演 2021スペクターNSシリーズの特集ベース・マガジン・デジマート(〜2022年) 2025KAZUMAの「Why not?」でベース

NATCHINのことが分かる話7つ

NATCHINは、本人について書かれた公式の資料が多くない人です。2つ以上の資料で確かめられた話だけを集めました。

  1. 「NATIN」から「NATCHIN」へ
    解散前は「NATIN」と書いていて、のちに「NATCHIN」に。古いCDで「NATIN」の名前を見かけたら、同じ人です。
  2. コンテストで優勝したのは、NATCHINのバンド
    1989年のHOT WAVEで優勝したのは、栄喜とNATCHINのバンド。KAZUMAが静岡県代表で出たバンドは2位でした。KAZUMAはこの大会で、栄喜とNATCHINに出会っています。
  3. 大ヒット曲のアレンジに違和感
    「1/3の純情な感情」は、アレンジが大きく変えられた曲。メンバーは一度断っていて、KAZUMAとNATCHINは、変わったアレンジで曲が奇妙に感じられた、と伝えられています。
  4. LUNA SEAのJに影響を受けた一人
    Jに影響を受けたベーシストとして、the GazettEのReitaなどと並んで、NATCHINの名前が挙げられています。
  5. スペクターを試奏する特集に
    2021〜2022年、ベース・マガジンとデジマートで、スペクターのNSシリーズをNATCHINが試奏する特集が組まれました(メーカーのPRの特集)。スペクターを扱うKCのサイトでも紹介されています。
  6. KAZUMAのセルフカバーでベース
    2025年元日、KAZUMAが公式YouTubeでSIAM SHADEの「Why not?」をセルフカバー。ベースを弾いたのはNATCHINです。
  7. アカウント名に誕生日の数字
    X(@NATCHIN1015)やツイキャスで発信しています。「1015」は、誕生日の10月15日と同じ数字です。

公式映像で見るSIAM SHADE

NATCHINのベースを聴くつもりで選びました。ベースを聴くならイヤホンかヘッドホンで。スマホのスピーカーでは、ベースの低い音はほとんど聞こえません。

まずは「PASSION」。ドラムのバスドラム(足で踏む大きな太鼓)と同じタイミングで鳴る低い音を探してみてください。

SIAM SHADE「PASSION」MUSIC VIDEO(Sony Music 公式)

「Dreams」。2人の歌と2本のギターの下で、いちばん低い音を受け持つのがベースです。

SIAM SHADE「Dreams」MUSIC VIDEO(Sony Music 公式)

「Still We Go」。静かなところと盛り上がるところで、ベースの動きがどう変わるかも聴きどころです。

SIAM SHADE「Still We Go」(SIAM SHADE official TV)

KAZUMAの公式チャンネルの動画

2025年元日の「Why not?」のセルフカバー。ベースはNATCHINです。この記事でいちばん見てほしい1本です。

「Why not?」セルフカバー(KAZUMA ENDO 公式)。ベースはNATCHIN

次の2本は、KAZUMAの公式チャンネルのギターリフの解説。ギターの動画ですが、リフのリズムが分かれば、ベースで合わせる練習ができます。「PRIDE」はKAZUMAが原曲を作ったライブの定番曲です。

SIAM SHADE『PRIDE』ギターリフ解説(KAZUMA ENDO 公式)

「CRIME」は初級編。KAZUMAは「ダウンピッキングで頑張ろう!」と話しています。ベースをピックで弾く人も、ダウンピッキングで合わせてみてください。

SIAM SHADE『CRIME』ギターリフ解説(KAZUMA ENDO 公式)

ほかの公式の動画・音源:『知りたがり症候群』リフ解説(上級編)/「1/3の純情な感情」(音源)/「1999」(音源)

SIAM SHADEの名曲10選

SIAM SHADEのクレジットはバンド名義ですが、原曲を作ったメンバーは分かっています。主な作曲者は栄喜・DAITA・KAZUMAの3人。NATCHINのベースが入った曲を、発売の順に選びました。原曲を確かめられた曲だけ、作った人を書いています。

1RAIN
1995年/メジャーデビューのシングル

SIAM SHADEのメジャーデビュー曲です。

2PRIDE
1996年『SIAM SHADE III』/原曲・作詞:KAZUMA

ライブの定番曲。KAZUMAの公式のリフ解説を見て、ベースでも合わせてみてください。

3Why not?
1997年2月/原曲・作詞:KAZUMA

『III』の1曲目を、歌を録り直してシングルにした曲。2025年のセルフカバーでもNATCHINがベースです。

41/3の純情な感情
1997年/原曲:DAITA 作詞:栄喜/オリコン3位

アニメ『るろうに剣心』のエンディングテーマで、累計80万枚。2本のギターがストロークとアルペジオで違うことを弾くぶん、ベースが曲の下をどう支えているかを聴いてみてください。

5Love Vampire
1998年『SIAM SHADE IV・Zero』/原曲・作詞:KAZUMA

アルバムで初めてオリコンのトップ10に入った『IV・Zero』の曲です。

6Crime
1998年「NEVER END」カップリング/原曲・作詞:KAZUMA

ダウンピッキングで刻むリフ。ピックで弾くベースの練習にも向いています。

7知りたがり症候群
1998年『SIAM SHADE V』/原曲・作詞:KAZUMA

リフ解説の上級編がある曲。『V』は累計22万枚のヒットです。

81999
1999年9月/原曲・作詞:KAZUMA/オリコン7位

Bメロのカタカナを1文字ずつ交代で歌う、ツインボーカルの見せ場です。

9SEXUAL SNIPER
2000年『SIAM SHADE VI』/原曲:KAZUMA

ゲーム『パーフェクトダーク』の日本版CMソング。『VI』は最後のオリジナルアルバムです。

10LOVE
2001年/SIAM SHADE最後のシングル

カップリングは、KAZUMAがリードボーカルの「Over the rainbow」です。

アルバムで聴くなら

アルバム発売ひとこと
SIAM SHADE III1996年「Why not?」「PRIDE」
SIAM SHADE IV・Zero1998年初のトップ10。「Love Vampire」
SIAM SHADE V1998年累計22万枚。「知りたがり症候群」
SIAM SHADE VI2000年最後のオリジナルアルバム

SIAM SHADEのCDをAmazonで見る

SIAM SHADEの5人と、ベースを聴くコツ

SIAM SHADEの音の特徴は、栄喜とKAZUMAのツインボーカルと、DAITAとKAZUMAの2本のギター。その下で、ドラムの淳士とベースのNATCHINが土台を作っていました。

SIAM SHADEの5人の役割 歌 栄喜ボーカル KAZUMAツインボーカルの片方 ギター DAITAリードギター KAZUMAリズムギター中心 リズム隊 NATCHINベース(低い音の土台) 淳士ドラム(速さの土台) リズム隊が全員の足もとを支える ※KAZUMAは歌とギターの両方。KAZUMAの記事の内容をもとにした図です

前に出る音が多いバンドほど、リズム隊の仕事は大事になります。SIAM SHADEの曲がテクニカルなのに聴きやすいのは、この土台があるからこそだと、私は思っています。

① イヤホンで、いちばん低い音を追う

歌やギターの下で「ブーン」「ゴンゴン」と鳴っている音だけを追いかけます。歌のないイントロや間奏が聴き取りやすいところです。慣れるまでは、低い音だけを口ずさんでみるのも手です。

② バスドラムと一緒に聴く

ロックでは、ベースはバスドラムと同じタイミングで鳴ることが多い楽器です。「ドン」に低い音が重なるところを探すと、ベースが見つかります。ベースとドラムがぴったり合っていると、曲がぐっと前に進むように聞こえます。

③ ギターと同じ動きか、違う動きか

ギターのリフと同じリズムのところと、違う動きで支えるところがあります。バンドスコアがあれば、楽譜で確かめられます。KAZUMAのリフ解説を見ながら、ギターとベースの関係を確かめるのもおすすめです。

NATCHIN J(LUNA SEA)影響を受けた一人 栄喜HOT WAVE優勝のバンド KAZUMAHOT WAVEで出会う 淳士リズム隊の相棒 スペクターNSシリーズを試奏 ka-yu淳士と昔のバンドの先輩後輩 点線は淳士とのつながり。ka-yuはJanne Da Arcのベーシスト

LUNA SEAのJは、ベース・マガジン2025年1月号の「偉大なベーシスト100人」(プロのベーシストの投票)で10位。そのJに影響を受けたベーシストとして、NATCHINの名前が挙げられています。偶然ですが、Jもレコーディングでスペクターを使ってきたベーシストです。

ドラムの淳士は、Janne Da Arcのベーシストka-yuと昔のバンドの先輩後輩。ka-yuについて「ベースの音をずっと聞いていなくても、安心してリズムを任せられる」と話していて、ドラマーがベーシストに何を求めるかが分かる言葉です。淳士とKAZUMAは、2017年から和風ロックバンド「戦国時代-The age of civil wars-」でも一緒に活動していて、KAZUMAは2010年から、ka-yuのソロプロジェクトのサポートも務めました。KAZUMAの話はKAZUMAの記事にまとめています。

本人の機材:分かっていること・分からないこと

先に正直に書きます。NATCHINがSIAM SHADEで使ってきたベースやアンプは、公式の機材リストが見つかりませんでした。ネットにはいろいろなメーカーの名前が出てきますが、2つ以上の資料で確かめられなかったものは書いていません。

機材分かっていること
スペクター NSシリーズ2021〜2022年、メーカーのPRの特集で試奏(ベース・マガジン、デジマート、KC)
SIAM SHADE時代のメインのベース公式の資料が見つからず
アンプ・エフェクター公式の資料が見つからず
シグネチャーモデル公式の資料が見つからず

ベース・マガジンの特集では、NATCHINは元SIAM SHADEのベーシストで、いまは多くのアーティストのサポートをしている人として紹介されています。サポートの仕事では、そのつど違う曲・違う音を求められます。

※分からないところを推測で埋めることはしていません。公式の資料が見つかったら書き足します。

スペクターのNSシリーズとマルチスケール

スペクター(Spector)はアメリカのベースのブランドです。特集では、NSシリーズの次の3つのモデルが紹介されています。

モデルポイント
NS DIMENSION弦ごとに長さが違う「マルチスケール」。スペクターで初めてのマルチスケール(2021年)
NS PULSE木材と塗装に力を入れたモデル
NS ETHOSアギュラー(Aguilar)の電装を積んだモデル

NS DIMENSIONは、ネックがボディの端まで通るスルーネックで、ボディはスワンプアッシュにポプラ・バールのトップ。電装はフィッシュマン(Fishman)のFluenceです。

マルチスケールとは

ふつうのベースは、弦がすべて同じ長さです。マルチスケールは低い弦ほど長く張る作りで、フレットが斜めに並びます。低い弦の張りが強くなり、低い音がぼやけにくくなると言われます。

弦の長さ(スケール)のくらべ方 ショート約30インチ(約762mm) ミディアム約32インチ(約813mm) ロング34インチ(約864mm) 当店のL-2000もこの長さ NS DIMENSION 4弦34〜36インチ NS DIMENSION 5弦34〜37インチ ※黄色は、低い弦ほど長くなる分。棒の長さは弦の長さに比例

棒で見ると差は小さく見えますが、1〜3インチ(約2.5〜7.6cm)の違いで、弦の張りと手の届き方は変わります。マルチスケールを選ぶときは、ふつうのベースと持ち替えて、違和感がないかを試してみるのがおすすめです。

※NSシリーズの仕様は、特集とスペクターの資料で確かめた内容です。試奏したモデルが、ライブで使う本人のベースとは限りません。

当店のG&L L-2000 Premiumを写真でじっくり

ここからは、いま当店にある実機です。写真はすべて当店で撮影したものです。NATCHINモデルではありません。G&Lの看板モデル「L-2000」を、ロックを太い音で弾きたい人に向けた1本として紹介します。

G&L L-2000 Premium(当店の在庫)
G&L L-2000 Premium(当店撮影・写真01)

G&Lは、レオ・フェンダーがフェンダー、ミュージックマンのあとに立ち上げた「第3のブランド」。ジャズベース、プレシジョンベース、スティングレイを生んだ本人が、1980年に発表したのがL-2000です。当店の個体は、フジゲンが作っていた日本製のPremium Seriesで、日本製のラインの最上位。いまは生産を終えています。

項目当店のL-2000 Premium
色・ボディブラック・アルダー
指板メイプル、21フレット
スケール34インチ
ナット幅39mm(ブリッジの弦の間隔は19mm)
ピックアップ大きなハムバッカー×2
つまみボリューム・トレブル・ベース
スイッチピックアップ・配線・プリアンプの切り替え(くわしくは次の章)
重さ(実測)4.235kg
付属品SELVA製のギグケース
製造国日本(フジゲン製造)
G&L L-2000 Premium(当店の在庫)
当店のL-2000(写真02)
G&L L-2000 Premium(当店の在庫)
当店のL-2000(写真03)
G&L L-2000 Premium(当店の在庫)
当店のL-2000(写真04)
G&L L-2000 Premium(当店の在庫)
当店のL-2000(写真05)

いちばんの特徴は、大きなハムバッカー2つと、2バンドEQのプリアンプの組み合わせ。どの音域でも力強く、太い音が出ます。黒いボディは、どんなステージ衣装にも合わせやすい色です。

G&L L-2000 Premium(当店の在庫)
当店のL-2000(写真06)
G&L L-2000 Premium(当店の在庫)
当店のL-2000(写真07)
G&L L-2000 Premium(当店の在庫)
当店のL-2000(写真08)
G&L L-2000 Premium(当店の在庫)
当店のL-2000(写真09)

シリーズ/タップ/パラレルの3通りを選べるのは、G&LのUSA製と、この日本製のPremiumのモデルだけ。G&Lを中古で探すときは、「Premium」の名前が付いているかどうかを確かめてください。

G&L L-2000 Premium(当店の在庫)
当店のL-2000(写真10)
G&L L-2000 Premium(当店の在庫)
当店のL-2000(写真11)
G&L L-2000 Premium(当店の在庫)
当店のL-2000(写真12)
G&L L-2000 Premium(当店の在庫)
当店のL-2000(写真13)

G&L L-2000 Premiumの在庫ページを見る

※中古品で、傷や弾き傷、使用感があります(演奏に支障はありません)。傷の場所は在庫ページの写真と説明に書いています。当店で調整済みです。ka-yuの記事でも、ka-yuの使ったベースの中にG&Lの名前があります。

アクティブとパッシブ:ロックのベースの選び方

ベース選びで最初に出てくる言葉が「アクティブ」と「パッシブ」。L-2000は両方を切り替えられるので、例にしてまとめました。

アクティブパッシブ
しくみ電池で動くプリアンプが、音を持ち上げたり、低音・高音を足したりする電池を使わず、ピックアップの音をそのまま出す
音大きく、くっきり自然で温かい
注意電池が切れると音が出ないモデルも電池の心配がない

L-2000のトレブルとベースのつまみは、いっぱいまで回した位置でフラット、戻すと削れるタイプ。しかもパッシブにしても効きます。ふつうのパッシブのベースは「ボリューム」と「トーン」だけなので、音作りの幅がずっと広いベースです。電池が切れても、パッシブに切り替えれば音は出せます。トレブルブーストは、もともと出力の大きいG&Lのアクティブの回路を、さらに硬く押し出す設定です。

L-2000の3つのスイッチ ピックアップの切り替え ネック太く丸い 両方バランスよく ブリッジ硬く輪郭くっきり 配線の切り替え シリーズパワー重視 タップシングルコイルの音 パラレルノイズに強くすっきり プリアンプの切り替え アクティブ+トレブルブースト アクティブ電池で音を整える パッシブ電池なしでも鳴る 3 × 3 × 3 = 27通りの組み合わせ ※つまみはボリューム・トレブル・ベースの3つ。当店の商品説明より

はじめは「両方」「シリーズ」「アクティブ」から始めて、1つずつ切り替えてみるのがおすすめ。歪ませるならシリーズ、輪郭を出すならタップ、すっきりさせるならパラレルです。

G&L L-2000 Premium(当店の在庫)
当店のL-2000(写真14)
G&L L-2000 Premium(当店の在庫)
当店のL-2000(写真15)

サイズも見ておきましょう。L-2000はいちばん多い34インチのロングスケールで、ナット幅39mm。ベースは4kgを超えるものも珍しくなく、L-2000は実測4.235kgです。長く立って弾くなら、幅の広いストラップと組み合わせると楽になります。

G&L L-2000 Premium(当店の在庫)
当店のL-2000(写真16)
G&L L-2000 Premium(当店の在庫)
当店のL-2000(写真17)

中古のアクティブベースを買うときに見るところ7つ

アクティブのベースは電気の部品が多いぶん、見るところも増えます。店主として毎回確かめているところです。

① 電池の端子

電池を入れっぱなしにしていたベースは、端子が錆びていることがあります。電池のふたを開けて、端子と配線を見せてもらいましょう。

② パッシブで音が出るか

切り替えのできるベースは、アクティブとパッシブの両方で音が出るかを確かめます。電池が切れたときの保険です。

③ スイッチの接触

切り替えたときに音が途切れたり、「バチッ」と雑音が出たりしないか。L-2000なら3つのスイッチを、すべての位置で試します。

④ つまみのガリ

つまみを回したときの「ガリガリ」という雑音は、古いベースでよく起きます。当店のL-2000は音出し確認済みで、電装に問題はありません。

⑤ ネックとトラスロッド

ネックがまっすぐに調整できるかが、いちばん大事です。当店のL-2000はロッドの余裕が十分で、締める・ゆるめる両方向に±60°まで動くことを確かめています。

⑥ フレットの残りと弦高

当店のL-2000はフレットの残りが80〜90%。45-105の弦で、12フレットの弦高を4弦2.5mm・1弦2.0mmに調整しています。メイプルの指板は、よく弾くところの塗装の減りや汚れも見ておきましょう。

⑦ 重さとケース

同じ型番でも、木の重さで数百グラム違うことがあります。当店のL-2000は実測4.235kgで、SELVA製のギグケースが付きます。

当店の在庫ページでは、傷の場所・実測の重さ・ネックの数字・付属品を、写真と説明で確認できるようにしています。

いま揃える「SIAM SHADEを弾くベースの音」

NATCHIN本人の機材ははっきりしないので、ここで紹介するのは「SIAM SHADEのようなロックを、太く押し出しのある音で弾く」ための一例です。

ベースハムバッカーで太い音のベース→ 例:当店のG&L L-2000 Premium プリアンプ太さと押し出しを足す→ 例:SansAmp BASS DRIVER DI V2 歪み(曲によって)リフをギターと一緒に太く→ 例:BOSS BB-1X アンプロックのベースの定番、Ampeg→ 家なら AMPEG MICRO-VR HEAD スタジオならAmpegのSVTが置いてあることも ※音作りの一例です。NATCHIN本人の機材ではありません

最初の一歩はプリアンプ。スタジオのアンプの前に1台置くだけで、音に太さと押し出しが出ます。歪みは、ギターのリフと一緒に刻む曲で少し足すくらいが、歌を邪魔しません。

そろえる順番(費用の小さい順)

① ヘッドホンアンプVOX amPlug3 Bass ② プリアンプSansAmp BASS DRIVER DI V2 ③ アンプまでSansAmp + AMPEG MICRO-VR HEAD ※棒の長さは費用の大小の目安。値段はリンク先で確認を

※商品の値段は日々変わるため、リンク先のサウンドハウスでご確認ください。

TECH21 SansAmp BASS DRIVER DI V2(ベース用プリアンプ)
太さと、ロックらしい少しの歪みを足せる定番。アンプの前にも、ライブハウスの卓に直接送るDIとしても使えます。
価格・在庫はリンク先でご確認ください

サウンドハウスで見る

BOSS BB-1X(プリアンプ/オーバードライブ)
元の音を残しながら歪みを足せる、BOSSのベース用ペダル。低音をなくさずに太くしたいときに。
価格・在庫はリンク先でご確認ください

サウンドハウスで見る

AMPEG MICRO-VR HEAD(ベースアンプヘッド)
ロックのベースの定番、Ampegの小型のヘッド。Ampegらしい太い低音を、家やスタジオで出せます。
価格・在庫はリンク先でご確認ください

サウンドハウスで見る

家で練習するなら

速さも展開もある曲が多いので、ゆっくりから確実に、が近道です。

  1. ルート音を8分音符でそろえる
    コードのいちばん下の音を、メトロノームに合わせて8分音符で弾き続けます。音の大きさと長さがそろうまで、ゆっくりから。
  2. KAZUMAのリフ解説に合わせる
    初級編の「CRIME」から。ギターのリフを聴きながら、ベースで同じリズムを刻んでみます。
  3. 「Why not?」のセルフカバーで通して弾く
    NATCHINがベースを弾いたセルフカバーに合わせて、1曲通して。スマホで録音して聴き返すと、ずれが分かります。
VOX amPlug3 Bass(ヘッドホンアンプ)
ベースに直接挿して、ヘッドホンで聴く小さなアンプ。夜でも練習できます。
価格・在庫はリンク先でご確認ください

サウンドハウスで見る

ZOOM B1X FOUR(ベース用マルチエフェクター)
アンプの音・歪み・コンプが1台に。リズムマシンで、ドラムに合わせる練習もできます。
価格・在庫はリンク先でご確認ください

サウンドハウスで見る

バンドスコア・替えの弦
楽譜でベースの動きを確かめると近道です。弦は当店のL-2000と同じ45-105がおすすめ。

SIAM SHADEのスコア 弦 45-105

用語ミニ辞典

リズム隊
ベースとドラムのこと。曲の速さと低い音の土台を作る。
ルート音
コードのいちばん下になる音。ベースが弾くことが多い。
アクティブ/パッシブ
電池で動くプリアンプがあるのがアクティブ、ないのがパッシブ。
プリアンプ
アンプの前で音を整え、太さや歪みを足す機材。
2バンドEQ
トレブル(高い音)とベース(低い音)を調整するつまみ。
ハムバッカー
コイルを2つ並べたピックアップ。太くてノイズの少ない音。
シリーズ/パラレル/タップ
ハムバッカーのコイルのつなぎ方。力強い/すっきり/シングルコイルの音。
マルチスケール
弦ごとに長さが違うベース。低い弦ほど長い。
スルーネック
ネックがボディの端まで1本で通る作り。

SIAM SHADEのメンバー

このブログでは、SIAM SHADEのメンバーを1人ずつ取り上げていきます。記事ができたら、ここからリンクします。

栄喜ボーカル。HOT WAVEで優勝したNATCHINとのバンドから
近日公開
KAZUMAボーカル&ギター。「Why not?」「1999」などの原曲
記事を読む
DAITAリードギター。「1/3の純情な感情」の原曲
記事を読む
NATCHINベース(解散前の表記はNATIN)
この記事
淳士ドラム。NATCHINとリズム隊を組む
近日公開

61人を一覧で比べる:アーティストモデル早見表(本人の機材と当店の在庫)

ほかの記事:DAITA(SIAM SHADE)/KAZUMA(SIAM SHADE)/J(LUNA SEA)/ka-yu(Janne Da Arc)/Toshiya(DIR EN GREY)/HEATH(X JAPAN)/TAIJI(X)/tetsuya(L'Arc〜en〜Ciel)/GISHO(PENICILLIN)/hide(X JAPAN)/PATA(X JAPAN)/SUGIZO(LUNA SEA・X JAPAN)/ken(L'Arc〜en〜Ciel)/松本孝弘(B'z)/布袋寅泰(BOØWY)/KIYOSHI(hide with Spread Beaver)/you(Janne Da Arc)/INORAN(LUNA SEA)/HISASHI(GLAY)/TAKURO(GLAY)/JIRO(GLAY)/青木智仁(ベーシスト)/鮎川誠(シーナ&ロケッツ)/亀田誠治(東京事変)/高中正義(ギタリスト)/Char(ギタリスト)/YOSHIKI(X JAPAN)/平沢進(P-MODEL)/千聖(PENICILLIN)/Toshl(X JAPAN)/アッコ(GO!GO!7188)/フルカワミキ(SUPERCAR)/アベフトシ(THEE MICHELLE GUN ELEPHANT)/ルーク篁(聖飢魔II)/hyde(L'Arc〜en〜Ciel)/松井常松(BOØWY)/ユウ(GO!GO!7188)/ウエノコウジ(THEE MICHELLE GUN ELEPHANT)/薫(DIR EN GREY)/中村弘二(SUPERCAR)/長岡亮介(東京事変)/Die(DIR EN GREY)/いしわたり淳治(SUPERCAR)/椎名林檎(東京事変)/チバユウスケ(THEE MICHELLE GUN ELEPHANT)/稲葉浩志(B'z)/TERU(GLAY)/I.N.A.(hide with Spread Beaver)/氷室京介(BOØWY)/向井秀徳(NUMBER GIRL・ZAZEN BOYS)/田渕ひさ子(NUMBER GIRL)/RYUICHI(LUNA SEA)/真矢(LUNA SEA)/中尾憲太郎(NUMBER GIRL)/今井寿(BUCK-TICK)/三輪テツヤ(スピッツ)/EMMA(THE YELLOW MONKEY)/生形真一(ELLEGARDEN)/田原健一(Mr.Children)/横山健(Hi-STANDARD)

まとめ

NATCHINは、栄喜と組んだバンドでコンテストに優勝し、そこでKAZUMAと出会い、SIAM SHADEの低音を支えてきたベーシストです。解散から20年以上たった今も、KAZUMAのセルフカバーでベースを弾いています。

本人の機材は公式の資料では分かりませんが、ロックを太い音で弾くベースは選べます。まずは公式映像とリフ解説で曲に慣れ、プリアンプ1台から音作りを始めてみてください。

ロックを太い音で弾けるベースを探している方へ

当店では、ネック・弦高・オクターブを調整してからお送りしています。在庫はその時々で変わります。

G&L L-2000 Premiumを見る

弾かなくなったベース、ありませんか?

当店はG&Lやスペクターをはじめ、エレキベース・ギターを買い取っています。つまみやスイッチの調子が悪い、といった状態でもご相談ください。

買取について見る

参考にした資料

よくある質問

NATCHINが使っているベースは何ですか?

公式の機材リストは見つかっていません。確かめられたのは、2021〜2022年にベース・マガジンとデジマートの特集で、スペクター(Spector)のNSシリーズを試奏していることです。SIAM SHADE時代の機材は分かっていません。

NATCHINとNATINは同じ人ですか?

はい。SIAM SHADEの解散前は「NATIN」と書いていて、のちに「NATCHIN」になりました。読み方はナッチン、本名は中川泰です。

NATCHINとKAZUMAはどこで出会いましたか?

1989年のコンテスト「HOT WAVE」です。優勝したのは栄喜とNATCHINのバンドで、KAZUMAが静岡県代表で出たバンドは2位でした。その後、1992年に栄喜がKAZUMAを前身のバンドに誘いました。

SIAM SHADEのメンバーは?

ボーカルの栄喜、ボーカル&ギターのKAZUMA、ギターのDAITA、ベースのNATCHIN、ドラムの淳士の5人です。2002年3月10日の日本武道館公演で解散し、2016年10月20日の武道館公演が最終公演になりました。

NATCHINが影響を受けたベーシストは?

LUNA SEAのJに影響を受けたベーシストの一人として、名前が挙げられています。Jはベース・マガジン2025年1月号の「偉大なベーシスト100人」で10位に選ばれています。

NATCHINのベースが聴ける公式の動画は?

KAZUMAの公式YouTubeの「Why not?」のセルフカバー(2025年元日)で、NATCHINがベースを弾いています。SIAM SHADEの公式MV「PASSION」「Dreams」も記事で紹介しています。

G&L L-2000はどんなベースですか?

レオ・フェンダーがフェンダー、ミュージックマンのあとに立ち上げたG&Lが、1980年に発表したベースです。大きなハムバッカー2つと2バンドEQのプリアンプを積み、アクティブとパッシブを切り替えられます。当店の在庫は日本製のPremium Seriesで、NATCHINモデルではありません。

中古のアクティブベースで気をつけるところは?

電池の端子の錆、パッシブに切り替えたときに音が出るか、スイッチとつまみのガリ(雑音)、ネックの反りとフレットの残りです。当店の在庫ページには、弦高やフレットの残りを数字で書いています。

在庫一覧をすべて見る →